本機には、テキスト文書や点字文書の中に書かれた二次元の表を参照するための「テーブルビュー」機能があります。
テーブルビューモードに入ると、表の中の項目の間を、矢印キーで移動し、移動先の項目を音声で読み上げます。
また、見出し行や見出し列にマークを付けておくと、表の中を移動した時、現在の項目に対応する見出しを読み上げます。
なお、この機能では、一つの項目内に複数行を含む表はサポートしていません。
次の例は、テキスト文書で作成した電話帳の例です。
この表は、5行4列の構成になっていて、各行に、一人分の、氏名、所属、電話番号、Eメールアドレスが記録されています。
表を書く時は、項目と項目の間をタブで区切ります。
なお、この表はサンプルとして作成したもので、全て架空の内容です。
#*氏名 | 所属 | 電話番号 | Eメール |
田中一郎 | イチゴ銀行 | 03-0123-4567 | i.tanaka@ichigo.com |
山田二郎 | ロンドンデパート | 0493-01-2345 | j.yamada@rondon.co.jp |
鈴木三郎 | ハーブ学園 | 06-0123-7654 | s.suzuki@herb.ac.jp |
加藤四郎 | ニンジンの会 | 090-0123-4567 | s.kato@carrot.or.jp |
テーブルビュー機能を使用するには、テキスト編集ウィンドウ、または点字編集ウィンドウを開き、表が書かれた範囲にカーソルを移動してから、次のコマンドを実行します。
メニュー → 移動 → テーブルビューモード
(このコマンドのショートカットは、コントロールキー+T(2,3,4,5の点)です。)
すると、テーブルビューモードに入り、その表の行数、列数を読み上げます。
項目の間を移動するには、上下左右の矢印キーを使います。
テーブルビューを終了するには、エスケープキーを押します。
表の内容を編集するには、一度テーブルビューを終了して、対応する項目を書き変えてから、再度テーブルビューモードに入ってください。
表の中の見出しの位置は、上の例のように、#(シャープ)や*(アスタリスク)の記号で指定します。
テキスト文書の中の表で見出し行を指定するには、行の先頭に#(シャープ)を書きます。
見出し行が指定されていると、表内を左右矢印キーで移動した時、見出し行の対応する項目を、列見出しとして読み上げます。
また、見出し列を指定するには、見出し行の対応する列の先頭に*(アスタリスク)を書きます。
見出し列が指定されていると、表内を上下矢印キーで移動した時、対応する列の項目を、行見出しとして読み上げます。
点字文書の中で表を書く時は、項目と項目の間を、2マス空けで区切ってください。
見出し行を指定するには、行の先頭に星印(3,5の点2マスとマス空け)を書きます。
見出し行が指定されていると、表内を左右矢印キーで移動した時、見出し行の対応する項目を、列見出しとして読み上げます。
また、見出し列を指定するには、見出し行の対応する列の先頭にアスタリスク(1,6の点とマス空け)を書きます。
見出し列が指定されていると、表内を上下矢印キーで移動した時、対応する列の項目を、行見出しとして読み上げます。
テーブルインデックスは、テーブルビューモードに入った時、点字表示部の左端または右端に、表の列数に対応した下がり数字を表示して、列間の移動をワンタッチで行えるようにする機能です。
また、カーソルがある列を、対応するマスの8の点のブリンクで示します。
テーブルインデックスを利用するには、以下の設定コマンドで表示する場所と最大のマス数を設定します。
メインメニュー → 各種設定 → 点字編集の設定
[設定項目]テーブルインデックス なし,左側に表示,右側に表示
[設定項目]最大の幅 16マスモデル:3列~6列 ワイドモデル:3列~10列
メインメニュー → 各種設定 → テキスト編集の設定
[設定項目]テーブルインデックス なし,左側に表示,右側に表示
[設定項目]最大の幅 16マスモデル:3列~6列 ワイドモデル:3列~10列
テーブルインデックスのマスのタッチカーソルを利用して以下の操作ができます。
・クリック → 対応する列に移動して、項目の内容を読み上げます。
・シフトキー+クリック → 対応する列の項目を選択して、項目の内容を読み上げます。
・コントロールキー+クリック → 表示中の行と、選択した列を見出しに設定します。
これにより、表の中に#や*のマークを付けなくても、項目移動時の見出し読みが利用できます。