「BMスマート Ver1.2.0での新機能と主な変更点について」
この項では、本機のファームウェアVer1.2.0で加わった機能と、改良された点をご紹介します。
1.簡単操作設定機能
「簡単操作設定」は、本機の操作をより簡単にするために、各種の機能を、利用可能にするか、隠してしまうかを、お客様が、プログラム別、コマンド別に選択できる機能です。
本機の操作に慣れて頂くまでの時間を短くするために、これまでのバージョンにあった機能も、初期状態で、一部隠すように設定させて頂いています。
本機の操作に慣れて頂いているお客様は、恐れ入りますが、「簡単操作設定」を無効に変更して、ご使用ください。
この機能について詳しくは、
〈簡単操作設定と、クイック優先モードについて〉
の項を参照してください。
2.新機能
- (1)テキスト文書の連続再変換機能
- 新しい文章を書く時、かな漢字変換で、最初から漢字を選択しながら文章を作っていくのは、とても大変です。
そこで、先にかなで文章を書いてしまい、後から漢字に直せる方法を用意しました。
詳しくは、
〈先にかなで書いた文書を、後で漢字に直す〉
の項を参照してください。
- (2)学習カード機能
- 学習カードは、用意した学習内容のリストを点字やテキストで読み書きしながら覚えていく、ランダム出題の学習支援機能です。
クイックメモ、点字編集、テキスト編集の各プログラムで使用できます。
詳しくは、
〈学習カードについて〉
の項を参照してください。
- (3)タイムライン表示機能
- タイムライン表示機能は、編集中のテキスト文書や点字文書の中で、日付、または日付と時刻が指定されている行を探して、カレンダー順に一覧表示する機能です。
この機能は、いろいろなスケジュールをフリーフォーマットで管理したい時に便利です。
この機能について詳しくは、
〈タイムライン表示機能について〉
の項を参照してください。
- (4)郵便番号・住所検索機能
- この機能は、郵便局の住所データベースから、郵便番号や住所を検索します。テキスト編集ウィンドウで利用できます。
詳しくは、
〈郵便番号と住所の検索機能について〉
の項を参照してください。
- (5)テキストと点字のキーワード検索の強化
- テキスト検索では、全角と半角のアルファベット、ひらがなとカタカナなどを同一視して検索できるようになりました。
点字検索では、マス空けの入り方によらずに検索できるようになりました。また、情報の整理に便利な、And/Or検索をサポートしました。
これらについては、以下の項を参照してください。
〈テキストキーワード検索の詳しい説明〉
〈点字キーワード検索の詳しい説明〉
- (6)点字図書閲覧機能
- 点字図書閲覧プログラムは、分冊毎に複数のファイルに分けて保存されている点字図書データを、1つの点字図書として閲覧できるようにしたプログラムです。
点字図書データを開くと、全巻分のデータを読み込み、専用のビュアーで表示します。
この機能について詳しくは、
〈点字図書閲覧プログラムについて〉
の項を参照してください。
- (7)ブロック登録・挿入機能
- ブロック登録・挿入機能は、予め登録しておいたテキストや点字のブロック(文字列)を、編集中の文書の中に簡単に挿入できる機能です。
クリップボードと同じような機能ですが、点字1文字のマークを付けて、最大252種類までのブロックを登録しておくことができます。
詳しくは、
〈ブロック登録・挿入機能について〉
の項を参照してください。
- (8)ナビキーによるデイジー再生/オーディオ再生のバックグラウンド操作
- デイジーデータやオーディオデータを聞きながら、点字やテキストでノートをとれます。
詳しくは、
〈デイジーデータやオーディオデータを聞きながらノートをとる〉
の項を参照してください。
- (9)スケジュール文書機能
- 一般のテキスト文書や点字文書を、「スケジュール文書」として設定して置くと、中に書かれたスケジュールをカレンダーやスケジュール帳で参照できます。
この機能について詳しくは、
〈スケジュール文書について〉
の項を参照してください。
- (10)ユーザーショートカット機能
- ユーザーショートカット機能は、標準のショートカットが割り当てられていないコマンドに、ショートカット操作を追加できる機能です。
自分がよく使うコマンドに、独自のショートカット操作を設定できます。
この機能について詳しくは、
〈ユーザーショートカット機能〉
の項を参照してください。
- (11)ホビー機能(6種類の点字対応ゲームを実装)
- 点字を触りながら楽しめる、6種類のゲームを用意しました。
詳しくは、
〈ホビーメニュー〉
の項を参照してください。
- (12)充放電テスト機能
- このコマンドでは、現在の充電やバッテリー使用の経過時間などを確認できます。
詳しくは、
〈バッテリー充放電テストコマンドについて〉
の項を参照してください。
3.改善した機能
- (1)アプリケーション/ウィンドウーへのメニューの追加
- クイックメモや時計、カレンダー、デイジーデータウィンドウ、その他いくつかのウィンドウにメニューを追加しました。
タブキーを使ったウィンドウの操作が苦手という方は、オルトキーを押して、メニューを開いてみてください。
- (2)文書一覧から、文書を別ウィンドウで開く
- ファイル一覧や履歴一覧、検索結果一覧などから、いくつかの文書を開き、目的のものを探したいような場合、文書を別ウィンドウで開く機能が便利です。
これらのウィンドウで、コントロールキー+エンターキーを押すと、選択した文書を別ウィンドウで開きます。
文書を確認してウィンドウを閉じると、元のウィンドウにフォーカスが戻り、他の文書の確認に進むことができます。
- (3)ブレイルメモからのクリップボード転送機能に対応
- 旧ブレイルメモシリーズの機械もご使用頂いている場合、ブレイルメモからBMスマートに接続して、クリップボードの点字情報を転送できるようになりました。
詳しくは、
〈ブレイルメモと本機の間で、クリップボード情報をやり取りする〉
の項を参照してください。
- (4)カレンダー、スケジュール帳のコピー
- カレンダー情報やスケジュール帳の情報をコピーして、テキスト文書や点字文書に貼り付けられます。
また、テキスト文書や点字文書に書かれた予定を、スケジュール帳に登録することもできます。
点字文書にコピーした月毎のカレンダーは、旧ブレイルメモシリーズの機械でも使用可能です。
これらの機能については、以下の項を参照してください。
〈カレンダー情報を文書にコピーする〉
〈スケジュール帳から予定をコピーする〉
〈文書編集ウィンドウから、予定を登録する〉
- (5)フォルダ内でのキーワード検索
- ファイル一覧のメニューから、表示中のフォルダ内のテキストファイル、点字ファイルの内容を検索できるようになりました。
詳しくは、
〈フォルダ内検索〉
の項を参照してください。
- (6)ゴミ箱が使いやすくなりました
- ゴミ箱に残されているファイルを、簡単な操作で、元の場所に戻せるようになりました。
詳しくは、
〈ゴミ箱〉
の項を参照してください。
- (7)デイジー再生・オーディオ再生・メディア再生での点字キーボタン操作の拡張について
- デイジー再生ウィンドウでのいろいろな移動機能を、ショートカットで使い分けられるようになりました。
また、オーディオ再生やメディア再生のウィンドウでも、いろいろな時間間隔でジャンプできるようになりました。
詳しくは、以下の項目を参照してください。
〈いろいろな移動方法を使い分けるためのショートカット操作(デイジー再生編)〉
〈再生位置を自由に移動するためのショートカット操作(オーディオ再生・メディア再生編)〉
- (8)フォルダ内の曲を再生する方法
ファイル一覧のメニューから、表示中のフォルダ内のメディアファイルをアルバムとして読み込み、再生できるようになりました。
詳しくは、
〈フォルダ内の曲を再生する方法〉
の項を参照してください。
- (9)点字文書のファイル保存時のチェック
- 点字ファイルは、データ形式により、見出し行の指定などの情報が保存できない場合があります。
ファイルへの保存時に、編集した情報が、選択したデータ形式で保存できるかをチェックして、注意を促すメッセージを表示するようにしました。
特に必要がない場合は、ブレイルメモ点字形式(.bmt)で保存してください。
- (10)点字編集でも、テーブルビューモードに対応しました
- テーブルビューモードは、テキスト文書や点字文書の中に書かれた2次元の表を参照したり、入力する操作を分かりやすくする機能です。
テーブルビューモードについて詳しくは、
〈2次元の表を編集する〉
の項を参照してください。
- (11)ブレイルメモ互換の片手入力モードに対応
- ブレイルメモ互換の片手入力モードでは、利き手側の小指キー2個も片手入力に使用して、より高速に入力できます。
この機能について詳しくは、
〈片手入力モード〉
の項を参照してください。
4.拡張機能
今回のバージョンより、本機の機能の中で、より専門的な機能、上級者向けの機能を、「拡張機能」として整備させて頂くことと致しました。
拡張機能のご利用方法については、
〈本機の拡張機能について〉
の項を参照してください。
このバージョンには、以下の拡張機能があります。
- (1)マイクロソフトオフィス(ワード・エクセル・パワーポイント)データの閲覧機能。
- マイクロソフト社のソフトウェア、ワード、エクセル、パワーポイント文書から、テキストを抽出して、閲覧できます。
この機能について詳しくは、
〈MSオフィス形式のデータを閲覧する〉
の項を参照してください。
- (2)PDFデータの閲覧機能。
- PDFファイルから、テキスト情報を抽出して、閲覧できます。
詳しくは、
〈PDF形式のファイルを閲覧する〉
の項を参照してください。