2023年12月1日
ケージーエス株式会社
このマニュアルは、以下の製品に対応します:
ブレイルメモスマートエア32 Ver1.5
ブレイルメモスマートAir16 Ver1.7
ブレイルメモスマート16/40 Ver2.8
この度は、点字ディスプレイ ブレイルメモスマートシリーズをご利用頂き、誠にありがとうございます。
このマニュアルでは、ブレイルメモスマートシリーズ(BMスマート,BMスマートエア)でできること、および各機能の操作方法の詳細について、ご説明致します。
このマニュアルは、BMスマートシリーズの各機種で共通になっています。
これらの機種の機能や操作方法は、ほとんど同じですが、一部異なる所があります。
そのような機能/操作については、(BMスマートエア16の場合)、(BMS40の場合)のような注釈を付けておりますので、ご使用の機種に合わせてお読みください。
なお、「16マスモデル」と記している場合は、BMスマートエア16、BMスマート16が対象です。
また、「ワイドモデル」と記している場合は、点字表示部が広い、BMスマートエア32、BMスマート40が対象です。
また、本製品のパッケージ内容、特長、基本的な操作方法については、同梱の「簡単スタートガイド」に記載しています。
このマニュアルの前に、まず「簡単スタートガイド」からお読み頂けますよう、お願い致します。
特に、簡単スタートガイド内の「安全に関するご注意」を、最初に必ずお読みください。
「簡単操作設定」は、本機の操作をより簡単にするために、各種の機能を、利用可能にするか、隠してしまうかを、お客様が、プログラム別、コマンド別に選択できる機能です。
これは使わないという機能を、「隠す」に設定しておくと、プログラム一覧やメニューにも表示されなくなりますので、お客様が使いたい、その他の機能を、より早く見つけられるようになります。
初期状態でも、利用頻度が低いと思われるいくつかのプログラムやコマンドが、「隠す」に設定されています。
このマニュアルでは、簡単操作設定で選択できる機能に、(簡単操作選択項目)という注釈を付記しています。
簡単操作設定について詳しくは、 〈2.1.2 簡単操作設定とクイック優先モード〉 の項を参照してください。
本機の主な機能は、以下の通りです。
本マニュアルは、次の11章と、付録から構成されています。
第1章 本機の基本操作
本機をご利用頂くための基本的な事項をご説明します。
第2章 ファイルとプログラムの選択
メインウィンドウから、プログラムやファイルを開く操作、ファイルをコピーしたり削除する操作についてご説明します。
また、電卓などのツールの起動方法と使い方についてもご説明します。
第3章 時計とカレンダー
時計、アラーム、カレンダー、予定表などのユーティリティ機能の使い方をご説明します。
第4章 文書の編集と利用
テキスト文書と点字文書の編集の方法をご説明します。
第5章 図書データの利用
デイジーデータと点字図書データの閲覧方法についてご説明します。
また、本機の添付ソフト、「BMシリーズ機器用ユーティリティ」の中に含まれる、「サピエ図書館検索ツール」の使い方もご紹介しています。
第6章 メディアデータの利用
メディアデータの再生方法と、マイクから録音する方法についてご説明します。
第7章 外部機器との接続
本機の通信機能についてご説明します。
第8章 設定とカスタマイズ
本機の各種設定機能についてご説明します。
第9章 ホビー機能
本機のホビー機能についてご紹介します。
第10章 サポート機能
ファームウェアのバージョンアップや拡張機能ライセンスのインストールの方法、本機のテスト機能の使い方をご説明します。
第11章 点字辞書プログラム
本機で使える点字辞書プログラム、スマートコータクン、エアコータクンについてご紹介します。
付録
MicrosoftおよびWindowsは、米国MicrosoftRCorporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
Windowsの正式名称は、Microsoft¢cWindowsROperating Systemです。
Windows 10は、Microsoft¢cWindowsR10 operating system の略です。
Windows 8は、Microsoft¢cWindowsR8 operating system の略です。
Windows 7は、Microsoft¢cWindowsR7 operating system の略です。
Windows Vistaは、Microsoft¢cWindowsRVista operating system の略です。
Windows XPは、Microsoft¢cWindowsRXP Home Edition operating system および、Microsoft¢cWindowsRXP Professional operating system の略です。
Android(アンドロイド)はGoogle Inc.の登録商標です。
Acrobat¢cReaderRは、Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
その他、記載の会社名および製品名は各社の商標または登録商標です。
この章では、本機をご利用頂くための基本的な事項をご説明します。
この節では、電源のオン/オフの操作、バッテリーの充電、バッテリーの交換方法などについてご説明します。
この項では、電源のオン/オフ、スリープモード、リセットスイッチなどについてご説明します。
本機には、電源オフ、電源オン、スリープの三つの状態があります。
本機を使用できるのは、電源オンの動作状態です。
動作状態を変えるには、電源ボタンを使用します。
本機が電源オフの状態では、点字表示部が少しざらざらした状態になっていて、ACアダプタを挿すと、「BMスマートエア」と点字表示されます。
この状態から、本機を起動するには、次のように操作します。
(1)手前の面右側の電源スイッチを右にスライドさせて、1秒ほど保持します。
するとピピというブザー音が鳴りますので、指を離してください。
(2)電源が入ると、点字で「BMスマートエア起動」と表示され、LEDランプが緑に光ります。
(3)間もなく、現在のバッテリーの状態と容量を読み上げてから「クイックメモ点字文書一覧: 開く点字文書を、選択してください。」と表示します。
これで起動が完了です。起動が完了するまでに17秒程かかります。
【ご注意】バッテリーを使いきってしまうと、ACアダプタを挿しても、すぐに本機を起動できなくなります。バッテリー残量が少なくなったら、早めにACアダプタを接続して、充電するようにしてください。
本機の電源をオフするには、次のように操作します。
(1)電源がオンの状態で手前の面右側の電源スイッチを右にスライドさせます。
(2)3秒ほどで、ビープ音が鳴り、「BMスマートエアを終了します」と音声と点字で表示されます。
このメッセージが聞こえたら、手を離してください。
まもなく、本機が終了して、点字表示部が少しざらざらした状態になります。
本機は、電源がオフになっていても、設定されたアラーム時刻になると自動的に起動して、お知らせします。
この機能をオフするには、コントロールキーを押しながら、上記の終了操作を行ってください。
すると、「アラームを無効にして、BMスマートエアを終了します。」と発声されます。
BMスマートエアをスリープさせたり、スリープから動作状態に戻すにも、電源ボタンを使います。
BMスマートエアを、動作状態からスリープさせるには、手前の面右側の電源スイッチを1秒ほど右にスライドさせてから離します。
すると、「BMスマートエアをスリープします」と発声され、間もなく、点字表示がオフします。
本機には、オートスリープ機能があり、初期設定で、5分間操作しなかった場合も、自動的にスリープモードに入ります。
本機がスリープしている状態では、点字表示部が少しざらざらした状態になっていて、ACアダプタを着脱すると、ブザー音が鳴ります。
この状態から、動作状態に戻すには、手前の面右側の電源スイッチを1秒程度右にスライドさせます。
すると、現在のバッテリーの状態と容量を読み上げてから「BMスマートエア準備完了」と発声し、動作状態へ復帰します。
オートスリープ機能のオン/オフを切り替えるには、コントロールキーを押しながら、電源ボタンを1秒ほど右にスライドさせて離します。
なお、満充電の状態でも、3日間以上、ACアダプタを繋がないでおくと、バッテリーが少くなり、充電しないと使えなくなってしまいますので、ご注意ください。
本機は、ファイルのコピー中などには、電源ボタンを押しても電源オフやスリープができないようになっています。
そのような作業の進行中でないのに、何らかの異常により、電源オフ、または電源オンできなくなった時は、リセットスイッチを5秒間以上押して、本機を強制終了してください。
リセットスイッチは、電源スイッチ右側の小さな穴の中にあります。
本機が電源オフの状態では、点字表示部が少しざらざらした状態になっていて、ACアダプタを挿すと、「BMスマート 停止中」と点字表示されます。
この状態から、本機を起動するには、電源ボタンを、5秒間ぐらい、少し長めに押します。
すると、「BMスマート」と点字表示され、間もなく、「BMスマート 起動中」の表示に変わります。
この表示になったら、電源ボタンを離してください。
しばらくすると、「BMスマート起動中」と発声されます。
このメッセージが出るまで、電源ボタンを押し続けていても問題ありません。
起動が完了すると、「メインウィンドウ」が表示されます。
本機を電源オフする時も、電源ボタンを5秒間ぐらい、長めに押します。
すると、5秒ぐらいで「ピポ」という音が鳴り、「BMスマートを終了します。」と発声されますので、電源ボタンを離してください。
まもなく、本機が終了して、点字表示部が少しざらざらした状態になります。
本機は、電源がオフになっていても、設定されたアラーム時刻になると自動的に起動して、お知らせします。
この機能をオフするには、コントロールキーを押しながら、電源ボタンを長く押します。
すると、「アラームを無効にして、BMスマートを終了します。」と発声されます。
本機をスリープさせたり、スリープから動作状態に戻すにも、電源ボタンを使います。
本機を、動作状態からスリープさせるには、電源ボタンを2秒程度押して、離します。
すると、「BMスマートをスリープします」と発声され、間もなく、点字表示がオフします。
本機には、オートスリープ機能があり、初期設定で、5分間操作しなかった場合も、自動的にスリープモードに入ります。
本機がスリープしている状態では、点字表示部が少しざらざらした状態になっていて、ACアダプタを挿すと、「BMスマート スリープ」と点字表示されます。
この状態から、動作状態に戻すには、電源ボタンを2秒程度押します。
すると、間もなく、「BMスマート 準備完了」と発声されます。
オートスリープ機能のオン/オフを切り替えるには、コントロールキーを押しながら、電源ボタンを短く押します。
本機は、ファイルのコピー中などには、電源ボタンを押しても電源オフやスリープができないようになっています。
そのような作業の進行中でないのに、何らかの異常により、電源オフできなくなった時は、リセットボタンを押して、本機を強制終了してください。
リセットスイッチは、SDカードスロットの右上の小さな穴の中にあります。ツマヨウジなど、細いもので押してください。
この項では、バッテリーの充電と残量の確認、バッテリーの交換方法についてご説明します。
本機では、専用バッテリー(リチウムイオン型2次電池)を1個使用しています。
フル充電からの連続使用時間は、標準的な使用の場合、約17時間です。
*「外部モニターへの電力供給」設定が「あり」になっていると、使用時間が30%程短くなりますので、ご注意ください。
バッテリーを充電するには、製品付属のACアダプタを挿します。
すると、バッテリーがフル充電になるまで充電されて、自動的に充電が止まります。
(注意)本機付属以外のACアダプタは使用しないでください。
正しく充電できない場合があるほか、火災・故障の原因になる可能性もあります。
(注意)市販のモバイルバッテリーを接続して使うことも可能ですが、モバイルバッテリーの仕様によっては正しく電力供給できない場合があります。
接続される際は、必ずUSB-タイプC接続専用の製品、および製品付属のケーブルをご使用ください。
なお、全てのモバイルバッテリーでの動作を保障するものではありませんので、予めご了承ください。
バッテリーが空の状態からの充電時間は、約3時間です。
バッテリーに残量があっても、追加充電されます。
本機が停止している状態、スリープしている状態でACアダプタを挿すと、ブザー音が鳴ります。
ACアダプタを挿しても、途中の接続が緩んでいたりして、充電しそこなってしまうことがありますので、ブザー音を確認するようにしてください。
なお、充電中でも、本機の操作は可能です。
現在のバッテリーの残量を確認するには、BMスマートエアが動作している状態で、以下のように操作します。
(1)ウィンキーを押しながら、I(2・4の点)を押します。
すると、「電源ステータス」が表示されます。
(2)表示は、次の4行構成です。
1行目=ACアダプタを接続しているのか、接続していないかの表示です。
2行目=バッテリーを使用しているか、充電しているか、充電が完了しているかの表示です。
3行目=バッテリー残量をパーセント表示します。
4行目=オートスリープ機能の状態です。
電源ステータスが確認できたら、エスケープキーを押してステータス表示を閉じてください。
*上記の操作にセレクトキーを追加すると、ウィンドウを開かずに、バッテリー残量を、音声とスポットメッセージで確認できます。
グローバルショートカット:ウィンキー+セレクトキー+I。
バッテリーは2年を目途に交換してください。
交換用のバッテリーは当社で販売いたしますので、お気軽に、以下まで御連絡ください。
また、使い終わったバッテリーは、お住まいの自治体の指示にしたがい処分してください。
連絡先: 「ケージーエス株式会社」
TEL: 0493-72-7311
【注意】
バッテリーの交換の際は、必ず先に、電源を切り、ACアダプタを外してください。感電・火災・故障の原因になります。
本機では、専用バッテリー(リチウムイオン型2次電池)を3個使用しています。
フル充電からの連続使用時間は、標準的な使用の場合、約11時間です。
*「外部モニターへの電力供給」設定が「あり」になっていると、使用時間が30%程短くなりますので、ご注意ください。 バッテリーを充電するには、製品付属のACアダプタを挿します。
バッテリーを充電するには、製品付属のACアダプタを挿します。
すると、バッテリーがフル充電になるまで充電されて、自動的に充電が止まります。
【危険】
ACアダプタは、必ず製品付属の物を使用してください。
それ以外のACアダプタは、接続できても絶対に使用しないでください。火災・故障の原因になります。
バッテリーが空の状態からの充電時間は、6時間以内で、最初の3時間で約70%充電できます。
バッテリーに残量があっても、追加充電されます。
本機が停止している状態、スリープしている状態でACアダプタを挿すと、「BMスマート 停止中」、「BMスマート スリープ」などのように点字表示されます。
ACアダプタを挿しても、途中の接続が緩んでいたりして、充電しそこなってしまうことがありますので、これらの点字表示を確認するようにしてください。
なお、充電中でも、本機の操作は可能です。
本機を使いながら充電しても、充電時間が長くなることはありません。
本機が停止している状態では、電源スイッチを押し、1秒以内に離すと、点字表示で、バッテリーの残量や充電状態を確認できます。
この場合、ACアダプタが接続されている時は、充電レベル(0~4)、または充電完了と表示されます。
また、ACアダプタが接続されていない時は、バッテリーレベル(0~4)と表示されます。数字が大きい方が、充電量が多いことを示します。
本機が動作している状態で、バッテリー残量を確認するには、次のコマンドを実行します。
メインメニュー → ツール → 電源ステータス
(このコマンドのグローバルショートカットは、ウィンキー+I(2,4の点)です。)
すると、「電源ステータス」のウィンドウが開きます。
このウィンドウに、ACアダプタの接続状態、バッテリーの充電状態と残量などが表示されます。
なお、バッテリー残量が、初期設定で10%以下になると、「すぐに充電してください」というメッセージが表示されます。
この場合は、ACアダプタを接続して、充電を行ってください。
*上記の操作にセレクトキーを追加すると、ウィンドウを開かずに、バッテリー残量を、音声とスポットメッセージで確認できます。
グローバルショートカット:ウィンキー+セレクトキー+I。
バッテリーは2年を目途に交換してください。
交換用のバッテリーは当社で販売いたしますので、お気軽に、以下まで御連絡ください。
また、使い終わったバッテリーは、お住まいの自治体の指示にしたがい処分してください。
連絡先: 「ケージーエス株式会社」
TEL: 0493-72-7311
【注意】
バッテリーの交換の際は、必ず先に、電源を切り、ACアダプタを外してください。感電・火災・故障の原因になります。
この節では、ボリュームの調節と音声のオン/オフ、操作キーのロック、両手入力と片手入力の切替え方法などについてご説明します。
ボリュームや速度を調節するには、「ボリュームボタン」を使います。
まず、コントロールキーを押しながら、ボリュームアップボタン、またはボリュームダウンボタンを押して、設定する項目を選びます。
(設定する項目)
設定する項目が選択できたら、ボリュームアップボタン、ボリュームダウンボタンを押して、その設定値を変更します。
変更を確定する操作は必要ありません。
なお、次の小指キーとボリュームボタンの組み合わせ押しで、いつでも、以下の設定ができます。
オルトキー+ボリュームボタン | メインボリュームの調節 |
セレクトキー+ボリュームボタン | スピーチ速度の調節 |
ウィンキー+ボリュームボタン | オーディオ再生速度の調節 |
本機の音声出力は、以下の操作でオン/オフできます。
コマンドキー+M(1,3,4の点)……音声ミュートのオン/オフ
コントロールキー+コマンドキー+M……ブザー音のみ鳴らす
*これらの操作にセレクトキーを組み合わせると、設定の変更内容自体も読み上げなくなります。
また、本機の点字表示は、以下の操作でオン/オフできます。
コマンドキー+Q(1,2,3,4,5の点)……点字表示のオン/オフ
*ただし、音声出力と点字表示を両方オフすることはできません。
本機を動作状態のままかばんに入れたい時などには、「キーロック機能」が便利です。
キーロック機能をオン/オフするには、次のように操作します。
(BMスマートエアの場合)電源スイッチを、左側にスライドさせます。
(BMスマートの場合)親指キー3個とロ(2,4,5の点)を押します。
なお、本機には、パスワードを掛けて操作をロックする機能はありません。
本機をカバンなどに入れる時は、必ず、ACアダプタやUSBケーブル、ヘッドフォン、USBメモリーなどを取り外してください。機械を破損する危険があります。
SDカードは、奥まで挿さっていれば、装着したままで、問題ありません。
本機の点字入力には、通常の両手入力の他に、左手用と右手用の2種類の片手入力モードがあります。
点字キーから通常の入力ができなくなってしまった場合、片手入力状態になっている可能性があります。
*片手入力モードは、簡単操作設定機能により、初期状態で無効化されています。
この機能を有効にする方法については、 〈2.1.2 簡単操作設定とクイック優先モード〉 の項を参照してください。
片手入力と両手入力は、以下のように切り替えられます。
なお、左手入力、または右手入力の状態で、6点キーを全て押すと、「左手入力中」または「右手入力中」と発声します。
片手入力モードの詳細については、 〈8.2 〔D〕片手入力モード〉 の項を参照してください。
この節では、ウィンドウとメニュー、点字表示の進め方、ショートカット操作、各種のキー操作について、ご説明します。
本機では、いろいろな機能を、ウィンドウ単位で操作します。
ウィンドウとは、プログラムの操作パネルのようなもので、その中に、それぞれのプログラムを操作するために必要なものが表示されます。
例えば、点字の文書を書くプログラムのウィンドウには、読みたい文書を選ぶためのリストや、選択した文書を編集するための枠などが表示されます。
また、オーディオデータを再生するプログラムのウィンドウには、再生ボタンや、巻戻し、早送りなどのボタンが用意されます。
各ウィンドウには、そのウィンドウを区別するための名前である、「タイトル」が付けられています。
また、そのウィンドウの中で、操作するために今選択している要素を、フォーカスと呼びます。
本機を起動した時、最初に開くのがメインウィンドウです。
何か作業を始めるには、メインウィンドウのプログラムリストから目的のプログラムを起動します。
プログラムが起動すると、そのプログラムのウィンドウが開きます。
*初期設定では、メインウィンドウが開くと、「クイック優先モード」という機能により、点字でメモを取るためのプログラム、「クイックメモ」が、自動的に起動するようになっています。
「クイック優先モード」については、 〈2.1.2 簡単操作設定とクイック優先モード〉 の項を参照してください。
今開いているウィンドウの一覧を表示するには、ウィンキーを押します。
すると、メインウィンドウ以外のウィンドウのタイトルが一覧表示されます。
別のウィンドウに移動したい場合は、上下矢印キーで操作したいウィンドウを選んでエンターキーを押してください。
エスケープキーを押すと、ウィンドウ一覧を閉じます。
メインウィンドウ以外に開いているウィンドウがない時は、ウィンドウ一覧を開く変わりに、「メインウィンドウを表示しています」と発声します。
以下の操作でも別の、ウィンドウに移動できます。
次のウィンドウに移動するには、オルトキーとタブキーを押します。
前のウィンドウに移動するには、オルトキーとシフトタブキーを押します。
メインウィンドウに戻るには、ウィンキーとセレクトキーを押します。
表示中のウィンドウを読み上げるには、以下のように操作します。
フォーカス位置を読み上げるには、コマンドキーとF(1,2,4の点)を押します。
ウィンドウ全体を読み上げるには、コマンドキーとW(2,4,5,6の点)を押します。
ウィンドウタイトルを読み上げるには、コマンドキーとT(2,3,4,5の点)を押します。
ウィンドウ内のステータス情報を読み上げるには、コマンドキーとS(2,3,4の点)を押します。
編集ウィンドウで、カーソルがある行を読むには、コマンドキーと1,4の点を押します。
編集ウィンドウで、カーソル位置の単語を読むには、コマンドキーと2,5の点を押します。
編集ウィンドウでカーソル位置の文字を読むには、コマンドキーと3,6の点を押します。
表示されている文書やリストを連続読みするには、コマンドキーと1から6の点を押します。
使い終ったウィンドウは、次の操作で閉じます。
ウィンドウを閉じるには、コマンドキーとZ(1,3,5,6の点)を押します。
ただし、一度閉じてもすぐに開けるようなウィンドウは、エスケープキーでも閉じられるようになっています。
ウィンドウの中にも、いくつかの入力欄やリスト、ボタンなどが含まれていることがあります。このような要素をコントロールと呼びます。
コントロールの間を移動するには、タブキー、またはシフトタブキーを使います。
(ボタンが並んでいる場合は、上下矢印キーでも、その間を移動できます。)
ボタンにも、メニューの項目と同じように、機能が割り当てられています。
ボタンを押して、その機能を実行するには、スペースキーを押します。
タブキーで目的のボタンに移動しなくても、そのボタンの機能を実行できるようにするため、ボタンに文字が割り当てられている場合があります。
このような場合は、オルトキーとその文字の操作で、ボタンを選択できます。
(このような操作を、ホットキーと呼んでいます。)
本機の多くのウィンドウに、メニューが用意されています。
メニューとは、そのウィンドウでできることを一覧表にしたもので、そこから実行したいコマンドを選択できるようになっています。
ウィンドウの操作には、様々なキーを使いますが、それらを全て覚えていなくても、メニューで確認しながら、操作することができます。
メニューを開くには、オルトキーを押します。
メニューには、一行に一個のコマンドが表示されます。
上下矢印キーでコマンドを選択し、エンターキーを押すと、そのコマンドが実行されます。
「サブメニュー」と表示されている項目には、更に子供のメニューがあり、エンターキーでその中に入ります。
サブメニューから出るには、バックスペースキーを押します。
(左右矢印キーでも、サブメニューに出入りできます。)
オルトキーを押すと、コマンドを実行せずにメニューを閉じます。
メインウィンドウのメニューを、特に「メインメニュー」と呼んでいます。
メインメニューには、本機の全般に関わる操作や設定のコマンドが登録されています。
どのウィンドウからでも、ウィンキーとスペースキーの操作で、メインメニューを開くことができます。
本機のウィンドウやメニューは、複数の行で構成されています。
点字表示では、その中の一行の内容を表示します。
また、上下矢印キーを押すと、点字表示を前後の行に移動できます。
今表示している行の内容を読み上げるには、コマンドキー+1,4の点を押します。
行の長さはまちまちで、点字表示部に一度に表示しきれないこともあります。
このような時は、行の先頭部分だけが点字表示されます。
点字表示は、マス空け以外の所で表示が切れると大変読みにくいので、マス空けで切れるように調節されます。このような表示の仕方を、ワードラップと呼んでいます。
行に続きがある時は、表示の送りキーで、点字表示を右に進めながら、残りの部分を読んで行きます。
また、点字表示を左に戻すには、表示の戻しキーを押します。
行末や行頭を表示するには、表示の送りキー、戻しキーを、コントロールキーと組み合わせて押します。
行末で表示の送りキーを押すと、次の行に移動します。
「自動送り」は、点字表示を一定時間ごとに、自動的に進める機能です。
表示の送りキーと戻しキーを同時に押すと、自動送りが始まります。
同じ操作をもう一度すると、自動送りが止まります。
自動送り中は、ボリュームボタンで、自動送りの時間間隔を調節できます。
スポットメッセージは、状態の変化や、コマンドの実行結果などを、短い時間の点字表示で伝える機能です。
例えば、次のような時に、スポットメッセージが表示されます。
なお、スポットメッセージをすぐに消したい時は、タッチカーソルを押してください。
また、スポットメッセージが長くて表示しきれていない時は、表示の送りキーで次を表示できます。
ショートカットは、今操作しているウィンドウのコマンドを、メニューを開かずに実行する短縮操作です。
ショートカットキーの操作は、コマンドキー、またはコントロールキーとの組み合わせに割り当てられています。
ショートカットはウィンドウ毎に決められていますが、いくつかのウィンドウで同じコマンドがある場合は、共通のショートカットキーが割り当てられています。
複数のウィンドウで共通に使用できるショートカットには、次のようなものがあります。
これに対して、グローバルショートカットは、ウィンドウの枠を越えて利用できるショートカットです。
グローバルショートカットは、どのウィンドウを操作している時でも、ワンタッチで、同じ機能を呼び出せます。
グローバルショートカットには、ウィンキーを含む操作が割り当てられています。
グローバルショートカットは、コマンドを実行するだけでなく、プログラムや文書をワンタッチで呼び出したり、いろいろな設定をワンタッチで変更するような使い方もサポートしています。
コマンドキー(親指キー中央)と、点字キーの組み合わせで、各種のキー操作、ショートカットを実行できます。
1の点 | 上矢印キー |
2の点 | コントロールキー+左矢印キー |
3の点 | 左矢印キー |
4の点 | 下矢印キー |
5の点 | コントロールキー+右矢印キー |
6の点 | 右矢印キー |
1,2の点 | シフトキー+タブキー |
4,5の点 | タブキー |
2,3の点 | ページアップキー |
5,6の点 | ページダウンキー |
1,3の点 | ホームキー |
1,2,3の点 | コントロールキー+ホームキー |
4,6の点 | エンドキー |
4,5,6の点 | コントロールキー+エンドキー |
1,5の点 | エスケープキー |
2,4の点 | インサートキー |
1,4,5の点 | デリートキー |
1,3,5,6の点(Z) | プログラムの終了 |
1,3,4の点(M) | 音声出力のオン/オフ |
1,4,6の点 | 外部スピーチ(アンドロイド端末と接続している時) |
1,2,3,4,5の点(Q) | 点字表示のオン/オフ |
1,2,5の点(H) | ヘルプの表示
(コントロールキーを組み合わせると、トピックヘルプ「BMスマートの使い方」を開きます。) |
1,2,5,6の点 | 名前の変更 |
2,3,4,6の点 | カーソルのオン/オフ |
1,2,3,5の点 | テキストの音声認識入力(アンドロイド端末と接続している時) |
1,2,4の点(F) | フォーカス項目の読み上げ |
2,3,4の点(S) | ステータス情報の読み上げ |
2,3,4,5の点(T) | タイトルの読み上げ |
2,4,5,6の点(W) | ウィンドウの読み上げ |
1,4の点 | 行の読み上げ |
2,5の点 | 単語の読み上げ |
3,6の点 | 文字の読み上げ |
1から6の点 | 文書の連続読み上げ |
ナビキーは、2個のキーがワンセットになっていて、それぞれに、上下、前後などの対になる操作を割り当てて使用します。
BMスマートエア16には、本体手前の親指キーの左右に、2組のナビキーがあります。
BMスマートエア32のナビキーは、表示の戻しキーと表示の送りキーの内側の1組です。
BMスマート16にも、本体前面に2組のナビキーがあります。
BMスマート40のナビキーは、本体前面の4個のキーの内側の1組です。
ナビキーを一つだけ押すと、割り当てられている操作で前か後ろに移動します。
ナビキーを二つ同時に押すと、今割り当てられている操作を表示します。
続けて同時に押すと、ナビキーの割り当てを次の操作に切り替えます。セレクトキーと組み合わせると、前の操作に戻ります。
コントロールキーと同時に押すと、標準の操作に戻ります。
また、ワイドモデルでは、ナビキーとその横にある表示の送りキー、表示の戻しキーの組み合わせ押しを、拡張ナビキーと呼んでいます。
拡張ナビキーの割り当ては、ナビキー自体の操作では変更できません。
ナビキーに割り当てられる操作は、次の7種類です。
16マスモデルでは、専用の矢印キーがないため、点字を読む手と反対側のナビキーに、上下矢印キーが割り当てられていると便利です。
そこで、お客様が主にどちらの手で点字を読むかに合わせて、ナビキーの配置を、変更できるようになっています。
点字を主に左手で読む場合は、次の操作を行って、ナビキー1が右側に来る設定に変更してください。
ナビキーを、右手操作用に設定する……コントロールキー+ナビボタン 1,3,4
また、点字を主に右手で読む場合は、次の操作を行って、ナビキー1が左側に来る設定にしてください(この設定は、初期設定です)。
ナビキーを、左手操作用に設定する……コントロールキー+ナビボタン 1,2,4
(ナビボタンは、2組、4個のナビキーに左側から、1、2、3、4の番号を付けています。)
BMスマートエア32やBMスマート40には、本体上面の左奥、右奥に3個ずつ、サイドキーがあります。
本体の背面右側にある「左右切替えスイッチ」に連動して、右手操作モードでは右側から、左手操作モードでは左側から、1~6の番号を付けて呼びます。
サイドキーは、初期状態で、以下の操作に使用できるように設定されています。
サイドキー1 | エスケープ |
サイドキー2 | タブ |
サイドキー3 | シフト+タブ |
サイドキー4 | F7(見出し移動) |
サイドキー5 | F11(字下げ行移動) |
サイドキー6 | ヘルプ |
サイドキー1+2 | デリート |
サイドキー1+3 | ホーム |
サイドキー2+3 | バックスペース |
サイドキー1+2+3 | エンド |
サイドキー4+5 | F3(検索) |
サイドキー4+6 | ページアップ |
サイドキー5+6 | シフト+F3(検索) |
サイドキー4+5+6 | ページダウン |
BMスマートエア32やBMスマート40には、本体の左右に、それぞれ4個ずつの方向キーがあります。
これらのキーは、矢印キーやディスプレイキーとして使用します。
本体背面右側にある「左右切替えスイッチ」に連動して、右手操作の時は、右側の4個が矢印キー、左手操作の時は、左の4個が矢印キーになります。
矢印キーとして使わない側の方向キーは、ディスプレイキーになります。
矢印キーは、文書を書いたり、メニューを選択したりする時、移動の向きを指定するために使用します。
また、矢印キーを、前面にある、表示の送りキーや戻しキーと組み合わせると、範囲選択の操作ができます。
ディスプレイキーは、点字ディスプレイモードで、スクリーンリーダーの操作に使います。
なお、16マスモデルには、方向キーがありません。矢印キーの操作をする時は、コマンドキーをご使用ください。
矢印キーは、以下の操作に使用できます。
矢印キーと、コマンドキーの操作の対応は、以下の通りです。
上矢印キー | コマンドキー+1の点 | 上の行に移動します |
下矢印キー | コマンドキー+4の点 | 下の行に移動します |
左矢印キー | コマンドキー+3の点 | 左のマスに移動します |
右矢印キー | コマンドキー+6の点 | 右のマスに移動します |
ホームキー(左+下矢印キー) | コマンドキー+1,3の点 | 先頭に移動します |
エンドキー(右+上矢印キー) | コマンドキー+4,6の点 | 末尾に移動します |
ページアップキー(左+上矢印キー) | コマンドキー+2,3の点 | 前のページ、または1画面分上に移動します |
ページダウンキー(右+下矢印キー) | コマンドキー+5,6の点 | 次のページ、または1画面分下に移動します |
前の見出し(左+右+上矢印キー) | コマンドキー+1,2,3,6の点 | 前の見出し行に移動します |
次の見出し(左+右+下矢印キー) | コマンドキー+3,4,5,6の点 | 次の見出し行に移動します |
前の字下げ行(左+上+下矢印キー) | コマンドキー+1,2,3,4の点 | 前の字下げ行に移動します |
次の字下げ行(右+上+下矢印キー) | コマンドキー+1,4,5,6の点 | 次の字下げ行に移動します |
共通ウィンドウとは、決まった目的のために、いろいろな所で使われるウィンドウです。
共通ウィンドウが表示されたら、いつでも同じ方法で操作できます。
ここでは、共通ウィンドウの内、メッセージボックスと設定シートについてご説明します。
メッセージボックスは、情報を表示したり、操作を選択するための、共通ウィンドウです。
このウィンドウが開くと、音声で、「○○の情報メッセージ」、「○○の問い合わせメッセージ」のようにタイトルが発声され、続いて、メッセージの本文が表示されます。
メッセージの後には、「OK、キャンセル」とか「はい、いいえ」のように、選択できるボタンを読み上げますので、メッセージをよく聞いて、適当なボタンを選択してください。
編集した文書の保存や、ファイルの削除の問い合わせなど、とても大切なメッセージが表示される場合がありますので、メッセージが聞き取れなかった場合は、以下の操作でメッセージを再確認してから操作を選択してください。
コマンドキー+T(2,3,4,5の点) | メッセージのタイトルを確認します。 |
コマンドキー+F(1,2,4の点) | メッセージの本文を確認します。 |
コマンドキー+W(2,4,5,6の点) | メッセージと選択肢を確認します。 |
エンターキー | OKボタンを押します。 |
エスケープキー | キャンセルボタンを押します。 |
Y(1,3,4,5,6の点) | 「はい」ボタンを押します。 |
N(1,3,4,5の点) | 「いいえ」ボタンを押します。 |
タブキー | ウィンドウの中を移動して、選択できるボタンや、メッセージ本文を、一つずつ確認できます。 |
スペースキー | ボタンを選択している時、そのボタンを押します。 |
設定シートは、各種の設定を行うための、共通ウィンドウです。
このウィンドウが開くと、音声で、「設定シート、○○」のように、タイトルと、設定内容の説明が発声されます。
このウィンドウには、設定内容のリストがあり、設定する項目と、その項目の現在の値が、一行に一つずつ表示されます。
項目の値は、数値や選択肢、文字列などで、それぞれの項目毎に異なります。
リストでは、次の操作ができます。
上矢印キー | 前の設定項目に移動します。 |
下矢印キー | 次の設定項目に移動します。 |
左矢印キー | 数値項目の値を1減らします。または、前の選択肢を選びます。 |
バックスペースキー | 上の操作と同様、値を減らします。 |
右矢印キー | 数値項目の値を1増やします。または、次の選択肢を選びます。 |
スペースキー | 文字列やパスの項目では、設定ウィンドウを開きます。その他の項目では、上の操作と同様、値を増やします。 |
コントロール+スペースキー | 数値の入力ウィンドウ、または文字列の編集ウィンドウを開きます。
数値項目では、リストから直接数字を入力できます。 |
エンターキー | 変更を保存して、設定シートを閉じます。 |
エスケープキー | 変更を保存しないで、設定シートを閉じます。 |
また、設定内容に標準値がある場合は、以下のボタンが表示されます。
[標準値から変更している項目を表示する]……このボタンを押すと、設定を変更している項目と、その標準値を確認できます。
[標準に戻す]……このボタンを押すと、全ての項目を標準値に変更します。エンターキーを押して確定してください。
この節では、キー入力モード、直接文字入力モードの選択と入力方法、日本語変換の操作についてご説明します。
本機では、テキスト文書と点字文書を編集できます。
テキストという言葉を、本機では、「点字」に対する「墨字」の情報という意味で使用しています。
本機の点字キーからの入力は、テキスト編集のウィンドウを操作している時はテキスト入力に、点字編集のウィンドウを操作している時は点字入力に、自動的に切り替わります。
また、テキスト入力での操作方法に、一般的なキーボードと同じような形でテキストを入力する「キー入力モード」と、点字が表す文字をそのまま入力する「直接文字入力モード」の二種類があります。
かな漢字変換を使った一般的な文字入力は、キー入力モードで行います。
一方、直接文字入力モードでは、かな漢字変換を使わないで文字を入力します。ひらがなとカタカナなどの文字種を区別してテキストを入力できたり、各種記号などを点字の形で指定できるなどのメリットがあります。
自分だけが読むメモを書く時に、かな漢字変換は大変という方は、ぜひ直接文字入力モードでの、かな分かち書きをお試しください。
点字キーが、今どのような入力モードになっているかは、次の操作で確認できます。
コマンドキー+1,6の点: 現在の入力モードを読み上げます。
また、次の操作で、本機のテキスト入力の状態を変更できます。
コマンド+エンターキー: キー入力モードと、直接文字入力モードの切り換え
コマンド+スペースキー: キー入力モードでの、漢字変換(IME)のオン/オフ
キー入力モードは、一般のキーボードと同様に、半角英数字を入力します。漢字やひらがなを入力する時は、かな漢字変換を使います。
直接文字入力モードは、半角/全角の文字種を指定して、直接文字を入力できます。かな漢字変換を使わずに、ひらがな/カタカナを入力できます。
初期状態はキー入力モードです。
また、メッセージボックスなど半角アルファベットで操作するウィンドウが表示されると、直接文字入力モードから自動的にキー入力モードに戻ります。
キー入力モードでは、以下の操作で、カナ入力/英数字入力を変更します。
4,6,8の点 | カタカナモード |
5,6,8の点 | 英数字モード |
6,8の点 | キャップス(大文字)モード |
直接文字入力モードでは、以下の操作で、文字の種類を変更します。
「ひ」+8の点 | 全角ひらがなモード |
「カ」+8の点 | 全角カタカナモード |
4,6,8の点 | 半角カタカナモード |
4,5,8の点 | 全角小文字モード |
4,8の点 | 全角大文字モード |
5,6,8の点 | 半角小文字モード |
6,8の点 | 半角大文字モード |
本機が起動した時、点字キーは、「キー入力モード」になっています。
キー入力モードでは、6点キーを使って、通常のキーボードと同じように、半角英数字および記号の入力ができます。
また、日本語変換をオンにすると、かな漢字変換を使った日本語入力ができます。
コマンドキーと1,6の点を押して、「キー入力モード」と発声すれば、キー入力モードになっています。
もし「直接文字入力モード」と発声した場合は、コマンドキーと左親指キー(エンターキー)を押してキー入力モードに変更できます。
また、「日本語変換オン」と発声した場合は、日本語変換がオンになっています。
日本語変換は、コマンドキーと右親指キー(スペースキー)でオン/オフできます。
入力モードに続けて、今選択されている文字種も発声されます。
(1)4,6,8の点: カタカナモード
キーボードがかなモードになり、かな点字での入力操作ができる状態です。
点字の濁音、半濁音、拗音、特殊音も、自動的に変換されます。
ただし、助詞の「は」や「へ」は、墨字の規則で入力してください。
記号の入力については、 〈付録 (A2)半角かなモードで使用できる記号〉 の項を参照してください。
(2)5,6,8の点: 英数字モード
キーボードが英数字モードになり、アルファベット小文字での入力操作ができる状態です。
一文字だけアルファベット大文字を入力したい時は、6の点に続けて入力します。
6の点を2回入力すると、大文字モードに変わります。
記号の入力については、 〈付録 (A1)半角英数字モードで使用できる記号〉 の項を参照してください。
(3)6,8の点: キャップス(大文字)モード
キーボードが英数字モード(CapsLockオン)になり、アルファベット大文字での入力操作ができる状態です。
5,6の点を入力すると、英数字モード(小文字)に変わります。
(4)数符(3,4,5,6の点)
数字の入力操作ができる状態です。
その他の点字が入力されると、数符を入力する前のモードに戻ります。
(5)NABCCモード
NABCCコード(北米点字コード)の対応で、入力した点字に対応する英数字、記号類を入力します。
アルファベットの点字はアルファベットのキーに、下がり数字の点字は数字キーに変換されます。
(コントロールキー、オルトキー、ウィンキーとの組み合わせで入力された点字は、全てNABCCモードで変換されます。)
NABCCコードについては、 〈付録 (A4)NABCC(北米点字)コード〉 の項を参照してください。
日本語変換モードは、コマンドキーと右親指キー(スペースキー)でオン/オフします。
日本語変換の操作の流れは、ほぼパソコンと同じで、次のように操作します。
(1)変換したい言葉の読み方をかなで入力します。
(2)適当な長さまで入力できたら、スペースキーを押して変換します。
スペースキーを押すごとに、別の変換候補が表示されます。
使われている漢字を詳細読みしますので、目的の書き方が説明されるまでスペースキーを押してください。
(3)変換できたら、エンターキーを押して確定します。
文の続きがある場合は、(1)に戻って入力を続けます。次の読み方を入力すると、変換した言葉は自動的に確定します。
直接入力モードでは、半角、全角の英数字、ひらがな、カタカナ、および記号類を、点字の書き方で入力できます。
このモードでは、英語二級点字による略字・縮字の入力も可能です。
また、漢点字での入力も、このモードで行います。
コマンドキーと1,6の点を押して、「直接文字入力モード」と発声すれば、直接文字入力モードになっています。
もし「キー入力モード」と発声した場合は、コマンドキーと左親指キー(エンターキー)を押して直接文字入力モードに変更できます。
入力モードに続けて、今選択されている文字種も発声されます。
直接文字入力モードでは、以下の操作で、文字の種類を変更します。
・「ひ」+8の点 | 全角ひらがなモード |
・「カ」+8の点 | 全角カタカナモード |
・4,5,8の点 | 全角小文字モード |
・4,8の点 | 全角大文字モード |
・「ス」+8の点 | 全角数字モード
入力できる全角記号については、 〈付録 (A3)全角記号〉 を参照してください。 |
・5,6,8の点 | 半角小文字モード |
・6,8の点 | 半角大文字モード |
・数符(3,4,5,6の点) | 半角数字モード
入力できる半角英数字記号については、 〈付録 (A1)半角英数字モードで使用できる記号〉 を参照してください。 |
・4,6,8の点 | 半角カタカナモード
入力できる半角かな記号については、 〈付録 (A2)半角かなモードで使用できる記号〉 を参照してください。 |
英語の入力モードは、以下の操作で切り変えます。
・2,3,8の点 | グレード2(UEB縮約モード) |
・2,5,8の点 | 旧米国点字二級点字モード |
・2,8の点 | グレード1(英数字モード) |
・3,5,6,8の点 | グレード0(NABCCモード) |
漢点字を入力する時は、始点として7の点キー、終点として8の点キーを使用します。
この節では、本機で利用できる記憶メディア、ファイルとフォルダ、ファイル名の付け方などについてご説明します。
本機には、次の3個の記憶メディアがあります。
(A)内蔵SDカード(\SDMemory) | 本体内蔵のマイクロSDカードです。 |
(B)外部SDカード(\SDMemory2) | 取り外し可能なSDカードです。
BMスマートエア32やBMスマートは本体前面中央に、BMスマートエア16は本体背面右側に挿入します。 |
(C)USBメモリー(\UsbMemory) | 本体左側面に接続するUSBメモリーです。 |
(ハードディスクや、CD-ROM、NTFSフォーマットの記憶メディアは、本機には接続できません。)
フォルダはファイルを分類して管理するための入れもので、フォルダの中にファイルを保存したり、また、フォルダの中に更にフォルダを作ることもできます。
この時、内側のフォルダを、外側のフォルダのサブフォルダ、逆に、外側のフォルダを、内側のフォルダの親フォルダと呼びます。
一番外側のフォルダをルートフォルダと呼び、エンマーク(\)の記号で表します。
ルートフォルダは特別なフォルダで、その中に直接ファイルやフォルダを作ることはできません。
その代りに、ルートフォルダの中には、利用可能な記憶メディアが、サブフォルダとして含まれます。
内蔵SDカードは、本機で常時利用可能なので、いつでもルートフォルダから選択できます。
内蔵SDカードのフォルダ名は、SDMemoryです。
外部SDカードや、USBメモリーは、本機に接続されている時だけ、ルートフォルダから選択可能になります。
外部SDカードのフォルダ名は、SDMemory2です。
また、USBメモリーのフォルダ名は、UsbMemoryです。
これらの記憶メディアのフォルダの中には、直接ファイルを保存することもできますし、更にその中にフォルダを作って、分類しながら、ファイルを保存して行くこともできます。
ファイルを保存した場所を表すために、ルートフォルダから一階層ずつ、フォルダの名前を列挙して、エンマーク(\)で繋いだものを「パス」と言います。
例えば、外部SDカードの中に、「マニュアル」というフォルダがあり、その中に「BMスマート.txt」というファイルがあったとすると、このファイルのパスは、次のようになります。
\SDMemory2\マニュアル\BMスマート.txt
このパスには、エンマーク(\)が3回出てきますが、最初の\がルートフォルダを表していて、後の2個はフォルダ階層を繋ぐ記号として使われています。
内蔵SDカード以外の記憶メディアは、本機の動作中も、読み書きしていない時には取り外したり、接続したりできます。
そこで、いつでも使えるデータの保存場所として、内蔵SDカードの中に、「マイドキュメント」という名前のフォルダが用意されています。
各種プログラムからも、標準的なデータの保存場所として、この「マイドキュメント」フォルダが使われます。
「マイドキュメント」フォルダのパスは、「\SDMemory\マイ ドキュメント」です。
アプリフォルダは、本機のプログラムから、外付けの記憶メディアの中の文書やデータを参照しやすくするために用意されるフォルダです。
プログラム別に、以下の6個のアプリフォルダの名前が定められています。
記憶メディアを接続すると、その中に、以下の名前のフォルダが用意されます。
BMS_AudioData | オーディオ再生プログラム用。 |
BMS_BrlData | 点字編集プログラム用。 |
BMS_DaisyData | デイジー再生プログラム用。 |
BMS_MediaData | メディア再生プログラム用。 |
BMS_QuickMemo | クイックメモプログラムへのデータの出し入れ用。 |
BMS_TextData | テキスト編集プログラム用。 |
また、内蔵の記憶メディアには、必要に応じて、「マイドキュメント」フォルダ内に以下のフォルダが作られます。
これらは、外付けの記憶メディアからデータを移動したり、コピーしたりした時の保存場所になります。
ファイルの名前は、ほぼ自由に付けることができますが、いくつかのルールがあります。
次の半角記号は、特別な目的で使われるため、ファイル名やフォルダ名に含めることはできません。
\(エンマーク) | ルートフォルダ、またはフォルダ階層を区切るために使用します。 |
*(アスタリスク) | ファイルマスクで、0文字以上の文字列を表すために使用します。 |
?(クエスチョンマーク) | ファイルマスクで、任意の一文字を表すために使用します。 |
;(セミコロン) | 複数のファイルマスクを区切るために使用します。 |
また、次の文字も、パソコンのOSで特別な目的で使われるため、ファイル名やフォルダ名に含められません。
これらの文字を使いたい時は、全角記号をご使用ください。
ファイル名の中で、.(ピリオド)より前の部分を主ファイル名、後ろの部分を拡張子と呼びます。
主ファイル名の部分には、ファイルの内容を区別するための自由な名前を付けることができます。
これに対して、拡張子には、ファイルの種類や、保存形式を表すために決められている文字列を指定しなければなりません。
(拡張子の例)
テキストファイル: .txt
ブレイルメモ点字ファイル: .bmt
サピエ図書館の点字ファイル: .bes, .bet(.besの方が、.betより新しいデータ形式です)。
ファイルを保存する際には、目的のファイル形式を表す拡張子を指定してください。
また、既存のファイルの拡張子を間違ったものに変更すると、ファイルが開けなくなったり、データが壊れてしまう危険がありますので、ファイル名を変更する際には充分ご注意ください。
ファイルマスクは、ファイル一覧に表示するファイルを絞り込む時などに使う指定方法です。
ファイルマスクでは、次の特別な文字を使用します。
*(アスタリスク) | ファイルマスクで、0文字以上の文字列を表すために使用します。 |
?(クエスチョンマーク) | ファイルマスクで、任意の一文字を表すために使用します。 |
;(セミコロン) | 複数のファイルマスクを区切るために使用します。 |
これらの文字を、次のように使用します。
*.txt | 拡張子が.txtのファイルだけを表示します。*の部分には、どのような文字列が来ても構わないという意味です。 |
*.bes;*.bet | 拡張子が.besと.betのファイルを表示します。セミコロンで区切ると、複数のファイルマスクを結合できます。 |
*.* | 全てのファイルを表示します。 |
*報告*.* | ファイル名に「報告」という言葉を含むファイルだけを表示します。 |
???.* | 主ファイル名が3文字のファイルだけを表示します。?の部分には、どのような文字が来ても構わないという意味です。 |
この節では、キーヘルプモードとウィンドウヘルプ、トピックヘルプなどについてご説明します。
キーヘルプモードは、キーの名前やそれらのキーに対して割り当てられている機能を確認するためのモードです。
キーヘルプモードで何かキー操作をすると、キーの名前や割り当てられている機能、その操作により入力される文字などを読み上げます。
小指キー4個を同時に押すと、キーヘルプモードに入り、「キーヘルプオン」と音声と点字で表示します。
再度小指キー4個を同時に押すと、キーヘルプモードを終了し、「キーヘルプオフ」と音声と点字で表示します。
キーヘルプモードは、キー操作を確認するためのモードですので、そこで入力されたコマンドは実行されません。
キーヘルプモードを使用した後、キーヘルプモードから抜けるのを忘れないようにご注意ください。
多くのウィンドウに、ウィンドウヘルプを用意しています。
ウィンドウヘルプでは、現在の状況に応じた操作説明を点字と音声で読むことができます。
ウィンドウヘルプを開くには、コマンドキー+H(1,2,5の点)を押します。
ウィンドウヘルプでは、上/下矢印キーで、一行ずつ移動しながら、内容を確認してください。
コントロールキーを組み合わせると、次の見出しまたはまとまりまでジャンプします。
また、コマンドキー+1から6の点の操作で、ヘルプの内容を連続読みします。
ヘルプの表示を終了するには、エスケープキーかコマンドキー+Z(1,3,5,6の点)を押します。
エスケープキーで終了した場合、対象のウィンドウを開いたままで再度ヘルプを開くと前回の続きから説明が表示されます。
また、コマンドキー+セレクトキー+H(1,2,5の点)を押すと、そのウィンドウのメニュー内で設定されているショートカットの一覧が表示されます。
トピックヘルプは、トピックの階層をたどりながら、「知りたいこと」が見つけられるように構成されたヘルプ機能です。
具体的な操作方法をご紹介するとともに、複数のウィンドウを使用する操作、類似機能の使い分け、操作上の注意点などもご説明しています。
トピックヘルプを開くには、次のコマンドを実行します。
メインメニュー → ヘルプ → トピックヘルプ「BMスマートの使い方」
(ショートカット:コントロールキーを押しながら、コマンドキー+H(1,2,5の点)を押す。)
説明中の参照可能なトピックを読みたい時は、エンターキーを押します。
この場合、バックスペースキーを押すと、元のトピックに戻ります。
トピックの先頭に戻るには、コマンドキー+1,2,3の点を押します。
トピックヘルプに表示される内容は、簡単操作設定機能により制限されます。
トピックヘルプの説明の中には、次のようなボタンが埋め込まれている場合があります。
これらの行でエンターキーを押すと、各ボタンの機能を実行できます。
「[設定項目]...」……対応する設定シートが開き、その設定項目を確認/変更できます。
「[簡単操作設定「○○」を開く]」……簡単操作設定が開き、対応する項目が表示されます。
「[サンプルのテキスト情報をクリップボードにコピーします]」
「[サンプルの点字情報をクリップボードにコピーします]」
「[○○のサンプルを開きます]」……サンプルがマイドキュメントフォルダにコピーされて、対応する編集ウィンドウが開きます。
本機のユーザーズガイド本編を、ヘルプ機能で参照できます。
この機能を使うと、マニュアルの中の見出し階層や参照先に、エンターキーでジャンプできます。
BMスマート・ユーザーズガイドを開くには、次のコマンドを実行します。
メインメニュー → ヘルプ → BMスマート・ユーザーズガイド
(ショートカット:コントロールキー+セレクトキーを押しながら、コマンドキー+H(1,2,5の点)を押す。)
説明中の参照可能な項目を読みたい時は、エンターキーを押します。
この場合、バックスペースキーを押すと、元の項目に戻ります。
その項目の先頭に戻るには、コマンドキー+1,2,3の点を押します。
この章では、メインウィンドウから、プログラムやファイルを開く操作、ファイルをコピーしたり削除する操作についてご説明します。
また、電卓などのツールの起動方法と使い方についてもご説明します。
この節では、メインウィンドウとメインメニューの機能、本機のプログラムについてご説明します。
また、本機の簡単操作設定、クイック優先モードについてもご説明します。
メインウィンドウは、本機を起動した時に開き、最後まで閉じないウィンドウです。
メインウィンドウは、次の目的で使用します。
どのウィンドウにいる時でも、ウィンキー+セレクトキーの操作で、メインウィンドウに戻ります。
「簡単操作設定」は、本機の操作をより簡単にするために、各種の機能を、利用可能にするか、隠してしまうかを、お客様が、プログラム別、コマンド別に選択できる機能です。
これは使わないという機能を、「隠す」に設定しておくと、プログラム一覧やメニューにも表示されなくなりますので、お客様が使いたい、その他の機能を、より早く見つけられるようになります。
初期状態でも、利用頻度が低いと思われるいくつかのプログラムやコマンドが、「隠す」に設定されています。
例えば、「点字文書の送受信」や「点字チャット」、「点字印刷」の項目は、初期状態で「隠す」に設定されています。
また、同一プログラムのウィンドウは、初期状態で、複数開かない設定になっています。
このマニュアルでは、簡単操作設定で選択できる機能に、(簡単操作選択項目)という注釈を付記して、初期設定値を表示しています。
もし、マニュアルにこの注釈がある機能が、本機のプログラムリストやメニューに表示されていない場合は、以下のコマンドで、簡単操作設定をご確認ください。
メインメニュー → 各種設定 → 簡単操作設定
また、本機にある全ての機能を利用可能にするには、簡単操作設定の最初の項目で、選択肢、「以下の設定を無効にして、本機の全ての機能を利用可能にする」を選択してください。
なお、簡単操作設定が有効になっている時は、メインウィンドウのタイトルにも、簡単操作有効と表示されます。
簡単操作設定を変更したら、表示を更新するために、本機を再起動してください。
簡単操作設定の設定項目については、 〈8.7 簡単操作設定〉 をご参照ください。
クイック優先モードは、本機で、点字のメモを取るための操作を分かりやすくするために用意されている、簡単操作設定機能の一つで、初期状態でオンになっています。
このモードでは、本機を起動した時、「クイックメモ」が自動的に起動します。
また、ウィンキー+セレクトキーの操作で、メインウィンドウとクイックメモの間を行き来できるようになります。
クイック優先モードの時は、メインウィンドウのタイトルにも、クイック優先モードと表示されます。
(この場合、「簡単操作有効」とは表示されませんが、クイック優先モードの時は、簡単操作も有効になっています。)
本機には、様々な機能があるため、利用したい機能別にプログラムが分かれています。
メインウィンドウには、次のようなプログラムリストが表示されます。
(詳細については、各項目の参照先をご覧ください。)
プログラムを起動するには、次の2通りの方法があります。
(1)メインウィンドウのプログラムリストで、エンターキーを押す。
メインウィンドウで、上下矢印キーを押すと、プログラムリストの中を順番に移動します。
目的のプログラムの所でエンターキーを押すと、そのプログラムが起動します。
既に起動している場合は、そのウィンドウに移動します。
(2)グローバルショートカットにより起動する。
プログラムリストで、(括弧)内に文字が指定されているプログラムは、どこからでも、この文字を使ったグローバルショートカットで、直接開くことができます。
例えば、時計には、Cの文字が割り当てられているので、ウィンキーとCを押すと、時計プログラムが起動します。
この操作は、他のウィンドウで作業している時、メインウィンドウに戻らなくても、別のプログラムを直接起動できるので、便利です。
簡単操作設定の、「F1 同じプログラムの複数起動」項目を、「許可する」に設定すると、同じプログラムのウィンドウを同時に複数開けるようになります。
この場合、複数起動可能なプログラムには、プログラムリストの、プログラム名の前に、*(アスタリスク)のマークが追加されます。
これらの項目では、同じプログラムを再度選択すると、既に開いているウィンドウに移動するか、新しいウィンドウを開くかを問い合わせるメッセージが表示されます。
また、コントロールキーを押しながら、エンターキーを押すと、そのプログラムが今開いているウィンドウの一覧を表示します。
メインウィンドウのメニューを、メインメニューと呼びます。
メインウィンドウの機能の内、プログラムを起動すること以外は、全てメインメニューから選択します。
メインメニューには、次の項目があります。
各項目の詳細については、以下の項を参照してください。
メインメニューには、本機全体に関わる機能が含まれているため、他のウィンドウを操作している時でも、メインメニューを開きたい場合があります。
そこで、グローバルショートカット、ウィンキー+スペースキーの操作で、どのウィンドウからでも、直接メインメニューを開けるようになっています。
この中から、矢印キーで目的のコマンドを選択して、エンターキーを押すと、そのコマンドを実行できます。
メインメニューのコマンドにも、いくつかショートカットキーが設定されていますが、このショートカットは、そのままでは、メインウィンドウにいる時にしか使えません。
これは不便なので、更にウィンキーを加えたグローバルショートカット操作により、どのウィンドウからでも直接実行できるようになっています。
例えば、「最近開いたファイル」コマンドには、コントロール+Rのショートカットが指定されていますので、ウィンキー+コントロールキー+Rの操作で、別のウィンドウからも、直接「最近開いたファイル」コマンドを実行できます。
この節では、メインメニューのファイルサブメニューの各コマンドについてご説明します。
また、ファイルの選択で使用される共通ウィンドウの操作についてもご説明します。
この項では、ファイルの選択で使用される共通ウィンドウの操作についてご説明します。
このウィンドウでは、記憶メディアやフォルダの間を移動して、開きたいファイルや、編集した結果を保存したいファイルを選択します。
このウィンドウには、一つのフォルダに含まれるサブフォルダとファイルのリストが表示されています。
リストには、まずサブフォルダが表示され、その後ろに、ファイルが表示されます。名前の後に、フォルダと読み上げる項目は、サブフォルダです。
どこのフォルダの内容を表示しているかは、ステータスの読み上げコマンド(コマンドキー+S)で確認できます。
このウィンドウを開いた時、始めに、どのフォルダの内容が表示されるかは、実行したコマンドにより変わります。
今表示されているフォルダが目的の場所でない場合は、まず、親フォルダに出たり、サブフォルダに入ったりしながら、目的のフォルダに移動します。
親フォルダに出るにはバックスペースキーを押します。
サブフォルダに入るには、その項目を選択して、エンターキーを押します。
その後、ファイルのリストから目的のファイルを選択するか、そのフォルダに作りたい、新しいファイル名を入力します。
このウィンドウには以下の項目があり、タブキーで項目の間を移動します。
(フォルダ選択ボタン)
今表示しているフォルダのパスが表示されています。
このボタンを押すと、パスの各階層のフォルダ名がリストで表示されます。
目的のフォルダを選択してエンターキーを押すと、そのフォルダに移動できます。
(ファイルの種類ボタン)
「ファイルリスト」に表示するファイルの種類が表示されています。
このボタンを押すと、選択可能なファイルの種類のリストが表示されます。
今表示中のフォルダに含まれている全てのファイルを表示するには、ここで「全てのファイル」を選択します。
(ステータス表示)
表示しているフォルダの名前と、下のリスト内にあるサブフォルダ、ファイルの数、およびファイルの合計サイズが表示されています。
(ファイルリスト)
サブフォルダとファイルの一覧表が表示されています。
(ファイル名の編集ボックス)
新しいファイル名を入力する所です。ファイルを作れないフォルダでは表示されません。
また、この欄にフォルダのパスを指定して、そのフォルダに移動することもできます。
ファイルリストでは、次の操作ができます。
これらの中には、ファイルの選択では使わない操作も含まれていますが、それらの使い方については、 〈2.4 ファイルとフォルダの管理〉 で説明します。
上矢印キー(コマンドキー+1の点) | 前の項目に移動します。 |
下矢印キー(コマンドキー+4の点) | 次の項目に移動します。 |
ホームキー(コマンドキー+1,3の点) | 最初の項目に移動します。 |
エンドキー(コマンドキー+4,6の点) | 最後の項目に移動します。 |
文字列 | その文字列で始まるフォルダやファイルの項目に移動します。 |
エンターキー | このファイルを開きます。または、サブフォルダに入ります。 |
コントロール+エンターキー | ファイル一覧を開いたままにして、このファイルを別のウィンドウで開きます。 |
バックスペースキー | 親フォルダに戻ります。 |
コントロール+バックスペースキー | ルートフォルダに戻ります。 |
デリートキー | 選択中のファイル、またはサブフォルダを削除して、ゴミ箱に入れます。 |
セレクトキー+デリートキー | 選択中のファイル、またはサブフォルダを完全に削除します(取り消しできない操作のため、充分ご注意ください)。 |
コマンドキー+1,2,5,6の点 | 選択中のファイル、またはサブフォルダの名前を変更します。 |
コントロール+C | 選択中のファイル、またはサブフォルダを、コピー対象として登録します。 |
コントロール+セレクト+C | 選択中のファイル、またはサブフォルダを、コピー対象に追加します。 |
コントロール+X | 選択中のファイル、またはサブフォルダを、移動対象として登録します。 |
コントロール+セレクト+X | 選択中のファイル、またはサブフォルダを、移動対象に追加します。 |
コントロール+V | 別のフォルダでコピー、または移動対象として登録したファイル、またはサブフォルダを、今表示中のフォルダに貼り付けます。 |
コントロール+F | ファイル名検索を行います。 |
オルト+エンターキー | 選択中のファイル、フォルダ、記憶メディアのプロパティを表示します。点字データの文書名の確認、オーディオファイルの試し聞き、フォルダに含まれる全ファイル数とサイズの確認などができます。 |
このウィンドウのメニューから、以下のコマンドが選択できます。
これらの中には、ファイルの選択では使わない機能も含まれていますが、それらの使い方については、 〈2.4 ファイルとフォルダの管理〉 、および関連するプログラムの項で説明します。
次の項目を設定すると、このウィンドウをシンプルな構成にして、操作しやすくできます。
メインメニュー → 各種設定 → 全般設定:
ファイル選択ウィンドウ 標準,読み込むファイルの選択をシンプルにする,全てシンプルにする
この項目で「読み込むファイルの選択をシンプルにする」を選択すると、既存のファイルを開くためのウィンドウがシンプルな表示になります。
また、「全てシンプルにする」を選択すると、ファイルの新規作成や、保存先ファイルの選択ウィンドウもシンプルな表示になります。
シンプルな表示では、フォルダ内のファイルの一覧のみが表示され、フォルダ選択ボタンやファイルの種類ボタン、ファイル名の編集ボックスなどは表示されなくなります。
ファイル名を入力するには、スペースキーを押します。
その他の機能は、メニューから実行してください。
このウィンドウは、目的のファイルを、最近使ったファイルの一覧表から選択するために使用します。
目的のファイルを選択してエンターキーを押すと、そのファイルが開き、プログラムで最後に使用していた位置に移動します。
最近使用したファイルでも、今接続されていないSDカードやUSBメモリーに保存したものはリストに表示されません。
このウィンドウには以下の項目があり、タブキーで項目の間を移動します。
(ファイルの種類ボタン)
「ファイルリスト」に表示するファイルの種類が表示されています。
このボタンを押すと、選択可能なファイルの種類のリストが表示されます。
全ての種類のファイルを表示するには、ここで「全てのファイル」を選択します。
(ステータス表示)
下のリスト内のファイルの数が表示されています。
(ファイルリスト)
ファイルの一覧表が表示されています。
ファイルリストでは、次の操作ができます。
上矢印キー(コマンドキー+1の点) | 前の項目に移動します。 |
下矢印キー(コマンドキー+4の点) | 次の項目に移動します。 |
ホームキー(コマンドキー+1,3の点) | 最初の項目に移動します。 |
エンドキー(コマンドキー+4,6の点) | 最後の項目に移動します。 |
エンターキー | このファイルを開きます。 |
コントロール+エンターキー | ファイル一覧を開いたままにして、このファイルを別のウィンドウで開きます。 |
デリートキー | 履歴を削除します。 |
セレクトキー+デリートキー | 選択中の履歴と、その項目で使用するファイルを完全に削除します(取り消しできない操作のため、充分ご注意ください)。 |
コントロール+C(1,4の点) | データを、他の記憶メディアにコピーするか、コピー対象として、クリップボードに登録します。詳しくは、 〈2.4.3 アプリフォルダ間で、データをコピー/移動する方法〉 を参照してください。 |
コントロール+X(1,3,4,6の点) | データを、他の記憶メディアに移動するか、または移動対象として、クリップボードに登録します。詳しくは、 〈2.4.3 アプリフォルダ間で、データをコピー/移動する方法〉 を参照してください。 |
このウィンドウのメニューから、以下のコマンドが選択できます。
本機には、ファイルやフォルダをお気に入りに設定して、簡単に開けるようにする機能があります。
このウィンドウは、お気に入りに設定した文書を、一覧から選択するために表示されます。
目的の文書を選択してエンターキーを押すと、その文書が開きます。
また、目的の文書を選択してスペースキーを押すと、その文書の表示名やグローバルショートカットを変更できます。
お気に入り文書でも、今接続されていないSDカードやUSBメモリーに保存したものはリストに表示されません。
なお、文書をお気に入りに設定するには、各プログラムの「お気に入りに追加」コマンドを使用します。
このウィンドウには以下の項目があり、タブキーで項目の間を移動します。
(ファイルの種類ボタン)
「文書リスト」に表示するファイルの種類が表示されています。
このボタンを押すと、選択可能なファイルの種類のリストが表示されます。
全ての種類のファイルを表示するには、ここで「全てのファイル」を選択します。
(ステータス表示)
下のリスト内の文書の数が表示されています。
(文書リスト)
文書の一覧表が表示されています。
文書リストでは、次の操作ができます。
上矢印キー(コマンドキー+1の点) | 前の項目に移動します。 |
下矢印キー(コマンドキー+4の点) | 次の項目に移動します。 |
ホームキー(コマンドキー+1,3の点) | 最初の項目に移動します。 |
エンドキー(コマンドキー+4,6の点) | 最後の項目に移動します。 |
エンターキー | この文書を開きます。 |
コントロール+エンターキー | 文書一覧を開いたままにして、この文書を別のウィンドウで開きます。 |
スペースキー | お気に入り設定を編集します。 |
デリートキー | お気に入り設定を削除します。 |
セレクトキー+デリートキー | お気に入り設定と、その項目で使用するファイルを完全に削除します(取り消しできない操作のため、充分ご注意ください)。 |
コントロール+C(1,4の点) | データを、他の記憶メディアにコピーするか、コピー対象として、クリップボードに登録します。詳しくは、 〈2.4.3 アプリフォルダ間で、データをコピー/移動する方法〉 を参照してください。 |
コントロール+X(1,3,4,6の点) | データを、他の記憶メディアに移動するか、または移動対象として、クリップボードに登録します。詳しくは、 〈2.4.3 アプリフォルダ間で、データをコピー/移動する方法〉 を参照してください。 |
このウィンドウのメニューから、以下のコマンドが選択できます。
本機では、削除したファイルやフォルダを、同じ記憶メディアの中の、ゴミ箱という特別なフォルダに移動して、しばらくの間残しておくようになっています。
このウィンドウは、一度削除したファイルやフォルダを、ゴミ箱から復活させるために使用します。
このウィンドウに表示されるゴミ箱内のファイルの範囲は、ゴミ箱コマンドを実行した場所により変わります。
ファイル一覧には、次の情報が表示されています。
一覧から目的の文書を選択してエンターキーを押すと、その文書がゴミ箱から取り出されて、元の場所に戻ります。
取り出されたファイルがどこに戻ったかが分からなくならないようにするため、ゴミ箱から取り出す前に、元あった場所を確認しておいてください。
デリートキーを押すと、選択中の文書が、完全に削除されます。
オルトキーを押しながら、エンターキーを押すと、ファイルのプロパティ情報が表示されます。
このウィンドウのメニューから、以下のコマンドが選択できます。
ピックアップコメントは、よく使うファイルやフォルダを簡単に開けるようにするための機能です。
この機能では、ファイル選択ウィンドウや、各プログラムのウィンドウで、今使用中のファイルやフォルダに点字でコメントを付けることができます。
次にそのファイルやフォルダを使いたい時は、指定したコメント、またはその一部を入力することで、簡単にファイルを開いたり、フォルダの内容を表示できます。
ファイルやフォルダにコメントを付けるには、「ピックアップコメントを付ける」コマンドを実行します。
このコマンドは多くのウィンドウに用意されていて、共通のショートカット コントロールキー+Iが利用できます。
また、ピックアップコメントでファイルやフォルダを開くには、メインメニューやファイル選択ウィンドウの「ピックアップコメントでファイルを開く」コマンドを実行します。
(メインメニューのコマンドは、グローバルショートカット ウィンキー+Oで開きます。)
すると、まずコメントを入力するための点字編集ボックスが開きます。
ここに、目的のファイルに付けたコメント、またはその一部を入力してエンターキーを押します。
入力したキーワードが、登録されているコメントと一致した時は、そのファイルやフォルダが開きます。
それ以外の場合は、指定したキーワードを含むコメントの一覧が表示されます。
また、何も入力しないでエンターキーを押すと、利用可能な全てのコメントが表示されます。
ピックアップコメントの一覧ウィンドウには、コメントと日付、そのコメントが付けられているファイルまたはフォルダの名前が一行に一件ずつ表示されます。
上下矢印キーで目的のコメントを選択し、エンターキーを押してください。
スペースキーを押すと、選択中のコメントを編集できます。
また、デリートキーを押すと、選択中のコメントを削除できます。
短縮名は、長さが3マス以内のピックアップコメントです。
コメントがそれより長い場合は、コメント内にレ下がり括弧で囲んで指定することもできます。
例:ピックアップコメントに「テンヤクトショ(ホン)」のように指定すると、「ホン」の部分が短縮名になります。
短縮名を登録しておくと、ピックアップコメントの一覧表示の1行目に短縮名のリストが表示されます。
この行で各短縮名のマスのタッチカーソルをクリックすると、対応するピックアップコメントのファイルが開きます。
なお、ピックアップコメント一覧ウィンドウを直接開くには、グローバルショートカット ウィンキー+Lの操作が便利です。
この項では、メインメニューの「ファイル」サブメニュー内の各コマンドについてご説明します。
本機では、何かのファイルを開いて利用したい場合、(A)直接ファイルを選択して開く方法と、(B)先にやりたい作業のプログラムを起動してから、その中で、目的のファイルを指定する方法の二通りの操作があります。
(A)の場合は、メインメニューのコマンドを使って、ファイルを選択します。
すると、そのファイルの種類に対応したプログラムが自動起動して、ファイルが表示されます。
この場合は、ファイルを選択する時に、そのフォルダの中に含まれる、全ての種類のファイルが表示されます。
これに対して、(B)の場合は、先にプログラムを選択しているので、そのプログラムで利用できる種類のファイルのみが表示されます。
ファイルの種類に関わらず、フォルダの中にある全てのファイルを確認したいというような場合は、メインメニューのコマンドをご使用ください。
「別ウィンドウで新規ファイルを編集する(ファイル一覧)」というタイトルのファイル選択ウィンドウが開きます。
前節の 〈〔A〕ファイル選択ウィンドウ〉 の項で説明した要領で、操作してください。
ここで、新しい名前のファイルを指定すると、ファイルの種類に対応したプログラムが起動します。
既存のファイルを選択すると、内容を破棄して、新たに編集するか否かの問い合わせメッセージが表示されます。
「別ウィンドウでファイルを開く(履歴一覧)」というタイトルの履歴一覧ウィンドウが開きます。
前節の 〈〔B〕履歴一覧ウィンドウ〉 の項で説明した要領で、操作してください。
最近使用したファイルのリストから、目的のファイルを選択すると、対応したプログラムが起動します。
このコマンドでファイルを開くと、前回の終了位置で、文書やデータを開くことができます。
「別ウィンドウでファイルを開く(ファイル一覧)」というタイトルのファイル選択ウィンドウが開きます。
前節の 〈〔A〕ファイル選択ウィンドウ〉 の項で説明した要領で、操作してください。
ここで、既存のファイルを選択すると、ファイルの種類に対応したプログラムが起動します。
新規ファイルを指定すると、ファイルを新しく作成してよいか否かの問い合わせメッセージが表示されます。
フォルダウィンドウは、フォルダの中にあるファイルの一覧を表示して、内容を確認したり、コピーや移動の操作をするためのウィンドウです。
前節の 〈〔A〕ファイル選択ウィンドウ〉 の項で説明した要領で、操作してください。
ただし、このウィンドウは、他のファイル選択ウィンドウと次の点が異なります。
(1)フォルダウィンドウは、常にシンプルな構成で表示されます。
ファイル名やフォルダ名を入力したい時は、スペースキーを押してください。
(2)ファイルを選択してエンターキーを押すと、対応するプログラムが起動して、そのファイルが開きます。
ただし、表示される位置は、履歴一覧ウィンドウから開いた場合と同じように、前回そのファイルを閉じた時の位置になります。
また、ファイルを開いても、フォルダウィンドウは閉じずに残っていますので、続けて次のファイルを開くことができます。
(3)フォルダウィンドウでは、エスケープキーを押しても、ウィンドウが閉じません。
ウィンドウを閉じるには、コマンドキー+Zを押してください。
(4)フォルダウィンドウは、どこからでも、グローバルショートカット ウィンキー+Eで開くことができます。
この場合、まず最初にルートフォルダの記憶メディアの一覧が表示されます。
また、ファイル選択ウィンドウで、コントロール+Yを押しても、フォルダウィンドウが開きます。
この場合は、ファイル選択ウィンドウで表示していたフォルダを、もう一つ開く形になります。
(5)簡単操作設定で「F1 同じプログラムの複数起動」を許可している場合、フォルダウィンドウは同時に3個まで開いておくことができます。
ウィンドウのタイトルには、次のように「フォルダ1」から「フォルダ3」の番号が表示されますので、どのフォルダかを区別しやすくなります。
「フォルダ1: \sdmemory\マイ ドキュメント」
前節で説明した 〈ピックアップコメント機能〉 によりファイルやフォルダを開きます。
このコマンドのグローバルショートカットは、ウィンキー+Oです。
「別ウィンドウでファイルを開く(お気に入り文書一覧)」というタイトルのウィンドウが開きます。
前節の 〈〔C〕お気に入り文書一覧ウィンドウ〉 の項で説明した要領で、操作してください。
目的のファイルを選択すると、対応したプログラムが起動します。
このコマンドでファイルを開くと、前回の終了位置で、文書やデータを開くことができます。
文書やデータをお気に入り文書に設定するには、次のように操作します。
文書やデータのお気に入り設定を解除する場合も同様です。
(1)各プログラムにある「お気に入り文書に追加」コマンドを実行します。
メニュー → ファイル → お気に入り文書に追加
(または、メニュー → データ → お気に入り文書に追加)
このコマンドには、各プログラム共通のショートカット、コントロールキー+セレクトキー+F(1,2,4の点)が割り当てられています。
(2)「お気に入り文書に追加」コマンドを実行すると、次のような確認のメッセージが表示されます。
まだお気に入りに設定されていない場合:「この文書をお気に入りに設定しますか?」
既にお気に入りに設定されている場合:「この文書のお気に入り設定を解除してよろしいですか?」
次に進むには、エンターキーを押します。
エスケープキーを押すと、変更を中止します。
(3)お気に入りに設定する場合、続いて、設定シート「お気に入り文書の設定」が表示されます。
このウィンドウには、次の項目があります。
・データ名……この文書またはデータをお気に入り一覧ウィンドウに表示する時の名前を指定します。
・ショートカット……ショートカットの文字、0~9、A~Z、または「なし」を選択します。
・組み合わせるキー……次の6種類の中から選択します。
ウィンキー ウィンキー+コントロールキー ウィンキー+オルトキー
ウィンキー+セレクトキー ウィンキー+セレクトキー+コントロールキー ウィンキー+セレクトキー+オルトキー
・場所……ここには、対象の文書またはデータのパスが表示されます。編集はできません。
・短縮名……この項目を、ファイル選択ウィンドウの中で、直接指定するために使う名前を登録します。
例えば、このファイルのグローバルショートカットとして、ウィンキー+O(1,3,5の点)を設定したい場合、ショートカットに文字Oを指定し、組み合わせるキーにウィンキーを選択します。
すると、グローバルショートカット、ウィンキー+Oで、直接、このファイルの編集ウィンドウや再生ウィンドウを開けるようになります。
エンターキーを押すと、このファイルの、お気に入り設定が保存されます。
なお、グローバルショートカットでファイルを開いた場合、文書を開いてからも、そのショートカットをフォーカス移動に使えます。
点字文書やテキスト文書をお気に入りに設定する場合は、以下の項目も表示されます。
起動時の処理: なし, 一行追記, 複数行追記, 日付項目の追加
……この文書をショートカットで開いた時に実行する処理を選択します。
スケジュール文書: オフ, オン
……この文書内に書かれた予定をスケジュール帳から参照可能にするか否かを選択します。
クリップボードに、テキスト、または点字のブロックが登録されている時、その内容を対応するプログラムで表示します。
クリップボードのデータは、クリアされません。
「ブロックフォルダの管理(ファイル一覧)」というタイトルのファイル選択ウィンドウが開きます。
ブロックフォルダは、ブロック登録・挿入機能で登録された、点字やテキストの情報を保存しているフォルダです。
ブロック登録された文字列が、マーク毎のファイルで保存されています。
前節の 〈〔A〕ファイル選択ウィンドウ〉 の項で説明した要領で、操作してください。
なお、ブロック登録/挿入機能については、 〈4.4.2 ブロックの登録/挿入機能〉 を参照してください。
「削除したファイルを、ゴミ箱から元に戻す」というタイトルのウィンドウが表示されます。
ゴミ箱をこのコマンドで開くと、内蔵SDカードと、今接続されている全ての記憶メディアのゴミ箱の内容が表示されます。
このウィンドウから、誤って削除してしまったファイルを復活させることができます。
前節の 〈〔D〕ゴミ箱ウィンドウ〉 の項で説明した要領で、操作してください。
ゴミ箱の中のファイルを全て消去して、ゴミ箱を空にします。
この節では、SDカードやUSBメモリーを挿入した時に表示される、記憶メディアの検出ウィンドウについてご説明します。
これらの記憶メディアを挿入すると、次のようなウィンドウが表示されます。
“記憶メディア”が挿入されました。
利用可能:“利用可能容量”
全容量:“全容量”
内容を表示しますか?
[点字図書を開く (W)]
[デイジー図書を開く (D)]
[テキストファイルを編集する(BMS_TextData フォルダ) (T)]
[点字ファイルを編集する(BMS_BrlData フォルダ) (B)]
[メディアデータを再生する(BMS_MediaData フォルダ) (M)]
[オーディオデータを再生する(BMS_AudioData フォルダ) (A)]
[点字ファイルを取り込む(BMS_QuickMemo フォルダから、マイドキュメントフォルダにコピーする)。]
[点字ファイルを取り出す(マイドキュメントフォルダから、BMS_QuickMemo フォルダにコピーする)。]
[ファイル一覧を表示する (F)]
[内蔵SDカードのデータをバックアップする (K)]
[ゴミ箱からファイルを取り出す]
[ゴミ箱を空にする (ゴミ箱で使用中のサイズ)]
*これらのボタンの中には、アプリフォルダの状態によって、表示されないものもあります。
クイックメモの点字文書を出し入れしたい時は、次のボタンを押します。
(1)[点字ファイルを取り込む(BMS_QuickMemo フォルダから、マイドキュメントフォルダにコピーする)。]
クイックメモのアプリフォルダ BMS_QuickMemo内のファイルを、マイドキュメントフォルダにコピーします。
点字図書を取り込みたい時などには、図書データのフォルダごと、アプリフォルダにコピーしておいても構いません。
なお、ブレイルメモ形式以外の点字ファイルは、ブレイルメモ形式に変換して、コピーされます。
(2)[点字ファイルを取り出す(マイドキュメントフォルダから、BMS_QuickMemo フォルダにコピーする)。]
マイドキュメントフォルダ内のブレイルメモ形式の点字ファイルを、クイックメモのアプリフォルダ BMS_QuickMemo内にコピーします。
この機能は、クイックメモの文書をバックアップする目的でも利用できます。
記憶メディア内の図書データを開きたい時は、次のボタンを押します。
(3)[点字図書を開く (W)]
記憶メディア内の点字図書が一覧表示されます。目的の図書を選択して、エンターキーを押すと、その図書を閲覧できます。
(4)[デイジー図書を開く (D)]
記憶メディア内のデイジー図書が一覧表示されます。目的の図書を選択して、エンターキーを押すと、その図書を閲覧できます。
アプリフォルダにコピーした各種データを開きたい時は、対応するプログラムのボタンを押します。
(5)[メディアデータを再生する(BMS_MediaData フォルダ) (M)]
(6)[オーディオデータを再生する(BMS_AudioData フォルダ) (A)]
すると、プログラムが起動して、データを選択できる状態になります。
記憶メディア上で点字文書やテキスト文書を管理したい時は、次のボタンを押してください。
(7)[テキストファイルを編集する(BMS_TextData フォルダ) (T)]
テキストファイルの選択ウィンドウが開き、アプリフォルダ BMS_TextDataの内容が表示されます。
既存のファイルを開くか、新規ファイル名を指定して、新しいファイルを編集できます。
(8)[点字ファイルを編集する(BMS_BrlData フォルダ) (B)]
点字ファイルの選択ウィンドウが開き、アプリフォルダ BMS_BrlDataの内容が表示されます。
既存のファイルを開くか、新規ファイル名を指定して、新しいファイルを編集できます。
この記憶メディアに、内蔵SDカード内のデータをバックアップしたい時は、次のボタンを押します。
(9)[内蔵SDカードのデータをバックアップする (K)]
この機能の操作については、 〈2.5 〔F〕内蔵SDカードのデータのバックアップ〉 の項を参照してください。
記憶メディア自体の内容を確認したい時は、次のボタンを押します。
(10)[ファイル一覧を表示する (F)]
ファイル選択ウィンドウが開き、記憶メディアフォルダ内の全てのファイルが表示されます。
(11)[ゴミ箱からファイルを取り出す]
この記憶メディアのゴミ箱の内容が表示されます。
この記憶メディアに対するアクションが必要ない時は、エスケープキーを押してください。
記憶メディアから複数の端末に、ファイルやフォルダをコピーしたい時は、「CopyMe」フォルダ機能が便利です。
挿入された記憶メディアのルートフォルダ内に、「CopyMe」という名前のフォルダが見つかると、次のように処理します。
(1)CopyMeフォルダの内容を、マイドキュメントフォルダ内の「コピー文書」フォルダの内容と比較します。
(2)もし、CopyMeフォルダ内に、より新しいファイルが見つかると、次のようなメッセージが表示されます。
CopyMeフォルダ内に、○個の新しいファイルが見つかりました。
マイドキュメントの「コピー文書」フォルダにコピーしますか?
(3)ここで、Y(1,3,4,5,6の点)を押すと、ファイルのコピーが実行されます。
ファイルをコピーしたくない場合は、エスケープキーを押してください。
なお、記憶メディアに「CopyMe」フォルダがある場合、メディアの検出ウィンドウの表示、および記憶メディア中のアプリフォルダ作成は行いません。
ファイル選択ウィンドウでは、目的のファイルを選ぶだけでなく、新しいフォルダを作ったり、ファイルをコピーしたりといった、様々な操作をすることができます。
この節では、このような、ファイルやフォルダの管理のための操作をご説明します。
ここでは、ファイルやフォルダのコピーや移動のためにクリップボードを使う時の、操作の流れと、注意点をご説明します。
クリップボードは、本機の中に一つだけある、各種データの一時保管場所で、コピーや移動の操作をする時に使用します。
コピーというのは、どこかにあるデータを、別の場所に複写するという操作ですが、コピー元の指定と、コピー先の指定を、いっぺんにするのは、大変です。
そこで、コピー元の指定をするコマンドと、コピー先の指定をするコマンドを分けて、その間の中継場所として、クリップボードを使用するようになっています。
操作の流れは、次のようになります。
(1)まず、ファイル選択ウィンドウで、コピー元のフォルダに移動します。
(2)コピーしたいファイルを選択し、コピーコマンドを実行します。
すると、選択したファイルの場所の情報が、クリップボードに登録されます。
(3)次に、ファイル選択ウィンドウをコピー先のフォルダに移動します。
(4)ファイルの貼り付けのコマンドを実行します。
すると、クリップボードに記憶されている場所のファイルが複写されます。
貼り付けコマンドを実行しても、クリップボードの情報は削除されないので、(3)(4)の操作を繰り返して、同じファイルをいくつかのフォルダにコピーすることも可能です。
ここで注意したいのが、実際にファイルが複写されるのは、(4)で貼り付けコマンドが実行された時であることです。
その前にコピー元の記憶メディアを外してしまうと、ファイルのコピーは行われません。
しかし、SDカード同士、USBメモリー同士でファイルをコピーしたいような場合には、コピー元とコピー先のメディアを、同時に接続しておくことができません。
このような場合は、目的のファイルを、一時的に内蔵SDカードなど、別の場所にコピーしてから、それを、目的の記憶メディアに移動させるようにしてください。
ファイルを、ある場所から、別の場所に移動させたい場合は、上記のコピーコマンドの変わりに、切り取りコマンドを使用します。
すると、続いて、貼り付けコマンドを実行した時に、ファイルが複写されるのではなく、移動されるようになります。
コピーの場合と違って、ファイルの移動をすると、元の場所にはファイルがなくなることに注意してください。
また、SDカード同士、USBメモリー同士でファイルを移動したいような場合には、目的のファイルを、一時的に内蔵SDカードなど、別の場所に移動してから、それを、更に目的の記憶メディアに移動させるようにしてください。
クリップボードに記憶しておけるのは、最後に登録した一件の情報だけです。
クリップボードに次の情報を登録すると、それまで記憶していた情報はなくなってしまいます。
また、クリップボードは、ファイルのコピーや移動の操作だけでなく、点字やテキストの文書を編集する場合にも使用します。
ファイルのコピーや移動の場合、クリップボードに登録するのは、ファイルの場所の情報だけなので、クリップボードが上書きされても、ファイル自体がなくなってしまうことはありません。
しかし、文書編集でクリップボードを使う場合には、コピーや移動の途中の文章そのものが、クリップボードに登録されています。
特に、移動中の文章は、移動元の文書の中にも、もう残されていないので、クリップボードから消えてしまうと困ったことになります。
クリップボードを使用した操作を行う時は、今、クリップボードの中に大切な情報が残されていないかどうかを、常に注意するようにしてください。
ファイルをコピーしたい場合は、ファイル選択ウィンドウを次のように操作します。
(1)コピーしたいファイルがあるフォルダに移動し、目的のファイルを選択します。
連続して表示されている複数のファイルをコピーしたい時は、セレクトキー、または表示の送り/戻しキーを押しながら、目的のファイルの範囲を上下矢印キーで移動します。
(2)「ファイルのコピー」コマンドを実行します。
メニュー → 編集 → コピー
(このコマンドのショートカットは、コントロールキー+C(1,4の点)です)。
すると「コピー対象として登録しました」と発声します。
(3)次に、コピー先のフォルダに移動します。
(4)「ファイルの貼り付け」コマンドを実行します。
メニュー → 編集 → 貼り付け
(このコマンドのショートカットは、コントロールキー+V(1,2,3,6の点)です。)
すると、コピー対象として登録済みのファイルがコピーされます。
フォルダとそれに含まれるファイルをまとめて別の場所にコピーしたい場合の操作も、上記と同じです。
また、コピーしたい複数のファイルが連続して表示されていない場合は、追加コピー(ショートカット=コントロールキー+セレクトキー+C)の操作を使用します。
この場合、今選択しているファイルが、既にコピー対象として登録済みのファイルに追加されます。
ファイルをコピーする時の注意点については、 〈2.4.1 クリップボード〉 の項を参照してください。
ファイルを移動したい場合は、ファイル選択ウィンドウを次のように操作します。
(1)移動したいファイルがあるフォルダに移動し、目的のファイルを選択します。
連続して表示されている複数のファイルを移動したい時は、セレクトキー、または表示の送り/戻しキーを押しながら、目的のファイルの範囲を上下矢印キーで移動します。
(2)「ファイルの切り取り」コマンドを実行します。
メニュー → 編集 → 切り取り
(このコマンドのショートカットは、コントロールキー+X(1,3,4,6の点)です。)
すると「移動対象として登録しました」と発声します。
(3)次に、ファイルを移動したい先のフォルダに移動します。
(4)「ファイルの貼り付け」コマンドを実行します。
メニュー → 編集 → 貼り付け
(このコマンドのショートカットは、コントロールキー+V(1,2,3,6の点)です。)
すると、移動対象として登録済みのファイルが、今表示中のフォルダに移動します。
フォルダとそれに含まれるファイルをまとめて別の場所に移動したい場合の操作も、上記と同じです。
また、移動したい複数のファイルが連続して表示されていない場合は、追加切り取り(ショートカット=コントロールキー+セレクトキー+X)の操作を使用します。
この場合、今選択しているファイルが、既に移動対象として登録済みのファイルに追加されます。
ファイルのコピー対象と、移動対象の登録を混在させることはできません。
クリップボードに登録されたファイルリストが、コピー対象になるか、移動対象になるかは、最後に実行した追加コマンドで決まります。
ファイルを移動する時の注意点については、 〈2.4.1 クリップボード〉 の項を参照してください。
*次のコマンドを実行すると、コピー対象や移動対象としてクリップボードに登録されているファイルやフォルダの件数や名前を確認することができます。
メインメニュー → ファイル → クリップボードから開く
グローバルショートカット:ウィンキー+コントロールキー+C
ファイルの名前を変更したい場合は、ファイル選択ウィンドウを次のように操作します。
(1)名前を変更したいファイルを選択します。
(2)「名前の変更」コマンドを実行します。
メニュー → 編集 → 名前の変更
(このコマンドのショートカットは、コマンドキー+1,2,5,6の点です。)
すると「名前の変更」ウィンドウが開きます。
(3)ファイルの新しい名前を入力して、エンターキーを押します。
ファイルの拡張子(ファイル名のピリオド以降の部分)は、ファイルの種類を表していて、変更すると、ファイルが開けなくなる場合があります。
特に変更する必要がない場合、拡張子は変更しないでください。
また、一部の半角記号は、ファイル名には使用できません。使えない記号については、 〈1.5.3 ファイル名と拡張子〉 の項を参照してください。
そのフォルダの中に、同名のファイルやフォルダがなければ、名前が変更されます。
フォルダの名前を変更したい場合の操作も同様です。
ファイルを削除したい場合は、ファイル選択ウィンドウを次のように操作します。
(1)削除したいファイルを選択します。
連続して表示されている複数のファイルを削除したい時は、セレクトキー、または表示の送り/戻しキーを押しながら、目的のファイルの範囲を上下矢印キーで移動します。
(2)デリートキーを押します。
すると、下のどちらかのメッセージが表示されます。
1個のファイルを削除する場合:「ファイル(ファイル名)を削除してよろしいですか?」
2個以上のファイルを削除する場合:「これらの(個数)のファイルを削除してよろしいですか?」
(3)メッセージの中のファイル名や個数が正しいことを、もう一度確認してください。
削除してよければ、点字キーから「Y(1,3,4,5,6の点)」を入力します。
削除したくない時は、エスケープキーを押してください。
フォルダを削除したい場合の操作も同様です。
*削除したファイルやフォルダは、ゴミ箱に移動されます。
ゴミ箱に移動せずに、直接削除したい場合は、セレクトキー+デリートキーの操作をご使用ください。
(ただし、この場合は、誤操作の取り消しができませんので、充分ご注意ください。)
ファイル選択ウィンドウから、新しいフォルダを作成できます。
(1)サブフォルダを作りたいフォルダに移動します。
(2)「新規フォルダの作成」コマンドを実行します。
メニュー → 編集 → 新規フォルダの作成
すると、「新規フォルダの作成」ウィンドウが開きます。
(3)作りたいサブフォルダの名前を入力して、エンターキーを押します。
一部の半角記号は、フォルダ名には使用できません。使えない記号については、 〈1.5.3 ファイル名と拡張子〉 の項を参照してください。
そのフォルダの中に、同名のファイルやフォルダがなければ、サブフォルダが作成されます。
ファイル選択ウィンドウから、点字ファイルの文書名の確認や、オーディオファイルの試し聞きができます。
(1)内容を確認したいファイルを選択します。
(2)オルトキー+エンターキーを押します。
すると、「ファイル情報」のウィンドウが開き、このファイルに関する情報が表示されます。
(3)点字ファイル(BMT形式、BES形式、BET形式)の場合、「点字文書名」の欄に、文書名が表示されます。
(4)オーディオファイルの場合、「再生する」ボタンの行でスペースキーを押すと、オーディオデータが再生されます。
履歴一覧や、お気に入り文書一覧のウィンドウでは、データや文書を、より簡単な操作で、別の記憶メディアにコピーしたり、移動したりできます。
これらの操作は、デイジー再生や、点字図書閲覧などのプログラムの、データ一覧ウィンドウでも利用できます。
データや文書をコピーしたい場合は、次のように操作します。
(1)目的のデータや文書を選択します。
(2)「このデータをコピーする」コマンドを実行します。
メニュー → このデータをコピーする
(メニュー → ファイル → この本をコピーする)
(このコマンドのショートカットは、コントロールキー+C(1,4の点)です。)
(3)すると、「データのコピー先の選択」ウィンドウが開き、次の選択肢が表示されます。
(A)内蔵SDカードの「マイドキュメント」フォルダ
(B)外部SDカードのアプリフォルダ
(C)USBメモリーのアプリフォルダ
(D)クリップボードに、コピー対象として登録する
(A)~(C)を選択すると、その場所にあるアプリフォルダに、データがコピーされます。
ただし、今データがあるフォルダや、接続されていない記憶メディアは、選択肢に表示されません。
(D)を選択した場合は、ファイルをコピーする場合と同様に、ファイル一覧ウィンドウでコピー先のフォルダを選択し、「ファイルの貼り付け」コマンドを実行してください。
データや文書を移動したい場合は、次のように操作します。
(1)目的のデータや文書を選択します。
(2)「このデータを移動する」コマンドを実行します。
メニュー → このデータを移動する
(メニュー → ファイル → この本を移動する)
(このコマンドのショートカットは、コントロールキー+X(1,3,4,6の点)です。)
(3)すると、「データの移動先の選択」ウィンドウが開き、次の選択肢が表示されます。
(A)内蔵SDカードの「マイドキュメント」フォルダ
(B)外部SDカードのアプリフォルダ
(C)USBメモリーのアプリフォルダ
(D)クリップボードに、移動対象として登録する
(A)~(C)を選択すると、その場所にあるアプリフォルダに、データが移動します。
ただし、今データがあるフォルダや、接続されていない記憶メディアは、選択肢に表示されません。
(D)を選択した場合は、ファイルを移動する場合と同様に、ファイル一覧ウィンドウで移動先のフォルダを選択し、「ファイルの貼り付け」コマンドを実行してください。
この節では、電卓やデイジー変換ツールなど、メインメニューのツールサブメニュー内の各コマンドについてご説明します。
(簡単操作選択項目)「B1 電卓ツール」=利用可能
電卓プログラムを使うと、点字で書いた式を計算できます。
このプログラムを起動するには、次のコマンドを実行します。
メインメニュー → ツール → 電卓
グローバルショートカット、ウィンキー+ケ(1,2,4,6の点)でも起動できます。
電卓プログラムが実行されると、「式の計算」ウィンドウが開きます。
ここに、計算したい式を点字で書き、エンターキーを押すと、計算結果が表示されます。
式の中で使える記号は、次の7種類です。
また、次の関数が使用できます。
変数として、a~zの26文字を使用できます。
各変数の値は、ウィンドウを開いた時に、0にクリアされます。
変数に値を代入するには、変数=式、または、式=変数のように入力します。
(例)x=7/5 (=は、2,5の点、2マスです)
式の中に変数を含めると、その値を計算に利用できます。
(例)(2x+1)(x+2) (xに1.4が記憶されているので、計算結果は、12.92)
*このように、数字と変数の間や、括弧と括弧の間の掛け算の記号は、省略することもできます。
(変数機能を無効にするには、[設定]ボタンを押して、「変数を利用可能にする」をオフにしてください。)
上下矢印キーを押すと、前に計算した式を参照できます。
これまでに入力した式や、変数の値を消去するには、コントロール+エスケープキーを押して、ウィンドウを閉じてください。
式の計算ウィンドウの中の[設定]ボタンを押すと、「電卓の表示方法」の設定シートが開きます。
このウィンドウでは、以下の設定が可能です。
(設定項目)
小数桁数 1桁~8桁
指数表示 オフ, オン
変数を利用可能にする オフ, オン
矢印キーで前に計算した式を表示する オフ, オン
計算結果を選択表示する オフ, オン
(簡単操作選択項目)「B2 グローバル検索ツール」=隠す
グローバル検索機能を使うと、最近開いた文書から、効率的にキーワード検索できます。
グローバル検索を起動するには、次のコマンドを選択します。
メインメニュー → ツール → グローバル検索
(1)このコマンドを実行すると、まず「グローバル検索」のウィンドウが開きます。
ここで、検索したいデータの種類を、以下のボタンで選択してください。
[クイックメモ文書内を検索します]……クイックメモの点字文書を検索します。検索結果の行を選択すると、点字編集ウィンドウを開きます。
[最近使ったテキスト文書から検索します]ボタン……指定したキーワードを、お気に入り文書、最近開いた文書の中のテキストファイルから検索します。
[最近使った点字文書から検索します]ボタン……指定したキーワードを、お気に入り文書、最近開いた文書の中の点字ファイルから検索します。
[全てのテキスト文書を検索します]ボタン……指定したキーワードを、本機内の全てのテキストファイルから検索します。
[全ての点字文書を検索します]ボタン……指定したキーワードを、本機内の全ての点字ファイル、点字図書から検索します。
[トピックヘルプを検索します]……トピックヘルプのヘルプ文書をテキスト検索します。検索結果の行を選択すると、ヘルプビューを開きます。
[ユーザーズガイドを検索します]……ユーザーズガイドのヘルプ文書をテキスト検索します。検索結果の行を選択すると、ヘルプビューを開きます。
(2)すると、検索するテキスト、または点字のキーワードを指定するウィンドウが開きます。
検索するデータの種類に応じて、テキスト、または点字のキーワードを指定してください。
(3)すると、「ファイルから検索中」のウィンドウが開き、キーワードが見つかったファイル名と、キーワードを含む行の内容が階層的に表示されます。
検索結果が確認できたら、エスケープキーを押してウィンドウを閉じます。
キーワードが見つかったファイルを編集したい場合は、エンターキーを押してください。
すると、文書編集ウィンドウが開いて、選択中の行が表示されます。
また、トピックヘルプやユーザーズガイドを検索した場合は、ヘルプビュアーが表示されます。
(簡単操作選択項目)「B3 デイジー変換ツール」=隠す
デイジー変換ツールは、指定されたテキスト/点字文書から、テキストデイジーデータを生成します。
点字ファイルは、本文がカナに変換されて、テキストデイジーデータに追加されます。
テキストファイルや点字ファイルの中で指定されている見出し行が、デイジーデータの見出しになります。
テキストデイジーデータを作るには、次のように操作します。
リッチテキストファイル(.rtf)や点字ファイル(.bmt)の中の行を見出し行に設定するには、編集ウィンドウの「見出し行に設定」コマンドをご使用ください。
テキストファイル(.txt)の場合は、2行以上の空行の次の行と、「# 」、「## 」などで始まる行が見出し行になります。
メインメニュー → ツール → デイジー変換
すると、「デイジー変換設定ファイルの選択」のウィンドウが開きます。
最初に変換する場合は、適当なフォルダに移動し、ファイル名を指定して、変換設定ファイルを新規作成してください。
前回変換した時の設定ファイルがある場合は、そのファイルを選択してください。
すると、「デイジーデータ情報」のウィンドウが開きます。
デイジーデータの中で使用されるIDです。
自動的に生成された初期値が入っていますが、変更することもできます。
「追加」ボタンを押して、ファイルを選択してください。
点字ファイルは、カナに変換して追加されます。
リストに表示されている順で、デイジーデータに入ります。
ファイルの順序を変更するには、目的の文書を選んで、「上へ」、「下へ」ボタンを押します。
「削除」ボタンを押すと、リスト上で選択されている文書をリストから外します。
各ファイル中の見出し行が、デイジーデータの見出しになります。
文書のまとまりに付けられる見出しは、「編集」ボタンで変更できます。
各設定はファイルに保存されるので、変換元のデータを変更した時、今回の設定ファイルを開けば、すぐにデイジーデータを作り直せます。
パスワードに点字の名前を付けて登録しておくと、その名前でパスワードを呼び出せる機能です。
既存のパスワードを登録することもできますし、新しいパスワードを生成して登録することも可能です。
この機能を利用するには、まず次のコマンドを実行します。
メインメニュー → ツール → パスワード変換
すると「管理パスワードの設定」というウィンドウが開きます。
初回起動時には、この機能で保存する情報を保護するためのパスワードを6文字以上で指定してください。
パスワードを設定すると、「パスワード変換」のウィンドウが開きます。
既存のパスワードを登録するには、「パスワード変換」ウィンドウで[パスワードを登録する]ボタンを押します。
すると管理用パスワードの入力欄が開きますので、最初に設定したパスワードを入力してください。
すると「パスワード変換登録一覧」のウィンドウが開きます。
新しいパスワードを登録するには、コントロールキー+エンターキーを押します。
すると「ユーザーIDとパスワード」のウィンドウが開きます。
ここに、パスワードに付ける点字の名前とパスワードを入力してください。
ユーザーIDはオプションですので、必要な時に入力してください。
登録済みの情報を変更するにはスペースキーを押します。
すると「ユーザーIDとパスワード」のウィンドウが開きますので、適宜情報を修正してください。
デリートキーを押すと、登録を削除することができます。
エンターキーを押すと、「パスワード変換」のメインウィンドウに戻り、名前欄に選択した登録名がコピーされます。
新しいパスワードを生成するには、「パスワード変換」ウィンドウで[パスワードを生成する]ボタンを押します。
すると「パスワードの生成」ウィンドウが開きます。
このウィンドウでは、覚えやすい点字文字列から、推測が難しいパスワード用の文字列を生成します。
このウィンドウは、次のような構成になっています。
・メイン (点字入力欄)
・サブ (点字入力欄)
・追加する文字 (パスワード入力欄)
・「数字」(チェックボックス)
・「アルファベット」(チェックボックス)
・「大文字」(チェックボックス)
・「メイン」の点字文字列は、必ず指定します。
他の人が推測しにくい文字列を選んで、入力してください。
ここに指定した文字数と同じ長さのパスワードが生成されます。
ただし、マス空けは無視されて、生成するパスワードに影響しません。
・「サブ」の点字文字列は、複数のサービス用のパスワードを作りたい時に使用します。
この欄は、省略することもできます。
「ノートPC」とか「スマホ」など、覚えやすい文字列を指定すると、それぞれ異なるパスワードを生成できます。
・「数字」、「アルファベット」、「大文字」の各チェックボックスで、パスワードに含める文字の種類を選択できます。
・「追加する文字」の入力欄は、パスワードの要件で、記号など、その他の文字が必要な場合に使用します。
ここに指定した文字列が、生成したパスワードの末尾に追加されます。
文字列が入力できたらエンターキーを押します。
特にこの機能でパスワードを生成した場合は、後でパスワードが分からなくならないように充分注意してください。
本機が手元にない場合も考えられますので、パスワードを別の方法で確認できるメモなども残されることをお勧めします。
登録済みのパスワードを参照するには、「パスワード変換」ウィンドウの「名前」欄に目的のパスワードに付けた名前を入力してエンターキーを押します。
すると、登録されているパスワードがクリップボードにコピーされます。
パスワードを表示して確認したい場合は、コントロールキー+エンターキーを押してください。
すると、メッセージボックスが開き、検索されたパスワードが表示されます。
「パスワード変換」ウィンドウの「確認」欄は、パスワードの手入力の練習用です。
この欄に入力すると、登録されているパスワードが入力内容と一致するかどうかがメッセージボックスで表示されます。
接続しているPCにパスワードを送信するには、点字ディスプレイウィンドウでコマンドキー+P(1,2,3,4の点)を押します。
すると「パスワード変換」ウィンドウが開きます。
ここでパスワードを参照すると、検索されたパスワードがPCに送信されます。
PCへのパスワード情報の送信方法は、「パスワード変換」ウィンドウの[パスワード変換の設定]で選択できます。
PCへの送信方法 選択肢:日本点字表記のキーイベント,NABCC8点キーイベント,クリップボード送信
ログイン画面でスクリーンリーダーからパスワードを入力するには、キーイベントによる送信を選択してください。
Android端末にパスワードを送信するには、アクセスビューから次のどちらかのウィンドウを開きます。
・「スマホ側テキストの編集」ウィンドウ:オルトキー+Kを押すと開きます。
・「アクセスビュー一行編集」ウィンドウ:パスワードの入力欄で、オルトキー+Tを押します。
これらのウィンドウでコントロールキー+Pを押すと「パスワード変換」ウィンドウが開きます。
ここでパスワードを参照すると、検索されたパスワードがAndroid端末に送信されます。
電源ステータスツールは、ACアダプタとバッテリーの状態を表示します。
このツールは、次のコマンドで実行します。
メインメニュー → ツール → 電源ステータス
グローバルショートカット、ウィンキー+I(2,4の点)でも実行できます。
このツールを実行すると、「電源ステータス」ウィンドウが開きます。
このウィンドウでは、現在の充電状態と、バッテリーの充電量を表示しています。
1行目 ACアダプタには、接続中、接続なしのいずれかが表示されます。
2行目 バッテリーには、充電中、使用中、未使用のいずれかが表示されます。
3行目 バッテリー残量には、バッテリーの推定充電量をパーセントで表示します。
充電中は、パーセントの後にクエスチョンマークが表示されます。
4行目 スリープ機能には、一定時間操作しないと、自動的にスリープする機能が、現在有効かどうかを表示します。
何かの作業中のためにスリープできない場合は、その理由が表示されます。
スリープ機能を手動でオン/オフするには、コントロールキーを押しながら、電源ボタンを短く押します。
(簡単操作選択項目)「B10 内蔵SDカード内のデータのバックアップ」=隠す
このツールは、内蔵SDカードに保存されているデータを、外部SDカードや、USBメモリーにバックアップします。
次の方法で起動できます。
メインメニュー → ツール → 内蔵SDカードのデータのバックアップ
(記憶メディアの検出ウィンドウで、[内蔵SDカードのデータをバックアップする]ボタンを押す。)
このツールが起動すると、
(1)まず、「記憶メディアの選択(バックアップマネージャ)」のウィンドウが表示されます。
ここで、バックアップしたデータを保存したい記憶メディアを選択し、エンターキーを押します。
(2)すると、「バックアップマネージャ」のウィンドウが表示されます。
次のボタンが表示されますので、上下矢印キーで選択し、エンターキーを押してください。
[1.バックアップ: 内蔵SDカードの対象フォルダをバックアップする]
[2.リストア: バックアップデータを、内蔵SDカードに、書き戻す]
[3.設定: 内蔵SDカード内のバックアップ対象フォルダを設定する]
[4.削除: バックアップデータを削除する]
(3)[バックアップ]ボタン
このボタンを選択すると、バックアップが始まります。
バックアップの対象フォルダを選択していなければ、内蔵SDカード全体(プログラムフォルダを除く)がバックアップされます。
バックアップしたデータは、「BMS_Backup」というフォルダ内に、日付時刻のフォルダ名で保存されます。
(4)[リストア]ボタン
このボタンを選択すると、バックアップしたデータを、内蔵SDカードに書き戻すことができます。
「バックアップデータ一覧」のウィンドウが開きますので、書き戻したい日付のデータを選択して、エンターキーを押してください。
(5)[設定]ボタン
このボタンを選択すると、バックアップの対象フォルダを指定できます。
「データのバックアップ」ウィンドウが開き、指定しているバックアップ対象フォルダのリストが表示されます。
ここでは、インサートキーで、新規バックアップ項目の追加、デリートキーで、バックアップ項目の削除ができます。
また、スペースキーを押すと、選択中のバックアップ項目を編集できます。
「設定シート:バックアップ項目#の設定」ウィンドウが表示されますので、次のように設定します。
・「バックアップする場所」には、バックアップしたいフォルダのパスを指定します。
・「バックアップ対象」には、このフォルダをバックアップから除外するか、フォルダ内だけをバックアップするか、サブフォルダ内のファイルもバックアップするかを指定します。
・「毎回、新しいフォルダにバックアップする」は、バックアップ後の情報を、日付時刻名の新しいフォルダに保存するか、データ蓄積フォルダに追記するかを選択します。
(6)[削除]ボタン
「バックアップデータ一覧」のウィンドウが開きますので、削除したい日付のデータを選択して、エンターキーを押してください。
(簡単操作選択項目)「B4 記憶メディアの管理ツール」=隠す
記憶メディアの管理ツールは、記憶メディアのチェック、またはフォーマットを行います。
このツールを実行するには、次のコマンドを選択します。
メインメニュー → ツール → 記憶メディアの管理
このコマンドを実行すると、「記憶メディアの管理」ウィンドウが開きます。
このウィンドウでは、まず、対象の記憶メディアをリストから選択します。
その後、[チェックする]ボタン、または[フォーマット]ボタンを押して、処理を実行してください。
読者認証コードのインストールツールは、読者認証コードファイル(.bmt)の内容をシステムに登録します。
このツールを実行するには、次のコマンドを選択します。
メインメニュー → ツール → 読者認証コードのインストール
このコマンドを実行すると、「読者認証コードリストの選択」の、ファイル選択ウィンドウが開きます。
このウィンドウを操作して、目的の読者認証コードファイルを選択すると、その内容がBMスマートにインストールされます。
(簡単操作選択項目)「B5 各種ユーザー辞書」=隠す
スピーチ単語登録は、スピーチエンジンでの単語の読み方を修正するためのユーザー辞書です。
このツールを起動するには、次のコマンドを選択します。
メインメニュー → ツール → スピーチ単語登録
このツールを起動すると、「スピーチ単語登録」のウィンドウが開きます。
このウィンドウには、現在登録されている単語の一覧表が表示されています。
単語の読み方は、ひらがなか、カタカナで指定してください。
今表示されている文字列の読み方を修正したい場合は、次の操作が便利です。
(1)読み方を修正したい単語を範囲選択します。
(2)コマンドキー+スペースキー+「ス」(1,4,5,6の点)を押します。
すると、「スピーチ単語登録」の編集ウィンドウが開いて、この単語の、現在の読み方が表示されます。
(3)読み方が正しくない場合は、正しい読み方に変更して、エンターキーを押してください。
これで、スピーチ単語の登録が完了です。
スピーチ単語の登録を中止するには、エスケープキーを押してください。
(簡単操作選択項目)「B5 各種ユーザー辞書」=隠す
点訳単語登録は、本機の点字表示やデータ変換で使用しているテキスト点訳エンジンのためのユーザー辞書です。
このツールを起動するには、次のコマンドを選択します。
メインメニュー → ツール → 点訳単語登録
このツールを起動すると、「点訳単語登録」のウィンドウが開きます。
このウィンドウには、現在登録されている単語の一覧表が表示されています。
単語の点字表記は、ひらがなかカタカナ、またはユニコード墨点字で指定してください。
(ユニコード墨点字の入力方法については、 〈4.3.4 文字入力〉 をご参照ください。)
単語の漢字と点字の対応を指定するために、|(半角縦線)を使用します。
例:「点訳機能」→「テン|ヤク |キ|ノー」。
今表示されている文字列の点訳を修正したい場合は、次の操作が便利です。
(1)点訳を修正したい単語を範囲選択します。
(2)コマンドキー+スペースキー+「テ」(1,2,3,4,5の点)を押します。
すると、「点訳単語登録」の編集ウィンドウが開いて、この単語の、現在の点字表記と、漢字の対応を示す|(半角縦線)が表示されます。
(3)点訳が正しくない場合は、正しい点字表記に変更して、エンターキーを押してください。
これで、点訳単語の登録が完了です。
点訳単語の登録を中止するには、エスケープキーを押してください。
(簡単操作選択項目)「B5 各種ユーザー辞書」=隠す
文字入力マクロ登録は、直接文字入力モードのユーザー辞書です。
入力に使用する点字と、それに対応するテキスト文字列を指定します。
この機能を使うと、点字入力できない特殊な記号や定型文などを、指定した点字パターンで入力できます。
このツールを実行するには、次のコマンドを選択します。
メインメニュー → ツール → 文字入力マクロ登録
このツールを起動すると、「文字入力マクロ登録」のウィンドウが開きます。
このウィンドウには、現在登録されているマクロの一覧表が表示されています。
点字パターンは、7の点や8の点を使って、別の文字の点字と重ならないように指定してください。
7の点や8の点は、親指キーを組み合わせて入力します。
「漢点字表示でも使用する」をチェックした項目は、点字入力時だけでなく、テキストを表示する際の点字変換でも使用されます。
例:以下のように指定しておくと、(8の点)+URLの点字3文字で、KGSのホームページアドレスを短縮入力できます。
「1368,1235,123」→「https://www.kgs-jpn.co.jp/」。
(簡単操作選択項目)「B5 各種ユーザー辞書」=隠す
このツールは、各種のユーザー辞書パッケージを追加、削除したり、ユーザー辞書の有効/無効を切り替えるために使用します。
メインメニュー → ツール → ユーザー辞書の選択
このツールを起動すると、「ユーザー辞書の選択」ウィンドウが開きます。
初期設定で、以下の2種類の辞書が追加されています。
・理療科用読み辞書「読ター」
・理療科用点訳辞書「読ター」
このウィンドウで、有効にしたい辞書をチェックし、無効にしたい辞書のチェックを外します。
チェックボックスは、点字表示部の左端にありますので、タッチカーソルで、チェックをオン/オフしてください。
また、ユーザー辞書の追加や削除を行うには、オルトキーを押して、「ユーザー辞書メニュー」を開き、対応するコマンドを選択してください。
(ただし、予め追加されているユーザー辞書は、削除できません。)
この章では、時計、アラーム、カレンダー、予定表などのユーティリティ機能の使い方をご説明します。
この節では、時計や各種カウンター、アラームについてご説明します。
(簡単操作選択項目)「A2 時計とアラーム」=利用可能
時計プログラムでは、現在の時刻を確認したり、本機の時計を合わせることができます。
また、アラームをセットしたり、ストップウォッチや、カウントダウンタイマーの機能を利用できます。
お休みタイマー機能を利用すると、音楽やデイジー図書を聞いていても、指定した時間で本機を電源オフすることができます。
時計プログラムを起動するには、メインウィンドウの「時計」項目でエンターキーを押すか、グローバルショートカット、ウィンキーとC(1,4の点)を押します。
すると、時計ウィンドウが開きます。
このウィンドウが開くと、現在の時刻が表示されます。
時刻を表示した状態にしておくと、一分ごとに時刻を読み上げます。
このウィンドウには、以下のボタンがあり、時計に関連する機能を選択できます。
タブキーで移動し、スペースキーでボタンを押してください。
オルトキーを押して、メニューからも、同様の機能を選択できます。
アラーム機能については、次節で説明します。
(1)このコマンドを実行すると、「お休みタイマー」の設定シートが開きます。
時間: 数値 [0 - 3]
分: 数値 [0 - 59]
本機を終了するまでの時間を指定して、エンターキーを押してください。
(2)すると、「お休みタイマー」ウィンドウが開き、終了するまでの残り時間が表示されます。
指定時間経過すると、自動的に本機が終了します。
(3)[延長]ボタンを押すと、残り時間が10分間長くなります。
お休みタイマーは、ウィンドウを閉じると無効になります。
(1)このコマンドを実行すると、「ストップウォッチ」ウィンドウが開きます。
(2)エンターキーを押すと、計測を開始/停止/再開します。
(3)経過時間を0に戻すには、[クリア]ボタンを押してください。
ウィンドウを閉じると、計測は終了します。
「時計の設定」で「ストップウォッチの音声出力」を指定すると、経過時間を定期的に、音声でお知らせします。
(1)このコマンドを実行すると、「カウントダウンの設定」の設定シートが開きます。
時間: 数値 [0 - 99]
分: 数値 [0 - 59]
秒: 数値 [0 - 59]
計りたい時間を指定して、エンターキーを押してください。
(2)すると、「カウントダウン」ウィンドウが開いて、残り時間が表示されます。
指定時間経過すると、アラーム音とメッセージでお知らせします。
カウントダウンタイマーは、ウィンドウを閉じると無効になります。
*「お休みタイマー」、「ストップウォッチ」、「カウントダウンタイマー」は、メインメニューの「ツール」サブメニューからも開くことができます。
このコマンドを実行すると、「時計の設定」の設定シートが開きます。
以下の選択肢があります。
12時間表示: オフ, オン 時刻を、午前/午後の12時間制で表示するか、24時間制で表示するかを選択します。
時報機能: オフ, オン 毎時0分に、時報を鳴らすかどうかを指定します。
時報の音声ファイル 〈ファイル名〉 時報として再生するオーディオファイルを指定します。
[再生する]
ボリューム: 標準, 小, 中, 大, 最大 オーディオ再生時のボリュームを選択します。
音声のミュート時は再生しない: オフ, オン
時計の音声出力: なし, 1分ごとに読み上げ, 5分ごとに読み上げ, 10分ごとに読み上げ, 15分ごとに読み上げ, 30分ごとに読み上げ 時計を表示している時の音声出力を選択します。
ストップウォッチの音声出力: なし, 1分毎に読み上げ, 10秒毎に読み上げ 計測中の音声出力を選択します。
出力内容: ビープ音と読み上げ, ビープ音のみ, 読み上げのみ 時計とストップウォッチの通知方法を選択します。
このコマンドを実行すると、「現在時刻の設定」の設定シートが開きます。
年: 数値 [2000 - 2100]
月: 数値 [1 - 12]
日: 数値 [1 - 31]
時: 数値 [0 - 23]
分: 数値 [0 - 59]
秒: 数値 [0 - 59]
エンターキーを押すと、時計が指定した日付と時刻に設定されます。
上記のボタンに割り当てられている機能を、メニューからも選択できます。
(簡単操作選択項目)「A2 時計とアラーム」=利用可能
アラームは、指定した時間になると、メッセージと、ビープ音、または音楽の再生でお知らせする機能です。
アラームには、曜日や時刻で指定する通常のアラームと、予定の設定の中で指定するスケジュールアラームの2種類があります。
メインウィンドウのアラームの項には、これらの内で、次にアラームが鳴る時刻が表示されます。
アラーム一覧は、アラーム時計を一覧表示して、各項目を設定/解除します。
また、アラーム時計を追加したり、削除したりできます。
アラーム一覧を開くには、メインウィンドウの「アラーム」項目で、エンターキーを押すか、時計プログラムからアラームコマンドを選択します。
初期状態では、アラームが1件指定できるようになっていますが、必要に応じてアラーム時計の数を増やすこともできます。
このウィンドウでは、次の操作が可能です。
スペースキー | 選択中のアラーム時計を設定します。 |
インサートキー | アラーム時計を増やします。 |
デリートキー | 選択しているアラーム時計を削除します。 |
エスケープキー | このウィンドウを閉じます。 |
また、各行の左端にあるチェックボックスで、対応するアラームのオン/オフを変更できます。
チェックボックスの上のタッチカーソルを押すと、アラーム=オン(3,4の点)と、アラーム=オフ(3,6の点)が切り替わります。
上記の操作を、メニューからも選択できます。
アラーム一覧でアラームの編集を選択すると、「アラームの設定」シートが開きます。
アラーム1: オフ, オン
鳴らす日: 毎日, 平日, 休日, 毎週日曜日, 毎週月曜日, 毎週火曜日, 毎週水曜日, 毎週木曜日, 毎週金曜日, 毎週土曜日
時刻: 数値 [0 - 23]
数値 [0 - 59]
メモ: “表示するメッセージ”
サウンドファイル: “再生するオーディオファイルのパス”
動作: 目覚し, お知らせ, 時報
ボリューム: 標準, 小, 中, 大, 最大
エンターキーを押すと、設定した内容が有効になります。
アラームを指定した時刻になると、本機が起動して、アラームウィンドウが開きます。
アラームにサウンドファイルが指定されている場合は、そのファイルが10分間再生されます。
サウンドファイルが指定されていない場合は、「動作」項目で選択したブザー音でお知らせします。
アラームを止めるには、エスケープキーを押してください。
エンターキーを押すと、アラームを10分間スヌーズします。
再度エンターキーを押すと、スヌーズ時間が5分に変わります。
(「スヌーズ」とは、アラーム音を中断し、一定時間後に再びお知らせする動作です。)
この節では、カレンダーや、予定の登録・確認方法についてご説明します。
(簡単操作選択項目)「A3 カレンダーと予定表」=利用可能
カレンダープログラムでは、日付と曜日を確認したり、お休みの日を調べられます。
また、日付を選択して、予定を登録したり、確認できます。
カレンダープログラムを起動するには、メインウィンドウの「カレンダー」項目を選択するか、グローバルショートカット、ウィンキーとS(2,3,4の点)を押します。
すると、カレンダーウィンドウが開きます。
このウィンドウが開くと、まず今日の日付が表示されます。
矢印キーで日付を前後に動かして、目的の日付に移動します。
その日がお休みの時は #(シャープ)、予定が登録されている時は *(アスタリスク)が、日付の前に表示されます。
日付の欄の次には、予定を表示する欄があり、その日付に書き込んだ予定を確認することができます。
予定が登録されている場合、日付を選択すると、この欄の内容も読み上げます。
このウィンドウを閉じるには、コマンドキー+E(または、エスケープキー)を押します。
日付の欄では、次の操作で日付を移動できます。
これらの操作は、オルトキーを押して、メニューからも選択できます。
上矢印キー | 前の日に移動します。 |
下矢印キー | 次の日に移動します。
この操作は、設定により左右矢印キーに変わります。 |
ホームキー | 週の初めに移動します。 |
エンドキー | 週の終りに移動します。 |
左矢印キー | 前の週に移動します。 |
右矢印キー | 次の週に移動します。
この操作は、設定により上下矢印キーに変わります。 |
ページアップキー | 前の月に移動します。 |
ページダウンキー | 次の月に移動します。 |
1~6 | その月のn週目(カレンダーのn行目)に移動します。 |
A~G | その週の指定した曜日に移動します。Aが日曜、Gが土曜です。 |
スペースキー | 今日の日付に戻ります。 |
コントロール+スペースキー | 日付の入力ウィンドウを開きます。日付は、以下のように指定してください。
2020/7/24 = 2020年7月24日 9/27 = 今年の9月27日 6 = 今月の6日 1b = 今月の第1月曜日(最初の月曜日) |
コントロール+エンターキー | その日のお休みマークをオン/オフします。 |
コントロール+左矢印キー | 前のお休みに移動します。 |
コントロール+右矢印キー | 次のお休みに移動します。 |
コントロール+B | その日の日付マークをオン/オフします。 |
コマンドキー+2,3,4,5,6の点 | 今の日付より後ろにある日付マークに移動します。 |
コマンドキー+1,2,3,5,6の点 | 今の日付より前にある日付マークに移動します。 |
コマンドキー+1,2,3,6の点 | 前の予定が指定されている日に移動します。 |
コマンドキー+3,4,5,6の点 | 次の予定が指定されている日に移動します。 |
コントロール+F | 特定の予定が登録されている日に移動します。 |
コマンドキー+2,3,6の点 | 同じキーワードで、前の予定を検索します。 |
コマンドキー+3,5,6の点 | 同じキーワードで、次の予定を検索します。 |
コマンドキー+1,3,6の点 | 同じキーワードで、今日以降の予定を検索します。 |
コマンドキー+1,4の点 | 月の情報を読み上げます。 |
コマンドキー+2,5の点 | 週の情報を読み上げます。 |
コマンドキー+3,6の点 | 日の情報を読み上げます。 |
予定を追加したり、確認したりするには、次のように操作します。
これらの操作は、オルトキーを押して、メニューからも選択できます。
(1)日付の欄でエンターキーを押すと、新しい予定を追加できます。
予定の編集ウィンドウが開きますので、ここに、新しい予定を入力して、エンターキーを押してください。
すると、新しい予定を追加した予定一覧が開きます。
以下の操作を使うと、予定をテキスト入力するか点字入力するかを、その都度選択できます。
オルトキー+T: 予定をテキスト編集ボックスで入力します。
オルトキー+B: 予定を点字編集ボックスで入力します。
新しい予定の指定の中で、次の機能を利用できます。
(A)先頭に、キーワード「ToDo:」を指定すると、新しい予定をToDo項目に設定できます。
「ToDo項目」については、次節を参照してください。
(B)先頭、または(A)の直後に、9/01」のように日付を指定すると、その日付の予定として登録できます。
日付のみを書いてエンターキーを押した場合は、予定を登録せずに、その日の予定一覧を開きます。
(C)キーワード「アラーム」または「Alarm」の後に時刻を指定すると、その日付・時刻にスケジュールアラームを設定できます。
(D)時刻を含む予定は、その日の予定表の中で、時刻順に表示されます。
*「予定の追加」は、メインメニューの「ツール」サブメニューからも実行できます。
(2)予定の欄でエンターキーを押すと、予定一覧が開き、その日の予定が表示されます。予定がない時は、新規に追加できます。
予定一覧では、予定にアラームを設定したり、設定済みの予定を削除できます。
(3)登録されている全ての予定を確認するには、[予定の編集]ボタンを押します。
すると、予定一覧が開き、登録されている全ての予定が表示されます。
(4)予定を検索するには、[予定の検索]ボタンを押します。
すると、「予定の検索」ウィンドウが開きますので、ここに、探したいキーワードを入力して、エンターキーを押してください。
指定したキーワードを含む予定のみが、一覧表示されます。
週の何曜日がお休みかを変更するには、「お休みの曜日」ボタンを押します。
すると、「お休みの曜日の設定」の設定シートが開きます。
日曜日: オフ, オン
月曜日: オフ, オン
火曜日: オフ, オン
水曜日: オフ, オン
木曜日: オフ, オン
金曜日: オフ, オン
土曜日: オフ, オン
初期状態では、日曜日と土曜日がお休みに設定されています。
お客様のお休みの曜日をオンにして、エンターキーを押してください。
[カレンダーの設定]ボタンを押すと、「カレンダーの設定」の設定シートが開きます。
以下の選択肢があります。
表示の向き: 上下で一日移動, 左右で一日移動, 週の一覧表示, 日付と予定の一覧表示(ワイドモデルの場合) カレンダーの表示の向きと表示方法を選択します。
日数カウンター: オフ, 今日からの日数, 今日からの週数 日付の欄に、今日からの日数や週数を表示するか否かを選択します。
読み上げで、月を省略する: オフ, オン 月の中を移動している時、月の読み上げを省略するか否かを選択します。
予定を点字で入力する: オフ, オン, ユニコード点字を使用する 予定を編集する時、点字編集を開くか、テキスト編集を開くかを選択します。
*「ユニコード点字を使用する」を選択すると、メインウィンドウや「今日の予定」コマンドに、予定が入力した点字表記のまま表示されます。
ただし、この場合は、内容が音声で読み上げられず、外部モニターにも表示されませんのでご注意ください。
指定した時刻順に並び替える: オン, オフ
変更内容を有効にするには、エンターキーを押してください。
カレンダーの設定で、「表示の向き」に「週の一覧表示」を選択すると、日曜日から土曜日までの日付を一度に点字表示します。
上下矢印でスクロールしながら、目的の日付を探すことができます。
「週の一覧表示」では、次の8個の内容が表示されます。
・週が始まる日の月の番号
・日曜日から土曜日までの日の番号
各日付の数字の前には、次の点が付加されます。
・お休みの日=4の点
・予定がある日=5の点
・日付マーク=6の点
16マスモデルでは、数字は次の記号で表示されます。
1~9 数符を省略した1~9の数字
10~19 数符を省略した0~9の数字+3の点
20~29 数符を省略した0~9の数字+6の点
30~31 数符を省略した0~1の数字+3,6の点
ワイドモデルでは、月の番号は下がり数字、日の番号は通常の数字で表示されます。
ただし、「日付と予定の一覧表示」を選択すると、各日付は一マスで表示され、その右側に、選択した日の予定が表示されます。
シフトキーを押すと、キーを押している間、日付の数字の替わりに、曜日の文字が表示されますので、触れている日付が何曜日か確認できます。
月や日の表示は、ボタンになっています。
月のボタンをクリックすると、次の週に進みます。
シフトキーを組み合わせると、前の週に戻ります。
日のボタンをクリックすると、その日に移動します。
タブキーを押すと、予定の表示欄に移動します。
エスケープキーを押すと、一覧表示をキャンセルして、元の表示に戻ります。
日付の移動や、予定・日付マークの操作などは、従来の表示と同様です。
また、カレンダーのその他の機能を選択するには、メニューを使います。
カレンダーの設定で従来の表示を選択している時も、コントロールキー+Tを押すと、「週の一覧表示」を利用できます。
この場合、エンターキーを押すか、同じ日をもう一度クリックすると、その日を選択して、元の表示に戻ります。
このウィンドウのメニューから、以下のコマンドが選択できます。
(簡単操作選択項目)「A3 カレンダーと予定表」=利用可能
予定表機能では、今日の予定を、メインウィンドウの「今日の予定」項目から確認できます。
また、予定一覧ウィンドウでは、予定の追加と削除、スケジュールアラームの設定ができます。
今日の予定を確認するには、メインウィンドウの「今日の予定」項目を選択するか、グローバルショートカット、ウィンキーとY(1,3,4,5,6の点)を押します。
すると、「今日の予定(日付)」というタイトルのメッセージボックスが開き、登録されている予定が表示されます。
メッセージボックスで予定が確認できたら、エスケープキーを押します。
更に、予定一覧ウィンドウを開きたい場合は、エンターキーを押してください。
このウィンドウには、登録されている予定の一覧表が表示されます。
説明の欄に、日付がある場合は、その日の予定のみが表示されています。
全ての予定を表示したい場合、カレンダーウィンドウからは、予定の編集コマンドを選択してください。
このウィンドウでは、予定の追加と削除、スケジュールアラームの設定ができます。
このウィンドウでは、次の操作が可能です。
これらの操作は、オルトキーを押して、メニューからも選択できます。
スペースキー | 選択している予定を編集します。 |
インサートキー(コマンドキー+2,4の点) | 予定を追加します。 |
デリートキー | 選択している予定を削除します。 |
エスケープキー(親指キー3個、またはコマンドキー+1,5の点) | このウィンドウを閉じます。 |
このウィンドウのメニューから、以下のコマンドが選択できます。
予定一覧で目的の予定を選択して、スペースキーを押すと、「予定の設定」の設定シートが開きます。
このウィンドウでは、予定の日付や内容の変更、スケジュールアラームの設定などができます。
日付: 数値 [2000 - 2100]
数値 [1 - 12]
数値 [1 - 31]
期間: 数値 [1 - 100]
メモ内容: “表示するメッセージ”
ToDo項目: オフ, オン
アラーム: オフ, オン
時刻: 数値 [0 - 23]
数値 [0 - 59]
サウンドファイル: “再生するオーディオファイルのパス”
動作: 目覚し, お知らせ, 時報
ボリューム: 標準, 小, 中, 大, 最大
変更内容を有効にするには、エンターキーを押してください。
「ToDo項目」は、目標の期日までにすべき用件に指定します。
予定を、「ToDo項目」に設定すると、カレンダー内の項目の先頭に、「ToDo:」のキーワードが表示されます。
また、「今日の予定」コマンドでは、これからすべき全てのToDo項目と、残りの日数を確認できます。
この章では、テキスト文書と点字文書の編集の方法をご説明します。
本機では、各種点字データと、テキストデータを閲覧/編集できます。
また、本機の拡張機能として、マイクロソフト社のオフィス形式文書や、アドビシステム社のPDF文書の内容を閲覧できる機能を用意しています。
これらの文書の閲覧については、 〈4.3.1 テキスト編集で利用できるファイル形式〉 をご参照ください。
また、点字データを、点字図書閲覧機能で読む方法については、 〈5.2 点字図書の閲覧〉 をご参照ください。
本機で直接読み書きできる点字データの形式は、以下の通りです。
・.bmt | ブレイルメモ点字文書。 |
・.bes,.bet | 点字編集システム、サピエ図書館の点字文書形式。 |
・.bse,.nab | BASE形式。 |
・.brl,.brf | 標準点字形式。 |
本機で点字文書を編集する操作については、次節 〈4.2 クイックメモと点字文書の編集〉 でご説明します。
本機で直接読み書きできるテキストデータの形式は、以下の通りです。
・.txt | テキストファイル。 |
・.rtf | リッチテキストファイル。 |
本機で、テキスト文書を編集する操作については、 〈4.3 テキスト文書の編集〉 でご説明します。
この節では、点字文書を編集する方法についてご説明します。
点字文書を編集するためのプログラムには、クイックメモと点字編集があります。
クイックメモは、文書の保存先フォルダやファイル名を指定する必要がなく、点字だけで文書を管理できるのが特長です。
クイックメモで作成した文書は、全て内蔵SDカード内の「マイ ドキュメント」フォルダ内に保存されます。
これに対して、点字編集プログラムでは、他の記憶メディアやフォルダに保存されているファイルも、選択して編集できます。
また、編集した文書の、保存先や、ファイルの形式も指定できます。
クイックメモプログラムでは、点字のメモを簡単な操作で取ることができます。
クイックメモの起動方法は、クイック優先モードがオンになっているか、オフになっているかで変わります。
クイック優先モードの初期設定は、オンです。メインウィンドウのタイトルに、「クイック優先モード」と表示されていれば、クイック優先モードになっています。
クイック優先モードは、点字でメモを取るための操作を分かりやすくするためのモードで、本機の電源を入れると、クイックメモが自動的に起動します。
クイック優先モードがオフの場合、クイックメモを起動するには、メインウィンドウの「クイックメモ」項目を選択して、エンターキーを押すか、グローバルショートカット、ウィンキーとQ(1,2,3,4,5の点)を押します。
クイックメモを終了するには、コマンドキー+Z(1,3,5,6の点)を押します。
クイック優先モードでない場合は、エスケープキーでも、クイックメモを終了できます。
なお、簡単操作設定が有効になっている場合は、クイックメモプログラムのメニューからも、クイック優先モードをオン/オフできます。
簡単操作設定を無効にすると、クイック優先モードは利用できなくなります。
クイックメモが起動すると、「クイックメモ 点字文書一覧」ウィンドウが開きます。
ここには、クイックメモで管理している全ての文書が、点字の文書名で表示されています。
目的の文書を選択してエンターキーを押すと、その文書が開きます。
また、このウィンドウでは、新規文書の作成、文書名の変更、文書の削除、文書を別の記憶メディアにコピーする操作ができます。
「クイックメモ 文書一覧」ウィンドウは、以下のように操作します。
これらの操作は、オルトキーを押して、メニューからも選択できます。
(1)既存の文書を開くには、一覧で目的の文書を選び、エンターキーを押します。
すると、点字編集ウィンドウが開き、文書が表示されます。
(2)新規文書を作成するには、オルトキー+N(1,3,4,5の点)を押して、[新規作成]ボタンを選択します。
すると、新規点字データの作成」ウィンドウが開きます。
ここで、新しい文書の名前を、点字64マス以内で指定し、エンターキーを押します。
すると、点字編集ウィンドウで、新しい空の文書が開きます。
点字編集ウィンドウの操作方法については、 〈4.2.3 点字編集ウィンドウの基本操作〉 の項を参照してください。
文書の数が多くなってくると、文書一覧から、目的の文書を探すのが大変になってきます。
そんな時は、「絞り込み表示」機能が便利です。
文書一覧でスペースキーを押すと、「絞り込み表示」ウィンドウが開きます。
ここで、探したい文書名の一部分を、点字で入力し、エンターキーを押します。
すると、文書名に、指定した言葉の入った文書だけが、一覧表示されます。
絞り込み表示中は、一番上の行に「絞り込み「○○」、○個の文書があります。」のように表示されています。
この状態でも、既存の文書を開くなど、この項でご紹介している全ての操作が可能です。
絞り込み表示を終了して、全ての文書を表示するには、エスケープキーを押します。
文書の名前を変更するには、文書一覧から、目的の文書を選んで、バックスペースキーを押します。
すると、「文書名の変更」ウィンドウが開きます。
ここで、新しい名前を入力し、エンターキーを押してください。
これまでの文書名を参照するには、下矢印キーを押してください。
文書を削除するには、文書一覧から、目的の文書を選んで、デリートキーを押します。
すると、文書の削除の確認のメッセージが表示されます。
文書を削除してよければ、ここでY(1,3,4,5,6の点)を押してください。
文書を削除したくない時は、エスケープキーを押してください。
削除された文書は、「ゴミ箱」に移動します。
もし、文書を間違えて削除してしまった時は、タブキーを何回か押して[ゴミ箱]ボタンに移動し、スペースキーを押してください。
すると、ゴミ箱の中にある文書の一覧が表示されますので、ゴミ箱から出したい文書を選んで、エンターキーを押します。
ゴミ箱の表示を終了するには、エスケープキーを押します。
なお、[ゴミ箱]ボタンは、ゴミ箱が空の時は表示されません。
また、クイックメモのゴミ箱からは、自動的に文書が削除されることはありません。
点字データはサイズが小さいので、そのままにしておいて問題ありませんが、文書を消去したい場合は、[ゴミ箱を空にする]ボタンを押してください。
指定したキーワードが書かれている文書を見つけたい場合は、オルトキー+F(1,2,4の点)を押して、[検索]ボタンを選択します。
すると、「点字キーワード検索」ウィンドウが開きます。
ここで、探したいキーワードを点字で入力し、エンターキーを押します。
すると、キーワードが見つかった文書が一覧表示されます。
この時、文書一覧の一行目には、「検索「○○」、○個の文書があります」のように表示されます。
目的の文書を選びエンターキーを押すと、今度は、その文書の中でキーワードが見つかった行の一覧が表示されます。
このウィンドウで目的の行を選択してエンターキーを押すと、点字編集ウィンドウが開き、その文書の選択した行が表示されます。
点字編集ウィンドウの操作方法については、 〈4.2.3 点字編集ウィンドウの基本操作〉 の項を参照してください。
検索結果の表示を終了するには、エスケープキーを押します。
クイックメモで作成した文書を、SDカードやUSBメモリーなど、他の場所にコピーするには、オルトキー+V(1,2,3,6の点)を押して、[名前を付けて保存]ボタンを選択します。
すると、「保存先点字ファイルの選択」ウィンドウが開きます。
このウィンドウで、文書の保存先と、ファイル名を指定してください。
拡張子に(.txt)を指定すると、文書をカナに変換して保存します。
なお、クイックメモで文書が保存されているファイル名を確認したい場合は、文書一覧で目的の文書を選び、オルトキー+エンターキーを押してください。
「ファイル情報」のウィンドウが開いて、ファイル名が確認できます。
この他、以下のショートカット操作でも、クイックメモ文書のコピー、切り取り、貼り付けができます。
ファイル一覧ウィンドウで目的のフォルダを開き、対応するファイル操作を行ってください。
コントロール+C…選択中の文書を、ファイルのコピー対象として登録します。
コントロール+セレクト+C…選択中の文書を、ファイルのコピー対象に追加します。
コントロール+X…選択中の文書を、ファイルの移動対象として登録します。
コントロール+セレクト+X…選択中の文書を、ファイルの移動対象に追加します。
コントロール+V…別のフォルダでコピーまたは移動対象として登録したファイル、またはサブフォルダの中に含まれている点字文書を、BMT形式に変換して、クイックメモ文書一覧に貼り付けます。
クイックメモメニューから、以下のコマンドが選択できます。
(簡単操作選択項目)「C8 クイックフォルダ機能」=利用可能
クイックフォルダは、クイックメモプログラムの中で、文書を整理するために利用できるフォルダです。
クイックフォルダも、文書と同様に、点字で付けた名前で管理します。
クイックフォルダは、次のように操作します。
(1)クイックフォルダを作るには、次のコマンドを実行します。
クイックメモ メニュー → 新規クイックフォルダ(ショートカット=コントロールキー+Q)
このコマンドを実行すると、「新規クイックフォルダの作成」ウィンドウが開きますので、ここで、フォルダに付ける名前を点字で入力します。
クイックフォルダも、文書と同様に、クイックメモ 文書一覧内に、次のように表示されます。
「〈フォルダ名〉 (フォルダ)」
ただし、クイックフォルダがある場合は、一覧内で、文書より前に表示されます。
(2)クイックフォルダの中に入るには、項目を選択した状態で、エンターキーを押します。
クイックフォルダの中に入ると、フォルダ名が、一覧の先頭行に、次のように表示されます。
「文書一覧 〈フォルダ名〉:○個の文書があります。」
(3)クイックフォルダから出るには、エスケープキーを押します。
(4)クイックフォルダに文書をコピー/移動するには、コピー、切り取り、貼り付けコマンドを使います。
クイックメモ メニュー →
・コピー
・切り取り
・貼り付け
クイックメモの中に入れたい文書の所で、コピーや切り取りの操作をした後、クイックフォルダに入ってから、貼り付けコマンドを実行してください。
複数のクイックフォルダや、文書を選択して、一度にコピーや移動を行うこともできます。
範囲選択するには、セレクトキーや表示の送り/戻しキーを押しながら、上下矢印キーで対象範囲内を移動します。
そのフォルダ内の文書だけを、全てコピーしたい場合は、「全ての文書」サブメニュー内のコマンドを使います。
クイックメモ メニュー → 全ての文書 →
・全てコピー
・全て切り取り
(5)クイックフォルダを削除するには、項目を選択した状態で、デリートキーを押します。
削除されたクイックフォルダは、その中に含まれるサブフォルダやファイルと共に、クイックメモのゴミ箱に移動します。
また、クイックフォルダをゴミ箱から取り出すには、以下のコマンドを実行します。
クイックメモ メニュー → この文書をゴミ箱から取り出す
(6)各クイックフォルダ内の文書を、接続先の機器から見えるようにするか隠すかを、以下の設定で選択できます。
クイックメモメニュー → 表示設定
接続先に このフォルダ内の文書を表示,このフォルダ内の文書は非表示,このフォルダとサブフォルダは全て非表示
文書を非表示に設定した場合、文書一覧の1行目に、以下のように、設定内容が表示されます。
(接続先に非表示)……「このフォルダ内の文書は非表示」になっていることを示します。
(接続先に全て非表示)……「このフォルダとサブフォルダは全て非表示」になっていることを示します。
クイックフォルダを使って文書を整理している場合、次の操作で、目的の文書を、全てのクイックメモ文書から探すことができます。
(1)文書一覧でスペースキーを押します。
すると、「絞り込み表示」ウィンドウが開きます。
(2)探したい文書名の一部分を、点字で入力し、コントロールキー+エンターキーを押します。
すると検索が開しされ、見つかった文書名の一覧が表示されます。
(3)目的の文書名の所でエンターキーを押すと、その文書が開きます。
コントロールキー+エンターキーを押すと、その文書を別ウィンドウで開きます。
(1)文書一覧で、オルトキー+F(1,2,4の点)を押します。
すると、「点字キーワード検索」ウィンドウが開きます。
(2)探したいキーワードを点字で入力し、コントロールキー+エンターキーを押します。
すると検索が開しされ、キーワードが見つかった文書名と行の一覧が表示されます。
(3)ページアップキー、ページダウンキーを押すと、検索結果の表示の中を、文書単位で移動できます。
(4)目的の文書名や行の所でエンターキーを押すと、その文書が開き、対応する位置に移動します。
コントロールキー+エンターキーを押すと、その文書を別ウィンドウで開きます。
(簡単操作選択項目)「C11 クイックメモからの文書送受信機能」=オフ
この機能を利用可能にすると、クイックメモで選択した点字文書を、直接パソコンや他のブレイルメモに送信できるようになります。
クイックメモメニュー → 他のブレイルメモに送信
また、ブルートゥース接続に「マイブレイルメモ」を登録しておくと、通信ポートや、ブルートゥース機器の選択を省略して、文書の送受信ができるようになります。
クイックメモメニュー →
「マイブレイルメモ」に送信
「マイブレイルメモ」から受信
マイブレイルメモは、次のコマンドで登録します。
メインメニュー → 接続 → ブルートゥースクイック接続 → 「マイブレイルメモ」接続
ピックアップコメントは、よく使うファイルやフォルダを簡単に開けるようにするための機能です。
クイックメモの文書一覧でも、クイックフォルダ間の移動や文書の選択にピックアップコメント機能が利用できます。
簡単操作設定の項目「C8 クイックフォルダ」を有効にして、以下のコマンドをご使用ください。
クイックメモメニュー → ピックアップコメント(サブメニュー)
・表示中のフォルダにピックアップコメントを付ける ショートカット:コントロールキー+M
・選択中の要素にピックアップコメントを付ける ショートカット:コントロールキー+I
・ピックアップコメントで点字文書を開く ショートカット:コントロールキー+O
・クイックメモのピックアップコメント一覧 ショートカット:コントロールキー+L
なお、ピックアップコメント機能について詳しくは、 《2.2.1 〔E〕ピックアップコメント機能》 の項を参照してください。
(簡単操作選択項目)「A5 点字編集プログラム」=利用可能
点字編集プログラムでは、記憶メディアに保存されている各種の点字データを開いて、閲覧/編集できます。
また、編集した文書の、保存先や、ファイルの形式も指定できます。
目的の内容がどのファイルに書かれているか分からない時は、指定したキーワードを含む点字文書を、フォルダから検索して、開くことができます。
更に、テキストファイルを選択し、その内容を点訳して編集することもできます。
点字編集プログラムを起動するには、メインウィンドウの「点字編集」項目を選択して、エンターキーを押すか、グローバルショートカット、ウィンキーとB(1,2の点)を押します。
すると、まず、「点字ファイルの選択」ウィンドウが開きます。
このウィンドウからの操作で、最初に開く点字文書を選択してください。
すると、その内容で、点字編集ウィンドウが開きます。
ここでは、編集する文書を新規に作成するか、または、既存の文書をどのように選ぶかを選択します。
以下のボタンの中から選択してください。
[新規メモファイルを作成する](オルト+N): 内蔵SDカード内の「マイドキュメント」フォルダに、自動生成したファイルを編集します。作られるファイル名は、「メモ 点字」で始まります。
[マイドキュメントの内容を表示](オルト+M): 内蔵SDカード内の「マイドキュメント」フォルダを表示します。ここから、既存のファイルを開くか、新しいファイルを作って編集できます。
[アプリフォルダ(BMS_BrlData)の内容を表示]: 接続されている記憶メディアの、アプリフォルダを表示します。ここから、既存のファイルを開くか、新しいファイルを作って編集できます。
[ファイル一覧を表示](オルト+F): 最近ファイルを開いたフォルダを表示します。ここから、既存のファイルを選ぶか、新しいファイルを作って編集できます。
[履歴一覧を表示](オルト+R): 最近開いたファイルの一覧表を表示します。ファイルを履歴から開くと、文書内の最後に編集していた位置が表示されます。
[ファイルから検索](オルト+E): 指定したキーワードをファイルから検索し、キーワードが見つかったファイルを開きます。
[テキストファイルから変換](オルト+T): テキストファイルの内容を点字に変換して表示します。
[新規メモファイルを作成する]を選択すると、すぐに点字編集ウィンドウが開きます。
それ以外の方法を選択すると、更に、ファイルや履歴を選択するウィンドウが開きます。
ファイルを選択するウィンドウの操作については、 〈2.2.1 〔A〕ファイル選択ウィンドウ〉 の項を参照してください。
また、履歴から選択するウィンドウの操作については、 〈2.2.1 〔B〕履歴一覧ウィンドウ〉 の項を参照してください。
点字ファイルの選択ウィンドウで、[ファイルから検索]ボタンを押すと、指定したキーワードを含むファイルを、フォルダから検索して、開くことができます。
この場合、以下のウィンドウが、順に表示されます。
A.点字キーワード検索ウィンドウ:検索したいキーワードを指定します。
B.検索するフォルダの選択ウィンドウ:ファイルを検索するフォルダを指定します。
C.検索結果の表示ウィンドウ:すると、検索が実行されて、見つかったファイルが、フォルダ毎に表示されます。
検索結果からファイルの項目を選択して、エンターキーを押すと、そのファイルが開きます。
このウィンドウでは、各種形式の点字ファイルを編集できます。
編集した内容をファイルに保存するには、コントロールキー+Sを押します。
編集が終わったら、コマンドキー+Zを押して、ウィンドウを閉じます。
この文書がもう不要になった場合は、ウィンドウを開いたままでオルトキー+デリートキーを押してください。確認の上、ファイルを削除して、ウィンドウを閉じます。
文書内を移動するには、次のように操作します。
上矢印キー | 前の行に移動します。 |
下矢印キー | 次の行に移動します。 |
コントロール+左矢印キー | 前の単語に移動します。 |
コントロール+右矢印キー | 次の単語に移動します。 |
左矢印キー | 前のマスに移動します。 |
右矢印キー | 次のマスに移動します。 |
ホームキー | 行の先頭に移動します。 |
エンドキー | 行の末尾に移動します。 |
ページアップキー | 前のページに移動します。 |
ページダウンキー | 次のページに移動します。 |
コントロール+ホームキー | 文書の先頭に移動します。 |
コントロール+エンドキー | 文書の末尾に移動します。 |
タッチカーソルキー | カーソルを、対応するマスに移動します。カーソル位置のタッチカーソルキーを押すと、カーソルをオフにします。 |
コマンドキー+2,3,4,6の点 | カーソルをオン/オフします。 |
(ワイドモデル)左+右矢印キー | カーソルをオン/オフします。 |
(ワイドモデル)上+下矢印キー | カーソル位置を記憶するか、記憶位置に戻ります。 |
コマンドキー+セレクトキー+2,3,4,6の点 | カーソルを選択中の範囲の反対の端に移動します。 |
コントロール+M(1,3,4の点) | 今のカーソル位置をマークします。 |
コントロール+J(2,4,5の点) | マーク位置に移動します。セレクトキーを組み合わせると、マーク位置までを範囲選択します。 |
コマンドキー+1,4の点 | 行の内容を読み上げます。 |
コマンドキー+1から6の点 | カーソルを移動しながら、文書を読み上げます。 |
コマンドキー+1,5,6の点 | 今のカーソル位置を表示します。 |
コントロール+P | ページ行を表示します。 |
コントロール+セレクト+R | 編集禁止設定をオン/オフします。 |
オルト+エンターキー | 「編集情報」を表示します。 |
次のコマンドを実行すると、編集中の文書の書式設定を確認したり、変更できます。
メニュー → データ → 書式設定
(設定項目)
次の値でレイアウトする オフ,オン,オン(BES方式)
1ページの行数 [10 - 40]
1行のマス数 [16 - 64]
ページ行 なし,あり
「次の値でレイアウトする」の設定がオンになっていると、編集中の文書は、「1ページの行数」や「1行のマス数」の値で自動的にレイアウトされます。
例えば、標準的な1ページ=18行、1行=32マスの設定では、点字表示の1行は、32マス以内のマス空けの区切り目で、次の行に折り返されます。
また、ページ行と本文の行数が18行を超えると、自動的に次のページに移り、新しいページ番号が割り振られます。
ただし、行末がマス空けの時は、次のマス空けでない文字から新しい行に移ります。
また、ページ末が空行の時は、次の空行でない行から新しいページに移ります。
「次の値でレイアウトする」の設定が「オン(BES方式)」の場合も同様にレイアウトされますが、行末がマス空けの時や、ページ末が空行の時の処理が変わります。
行末のマス空けは3マス目から次の行に移り、ページ末に空行は、そのまま次のページに移ります。
これに対して、「次の値でレイアウトする」の設定がオフになっている場合は、上記のようなレイアウトは行われません。
「1行のマス数」の設定に関わらず、次の改行マークまでを1行として、点字表示されます。
レイアウトが有効の時は、各ページに、自動的にページ数が割り振られます。
この場合、点字データのページ行にページ番号が書かれているページを、本機では、本文ページと呼びます。
また、それ以外の、表題紙や目次、序文などを、本文外ページと呼びます。
今のカーソル位置を表示するコマンドでは、カーソルが本文ページにある時は、そのページ番号を表示します。
また、カーソルが本文外ページにある時は、データの先頭からの通算のページ数を表示します。
レイアウトが有効の時は、コントロール+Pの操作で、ページ行の編集モードに入ります。
ページ行の編集中は、次のように操作します。
エスケープキー | ページ行の編集を終了して、元の場所に戻ります。 |
エンターキー | ページ行の編集を終了して、本文の対応するページに戻ります。 |
上矢印キー | 前のページ行に移動します。 |
下矢印キー | 次のページ行に移動します。 |
コントロールキー+ホームキー | 先頭ページのページ行に移動します。 |
コントロールキー+エンドキー | 最終ページのページ行に移動します。 |
コントロール+デリートキー | 表示中のページ行を削除します。 |
インサートキー | 前に新しいページ行を挿入します。 |
コントロール+エンターキー | ページ行を連番で挿入します。
現在のページ行の末尾にある数字または下がり数字を1加算しながら、次のページ行を挿入します。 |
点字編集ウィンドウで、コピーや削除などの編集操作を行うには、対象範囲を指定するために、まず「範囲選択」を行います。
範囲選択するには、シフトキー(表示の送り・戻しキー、セレクトキーのどれか)を押しながら、タッチカーソルキーや矢印キーなどで選択したい範囲を移動します。
範囲選択できたら、次の中から、目的の操作を行います。
デリートキー | カーソル位置にある1文字を削除します。範囲選択されている時は、選択範囲を削除します。 |
バックスペースキー | カーソルの左側にある1文字を削除します。範囲選択されている時は、選択範囲を削除します。 |
コントロール+C | 選択範囲をコピーして、クリップボードに登録します。 |
コントロール+セレクト+C | 選択範囲をコピーして、クリップボードに追加します。 |
コントロール+X | 選択範囲を切り取り、クリップボードに登録します。 |
コントロール+セレクト+X | 選択範囲を切り取り、クリップボードに追加します。 |
コピーや切り取りを行った場合は、目的の場所に移動して、更に以下のコマンドを実行します。
コントロール+V: クリップボードに登録されている文字列を、カーソル位置に貼り付けます。
クリップボードにテキストの文字列が登録されている時は、自動的に点訳されます。
上記の操作の結果が、思うようにならなかった時は、次のコマンドを実行します。
コントロール+Z: 直前に行なった編集操作を取り消します。
★選択範囲を示す下線のために、本文が読みにくい場合は、以下の設定をお試しください。
メインメニュー → 各種設定 → 全般設定
選択範囲の表示方法=「キヨ括弧」
キーワードを検索するには、次のように操作します。
(1)検索キーワードを指定して、検索を開始するには、コントロール+Fを押します。
すると、検索するキーワードと、方向を指定するために、以下のウィンドウが、順に表示されます。
A.点字キーワード検索ウィンドウ
B.検索の方向を選択するウィンドウ
(2)後ろ方向を検索するには、コマンドキー+3,5,6の点を押します。
(3)前方向を検索するには、コマンドキー+2,3,6の点を押します。
(4)文書の先頭から検索するには、コマンドキー+1,3,6の点を押します。
(5)指定したキーワードを一括置換するには、コントロール+Hを押します。
すると、置換するキーワードと、方向を指定するために、以下のウィンドウが、順に表示されます。
C.置換する点字文字列の指定ウィンドウ
D.置換後の点字文字列の指定ウィンドウ
E.置換ウィンドウ
コントロール+Fを押して、新規検索を開始した場合、次の2ステップで、検索するキーワードと、検索の方法を指定します。
点字のキーワードを検索します。
検索するキーワードを指定して、エンターキーを押してください。
前回指定したキーワードを参照するには、下矢印キーを押してください。
「マス空けを無視して検索」のチェックボックス:ここをチェックすると、マス空けの入り方が違う文字列も検索できます。
[指定した文字列を検索する]ボタン:通常の検索を行います。
[OR検索:指定した語のどれかを含む行を検索する]ボタン:下記のOR検索を行います。
[AND検索:指定した語を全て含む行を検索する]ボタン:下記のAND検索を行います。
[キャンセル]ボタン:検索を中止します。
OR検索では、指定されたキーワードを同時に探し、最も早く見つかったキーワードの位置に移動します。
複数のキーワードを指定するには、検索キーワードの入力欄で、各キーワードを2マス以上のマス空けで区切ります。
キーワードを指定してから、[OR検索]ボタンを押してください。
AND検索では、1データ行の中に、指定したキーワードが全て含まれている行を探して、その行内で第一キーワードが見つかった位置に移動します。
ここで、第一キーワードとは、複数のキーワードの中で、最初に指定されているキーワードです。
複数のキーワードを指定するには、検索キーワードの入力欄で、各キーワードを2マス以上のマス空けで区切ります。
キーワードを指定してから、[AND検索]ボタンを押してください。
この操作は、AND検索で、該当する行の一覧表を表示するためのショートカット操作です。
AND検索で、文書中の目的の行を急いで参照したい時にご使用ください。
以下のボタンで、検索する方向を選択します。
「前を検索」は、現在のカーソル位置から、文書の先頭に向って検索します。
「後ろを検索」は、現在のカーソル位置から、文書の末尾に向って検索します。
「初めから検索」は、文書の先頭から、末尾に向って検索します。
これらの検索でキーワードが見つかると、その位置にカーソルを移動します。
「一覧表示」は、キーワードが見つかった行をリストで表示します。
コントロール+Hを押して、キーワードの一括置換を開始した場合、次の3ステップで、置換前と置換後のキーワードと、置換する範囲を指定します。
指定した点字文字列を、別の文字列に置き換えます。
置換前の文字列を指定して、エンターキーを押してください。
前回指定したキーワードを参照するには、下矢印キーを押してください。
点字文字列置換の2ステップ目です。
置換後の文字列を指定して、エンターキーを押してください。
以下のボタンで、置換を行う範囲を選択します。
「前を置換」: 文書の先頭から、現在のカーソル位置までの間で置換を行います。
「後ろを置換」: 現在のカーソル位置から、文書の末尾までの間で置換を行います。
点字の文書の中を移動する時、見出し行や、ブックマーク行などの行に付けられたマーク、字下げや行区切りなどの行の特長を利用したジャンプ方法を利用できます。
今表示している行を見出し行に指定したり、前後の見出し行に移動できます。
コマンドキー+3,4,5の点 | 見出し行に設定します。 |
コマンドキー+1,2,6の点 | 見出し行設定を解除します。 |
コマンドキー+3,4,5,6の点 | 次の見出し行に移動します。 |
コマンドキー+1,2,3,6の点 | 前の見出し行に移動します。 |
コントロール+L | 見出し行一覧を表示します。 |
*見出し行を指定した文書は、ブレイルメモファイル形式(.bmt)、またはBES形式(.bes)で保存してください。
それ以外の形式では、見出し行の情報を保存できません。
今表示している行をブックマーク行に指定したり、前後のブックマーク行に移動できます。
コントロール+B | ブックマーク行設定をオン/オフします。 |
コマンドキー+2,3,4,5,6の点 | 次のブックマーク行に移動します。 |
コマンドキー+1,2,3,5,6の点 | 前のブックマーク行に移動します。 |
コントロール+セレクト+L | ブックマーク行一覧を表示します。 |
*ブックマーク行を指定した文書は、ブレイルメモファイル形式(.bmt)で保存してください。
それ以外の形式では、ブックマーク行の情報を保存できません。
前後の字下げ行に移動できます。
コマンドキー+1,4,5,6の点 | 次の字下げ行に移動します。 |
コマンドキー+1,2,3,4の点 | 前の字下げ行に移動します。
対象の字下げマス数は、「点字編集の設定」コマンドで選択できます。 |
コントロール+セレクト+I | 字下げ行一覧を表示します。 |
空行で区切られたブロックの先頭に移動できます。
コマンドキー+1,3,4,5,6の点 | 次の行区切りに移動します。 |
コマンドキー+1,2,3,4,6の点 | 前の行区切りに移動します。 |
見出し一覧、ブックマーク一覧などのウィンドウでは、次の操作ができます。
上矢印キー(コマンドキー+1の点) | 前の行に移動します。 |
下矢印キー(コマンドキー+4の点) | 次の行に移動します。 |
コントロール+上矢印キー(コマンドキー+1の点) | 字下げ幅が同じ、前の行に移動します。 |
コントロール+下矢印キー(コマンドキー+4の点) | 字下げ幅が同じ、次の行に移動します。 |
左矢印キー(コマンドキー+3の点) | 行内の前の文(2マス空け区切り)に移動します。 |
右矢印キー(コマンドキー+6の点) | 行内の次の文(2マス空け区切り)に移動します。 |
コントロール+左矢印キー(コマンドキー+2の点) | 前の単語に戻ります。 |
コントロール+右矢印キー(コマンドキー+5の点) | 次の単語に進みます。 |
エンターキー | 本文の、選択中の見出しに移動します。 |
エスケープキー | この一覧を開く前の位置に戻ります。 |
ブレイルメモ点字文書形式(.bmt)には、暗号化により内容を保護するための設定、「保護形式」があります。
「保護形式」は、更に、「閲覧専用形式」と「スクラップ帳形式」に分かれます。
「閲覧専用形式」は、著作権保護などの目的で、内容の変更や点字印刷などを禁止している文書です。
一般の文書と異なり、内容を変更することはできません。
また、文書名の変更、点字印刷、外部ディスプレイの利用なども禁止されます。
「閲覧専用文書」には、文書の暗号化を解除する方法の違いにより「一般形式」、「商用配布形式」、「専用形式」の3種類があります。
一般形式 本機に読み込むだけで、そのまま内容を閲覧できます。情報の再配布は自由で、内容の変更などを禁止したい場合に使用します。
商用配布形式 「読者認証処理」という暗号化を解除する手続きを行うことで、閲覧が可能になります。出版元から、暗号化を解除するための鍵となる「読者認証コード」を購入する必要があります。
専用形式 この文書は「読者認証処理」は必要ありませんが、特定のユーザーしか閲覧することができません。
これに対して、スクラップ帳は、ユーザーが個人的な目的で「閲覧専用文書」の内容を引用したり、編集したりするための文書形式です。
この形式の文書には、「閲覧専用文書」の内容を貼り付けたり、内容を再編集したりすることができます。
「必要な所を抜粋しておきたい」、「資料をまとめ直したい」といった目的で利用できます。
ただし、この文書も点字印刷したり、配布したりすることはできません。
(注意)「保護形式」はブレイルメモシリーズ機器独自の機能です。一般の文書をこれらの形式に変換してしまうと、パソコンでの利用はできなくなります。
ブレイルメモ点字文書形式(.bmt)の保護形式は、ファイルのプロパティ表示、およびクイックメモの文書一覧で確認できます。
点字文書の読み込み時に、保護形式の文書(一般形式、専用形式、スクラップ帳)で非暗号化ができなかった時は、文書は開かれません。
ただし、商用配布形式の文書には部分的に暗号化されない「説明ページ」を含められるため、非暗号化できなくても文書が開きます。
(アクセスキーについて)
本機には、それぞれの機械を識別するために「アクセスキー」と呼ばれるID番号が割り振られています。
「専用形式」や「配布形式」の文書では、この「アクセスキー」を使用して、個々の機械を識別します。
「アクセスキー」は非常に大切な情報ですので、万が一の故障などに備えて、紙に書き取っておくなど、確実な方法で管理してください。「アクセスキー」が復旧できなくなると、それまでに購入した文書が閲覧できなくなりますので、充分ご注意ください。
ご使用の機械のアクセスキーを確認するには、「バージョン情報」コマンドをご利用ください。
メインメニュー → ヘルプ → バージョン情報
この項では、「商用配布形式」の文書を閲覧する方法を説明します。
なお、「一般形式」や「専用形式」の文書は、本機に読み込むと同時に暗号化が解除され、閲覧が可能になりますので、特別な処理は必要ありません。
「商用配布形式」の文書を読むには、読みたい文書のタイトルと、ご使用の機械の「アクセスキー」を伝えて、出版元に購読を申し込みます。
これらの情報は、商品の注文内容になりますので、正確に連絡してください。
すると、「読者認証コード」が書かれた文書(=「読者認証コードリスト」)が提供されます。
この読者認証コードを本機にインストールすることで、商用配布形式の文書を開いた時に、自動的に暗号化が解除されるようになります。
本機に読者認証コードをインストールするには、以下のどちらかの方法を使います。
(1)BMシリーズ機器用ユーティリティ BMTermなどを使って、パソコンから本機に、読者認証コードリストを送信します。
(2)「読者認証コードのインストール」コマンドを実行します。
メインメニュー → ツール → 読者認証コードのインストール
すると、点字ファイルの選択ウィンドウが開きますので、読者認証コードリストの文書を選択してください。
本機では、通常の点字文書を、閲覧専用形式(一般形式、専用形式)、およびスクラップ帳形式に変換できます(専用形式は、本機のみでの利用になります)。
本機では、商用配布形式への変換はサポートしておりません。
保護形式設定機能は、簡単操作の初期設定では、利用できません。必要な場合は、簡単操作設定、「D11 保護形式設定」を有効にしてください。
通常の点字文書を保護形式に変換するには、以下のように操作します。
(1)変換したい文書を、点字編集プログラム、またはクイックメモで開きます。
(2)次のコマンドを実行します。
メニュー → データ → 保護形式設定
(3)次の確認のメッセージが表示されますので、エンターキーを押してください。
「この通常文書を、保護形式に変換しますか?」
(4)変換する保護形式を選択します。次の中から選択し、エンターキーを押してください。
・閲覧専用形式(一般形式)
・閲覧専用形式(専用形式)
・スクラップ帳形式
*スクラップ帳に変換した文書は、通常の文書に戻すことはできませんので、充分ご注意ください。
(5)変換に使用する「保護キー」を指定します。点字6マス~15マスの間で指定してください。
(6)ミスタイプを避けるため、上記の保護キーを、もう一度入力してください。
(7)次のメッセージが表示されます。
「この文書を、保護形式に変換しました。変更を保存しますか?」
この文書をSDカードやUSBメモリーで管理している場合は、その記憶メディアが接続されていることを確認し、エンターキーを押してください。
以上で、保護形式への変換作業は終了です。
本機では、閲覧専用形式(一般形式、専用形式)の文書を、通常文書に戻すことができます。
この処理を行うには、保護形式への変換の際に指定した「保護キー」が必要になります。
保護形式設定機能は、簡単操作の初期設定では、利用できません。必要な場合は、簡単操作設定、「D11 保護形式設定」を有効にしてください。
保護形式文書の保護を解除するには、以下のように操作します。
(1)変換したい文書を、点字編集プログラム、またはクイックメモで開きます。
(2)次のコマンドを実行します。
メニュー → データ → 保護形式設定
(3)次の確認のメッセージが表示されますので、エンターキーを押してください。
「この文書は保護形式に設定されています。保護を解除しますか?」
(4)保護形式への変換の際に指定した「保護キー」を入力します。
(5)次のメッセージが表示されます。
「この文書を、通常文書に戻しました。変更を保存しますか?」
この文書をSDカードやUSBメモリーで管理している場合は、その記憶メディアが接続されていることを確認し、エンターキーを押してください。
以上で、通常文書への変換作業は終了です。
点字編集ウィンドウのメニューから、以下のコマンドが選択できます。
メニュー項目は、クイックメモから開いた場合と、点字編集から開いた場合でほぼ同じですが、クイックメモから開いた場合は、ファイルを選択するコマンドは表示されません。
拡張点字編集機能は、クイックメモと点字編集プログラムの点字編集ウィンドウで利用できる新しい編集機能です。
拡張点字編集機能では、次のような機能をサポートしています。
(1)プルダウンブロック機能
本文の2行以上の範囲をプルダウンブロックに設定し、先頭行の左端に表示される「プルダウンマーク」のクリックでその範囲の表示を折りたたんだり展開したりできます。
(2)コメント機能
文書中の場所や範囲に点字のコメントを付けます。
コメントは本文外で管理されるので、本文のレイアウトに影響しません。
また、コメント一覧コマンドでコメントの内容を確認したり、コメントを付けた場所にジャンプすることができます。
(3)下線フレーズ機能
下線フレーズ機能は、本文の大切な所に下線を引く要領で、マークしておける機能です。
なぜマークしたかが後で分かるように、名前を付けて登録することもできます。
(4)サブフィールド機能
本文領域(メインフィールド)の他に、独立した編集領域(サブフィールド)を作って、本文の注釈をメモしたり、参考情報をコピーしておくことができます。
(5)アンカー登録機能
アンカー登録機能では、点字文書の中の場所(カーソル位置、または選択範囲)を、ワイドモデルで最大26件、16マスモデルで最大16件まで登録しておくことができます。
この機能で使用するマークは、A,B,Cのアルファベットで区別します。
(6)リンク機能
文書中の範囲から文書内の別の場所へのジャンプを登録しておく機能です。
特定の場所を指定せずに、別のサブフィールドを関連付けておくこともできます。
(7)サブフィールドのグループ登録機能
サブフィールドのグループ登録機能は、文書内のフィールドにグループキーワードを指定して、同じキーワードを持つフィールドを一覧表示できるようにする機能です。
各フィールドには、自由な数の関連するグループキーワードを追加しておくことができます。
拡張点字編集機能は、簡単操作設定の次の項目を有効にすると利用可能になります。
「C14 点字文書の拡張編集機能」
拡張編集機能で追加される情報をファイルに保存するために、新たなファイル形式「拡張BMスマート点字文書形式」を用意しました。
このファイル形式の拡張子は、.bmtxです。
拡張BMスマート点字文書形式は、データの保護機能を含め、ブレイルメモ点字文書形式の全ての機能を継承します。
また、拡張編集を行った文書の本文も、ブレイルメモ形式やその他の点字文書形式で保存可能ですが、新しい機能で追加した設定は失われてしまいます。
BMスマートの各種機能で新規作成する文書をどちらの形式にするかは、「点字編集の設定」コマンドの次の項目で指定できます。
標準の文書形式 ブレイルメモ点字文書 (.bmt), 拡張BMスマート点字文書 (.bmtx)
本文の2行以上の範囲をプルダウンブロックに設定し、先頭行の左端に表示される「プルダウンマーク」のクリックでその範囲の表示を折りたたんだり展開したりできます。
プルダウンマークは、以下のように表示されます。
折りたたまれている状態:5,6の点、2,6の点(プラス)
展開されている状態:5,6の点、3,5の点(マイナス)
プルダウンブロック機能を利用するには、以下のコマンドを使います。
メニュー → 拡張編集機能 → プルダウンブロック
(1)プルダウンブロックの設定
(ショートカット=コントロールキー+セレクトキー+W)
3行以上範囲選択して実行すると、先頭行から最終行までの間をプルダウンブロックに設定します。
既にプルダウンブロックに設定されている場合は、範囲を変更します。
未選択状態で実行すると、既存のプルダウンブロック設定を解除します。
(折りたたんだ状態では、先頭行の先頭部分と最終行のみが表示されます。)
(2)次のプルダウンブロックへ
(ショートカット=オルトキー+コマンドキー+3,4,5,6の点)
今の表示位置より後ろにあるプルダウンブロックに移動します。
(3)前のプルダウンブロックへ
(ショートカット=オルトキー+コマンドキー+1,2,3,6の点)
今の表示位置より前にあるプルダウンブロックに移動します。
(4)プルダウンブロック一覧
(ショートカット=コントロールキー+W)
プルダウンブロックの一覧を表示して、選択したプルダウンブロックに移動します。
各行には、プルダウンブロックの状態と行数、先頭行の内容が表示されます。
プルダウンブロック一覧では、次の操作が可能です。
・エンターキー:選択中のプルダウンブロックに移動します。
・スペースキー:選択中のプルダウンブロックの状態を変更します。
・デリートキー:選択中のプルダウンブロックの設定を解除します。
・エスケープキー:一覧表示をキャンセルして、プルダウンブロック一覧を開く前の場所に戻ります。
(5)セクションプルダウンブロックの設定
このコマンドを実行すると、設定されている見出し行の情報を元に全てのセクションにプルダウンブロックを設定します。
展開されたプルダウンブロックの中にいる時にエスケープキーを押すと、プルダウンブロックが折りたたまれます。
この場合、次にこのプルダウンブロックを展開すると、折りたたんだ時の位置にカーソルが戻ります。
また、「マーク位置に戻る」コマンドなどで折りたたまれたプルダウンブロックの範囲に移動すると、その位置を含むプルダウンブロックが全て展開されます。
コメント機能では、文書中の場所や範囲に点字のコメントを付けて、後で参照したり、カーソルの移動に利用できます。
コメント機能を利用するには、以下のコマンドを使います。
(「リンク」については後述します。)
メニュー → 拡張編集機能 → コメントとリンク
(1)コメントの挿入
(ショートカット=コントロールキー+セレクトキー+E)
現在のカーソル位置、または選択範囲にコメントを付けます。
(2)次のコメントまたはリンクへ
(ショートカット=オルトキー+コマンドキー+2,3,4,5,6の点)
今の表示位置より後ろにあるコメント位置、またはリンクに移動します。
移動先のコメントの内容が短時間点字表示されます。
(3)前のコメントまたはリンクへ
(ショートカット=オルトキー+コマンドキー+1,2,3,5,6の点)
今の表示位置より前にあるコメント位置、またはリンクに移動します。
移動先のコメントの内容が短時間点字表示されます。
(4)コメント一覧
(ショートカット=コントロールキー+E)
コメントの一覧を表示して、選択したコメント位置に移動します。
コメント一覧では、次の操作が可能です。
・エンターキー、またはタッチカーソルキー:選択中のコメントが付けられた場所に移動します。
・スペースキー:選択中のコメントを再編集します。
・デリートキー:選択中のコメントを削除します。
・エスケープキー:一覧表示をキャンセルして、コメント一覧を開く前の場所に戻ります。
コメントが付けられている行には、設定により、行頭に以下のコメントマークが表示されます。
コメントマーク:6の点、3の点の2マス
コメントマークをクリックすると、行内のコメントとリンクの一覧が開きます。
行内にカーソルがある状態でコントロールキー+スペースキーを押しても同様です。
また、範囲選択してコントロールキー+スペースキーを押すと、範囲内に付けられたコメントの一覧が開きます。
登録したコメントには、点字3万マス以内の詳細情報を記録しておくことができます。
詳細情報を編集するには、コメントを含む一覧ウィンドウでエンターキー+スペースキーを押します。
すると、選択中の項目の詳細情報を編集するための複数行の点字編集ボックスが開きます。
複数行の編集を終了するには、オルトキー+エンターキーを押してください。
また、詳細情報を指定すると、その一行目が一覧の項目に追加されます。
行や範囲内のコメントの一覧ウィンドウでは、次の操作が可能です。
・バックスペースキー:コメントを登録する時に選択したコメントの対象範囲)の文字列を、コメントの詳細情報として取り込みます。
・コントロールキー+エンターキー:コメント詳細情報を、本文のコメント位置に展開します。
コメントの詳細情報は、パスワードを設定して保護することができます。
この機能は、一部の人だけが共有したい情報などを本文に関連付けて保存しておきたい時に便利です。
パスワードを設定するには、コメントを含む一覧ウィンドウでコントロールキー+エンターキー+スペースキーを押します。
すると、パスワードの入力欄が開きますので、同じパスワードを2回入力して設定してください。
パスワードが設定されている項目には、行末に(ロック)と表示されます。
このような項目の詳細情報を閲覧するには、目的の項目でエンターキー+スペースキーを押してから、設定されているパスワードを入力します。
パスワードを入力すると、行末の表示が(アンロック)に変わり、この文書を閉じるまで詳細情報を自由に編集できるようになります。
なお、設定したパスワードを解除するには、一覧ウィンドウで目的の項目を選択し、コントロールキー+エンターキー+スペースキーを押してください。
下線フレーズ機能は、本文の大切な所に下線を引く要領で、マークしておける機能です。
なぜマークしたかが後で分かるように、名前を付けて登録することもできます。
下線フレーズ機能を利用するには、以下のコマンドを使います。
メニュー → 拡張編集機能 → 下線フレーズ
(1)下線フレーズの登録
(ショートカット=コントロールキー+セレクトキー+U)。
(2)下線フレーズ一覧
(ショートカット=コントロールキー+U)。
(1)下線フレーズを登録するには、次のように操作します。
・登録したい範囲を選択して、次のコマンドを実行します。
メニュー → 拡張編集機能 → 下線フレーズ → 下線フレーズの登録
このコマンドのショートカットは、コントロールキー+セレクトキー+Uです。
・すると、この下線フレーズに付ける名前の点字入力欄が開きます。
名前を付けたい場合は、名前を入力してエンターキーを押します。
名前を付けない場合は、そのままエンターキーを押します。
(2)下線フレーズに登録した内容を参照するには、次のコマンドを実行します。
メニュー → 拡張編集機能 → 下線フレーズ → 下線フレーズ一覧
このコマンドのショートカットは、コントロールキー+Uです。
すると、文書内の下線フレーズの一覧が表示されます。
このウィンドウは、次のように操作します。
・エンターキー:本文上の下線フレーズの場所に移動します。
・スペースキー:下線フレーズの名前を再編集します。
・デリートキー:下線フレーズの登録を削除します。
・エスケープキー:一覧表示を終了して、元の編集状態に戻ります。
(3)名前や範囲内に特定の言葉を含む下線フレーズを絞り込み表示できます。
・まず、次のコマンドを実行します。
メニュー → 拡張編集機能 → 下線フレーズ → 下線フレーズの登録
・すると、この下線フレーズに付ける名前の点字入力欄が開きますので、キーワードを入力してコントロールキー+エンターキーを押します。
すると、キーワードを含む下線フレーズの一覧が表示されます。
・別のキーワードを探すには、スペースキーを押して新しいキーワードを入力してください。
また、全ての下線フレーズを表示するには、キーワードの入力欄を空にしてエンターキーを押してください。
(4)次のコマンドで、前後の下線フレーズにも移動できます。
次のコメントまたはリンクへ:オルトキー+コマンドキー+2,3,4,5,6の点
前のコメントまたはリンクへ:オルトキー+コマンドキー+1,2,3,5,6の点
下線フレーズにも、コメントと同様の詳細情報を記録しておくことができます。
詳細情報の編集方法やパスワードの設定方法については、 〈〔コメント詳細情報〕〉 の項を参照してください。
サブフィールド機能は、本文(メインフィールド)の他に、独立した編集領域を作って、本文の注釈をメモしたり、参考情報をコピーしておける機能です。
サブフィールド機能を利用するには、以下のコマンドを使います。
メニュー → 拡張編集機能 → サブフィールド
(1)サブフィールドの追加
(ショートカット=コントロールキー+セレクトキー+N)
新しいサブフィールドを開きます。
範囲選択してこのコマンドを実行すると、選択範囲の内容がサブフィールドにコピーされその範囲から新しいサブフィールドへのリンクが設定されます。
(2)サブフィールド一覧
(ショートカット=コントロールキー+セレクトキー+O)
サブフィールドの一覧を表示して、目的のサブフィールド、またはメインフィールドに移動できます。
今開いている状態のサブフィールドには、先頭に「*」のマーク(1,4の点)が表示されます。
サブフィールド一覧では、次の操作が可能です。
・エンターキー、またはタッチカーソルキー:選択中のフィールドを開きます。
既に開いている場合は、そのフィールドに移動します。
・スペースキー:表示するサブフィールドをキーワードで絞込みます。
・デリートキー:選択中のサブフィールドを削除します。
・インサートキー:今の項目の前に、新しいサブフィールドを挿入します。
・コントロールキー+エンターキー:今の項目の後ろに、新しいサブフィールドを挿入します。
・コントロールキー+スペースキー:選択中のフィールド内でキーワードを検索します。
・エンターキー+スペースキー:選択中のフィールド内の見出し行を一覧表示します。
・コントロールキー+エンターキー+スペースキー:選択中のフィールド内のコメントやリンク、名前付き下線フレーズを一覧表示します。
・エスケープキー:一覧表示をキャンセルして、サブフィールド一覧を開く前の場所に戻ります。
(3)サブフィールドの検索
(ショートカット=セレクトキー+コマンドキー+1,3,6の点)。
キーワードを、全てのサブフィールドの中から検索します。
まず、キーワードが見つかったサブフィールドと件数の一覧が表示され、各項目を選択するとそのサブフィールドの中でキーワードが見つかった行の一覧が開きます。
サブフィールドの一覧でタッチカーソルキーを押すと、キーワードが最初に見つかった行に直接移動できます。
新規検索コマンドでは、検索する方向の選択ウィンドウで[文書全体]ボタンを押すと同様の検索ができます。
今開いているサブフィールドの間は、コントロールキー+タブキーで移動できます。
また、エスケープキーを押すと、編集中のサブフィールドを閉じて、前のサブフィールドに戻ります。
編集中のフィールドがどのサブフィールドかを確認するには、オルトキー+エンターキーを押して編集情報をご確認ください。
コントロールキー+エスケープキーを押すと、確認の上、編集中のサブフィールドを削除します。
アンカー登録機能では、点字文書の中の場所(カーソル位置、または選択範囲)を、ワイドモデルで最大26件、16マスモデルで最大16件まで登録しておくことができます。
この機能で使用するマークは、A,B,Cのアルファベットで区別します。
文書の中の場所を登録するには、次のように操作します。
①登録したい場所にカーソルを移動します。
範囲を登録したい場合は、目的の範囲を選択してください。
②次のコマンドを実行します。
メニュー → 拡張編集機能 → アンカー登録
このコマンドのショートカットは、コントロール+セレクト+Mです。
すると、「アンカー登録」のウィンドウが開き、マークの一覧が表示されます。
③次のどちらかの方法で、今の場所を登録したいマークを選択します。
・コントロールキーを押しながら、タッチカーソルで今の場所を登録したいマークをクリックします。
・コントロールキーを押しながら、目的のマークを点字入力します。
登録した場所に移動するには、次のように操作します。
①アンカー登録コマンドを実行します。
メニュー → 拡張編集機能 → アンカー登録
すると、「アンカー登録」のウィンドウが開き、マークの一覧が表示されます。
場所を登録済みのマークには、8の点が追加されています。
カーソルが表示されているマークに場所が登録済みかどうかを確認するには、コントロールキーかセレクトキーを押してください。これらのキーを押している間、カーソルの表示がオフになります。
②登録済みの場所を呼び出すには、次のように操作します。
・タッチカーソルで目的のマークをクリックします。
・目的のマークを点字入力します。
すると、登録していた場所にカーソルが移動します。
別のフィールドの場所が登録されていた場合はそのフィールドが開きます。
③現在のカーソル位置から登録済みの場所までを範囲選択するには、次のように操作します。
・セレクトキーを押しながら、タッチカーソルで目的のマークをクリックします。
・セレクトキーを押しながら、目的のマークを点字入力します。
選択したマークに別のフィールドの場所が登録されている場合は、範囲選択は行われません。
①アンカー登録のウィンドウでコントロールキー+エスケープキーを押すと、確認の上、全ての登録を削除できます。
②マークA~マークJに登録した場所への移動は、次のショートカットで実行できます。
オルトキーを押しながら対応する下がり数字を入力します。
この場合、アンカー登録ウィンドウは開きません。
文書中の範囲から文書内の別の場所へのジャンプを登録しておく機能です。
特定の場所を指定せずに、別のサブフィールドを関連付けておくこともできます。
リンク機能を利用するには、以下のコマンドを使います。
メニュー → 拡張編集機能 → コメントとリンク
(5)見出し行へのリンクを追加
現在の選択範囲から見出し行へのリンクを作成します。
(6)コメント位置へのリンクを追加
現在の選択範囲からコメントが指定されている位置へのリンクを作成します。
(7)リンク一覧
リンクの一覧を表示して、選択したリンク元またはリンク先に移動します。
メニュー → 拡張編集機能 → サブフィールド
(4)サブフィールドへのリンクを追加
現在の選択範囲から既存のサブフィールドへのリンクを作成します。
メニュー → 拡張編集機能 → 各種リンクの追加
見出し行へのリンクを登録するには、次のように操作します。
(1)リンク元に設定したい範囲を選択して、「見出し行へのリンクを追加」コマンドを実行します。
メニュー → 拡張編集機能 → コメントとリンク → 見出し行へのリンクを追加
(2)すると「見出し行へのリンクを追加」というタイトルの入力欄が表示されますのでエンターキーを押してください。
(3)すると文書内の見出し行とブックマーク行の一覧が表示されますので、リンク先に設定したい項目を選択してエンターキーを押してください。
*上記の操作では、絞り込み表示機能も利用できます。
(2)の入力欄でキーワードを入力すると、(3)の一覧にそのキーワードを含む項目のみが表示されます。
別の場所へのリンクを登録するには、次のように操作します。
(1)リンク先にしたい場所にコメントを付けます。
(コメントの代りに、名前を付けた下線フレーズも利用できます。)
(2)次にリンク元に設定したい範囲を選択して、「コメント位置へのリンクを追加」コマンドを実行します。
メニュー → 拡張編集機能 → コメントとリンク → コメント位置へのリンクを追加
(3)すると「コメント位置へのリンクを追加」というタイトルの入力欄が表示されますのでエンターキーを押してください。
(4)すると文書内のコメントと下線フレーズの一覧が表示されますので、リンク先に設定したい項目を選択してエンターキーを押してください。
*上記の操作では、絞り込み表示機能も利用できます。
(3)の入力欄でキーワードを入力すると、(4)の一覧にそのキーワードを含む項目のみが表示されます。
また、サブフィールドへのリンクを登録するには、次のように操作します。
(1)次にリンク元に設定したい範囲を選択して、「サブフィールドへのリンクを追加」コマンドを実行します。
メニュー → 拡張編集機能 → サブフィールド → サブフィールドへのリンクを追加
(2)すると「サブフィールドへのリンクを追加」というウィンドウが表示されますので、目的のサブフィールドを選択してエンターキーを押します。
*「各種リンクの追加」コマンドは、いろいろなリンク先の選択方法を一つのメニューにまとめたコマンドです。
メニュー → 拡張編集機能 → 各種リンクの追加(ショートカット:コントロール+セレクト+K)
リンク元に設定したい範囲を選択してこのコマンドを実行すると、「各種リンクの追加」ウィンドウが開きます。
このウィンドウには、次のボタンがあり、それぞれ対応するコマンドを実行できます。
[アンカーへ(A)] [見出し・ブックマークへ(S)] [コメント・下線フレーズへ(C)] [サブフィールドへ(F)]
追加したリンクは、次のリンク一覧コマンドで確認できます。
メニュー → 拡張編集機能 → コメントとリンク → リンク一覧
リンク一覧では、次の操作が可能です。
・エンターキー:選択中のリンクのリンク元に移動します。
・タッチカーソルキー:選択中のリンクのリンク先に移動します。
・デリートキー:選択中のリンクを削除します。
・エスケープキー:一覧表示をキャンセルして、リンク一覧を開く前の場所に戻ります。
リンクを付けた行には、次のようにコメントマークまたはリンクマークが表示されます。
コメントマーク:6の点、3の点の2マス……複数のコメントやリンクがある行に表示されます。
リンクマーク:5,6の点、2,3の点の2マス……リンクが1件だけある行に表示されます。
これらのマークを表示するか否かは、点字編集の設定コマンドで調節できます。
コメントマーク 表示しない,リンクがある行に表示する,コメントがある行に表示する,リンクかコメントがある行に表示する
また、文書の編集状態で次の操作が可能です。
(A)コメントマークをクリックすると、行内のコメントとリンクの一覧が開きます。
(B)範囲選択してコントロールキー+スペースキーを押すと、範囲内に付けられたコメントとリンクの一覧が開きます。
(C)コントロールキー+エンターキー+スペースキーを押すと、今カーソルがあるデータページ内のコメントやリンク、名前付き下線フレーズを一覧表示します。
ただし上記の操作を見出し行の中で行った場合は、そのセクション内のコメントやリンク、名前付き下線フレーズを一覧表示します。
これらの一覧ウィンドウでは、コメントの項目をクリックするとコメント位置に移動し、リンクの項目をクリックするとリンク先に移動します。
一方リンクマークをクリックすると、行内にあるリンクのリンク先に直接ジャンプします。
行内に複数のリンクがある場合は、リンク元に設定されている範囲のタッチカーソルをダブルクリックしてリンク先にジャンプします。
(0.5秒以内に同じマスのタッチカーソルを2回押すとダブルクリックになります。)
また、コントロールキー+バックスペースキーを押すと、直前の操作でジャンプしたリンク元に戻ることができます。
サブフィールドのグループ登録機能は、文書内のフィールドにグループキーワードを指定して、同じキーワードを持つフィールドを一覧表示できるようにする機能です。
各フィールドには、自由な数の関連するグループキーワードを追加しておくことができます。
(1)グループ登録
今編集中のメインフィールドやサブフィールドにグループキーワードを指定するには、次の「グループ登録」コマンドを実行します。
メニュー → 拡張編集機能 → サブフィールド → グループ登録 (ショートカット=コントロールキー+セレクトキー+Q)
すると、「グループキーワードの追加」ウィンドウが開きますので、キーワードを入力してエンターキーを押してください。
このウィンドウでは、上下矢印キーを押すと、他のフィールドで登録しているグループキーワードを参照できます。
また、何も入力しないでエンターキーを押すと、「このフィールドのグループ登録」ウィンドウが開き、登録済みのグループキーワードの一覧が表示されます。
登録済みのグループキーワードの変更や削除は、このウィンドウから行います。
(2)グループの参照
文書内で登録されているグループキーワードの一覧を表示するには、「この文書内のグループ一覧」コマンドを実行します。
メニュー → 拡張編集機能 → サブフィールド → この文書内のグループ一覧 (ショートカット=コントロールキー+Q)
すると、(A)「この文書内のグループ一覧」ウィンドウが開いて、グループキーワードの一覧が表示されます。
目的のグループキーワードの所でエンターキーを押すと、(B)「グループメンバー一覧」ウィンドウが開きます。
グループメンバー一覧ウィンドウには、そのグループに含まれるフィールドの一覧が表示されます。
グループメンバー一覧ウィンドウで目的のフィールドを選択してエンターキーを押すと、そのフィールドが開いて、内容が表示されます。
その際、グループ名と同一の見出しやコメントがあれば、その場所から表示されます。
名前に特定のキーワードを含むグループを一覧表示するには、コントロールキー+セレクトキー+Qを押して「グループ登録」コマンドを実行し、目的のキーワードを入力してコントロールキー+エンターキーを押します。
また、「グループ登録」コマンドで何も入力しないでコントロールキー+エンターキーを押すと、どのグループにも含まれていないフィールドの一覧を表示することができます。
(3)グループ内でのキーワード検索
特定のグループに属するフィールドの中でキーワード検索するには、次のように操作します。
①コントロールキー+Qを押して、「この文書内のグループ一覧」コマンドを実行します。
すると、(A)「この文書内のグループ一覧」ウィンドウが開き、文書内に登録されているグループ名の一覧が表示されます。
②この中から目的のグループ名を選択し、コントロールキー+スペースキーを押します。
③「点字キーワード検索」の入力欄が開きますので、検索したいキーワードを入力してエンターキーを押します。
すると、そのグループのメンバーの中から、キーワードが見つかったものの一覧が表示されます。
④各メンバーの所でエンターキーを押すと、そのフィールド内でキーワードが見つかった行の一覧が表示されます。
簡単操作設定で「点字文書の拡張編集機能」を有効にすると、クイックメモやデイリーノートなどのプログラムでも拡張BMスマート点字文書形式が利用可能になります。
この場合、クイックメモで作成する文書は、点字編集設定の次の項目で選択した形式のファイルに保存されます。
標準の文書形式 ブレイルメモ点字文書 (.bmt), 拡張BMスマート点字文書 (.bmtx)
点字文書の拡張編集機能」を有効にすると、クイックメモの文書一覧にも、マイドキュメントフォルダ内に保存されている両方の形式の文書が表示されるようになります。
ただし、クイックメモの文書一覧には点字文書名のみが表示されるため、ファイルの種類を区別するために以下の属性表示が追加されます。
標準の文書形式がブレイルメモ点字文書 (.bmt)になっている時:
.bmtファイル:追記なし
.bmtxファイル:(BMTX)
.daily.bmt:(デイリー)
.daily.bmtx:(デイリーBMTX)
標準の文書形式が拡張BMスマート点字文書 (.bmtx)になっている時:
.bmtファイル:(BMT)
.bmtxファイル:追記なし
.daily.bmt:(デイリーBMT)
.daily.bmtx:(デイリー)
ブレイルメモ点字文書(.bmt)やその他の従来の点字ファイルを読み込んで拡張点字編集を行った場合、編集内容を上書き保存しようとすると次のメッセージが表示されます。
「この形式で保存すると、指定された一部の情報が保存されません。全ての情報を保存するために、拡張子.bmtxのファイル形式で保存しますか?」
ここで「はい(Y)」を選択すると、保存するファイルの形式が変更されます。
また、この方法で既存の.bmtファイルを.bmtx形式で保存する場合、次のようにこれまでのファイルを削除するかどうかの問い合わせが表示されます。
「これまでのブレイルメモ文書ファイル(.bmt)を削除しますか?」
同じフォルダに新旧両方の形式の文書があると、後日文書を利用する時に間違えて参照したり、古い方の文書を編集してしまう可能性があります。
特に必要がない場合は古いファイルを削除して新しいファイル形式で管理し、必要な時に別のファイル形式にコピーするようにしてください。
拡張BMスマート点字文書形式(.bmtx)には、文書の点字情報だけでなく、今開いているサブフィールドの情報や、各サブフィールド内のカーソル位置なども保存されます。
ただし、文書の内容を変更したり、コメントやプルダウンブロックなどの属性を変更したりしていない場合は、ウィンドウを終了する時に上書き保存の確認のメッセージが表示されません。
次回ファイルを開いた時にサブフィールドの編集環境を再現したい場合は、コントロールキー+Sを押して、明示的にファイルを保存してください。
ファイルを読み込む時に、同じファイル名で異なるファイル形式のより新しいファイルがある場合は、次のようなメッセージが表示されます。
「このファイルより、同名の拡張BMスマート文書形式(.bmtx)のファイルの方が後で保存されています。拡張BMスマート文書形式(.bmtx)のファイルを開きますか?」
このようなメッセージが表示された場合は、参照するファイルを間違えてしまうことがないように充分ご注意ください。
拡張点字編集形式(.bmtx)のファイルにパスワードを設定して、この文書を閲覧できる人を制限することができます。
この機能は、特定のグループ内で利用する情報をネットワークで共有したい時などに便利です。
パスワード付きBMTXファイルは、BMスマートAirおよびBMスマートのファームウェア Ver2.6.2以降で利用できます。
点字文書をこの形式で保存するには、点字編集プログラムの以下のコマンドを実行します。
メニュー → ファイル → パスワード付きBMTXファイルの作成
このコマンドは、編集中の文書をパスワード付きの暗号化形式に変換して、指定した名前のBMTXファイルに保存します。
パスワードは3文字以上、15文字以下のテキストで指定してください。
この形式のファイルをファイル選択ウィンドウやフォルダウィンドウで選択すると、パスワードの入力ボックスが開きます。
ここに正しいパスワードを入力してエンターキーを押すと、ファイルが開きます。
ファイルを開いた後は自由な編集が可能な通常文書に戻ります。
ただし、元のファイルに上書き保存した場合は、パスワードを維持したままファイルの内容を更新します。
通常の点字ファイルとして保存するには、「名前を付けて保存」コマンドを使います。
パスワード付きBMTXファイルは、パスワードを設定した端末および最後にデータを更新した端末のアクセスキーをファイルのプロパティで確認できます。
パスワード付きBMTXファイルを作成した端末では、指定されたパスワードの他に、半角小文字の"owner"とアクセスキー10桁の15文字でもファイルを開くことができます。
設定したパスワードを忘れてしまった時などには、この方法をご利用ください。
他の端末では、この方法でファイルを開くことはできません。
リストの編集機能は、階層リストやテーブルなどの構造を持った情報を点字で編集するための機能です。
これらの情報は、点字文書の本文内に保存され、次のコマンドで閲覧/編集することができます。
点字編集メニュー → 編集 → リストの編集
点字文書の本文内では、リスト情報を次のような形式で表現します。
(1)リストの各要素を、点字データの一行で表します。
(2)各行の行頭のレ下がり括弧内に、(1)(2)のように、その要素の番号を指定します。
(3)階層リストの場合は、(1-1)(1-2)のように、各階層での番号を3,6の点で繋いで指定します。
最大8階層まで指定可能です。
(4)テーブルの場合は、(1a)(1b)のように、列番号を表すアルファベットを追加します。
(1)と(1a)は同じ要素なので、どちらで書いても構いません。
このような形で要素の位置を表す番号を、その要素のインデックスと呼びます。
(5)このような行が連続している範囲を、一つのリストとして読み込みます。
続けて複数のリストを書く場合は、間に空行などをはさみます。
新しいリストを作成したり、既存のリストを編集するには、点字編集ウィンドウで次のコマンドを実行します。
点字編集メニュー → 編集 → リストの編集
このコマンドの変更可能なショートカットは、コントロールキー+オルトキー+Lです。
このコマンドを、リストの範囲内の行で実行すると、「リストの編集」ウィンドウが開いて、そのリストを編集できます。
それ以外の場所で実行した場合は、新しいリストを作成します。
この場合、まず「新規リストの挿入」のウィンドウが開きますので、リストの最初の要素の情報を入力してください。
最初の要素を入力してエンターキーを押すと、「リストの編集」ウィンドウが開きます。
リストの編集ウィンドウでは、リストの要素を順番に移動しながら、閲覧/編集できます。
点字表示部には、現在の要素の位置を表すステータス情報と、その要素の内容が表示されます。
ステータスには、次の3種類の情報が表示されます。
(1)レベル表示:現在の要素の階層を示す3の点の点線です。
レベル表示は、2レベル目以降の要素で表示されます。
(2)現在のレベルのインデックス番号
例えばインデックスが(1-2B)の要素では、2Bの部分が表示されます。
(3)リレーションマーク:1マスの下がり点字の組み合わせで以下の情報が表示されます。
・2の点=この要素に子要素があります。
・3の点=この要素にリストの次の要素、またはテーブルの次の行があります。
・5の点=この要素に、テーブルの次の列があります。
・8の点=点の位置のガイドとして、常にブリンク表示されます。
ただし、6の点を含む場合は次の意味になります。
・6の点=要素数1のリストです。
・3,6の点=要素数が2以上のリストの終端です。
・5,6の点=列数が1のテーブルの右端です。
・3,5,6の点=列数が2以上のテーブルの右下隅です。
リレーションマークのマスのタッチカーソルキーを押すと、ステータス表示を折りたたんだり展開することができます。
折りたたんだ状態では、リレーションマークのみが表示されます。
また、レベル表示のマスをクリックすると、対応するレベルにジャンプします。
要素を移動せずに各レベルの内容を確認したい場合は、コントロールキーかセレクトキーを押しながら、レベル表示のマスをクリックしてください。
ステータスを表示する位置やテーブルのインデックスの表示方法を次のコマンドで選択できます。
リストの編集メニュー → リスト編集の設定コマンド
設定シート:リスト編集の設定
(A)ステータス表示 左側,右側
どちらの場合も、リレーションマークは点字表示部の端のマスに表示されます。
(B)テーブルのインデックス表示 標準,A1形式,1A形式,1A形式(下がり数字使用)
下がり数字使用のオプションは、テーブルの行番号を下がり数字で表し、列番号の大文字符を省略します。
標準が選択されている場合、ワイドモデルでは1A形式、16マスモデルでは1A形式(下がり数字使用)になります。
このウィンドウでは、次の操作が可能です。
(1)上下矢印キー:リストの前後の要素に移動します。
テーブルの中では行移動になります。
(2)エンターキー:階層リストで、子供のレベルに入ります。
(3)バックスペースキー:階層リストで、親のレベルに戻ります。
(4)左右矢印キー:階層リストで、全ての要素を順番に辿ります。
テーブルの中では列方向に移動して、全ての要素を辿りますが、レベルの移動は行いません。
コマンドキーと点字キーの組み合わせでは、3の点と2の点、5の点と6の点でそれぞれ左右の移動が可能です。
(5)コントロールキー+ホームキー/コントロールキー+エンドキー:同じレベルの先頭要素、末尾の要素に移動します。
テーブル内では、左上隅、右下隅の要素に移動します。
(6)ページアップキー/ページダウンキー:テーブル内で、列の先頭/末尾に移動します。
(7)コントロールキー+上下矢印キー:リストまたはテーブルの列内の空でない次の要素に移動します。
(8)ホームキー/エンドキー:テーブル内で、行の左端/右端に移動します。
(9)スペースキー:現在の要素を編集します。
(10)タッチカーソルキー:クリックした位置から、現在の要素を編集します。
*要素の編集状態から続けて隣接する要素の編集をしたい場合は、オルトキーを押しながら矢印キーで移動してください。
(11)エンターキー+スペースキー:現在の要素を複数行で編集します。
要素の内容が既に複数行になっている場合は、スペースキーだけでも複数行編集ボックスが開きます。
複数行編集を終了するには、オルトキー+エンターキーを押します。
(12)インサートキー:階層リストで、現在の要素の前に新しい要素を挿入します。
テーブル内では、現在の行の前に新しい行を挿入します。
(13)コントロールキー+エンターキー:階層リストで、現在の要素の後ろに新しい要素を挿入します。
テーブル内では、現在の行の後ろに新しい行を挿入します。
要素の内容を入力した後にコントロールキー+エンターキーを押すと、続けて次の要素を挿入できます。
(14)コントロールキー+インサートキー:現在の要素に子要素がない時、新しい子要素を挿入します。
(15)デリートキー:階層リストで、現在の要素、または選択中の要素を削除します。
テーブル内では、現在の行、または選択範囲を含む行を削除します。
(16)コマンドキー+1,5,6の点:現在位置を表示します。
(17)コントロールキー+S:これまでの変更内容を文書に反映します。
(18)オルトキー+エンターキー:変更内容を文書に反映して、リストの編集ウィンドウを閉じます。
(19)エスケープキー:リストの編集ウィンドウを閉じます。内容を変更している場合は、文書に反映するかどうかの確認のメッセージが表示されます。
(20)オルトキー+デリートキー:確認の上、編集中のリスト情報を文書から削除して、リストの編集ウィンドウを閉じます。
*同じレベル内の移動操作にセレクトキーを組み合わせると範囲選択できます。
テーブル内では、上下矢印キーで移動した行と左右矢印キーで移動した列の矩形領域が選択範囲になります。
また、範囲選択中は、コマンドキー+セレクトキー+2,3,4,6の点キーの操作で、カーソル位置を選択している矩形範囲の対角に移動できます。
この機能で二次元の情報を編集するには、まずリストを作成し、そのリスト内で「列の拡張」コマンドなどを使って必要な数の列を追加します。
テーブル内で利用できる列の最大数は26です。
また、テーブル内では、現在の要素の左側、右側に列を挿入したり、列の順番を入れ替えることができます。
これらの操作は、「リストの編集」メニューの以下のコマンドで行います。
リストの編集メニュー → 列操作 →
列の拡張
左側に列を挿入(ショートカット:セレクトキー+インサートキー)
右側に列を挿入(ショートカット:セレクトキー+エンターキー)
この列を左に移動(ショートカット:コントロールキー+1,2,6の点)
この列を右に移動(ショートカット:コントロールキー+3,4,5の点)
列の削除(ショートカット:セレクトキー+デリートキー)
要素の編集状態でセレクトキー+エンターキー、セレクトキー+インサートキーのショートカット操作をすると、更に次の列を挿入して新しい要素を編集できます。
このような操作で、列方向に続けて複数の新規要素を挿入することができます。
要素間の移動読みでは、「番号の読み上げ」と「見出し読み」の2種類のガイド機能を利用できます。
これらのガイド機能は、次のコマンドで設定します。
リストの編集メニュー → リスト編集の設定
設定シート:リスト編集の設定
番号の読み上げ オフ,オン,移動した向きの番号
見出し読み オフ,オン
(1)番号の読み上げ
「番号の読み上げ」は、階層リストやテーブル内を移動した時に、移動先の要素の番号を読み上げるための設定です。
番号の読み上げのオン/オフは、ステータス表示の開閉状態にも連動します。
番号の読み上げを利用したい時は、ステータス表示を展開してください。
(2)見出し読み
「見出し読み」は、テーブル内を移動した時に、移動先の要素の行見出しや列見出しを併せて読み上げるための設定です。
例えば、テーブル内の第2行とA列が見出しに設定されていると、上下矢印キーで行を移動した時にはその行のA列の要素を行見出しとして読み上げます。
また、左右矢印キーで列を移動した時にはその列の第2行の要素を列見出しとして読み上げます。
見出し行や見出し列を設定するには、次のコマンドを実行します。
リストの編集メニュー → 読み上げ → 見出し読みの行と列の設定
また、コントロールキーを押しながらステータス表示内のインデックス番号のマスをクリックすると、今表示中の行と列を見出し行、見出し列に設定できます。
続けて同じ操作をすると、見出し読みの設定をクリアします。
見出し行、見出し列の情報は点字文書に保存され、次のリスト編集時にもそのまま利用できます。
例えば、第2行とA列を見出し読み設定している場合、2Aの要素のインデックス内に1,6の点の記号が追加されます。
以下の「複数列表示」設定をオンにすると、テーブル内の現在の列より右の要素を続けて点字表示します。
設定シート:リスト編集の設定
複数列表示 オフ,オン
リストを閲覧している時、複数行で編集されている要素をどのように表示するかを、以下の設定項目で変更できます。
設定シート:リスト編集の設定
複数行要素の表示 1行目のみ,最初の空行まで,全て
リストの編集中は、次の3種類の方法で要素にマークを付けて移動や範囲選択の操作に利用できます。
(A)見出し行機能
(B)ブックマーク行機能
(C)ここをマーク機能
見出し行とブックマーク行の設定は、点字文書内での設定と共通です。
以下のコマンドが利用できます。
リストの編集メニュー → 移動 →
見出し行
見出し行に設定
次の見出し行へ
前の見出し行へ
見出し行一覧(ショートカット=コントロールキー+L)
ブックマーク行
ブックマーク行に設定(ショートカット:コントロールキー+B)
次のブックマーク行へ
前のブックマーク行へ
ブックマーク行一覧(ショートカット:コントロールキー+セレクトキー+L)
ここをマーク機能は次のコマンドで利用します。
リストの編集メニュー → 移動 →
ここをマーク(ショートカット:コントロールキー+M)
マーク位置に移動(ショートカット:コントロールキー+J)
これらのジャンプコマンドでは、ショートカット操作にセレクトキーを組み合わせると範囲選択することができます。
この操作はジャンプ先が同じレベルのリスト内やテーブル内にある場合に有効です。
なお、見出し行やブックマーク行の設定は文書に保存されますが、マーク位置の情報は、文書には保存されません。
次のコマンドは、目的の要素のインデックスを指定して、その要素にジャンプします。
リストの編集メニュー → 移動 → 場所を指定して移動
このコマンドを実行すると編集ボックスが開きますので、次のように指定してください。
(1)各階層のインデックスを数字とアルファベットで指定し、階層の間にハイフン(-)かピリオド(.)をはさみます。
例:1-2、2.1B
(2)ピリオド(.)1個から始まる指定は、今の要素と同じレベルにある要素を表します。
例:.3、.2C
(3)行番号を省略して列のみを指定すると、同じ行の要素を指定できます。
例:.J
(4)ピリオド(.)2個から始まる指定は、今の要素の親のレベルにある要素を表します。
例:..3
(5)マイナスやプラスから始まる指定は、今の要素から上または下への移動行数を表します。
例:+5、-3A
同じレベルの要素に移動する時は、セレクトキー+エンターキーを押すと、その要素まで範囲選択できます。
次のコマンドを使用すると、点字表示部の端にテーブルインデックスを表示して、列の移動に利用できます。
リストの編集メニュー → 移動 → テーブルインデックスの表示
(ショートカット:コントロールキー+T)
列数が2以上のテーブルの中でこのコマンドを実行すると、通常のステータス表示とテーブルインデックス表示を切り替えられます。
テーブルインデックス表示では、表の列数に対応した下がり数字が表示され、それらのマスのタッチカーソルを押すと対応する列に移動します。
ただし、その列の要素が空の場合は、下がり数字の代りにハイフンが表示されます。
また、テーブルインデックス内のカーソルがある列のマスには、8の点のブリンクが表示されます。
なお、コントロールキーを押しながらテーブルインデックスをクリックすると、その列を見出し列に設定できます。
リスト内の要素を検索するには、以下のコマンドを使用します。
リストの編集メニュー → 検索 →
新規検索
(ショートカット:コントロールキー+F)
前を検索
後ろを検索
初めから検索
これらのコマンドでは、階層リスト全体が検索対象になります。
テーブル内の要素を検索するには、次のコマンドを使用します。
リストの編集メニュー → 検索 → テーブル内検索
(ショートカット:コントロールキー+セレクトキー+F)
範囲選択してこのコマンドを実行すると、選択範囲内が検索対象になります。
検索コマンドでは、数値や日付を検索することもできます。
数値を検索する場合は、検索キーワードに1.0~5.0のように波線(3,6の点2マス)の前後に数値を書いて範囲を指定します。
範囲の最小値、最大値はそれぞれ省略可能です。
日付を検索する場合は、波線(3,6の点2マス)の前後に日付を書いて検索する期間を指定します。
日付は、数符の後に月を下がり数字で書き、続けて日の数字を書きます。
以下の2個のコマンドは、置換前と置換後のキーワードを指定して、階層リスト全体、または同じ階層のテーブル内で文字列の置換を行います。
リストの編集メニュー → 検索 →
キーワード置換
テーブル内置換
ブロック編集機能では、リストの階層構造やテーブル内の範囲をコピーして、同じリストの別の場所や別のリストに貼り付けることができます。
また、選択範囲内の各要素の内容を点字文字列として点字編集ウィンドウに貼り付けたり、逆に点字文書からコピーした文字列をリストに貼り付けることができます。
ブロック編集を行うには、次のコマンドを使用します。
リストの編集メニュー → 編集 →
行のコピー(ショートカット:コントロールキー+C)
行の切り取り(ショートカット:コントロールキー+X)
挿入貼り付け(ショートカット:コントロールキー+V)
領域コピー(ショートカット:コントロールキー+セレクトキー+C)
領域切り取り(ショートカット:コントロールキー+セレクトキー+X)
上書き貼り付け(ショートカット:コントロールキー+セレクトキー+V)
「コピー」コマンドでは、選択範囲の内容が階層構造を含むリスト形式と点字文字列形式の両方でクリップボードにコピーされます。
リスト編集ウィンドウで貼り付けを行った場合は、リスト形式のデータが使用され、リストの階層構造やテーブルの行と列が再現されます。
点字編集ウィンドウに貼り付けた場合は、コピーを行った階層の要素の内容が、列間2マス空けの点字ブロックとして貼り付けられます。
行のコピーコマンドでは、表示中の要素、または選択中の範囲を含む行がコピー対象になります。
領域コピーコマンドは、列数が2以上のテーブル内で利用可能で、選択中の矩形領域がコピー対象になります。
切り取りコマンドでは、対象範囲内の情報をコピーした後、それらの情報をリストから削除します。
行の切り取りコマンドでは、表示中の要素、または選択中の範囲を含む行が対象になります。
例えばこのコマンドで3行切り取ると、テーブルの行数が3少なくなります。
領域切り取りコマンドは列数が2以上のテーブル内で利用可能で、選択中の矩形領域が対象になります。
このコマンドで切り取った部分は、空白の要素になり、テーブルの行数は変化しません。
「挿入貼り付け」コマンドでは、貼り付け位置に新しい行が挿入されて、そこにコピーされた要素が書き込まれます。
「上書き貼り付け」コマンドは列数が2以上のテーブルで利用可能で、同じ行数列数の既存の要素にコピーされた要素が上書きされます。
上書きされる範囲に空でない要素や子要素がある場合は、貼り付けを実行する前に上書き確認のメッセージが表示されます。
点字編集ウィンドウでコピーした点字ブロックをリスト編集ウィンドウに貼り付ける場合、貼り付け先がテーブルの場合はテーブルモード、テーブルでない場合はリストモードで貼り付けられます。
テーブルモードでは、点字ブロック内の2マス空けごとに列が分割されて、複数列のブロックとして貼り付けられます。
これに対してリストモードでは列の分割は行われず、行数文のリスト要素として貼り付けられます。
次のコマンドを使用すると、点字データをどのように貼り付けるかを選択できます。
リストの編集メニュー → 編集 → 点字データの貼り付け →
点字データをリストとして貼り付け
点字データを1行1要素のリストとして貼り付けます。
点字データを階層リストとして貼り付け
点字データを行頭2マス空けで表された階層リストとして貼り付けます。
点字データをテーブルとして貼り付け
点字データを要素間2マス空けのテーブルとして貼り付けます。
リストの編集中も、次の操作で点字ブロックの登録と挿入ができます。
・コマンドキー+2,6の点、ブロックマーク:選択中の要素の内容をブロックに登録します。
・コマンドキー+セレクトキー+2,6の点、ブロックマーク:選択中の要素の内容をブロックに追加します。
・コマンドキー+3,5の点、ブロックマーク:ブロックの内容を挿入モードでリストに貼り付けます。
・コマンドキー+セレクトキー+3,5の点、ブロックマーク:ブロックの内容を上書きモードでリストに貼り付けます。
なお、ブロック登録/挿入機能については、〈4.4.2 ブロックの登録/挿入機能〉を参照してください。
同じ階層のリストやテーブルの行を、要素の内容で整列することができます。
テーブルの行を整列する場合は、整列で使用する列に移動してから以下のコマンドを実行してください。
また、2行以上の領域を選択してこのコマンドを実行すると、選択されている行が整列の対象になります。
リストの編集メニュー → 並べ替え →
文字列 昇り順
文字列 降り順
表示中の列の文字列順で並べ替えます。
式の値 昇り順
式の値 降り順
表示中の列に書かれた数値・式の値で並べ替えます。
文字列・番号 昇り順
文字列・番号 降り順
表示中の列の文字列順で並べ替えますが、文字列中の番号は値順に整列します。
ランダム順
次のコマンドを使用すると、選択した行を非表示にしたり、キーワードを含む行のみを表示するように設定して、効率的にテーブルを閲覧できます。
リストの編集メニュー → 表示 → この行を非表示
選択中の行を非表示にします。
非表示にした行の要素は、移動コマンドや検索コマンドでスキップされます。
ただし、次の一覧表示コマンドには表示され、その要素を選択するとその行の非表示が解除されます。
・見出し行一覧
・ブックマーク行一覧
・テーブル内検索
リストの編集メニュー → 表示 → 行の絞込み
指定したキーワードを表示中の列で検索し、キーワードが見つかった行を表示、それ以外の行を非表示に設定します。
数値や日付の検索も利用できます。
リストの編集メニュー → 表示 → 全ての行を表示
表示中のテーブルおよびそのサブリストで、全ての非表示設定を解除します。
各要素がイコール(2,5の点、2マス)の点字で始まっている場合、イコールの後ろの点字列を式として扱います。
式の要素には通常の表示では計算結果が表示され、要素の編集時のみ式の形で表示されます。
なお、式の要素が正しく計算できない時は(エラー)と表示されます。
式の中に角括弧(1,2,3,5,6の点、2,3,4,5,6の点)で囲まれた次のような点字列を書くことで、他の要素の値を参照できます。
〔指定例〕
[B]……同じ行のB列
[3]……同じ列の3行
[1A]または[A1]……1行A列の値(絶対参照)
[-1]: 同じ列の前の行
[+1]: 同じ列の次の行
[C-1]: 前の行のC列
[D+1]: 次の行のD列
例えば1D要素に次のような式を書くと、1D要素に1B要素と1C要素の積を表示できます。
=[B]*[C]
*一般の表計算ソフトと異なり、参照を含む式を別の要素にコピーしても、式の内容は変更されません。
また、式の参照先が元の要素を参照しているような状態(=循環参照)が発生している場合は、対応する要素に(循環)と表示されます。
次のコマンドは、現在の列または選択範囲内に2マス空けで区切って書かれている言葉を一覧表示して、その出現回数を数えます。
リストの編集メニュー → ツール → カウンター (ショートカット:コントロールキー+セレクトキー+K)
この機能は、例えば会議の出席者の記録から、各メンバーの出席回数をカウントしたい時などに便利です。
簡易集計と分類集計の2種類の機能があります。
集計したい範囲を選択して次のコマンドを実行すると、選択範囲内の数値要素の集計を行います。
範囲選択しない場合は、現在表示中の列が対象になります。
リストの編集メニュー → ツール → 簡易集計 (ショートカット:コントロールキー+K)
集計される情報は、以下の通りです。
数値が指定されている要素数、合計、最小値/最大値、平均、分散、標準偏差
選択中の列の内容ごとに、それより右側の列に書かれた数値を集計する機能です。
リストの編集メニュー → ツール → 分類集計
例えば次のように入力されている表を集計すると、D列に書かれた値がコマンド実行時の選択状態により以下のように集計されます。
A列 B列 C列 D列
7/01 交通費 私鉄線 1560
7/01 食費 ランチ 780
7/02 交通費 JR線 640
7/02 食費 弁当 480
(集計結果1)A列で実行した場合
7/01 2件 2340
7/02 2件 1120
合計 4件 3460
(集計結果2)B列で実行した場合
交通費 2件 2200
食費 2件 1260
合計 4件 3460
(集計結果3)A1~B4を選択して実行した場合
7/01 交通費 1件 1560
7/01 食費 1件 780
7/02 交通費 1件 640
7/02 食費 1件 480
合計 4件 3460
*集計結果は別ウィンドウで表示されますが、コピーしてテーブルや点字文書に貼り付けることもできます。
次の3個のコマンドは、範囲選択した全ての要素に値を書き込みます。
リストの編集メニュー → ツール → フィル →
コピーフィル:起点の要素の内容を、選択範囲内の全ての要素に入力します。
パターンフィル:起点からの数要素に指定したパターンを、選択範囲内の全ての要素に入力します。
関数フィル:起点の要素に書いた変数の初期化式、増加式、評価式を計算して、選択範囲内の要素に評価式の計算結果を順番に出力します。
これらのコマンドを使用するには、まず起点となる要素に移動し、そこから上下左右に同一列内、または同一行内を範囲選択します。
必要な範囲が選択できたら、目的のコマンドを実行します。
範囲選択しないでこれらのコマンドを実行した場合は、現在の表示位置から下向きに次の空白でない要素までが対象範囲になります。
(A)コピーフィル
起点の要素に書かれている文字列を対象範囲にそのままコピーします。
(B)パターンフィル
(1)最初の2要素に番号を含む文字列が書かれている場合、その番号の増分で変加する値の文字列を順番に出力します。
(2)その他の場合、書かれている文字列を、その順番でコピーします。
例えば最初の3要素に「月曜」「水曜」「金曜」と書かれ、その後が空白要素の場合、この3種類の文字列を順番にコピーします。
(C)関数フィル
起点の要素に初期化式、増化式、評価式の3種類の式をスペースで区切って指定します。
初期化式と増化式は挿略可能です。
式が1個指定されている場合は、評価式として使用します。
式が2個指定されている場合は、初期化式と評価式として使用します。
式が3個指定されている場合は、初期化式 増化式 評価式として使用します。
(1)次の例は変数xを1.0ずつ増しながら、x二乗を出力します。
初期化式:x=0
増加式:x=x+1
評価式:x*x
(2)複数の変数を使用する場合は、それぞれの変数の初期化式や増加式をセミコロン(2,3の点)で区切ります。
例:
初期化式:x=2;y=3
増加式:z=x;x=y;y=y+z
評価式:x+y
なお、関数フィルの各式の中にも、簡易表計算機能と同じ書式で、他の要素への参照を含めることができます。
フィル機能で要素を展開するために複数の空白行を挿入したい場合は、次のコマンドが便利です。
リストの編集メニュー → 編集 → 行の拡張
このコマンドは、現在選択中の要素の後ろに、指定した数の空行を挿入します。
「値の比較」と「要素の比較」の2種類の機能があります。
リストの編集メニュー → 表示 → 値の比較モード →
値の比較 オフ
値の増減を表示 コントロールキー+マイナス(3,6の点)
値の増加率を表示 コントロールキー+スラッシュ(3,4の点)
これらのコマンドは、比較の基点にしたい数値要素に移動してから実行します。
その後別の数値要素に移動すると、要素の値の後ろに基点の要素との比較値が表示されます。
「値の増減を表示」では、その要素が基点の要素からプラス・マイナス幾つ変化しているかを表示します。
「値の増加率を表示」では、その要素が基点の要素から何倍に変化しているかを表示します。
別の要素でこれらのコマンドを実行すると、その要素が新しい基点になります。
また、同じコマンドのショートカットを続けて2回実行すると、値の比較モードを終了します。
なお、値の比較中は、複数列表示が設定されていても対象の1要素だけが表示されます。
リストの編集メニュー → ツール → 要素の比較 →
列の比較
行の比較
これらのコマンドは、選択した範囲の両端の列または行にある要素のペアを比較します。
目的の範囲を選択してコマンドを実行すると、比較方法を「並べて表示」、「値の増減」、「値の増加率」の3種類から選択できます。
比較方法を選択すると、比較結果の一覧ウィンドウが表示されます。
例えば1Aから4Cの範囲を選択して「列の比較」コマンドを実行すると、1Aと1C、2Aと2Cのように同じ行の要素を比較します。
「並べて表示」は、各組みの要素をピックアップして一覧表示します。
離れた列や行の要素の内容を読み比べたい時などに便利です。
「値の増減」は、数値が指定された要素で、基準の要素からもう一方の要素がプラス・マイナス幾つ変化しているかを表示します。
「値の増加率」は、数値が指定された要素で、基準の要素からもう一方の要素が何倍に変化しているかを表示します。
コマンドを実行した時に、カーソルがない側の列または行を基準として、反対側の要素を比較します。
次のコマンドを使用すると、編集中のリストデータの全体、または一部分を文字列としてコピーし、別の点字文書にリストデータとして貼り付けることができます。
また、これらのコマンドでは、スクラップ帳文書内で編集しているリストを保護ブロックとしてコピーし、別のスクラップ帳文書に複写することもできます。
リストの編集メニュー → データ →
選択中のサブリストを文字列としてコピー
このリストを文字列としてコピー
デイリーノートは、日記やスケジュール帳など、日付ごとに情報を整理したい文書を管理するための機能です。
デイリーノートのファイルは、.daily.bmtという拡張子で区別されます。
このファイルは、通常の点字ファイル(.bmt形式)として開くこともできますが、デイリーノートプログラムから開くと、カレンダーのような表示で、文書内の項目を閲覧できます。
デイリーノート文書の中には、日付が指定された情報を複数保存することができます。
1件の項目は、見出し行で始まり、次の見出し行までがその項目の本文になります。
各項目の日付は、見出し行の中に書き込まれます。
また、見出し行の中で、日付の右側に書かれている文字列が、その項目の名前(項目名)です。
項目名には、時刻を指定することもできます。
デイリーノートプログラムでデータを開くと、データ内の項目が日付ごとに整理されて表示されます。
デイリーノートの日付表示ウィンドウには、日付を表示する欄と、その日付の項目を表示する欄の二つのコントロールがあります。
日付の欄には、カレンダープログラムと同じような形式で、年・月・日が表示されます。
カレンダープログラムで休日に設定されている日付には、先頭に'#'のマークが表示されます。
また、項目がある日付には、先頭にアスタリスク「*」のマークが表示され、その日の項目数が読み上げられます。
ここでエンターキーを押すと、点字編集プログラムのウィンドウが開いて、その項目を編集できます。
また、目的の日付でコントロールキー+エンターキーや、インサートキーを押すと、新しい項目を追加して編集することができます。
項目の表示欄には、選択中の1件の項目名が表示されます。
同じ日付で複数の項目がある場合は、上下矢印キーで前後の項目に移動します。
項目名に時刻が指定されている場合は、時刻順で表示されます。
デイリーノートウィンドウの表示や操作方法は、デイリーノートプログラム内の「デイリーノートの設定」コマンドで調節できます。
デイリーノートの設定で、「項目の表示」に「項目名と本文」を選択した場合、本文がある項目は複数行の表示になります。
この場合、上下矢印キーで前後の行に移動します。
前後の項目に移動するにはページアップキー/ページダウンキーを押してください。
新しいデイリーノート文書を作るには、次のいずれかの操作をします。
(1)クイックメモプログラムの文書一覧で、メニューから「新規デイリーノート文書」コマンドを実行します。
すると、「新規デイリーノートの作成」の点字編集ボックスが開きます。
ここで、新しい文書のタイトルを入力し、エンターキーを押します。
この方法で作った文書は、表示中のクイックフォルダ内に保存されます。
クイックメモの文書一覧では、デイリーノート文書の項目には「(デイリー)」という表示が追加されます。
次回から、この文書をデイリーノートで開くには、コントロールキー+エンターキーを押してください。
(2)メインメニューのファイルサブメニューから「新規作成」コマンドを実行します。
すると、「別ウィンドウで新規ファイルを編集する(ファイル一覧)」のウィンドウが開きます。
ここで、新しいファイル名の拡張子に.daily.bmtを指定します。
既存のデイリーノート文書を開くには、次のいずれかの操作をします。
(1)クイックメモプログラムの文書一覧で、「(デイリー)」という表示のある文書を選択し、コントロールキー+エンターキーを押します。
(エンターキーを押した場合は、この文書をクイックメモの点字編集ウィンドウで表示します)。
(2)メインメニューのファイルサブメニューから「フォルダウィンドウ」、「最近開いたファイル」、「開く」などのコマンドを実行します。
これらのコマンドで表示されるファイル一覧から、目的のデイリーノート文書(.daily.bmt)を選択します。
(点字編集プログラムのコマンドでデイリーノート文書を開いた場合は、点字編集ウィンドウが表示されます)。
(3)メインウィンドウから「デイリーノート」プログラムを実行します。
(このプログラムのグローバルショートカットは、ウィンキー+スラッシュ(3,4の点)です。)
すると、「デイリーノートの選択(文書一覧)」というウィンドウが開きます。
このウィンドウには、マイドキュメントフォルダの中のデイリーノート文書、および最近開いたその他のデイリーノート文書が表示されます。
このウィンドウで目的の文書を選び、エンターキーを押してください。
(コントロールキー+エンターキーを押すと、点字編集ウィンドウが開きます。)
マイドキュメントフォルダ以外の場所をデータの保存場所として使用するには、以下のコマンドをご利用ください。
デイリーノート一覧メニュー → ファイル → データを探す場所の指定
このコマンドで指定したフォルダ内にある.daily.bmtファイルは、自動的に一覧に追加されます。
デイリーノートの日付表示ウィンドウには、日付を表示する欄と、その日付の項目を表示する欄の二つのコントロールがあります。
日付の表示コントロールでは、次の操作が可能です。
これらの操作は、オルトキーを押して、メニューからも選択できます。
日付の移動:
上矢印キー=前の日に移動します。
下矢印キー=次の日に移動します。
この操作は、設定により左右矢印キーに変わります。
また、「週の表示モード」や「月の表示モード」の時は、それぞれの単位での移動になります。
ホームキー=週の初めに移動します。
エンドキー=週の終りに移動します。
左矢印キー=前の週に移動します。
右矢印キー=次の週に移動します。
この操作は、設定により上下矢印キーに変わります。
ページアップキー=前の月に移動します。
ページダウンキー=次の月に移動します。
1~6=その月のn週目(カレンダーのn行目)に移動します。
A~G=その週の指定した曜日に移動します。Aが日曜、Gが土曜です。
スペースキー=今日の日付に戻ります。
コントロール+スペースキー=日付の入力ウィンドウを開きます。日付は、以下のように指定してください。
2021/7/24 = 2021年7月24日
9/27 = 今年の9月27日
6 = 今月の6日
1b = 今月の第1月曜日(最初の月曜日)
コントロール+左矢印キー=前のお休みに移動します。
コントロール+右矢印キー=次のお休みに移動します。
項目の移動:
コマンドキー+1,2,3,6の点=前の項目がある日に移動します。
コマンドキー+3,4,5,6の点=次の項目がある日に移動します。
コントロールキー(またはセレクトキー)+上矢印キー=今日、または昨日以前にある前の項目に移動します。
コントロールキー(またはセレクトキー)+下矢印キー=今日、または明日以降にある次の項目に移動します。
コマンドキー+1,5,6の点=現在位置を表示します。
コントロール+B=選択中の項目のブックマークをオン/オフします。
コマンドキー+2,3,4,5,6の点=今の位置より後ろにあるブックマーク項目に移動します。
コマンドキー+1,2,3,5,6の点=今の位置より前にあるブックマークに移動します。
編集操作:
インサートキー=(選択中の項目の前に)新しい項目を挿入して編集します。
コントロール+エンターキー=(選択中の項目の後ろに)新しい項目を追加して編集します。
これらのコマンドでは、まず項目名を入力する点字編集ボックスが開きます。
項目名を入力してコントロールキー+エンターキーを押すと、点字編集プログラムが起動します。
エンターキーを押すと、項目を挿入して、デイリーノートウィンドウに戻ります。
*デイリーノートの設定で、「項目の追加」に「複数行編集」を選択すると、新しい項目の本文もこれらのコマンドで直接入力できるようになります。
また、これらのコマンドのショートカット操作にオルトキーを組み合わせると、上記設定の反対の編集方法を選択できます。
デリートキー=選択中の項目を削除します。
コマンドキー+1,2,5,6の点=選択中の項目名を変更します。
エンターキー+スペースキー=選択中の項目名と本文を編集します。
コントロールキー+C=選択中の項目をコピーします。
コントロールキー+X=選択中の項目を切り取ります。
コントロールキー+V=クリップボードから貼り付けます。
表示方法の変更:
コントロールキー+D=「日の表示モード」を選択します。
コントロールキー+W=「週の表示モード」を選択します。
コントロールキー+M=「月の表示モード」を選択します。
コントロールキー+T=週の一覧表示をオン/オフします。
検索:
コントロール+F=項目の検索を開始します。
コマンドキー+2,3,6の点=同じキーワードで、前の項目を検索します。
コマンドキー+3,5,6の点=同じキーワードで、次の項目を検索します。
コマンドキー+1,3,6の点=同じキーワードで、項目を始めから検索します。
読み上げ:
コマンドキー+1,4の点=月の情報を読み上げます。
コマンドキー+2,5の点=週の情報を読み上げます。
コマンドキー+3,6の点=日の情報を読み上げます。
項目の移動:
上矢印キー=その日の前の項目に移動します。
下矢印キー=その日の次の項目に移動します。
コントロールキー(またはセレクトキー)+上矢印キー=今日、または昨日以前にある前の項目に移動します。
コントロールキー(またはセレクトキー)+下矢印キー=今日、または明日以降にある次の項目に移動します。
コマンドキー+1,5,6の点=現在位置を表示します。
コマンドキー+1,2,3,6の点=前の項目がある日に移動します。
コマンドキー+3,4,5,6の点=次の項目がある日に移動します。
コントロール+B=選択中の項目のブックマークをオン/オフします。
コマンドキー+2,3,4,5,6の点=今の位置より後ろにあるブックマーク項目に移動します。
コマンドキー+1,2,3,5,6の点=今の位置より前にあるブックマークに移動します。
日付の移動:
日付表示欄の移動操作にオルトキーを組み合わせることで、項目名表示欄からも日付を移動することができます。
コントロール+スペースキー=日付の入力ウィンドウを開きます。
何も入力しないでエンターキーを押すと、今日の日付に戻ります。
編集操作:
インサートキー=(選択中の項目の前に)新しい項目を挿入して編集します。
コントロール+エンターキー=(選択中の項目の後ろに)新しい項目を追加して編集します。
デリートキー=選択中の項目を削除します。
コマンドキー+1,2,5,6の点=選択中の項目名を変更します。
エンターキー+スペースキー=選択中の項目名と本文を編集します。
コントロールキー+C=選択中の項目をコピーします。
コントロールキー+X=選択中の項目を切り取ります。
コントロールキー+V=クリップボードから貼り付けます。
検索:
コントロール+F=項目の検索を開始します。
コマンドキー+2,3,6の点=同じキーワードで、前の項目を検索します。
コマンドキー+3,5,6の点=同じキーワードで、次の項目を検索します。
コマンドキー+1,3,6の点=同じキーワードで、項目を始めから検索します。
日付別の表示ではなく、登録されている項目を直接読みたい場合は、次のコマンドをご利用ください。
(1)メニュー → 編集 → 項目一覧を表示する(ショートカット:コントロールキー+L)
このコマンドを実行すると、データ内に登録されている項目の一覧表が表示されます。
(2)メニュー → 検索 → 検索して項目一覧を表示(ショートカット:コントロールキー+セレクトキー+L)
このコマンドを実行すると、検索キーワードの入力ボックスが開き、指定したキーワードを含む項目の一覧表を表示します。
これらのコマンドで開く項目の一覧では、次の操作が可能です。
・エンターキー:選択中の項目が登録されている日付に移動します。
・スペースキー:選択中の項目を編集します。
・デリートキー:確認の上、選択中の項目を削除します。
・エスケープキー:項目の一覧表示を終了します。
デイリーノートの設定シートを開くには、次のどちらかのコマンドを実行します。
デイリーノート一覧メニュー → デイリーノートの設定
デイリーノートメニュー → デイリーノートの設定
設定シート: デイリーノートの設定
複数ファイル表示を可能にする オフ,オン
表示の向き 上下で一日移動,左右で一日移動,週の一覧表示
休日の名前を表示する オフ,オン
日数カウンター オフ,今日からの日数,今日からの週数
読み上げで月を省略する オフ/オン
項目の件数を表示する オフ,オン
項目の追加 一行編集,複数行編集
項目を 日付の右側に表示する,日付の右側に表示する(略記使用),左端から表示する 〔ワイドモデルの場合〕
項目の表示 項目名のみ,項目名と本文
デイリーノートの設定で「複数ファイル表示を可能にする」の項目をオンにすると、選択した複数のファイルの中に書かれている項目をまとめて表示することができます。
この設定に変更すると、デイリーノートのデータ一覧ウィンドウで、ファイルのリストにチェックボックスが追加されます。
複数文書を読み込みたい場合は、目的のファイルを全てチェックしてから、エンターキーを押してください。
複数の文書を読み込むと、ウィンドウのタイトルにそれらの文書名が列挙されます。
また、日付項目の挿入や追加などのコマンドを実行すると、まず対象文書の選択ウィンドウが表示されます。
このウィンドウで、新しい項目をどのデイリーノートに追加するかを選択してください。
また「表示する文書の切り替え」コマンドを使うと、読み込んでいる各文書を個別に表示するか、全ての文書をまとめて表示するかを切り替えられます。
メニュー → 表示 → 表示する文書の切り替え(ショートカット:コントロールキー+H)
「ひとことメモ」は、ふと思いついたこと、気がついたことを、今やっている作業を中断することなくメモしておける機能です。
どこからでも、ウィンキー+3,4,6の点の操作で、ひとことメモの入力欄が開きます。
ここにメモしたいことを書いてエンターキーを押すと、その内容が、時刻を添えて、あらかじめ設定しておいたデイリーノートに追記されます。
また、何も書かずにエンターキーを押すと、デイリーノートが開いて、これまでのメモを確認できます。
メモを書くには:
どこからでも、ウィンキー+3,4,6の点を押すと、「ひとことメモ」の入力欄が開きます。
(点字ディスプレイウィンドウを操作中は、コマンドキー+3,4,6の点を押してください。)
ここにメモしたい内容を入力して、エンターキーを押します。
すると、その内容と現在時刻が、あらかじめ設定されているデイリーノートに追記されます。
この時点で、フォーカスは作業中のプログラムに戻ります。
メモを読むには:
ウィンキー+3,4,6の点を押すと、「ひとことメモ」の入力欄が開きます。
ここで、なにも書かずにエンターキーを押します。
すると、ひとことメモに設定されているデイリーノート文書が開き、これまでのメモ内容が表示されます。
デイリーノートウィンドウの操作方法については、前節を参照してください。
ひとことメモファイルの設定方法:
ひとことメモのメモ内容を保存するデイリーノートは、次のように設定します。
(1)ウィンキー+3,4の点を押して、デイリーノートプログラムを開きます。
すると、デイリーノートのデータ一覧ウィンドウが開きます。
(2)ここで、ひとことメモに設定したいデータを選択し、次のコマンドを実行します。
メニュー → ひとことメモ → このファイルをひとことメモに設定
*既に設定されている場合、このコマンドの右側に、設定済みのファイルのパスが表示されます。
また、設定済みのファイルを選択してこのコマンドを実行すると、設定が解除されます。
複数行メモ設定:
1件のメモを一行編集で入力するか、複数行編集で入力するかを選択できます。
複数行編集の場合、入力確定の操作はオルトキー+エンターキーになります。
また、1行目がデイリーノートの項目名、2行目以降が本文となります。
日付項目の追加:
この選択肢を指定すると、ひとことメモファイル内に今日の日付があるかないかを調べ、ない場合は追加されます。
その後、その日の最初の日付項目の位置で、点字編集ウィンドウが開きます。
これらの設定を確認/変更するには、次のように操作してください。
(1)ウィンキー+3,4の点を押して、デイリーノートプログラムを開きます。
(2)メニューから、デイリーノートの設定を開きます。
デイリーノートの設定
ひとことメモの入力: 1行編集, 複数行編集, 日付項目の追加
この節では、テキスト文書を編集する方法についてご説明します。
本機では、テキストファイル、リッチテキストファイルを閲覧/編集できます。
また、本機の拡張機能として、マイクロソフト社のオフィス形式文書や、アドビシステム社のPDF文書の内容を閲覧できる機能を用意しています。
本機の拡張機能については、 〈10.1.3 BMスマート拡張機能ライセンスについて〉 をご参照ください。
本機で直接読み書きできるテキストデータの形式は、以下の通りです。
・.txt | テキストファイル。 |
・.rtf | リッチテキストファイル。 |
テキストファイルは、次の文字コードに対応しています。
(コード識別サインがないデータを読み込む場合、シフトJISコードとUTF8コードを、可能な範囲で自動識別します。)
以下の形式のファイルから、テキスト情報を抽出して閲覧できます。
ワード文書 | *.doc, *.docx, *docm |
エクセルワークシート | *.xls, *.xlsx, *.xlsm |
パワーポイントプレゼンテーション | *.ppt, *.pptx, *.pptm |
パワーポイントスライドショー | *.pps, .ppsx, .ppsm |
これらの文書を開くと、その中のテキスト情報を抽出したものが、テキスト編集ウィンドウに表示されます。
テキスト抽出したデータのファイル名は、元のファイル名に、拡張子、.txt、または.rtfが追加されたものになります。
また、エクセルデータのシートや、パワーポイントデータのスライド毎に見出し行が挿入されていますので、見出し行一覧の機能で、目的の場所に移動できます。
PDF形式のファイルからも、テキスト情報を抽出して閲覧できます。
対応しているPDFデータのバージョンは、Ver1.0~Ver1.7です。
ただし、以下のようなPDF文書からはテキスト情報を抽出できません。
(1)PDF文書の中には、テキストの印刷イメージを画像として保存しているものがあります。本機では、このような文書からはテキスト情報を抽出できません。
(2)公式なPDF文書の中には、改ざんを防ぐために暗号化されていたり、アクセスが制限されているものがあります。このような文書も、本機ではテキスト抽出できません。
この場合は、アドビシステム社が提供するパソコン用のフリーソフトウェア Acrobat Reader などを使用して、内容を閲覧してください。
(3)PDF文書では、各言語により、さまざまな文字セットやフォントを利用できるようになっていますが、本機で対応しているのは、日本語のPDF文書です。その他の言語で作成された文書を開くことはできません。
(4)PDF文書の中には、複雑にレイアウトされているものや、数式などを含むものがあります。レイアウトが複雑な文書からテキスト抽出した場合、内容が正しく読み取れない場合があります。
PDFからのテキスト抽出に成功すると、その内容が、テキスト編集ウィンドウに表示されます。
テキスト抽出したデータのファイル名は、元のファイル名に、拡張子、.txtが追加されたものになります。
また、PDFファイルのページ毎に見出し行が挿入されていますので、見出し行一覧の機能で、目的のページに移動できます。
(簡単操作選択項目)「A4 テキスト編集プログラム」=利用可能
テキスト編集プログラムでは、記憶メディアに保存されているテキストファイルや、リッチテキストファイルを開いて、閲覧/編集できます。
目的の内容がどのファイルに書かれているか分からない時は、指定したキーワードを含むテキスト文書を、フォルダから検索して、開くことができます。
更に、点字ファイルを選択し、その内容をかな変換して編集することもできます。
テキスト編集プログラムを起動するには、メインウィンドウの「テキスト編集」項目を選択して、エンターキーを押すか、グローバルショートカット、ウィンキーとT(2,3,4,5の点)を押します。
すると、まず、テキストファイルの選択ウィンドウが開きます。
このウィンドウからの操作で、最初に開くテキスト文書を選択してください。
すると、その内容で、テキスト編集ウィンドウが開きます。
ここでは、編集する文書を新規に作成するか、または、既存の文書をどのように選ぶかを選択します。
以下のボタンの中から選択してください。
[新規メモファイルを作成する](オルト+N): 内蔵SDカード内の「マイドキュメント」フォルダに、自動生成したファイルを編集します。作られるファイル名は、「メモ テキスト」で始まります。
[マイドキュメントの内容を表示](オルト+M): 内蔵SDカード内の「マイドキュメント」フォルダを表示します。ここから、既存のファイルを開くか、新しいファイルを作って編集できます。
[アプリフォルダ(BMS_TextData)の内容を表示]: 接続されている記憶メディアの、アプリフォルダを表示します。ここから、既存のファイルを開くか、新しいファイルを作って編集できます。
[ファイル一覧を表示](オルト+F): 最近ファイルを開いたフォルダを表示します。ここから、既存のファイルを選ぶか、新しいファイルを作って編集できます。
[履歴一覧を表示](オルト+R): 最近開いたファイルの一覧表を表示します。ファイルを履歴から開くと、文書内の最後に編集していた位置が表示されます。
[ファイルから検索](オルト+E): 指定したキーワードをファイルから検索し、キーワードが見つかったファイルを開きます。
[点字ファイルから変換](オルト+T): 点字ファイルの内容をかなテキストに変換して表示します。
[新規メモファイルを作成する]を選択すると、すぐにテキスト編集ウィンドウが開きます。
それ以外の方法を選択すると、更に、ファイルや履歴を選択するウィンドウが開きます。
ファイルを選択するウィンドウの操作については、 〈2.2.1 〔A〕ファイル選択ウィンドウ〉 の項を参照してください。
また、履歴から選択するウィンドウの操作については、 〈2.2.1 〔B〕履歴一覧ウィンドウ〉 の項を参照してください。
テキストファイルの選択ウィンドウで、[ファイルから検索]ボタンを押すと、指定したキーワードを含むファイルを、フォルダから検索して、開くことができます。
この場合、以下のウィンドウが、順に表示されます。
A.テキストキーワード検索ウィンドウ:検索したいキーワードを指定します。
B.検索するフォルダの選択ウィンドウ:ファイルを検索するフォルダを指定します。
C.検索結果の表示ウィンドウ:すると、検索が実行されて、見つかったファイルが、フォルダ毎に表示されます。
検索結果から、ファイルの項目を選択して、エンターキーを押すと、そのファイルが開きます。
このウィンドウでは、テキストファイルとリッチテキストファイルを編集できます。
編集した内容をファイルに上書き保存するには、コントロールキー+Sを押します。
編集が終わったら、コマンドキー+Zを押して、ウィンドウを閉じます。
この文書がもう不要になった場合は、ウィンドウを開いたままでオルトキー+デリートキーを押してください。確認の上、ファイルを削除して、ウィンドウを閉じます。
文書内を移動するには、次のように操作します。
上矢印キー(コマンドキー+1の点) | 前の行に移動します。 |
下矢印キー(コマンドキー+4の点) | 次の行に移動します。 |
コントロール+左矢印キー(コマンドキー+2の点) | 前の単語に移動します。 |
コントロール+右矢印キー(コマンドキー+5の点) | 次の単語に移動します。 |
左矢印キー(コマンドキー+3の点) | 前のマスに移動します。 |
右矢印キー(コマンドキー+6の点) | 次のマスに移動します。 |
ホームキー(コマンドキー+1,3の点) | 行の先頭に移動します。 |
エンドキー(コマンドキー+4,6の点) | 行の末尾に移動します。 |
ページアップキー(コマンドキー+2,3の点) | 前のページに移動します。 |
ページダウンキー(コマンドキー+5,6の点) | 次のページに移動します。 |
コントロール+ホームキー(コマンドキー+1,2,3の点) | 文書の先頭に移動します。 |
コントロール+エンドキー(コマンドキー+4,5,6の点) | 文書の末尾に移動します。 |
タッチカーソルキー | カーソルを、対応するマスに移動します。カーソル位置のタッチカーソルキーを押すと、詳細読みを点字表示します。 |
コマンドキー+2,3,4,6の点 | カーソルの表示をオン/オフします(カーソルオフの状態でも文書は変更されます)。 |
コマンドキー+セレクトキー+2,3,4,6の点 | カーソルを選択中の範囲の反対の端に移動します。 |
コマンドキー+1,4の点 | 行の内容を読み上げます。 |
コマンドキー+1から6の点 | カーソルを移動しながら、文書を読み上げます。 |
コマンドキー+1,5,6の点 | 今のカーソル位置を表示します。 |
コントロール+セレクト+R | 編集禁止設定をオン/オフします。 |
オルト+エンターキー | 「編集情報」を表示します。 |
次の操作で、点字キーからの入力の状態を変更できます。
コマンドキー+1,6の点 | 現在の入力モードを読み上げます。 |
コマンド+エンターキー | キー入力モードと、直接文字入力モードの切り換え |
コマンド+スペースキー | キー入力モードでの、漢字変換(IME)のオン/オフ
(簡単操作選択項目)「C1 日本語漢字変換」=オン |
キー入力モードは、一般のキーボードと同様に、半角英数字を入力します。漢字やひらがなを入力する時は、かな漢字変換を使います。
直接文字入力モードは、半角/全角の文字種を指定して、直接文字を入力できます。かな漢字変換を使わずに、ひらがな/カタカナを入力できます。
初期状態はキー入力モードです。
キー入力モードでは、以下の操作で、カナ入力/英数字入力を変更します。
4,6,8の点 | カタカナモード |
5,6,8の点 | 英数字モード |
6,8の点 | キャップス(大文字)モード |
直接文字入力モードでは、以下の操作で、文字の種類を変更します。
「ひ」+8の点 | 全角ひらがなモード |
「カ」+8の点 | 全角カタカナモード |
4,6,8の点 | 半角カタカナモード |
4,5,8の点 | 全角小文字モード |
4,8の点 | 全角大文字モード |
5,6,8の点 | 半角小文字モード |
6,8の点 | 半角大文字モード |
コンピュータで使える墨字キャラクタの一覧表であるユニコードには、8点点字のキャラクタ、256個が含まれています。
本機でも、これらのキャラクタの入力と表示に対応しています。
テキスト文書に墨点字キャラクタを入力するには、コントロールキー+Uを押して、「ユニコード点字の挿入」の点字編集ウィンドウを開きます。
ここで目的の点字列を入力し、エンターキーを押します。
すると、指定した点字が、墨点字の形でテキストに挿入されます。
テキスト文書の中に墨点字キャラクタが含まれている場合、そのまま点字表示されます。
これらのキャラクタを文字読みすると、点の番号を読み上げます。
墨点字キャラクタを文章として読みたい場合は、範囲選択して点字編集にコピーしてください。
ただし、墨点字キャラクタはBMスマートに接続した外部モニターには、正しく表示されませんのでご注意ください。
テキスト編集ウィンドウで、コピーや削除などの編集操作を行うには、対象範囲を指定するために、まず「範囲選択」を行います。
範囲選択するには、シフトキー(表示の送り・戻しキー、セレクトキーのどれか)を押しながら、タッチカーソルキーや矢印キーなどで選択したい範囲を移動します。
範囲選択できたら、次の中から、目的の操作を行います。
デリートキー | カーソル位置にある1文字を削除します。範囲選択されている時は、選択範囲を削除します。 |
バックスペースキー | カーソルの左側にある1文字を削除します。範囲選択されている時は、選択範囲を削除します。 |
コントロール+C | 選択範囲をコピーして、クリップボードに登録します。 |
コントロール+セレクト+C | 選択範囲をコピーして、クリップボードに追加します。 |
コントロール+X | 選択範囲を切り取り、クリップボードに登録します。 |
コントロール+セレクト+X | 選択範囲を切り取り、クリップボードに追加します。 |
コピーや切り取りを行った場合は、目的の場所に移動して、更に以下のコマンドを実行します。
コントロール+V: クリップボードに登録されている文字列を、カーソル位置に貼り付けます。範囲選択されている時は、選択範囲の内容を、クリップボードの文字列で置き換えます。
クリップボードに点字の文字列が登録されている時は、自動的に、かなに変換されます。
操作の結果が、思うようにならなかった時は、次のコマンドを実行します。
コントロール+Z: 直前に行なった編集操作を取り消します。
★選択範囲を示す下線のために、本文が読みにくい場合は、以下の設定をお試しください。
メインメニュー → 各種設定 → 全般設定
選択範囲の表示方法=「キヨ括弧」
キーワードを検索するには、次のように操作します。
(1)検索キーワードを指定して、検索を開始するには、コントロール+Fを押します。
すると、検索するキーワードと、方向を指定するために、以下のウィンドウが、順に表示されます。
A.テキストキーワード検索ウィンドウ
B.検索の方向を選択するウィンドウ
(2)後ろ方向を検索するには、コマンドキー+3,5,6の点を押します。
(3)前方向を検索するには、コマンドキー+2,3,6の点を押します。
(4)文書の先頭から検索するには、コマンドキー+1,3,6の点を押します。
(5)指定したキーワードを一括置換するには、コントロール+Hを押します。
すると、置換するキーワードと、方向を指定するために、以下のウィンドウが、順に表示されます。
C.置換するテキスト文字列の指定ウィンドウ
D.置換後のテキスト文字列の指定ウィンドウ
E.置換ウィンドウ
コントロール+Fを押して、新規検索を開始した場合、次の2ステップで、検索するキーワードと、検索の方法を指定します。
テキスト文字列を検索します。
検索するキーワードを指定して、エンターキーを押してください。
下矢印キーを押すと、これまでに指定したキーワードを参照できます。
正規表現を使ったあいまい検索をするには、「正規表現を使用して検索する」をチェックします。
英語の大文字/小文字、ひらがなとカタカナ、全角文字と半角文字などを区別して検索するには、以下のチェックボックスをチェックします。
「大文字と小文字を区別する」のチェックボックス:ここをチェックしない場合、半角文字、全角文字の大文字と小文字を同一視して検索します。
「英数字の全角と半角を区別する」のチェックボックス:ここをチェックしない場合、半角文字と全角文字を同一視して検索します。
「ひらがなとカタカナを区別する」のチェックボックス:ここをチェックしない場合、ひらがなとカタカナを同一視して検索します。
「正規表現を使用して検索する」をチェックすると、以下の記号(メタ文字)を使った正規表現検索が利用できます。
ピリオド . | 任意の文字に一致。 | 使用例:'(.)' |
大括弧 [] | 中で指定した文字に一致。 | 使用例:'[0123456789]'、または'[0-9]' |
大括弧,べき乗 [^] | 中で指定しなかった文字に一致。 | 使用例:'[^0-9]章' |
クエスチョン ? | 0回、または1回の繰返し。 | 使用例:'祝祭?日' |
アスタリスク * | 0回以上の繰返し。 | 使用例:'田中.*様' |
プラス + | 1回以上の繰返し。 | 使用例:'第.+章' |
べき乗 ^ | 行頭のみ。 | 使用例:'^ *第' |
ドル $ | 行末のみ。 | 使用例:'^$' |
中括弧,縦線 {|} | 複数同時検索。 | 使用例:'{けんさく|検索|search}' |
エンマーク \ | メタ文字を通常文字として使う。 | 使用例'\*\.txt' |
以下のボタンで、検索する方向を選択します。
「前を検索」は、現在のカーソル位置から、文書の先頭に向って検索します。
「後ろを検索」は、現在のカーソル位置から、文書の末尾に向って検索します。
「初めから検索」は、文書の先頭から、末尾に向って検索します。
これらの検索でキーワードが見つかると、その位置にカーソルを移動します。
「一覧表示」は、キーワードが見つかった行をリストで表示します。
コントロール+Hを押して、キーワードの一括置換を開始した場合、次の3ステップで、置換前と置換後のキーワードと、置換する範囲を指定します。
指定したテキスト文字列を、別の文字列に置き換えます。
置換前の文字列を指定して、エンターキーを押してください。
下矢印キーを押すと、これまでに指定したキーワードを参照できます。
正規表現を使った置換をするには、「正規表現を使用して検索する」をチェックします。
英語の大文字/小文字の違いを区別して検索するには、以下のチェックボックスをチェックします。
「大文字と小文字を区別する」のチェックボックス:ここをチェックしない場合、半角文字、全角文字の大文字と小文字を同一視して検索します。
「英数字の全角と半角を区別する」のチェックボックス:ここをチェックしない場合、半角文字と全角文字を同一視して検索します。
「ひらがなとカタカナを区別する」のチェックボックス:ここをチェックしない場合、ひらがなとカタカナを同一視して検索します。
エスケープキーを押すと、検索をキャンセルして、入力欄を閉じます。
これまでの入力履歴を消去するには、コントロール+エスケープキーを押してください。
「正規表現を使用して検索する」をチェックすると、以下の記号(メタ文字)を使った正規表現検索が利用できます。
ピリオド . | 任意の文字に一致。 | 使用例:'(.)' |
大括弧 [] | 中で指定した文字に一致。 | 使用例:'[0123456789]'、または'[0-9]' |
大括弧,べき乗 [^] | 中で指定しなかった文字に一致。 | 使用例:'[^0-9]章' |
クエスチョン ? | 0回、または1回の繰返し。 | 使用例:'祝祭?日' |
アスタリスク * | 0回以上の繰返し。 | 使用例:'田中.*様' |
プラス + | 1回以上の繰返し。 | 使用例:'第.+章' |
べき乗 ^ | 行頭のみ。 | 使用例:'^ *第' |
ドル $ | 行末のみ。 | 使用例:'^$' |
中括弧,縦線 {|} | 複数同時検索。 | 使用例:'{けんさく|検索|search}' |
エンマーク,括弧 \( \) | 一致した文字列の保存。 | 使用例:'第\(.+\)章'〈置換前文字列〉 |
エンマーク,数字 \1 - \9 | 保存した文字列の参照。 | 使用例:'セクション \1'〈置換後文字列〉 |
エンマーク \ | メタ文字を通常文字として使う。 | 使用例'\*\.txt' |
テキスト文字列置換の2ステップ目です。
置換後の文字列を指定して、エンターキーを押してください。
下矢印キーを押すと、これまでに指定したキーワードを参照できます。
以下のボタンで、置換を行う範囲を選択します。
「前を置換」: 文書の先頭から、現在のカーソル位置までの間で置換を行います。
「後ろを置換」: 現在のカーソル位置から、文書の末尾までの間で置換を行います。
レイアウト機能は、リッチテキスト形式のファイル(.rtf)を開いている時使用できます。
コマンドキー+3,4の点: カーソルのある段落のレイアウト情報を読み上げます。
コマンドキー+3,4,6の点: カーソルの左側の文字のフォントを読み上げます。
テキスト文書の中を移動する時、見出し行や、ブックマーク行などの行に付けられたマーク、字下げや行区切りなどの行の特長を利用したジャンプ方法を利用できます。
次の見出し行機能が利用できます。
コマンドキー+3,4,5の点 | リッチテキストファイルを編集している時、カーソル行を見出し行に設定します。テキストファイルでは、行頭に#を入力してください。 |
コマンドキー+1,2,6の点 | リッチテキストファイルを編集している時、カーソル行の見出し行設定を解除します。 |
コマンドキー+3,4,5,6の点 | 次の見出し行に移動します。 |
コマンドキー+1,2,3,6の点 | 前の見出し行に移動します。 |
コントロール+L | 見出し行一覧を表示します。 |
行頭に次の記号とスペースで印が付けられた行をブックマーク行として扱います。
* / + - = . ? !
コマンドキー+2,3,4,5,6の点 | 次のブックマーク行に移動します。 |
コマンドキー+1,2,3,5,6の点 | 前のブックマーク行に移動します。 |
コントロール+セレクト+L | ブックマーク行一覧を表示します。 |
前後の字下げ行に移動できます。
コマンドキー+1,4,5,6の点 | 次の字下げ行に移動します。 |
コマンドキー+1,2,3,4の点 | 前の字下げ行に移動します。 |
空行で区切られたブロックの先頭に移動できます。
コマンドキー+1,3,4,5,6の点 | 次の行区切りに移動します。 |
コマンドキー+1,2,3,4,6の点 | 前の行区切りに移動します。 |
(簡単操作選択項目)「C1 日本語漢字変換」=オン
点字入力で、新しい文章を書く時、最初から漢字を選択しながら文章を作っていくのは、とても大変です。
漢字を選ぶ時に、今書いている文章と関係のない言葉が、詳細読みの説明として耳から入ってきてしまうと、書いている文章になかなか集中できません。
そこで、先にかなで文章を書いてしまい、後から漢字に直せる方法を用意しました。
次のように操作してみてください。
(1)まず、かなで文章を書きます。
適当な長さでスペースをはさみながら、かなで文章を書いて行きます。
(例)「ひらがな、カタカナの わかちがきで、ブンショウヲ さくせいします。」
この時、助詞の「は」や「へ」、長音を含む単語は、墨字のかな表記法で入力してください。
(例)「わたしは とうきょうへ いきます。」
このように、文節単位で区切っておくと、後で楽に漢字に直せます。
(2)次に、書いた文章を漢字にしてみます。
漢字に直したい文章の先頭にカーソルを移動してください。
(3)そこで、次のコマンドを実行します。
メニュー → 編集 → 連続再変換コマンド(ショートカットキー=コマンドキー+1,2,5,6の点)
日本語変換がオフになっている場合は、次のメッセージが表示されますので、はい(Y)を入力して、ください。
「日本語変換をオンにして、連続再変換を始めますか?」
(4)すると、最初の文節の変換が始まり、変換候補が表示されます。
ここでの操作は、通常のかな漢字変換と同じです。
スペースキーや、上下矢印キーで変換候補を選択し、エンターキーで確定します。
また、エスケープキーを押すと、変換を取り消すことができます。
(5)変換を実行、または中止すると、カーソルは、自動的に次の文節に進みます。
正しい変換候補が表示された所で、エンターキーの替わりに左右親指キーを押すと、そのまま、次の分節の変換に進みます。
(6)もちろん、途中で文章を書き換えることもできますし、コマンドキー+スペースキーを押して、日本語変換をオフにすることもできます。
(簡単操作選択項目)「D8 住所の検索機能」=利用可能
この機能は、郵便局の住所データベースから、郵便番号や住所を検索します。テキスト編集ウィンドウで利用できます。
郵便番号、住所の一部、住所の読み方の一部から検索可能です。
(1)編集中の文書で、住所を挿入したい場所に、カーソルを移動します。
(2)次のコマンドを実行します。
メニュー → ツール → 住所の検索
(3)すると、住所検索の編集ウィンドウが開きます。
ここで、検索したい情報(郵便番号(半角数字7桁)、住所の一部、住所の読み方の一部(半角カタカナ)のどれか)を入力します。
(4)すると、該当項目のリストが表示されます。
目的の項目を選択してエンターキーを押すと、郵便番号と住所が、本文に挿入されます。
エスケープキーを押すと、上記(3)に戻ります。
再度エスケープキーを押すと、コマンドをキャンセルします。
メニュー → 編集 → 文字種の変換 → 文字種と記号のチェック
このコマンドは、テキスト文書中でカタカナへの変換やアルファベット、数字の全角/半角などが正しく指定できているかどうかを確認するために使います。
このコマンドを実行すると、別ウィンドウで次の選択肢が表示されます。
文書の中で括弧類や鍵括弧の開き記号と閉じ記号が正しく対応しているかどうかチェックします。
全角・半角の記号10組が使われている場所を調べて、対応していない所を別ウィンドウにリストアップし、エンターキーを押すと文書上の対応位置に移動します。
文書の中で使われているアルファベットの単語を別ウィンドウにリストアップして、同じ単語の全角と半角、大文字と小文字の表記の混在を調べます。
エンターキーを押すと文書上の対応位置に移動します。
文書の中で使われているカタカナの単語を別ウィンドウにリストアップして、適切にカタカナに変換できているかどうかを調べます。
エンターキーを押すと文書上の対応位置に移動します。
アルファベットやカタカナで始まり、それらに続く数字を含めた単語を別ウィンドウにリストアップして、全角と半角、大文字と小文字の表記の混在を調べます。
エンターキーを押すと文書上の対応位置に移動します。
行頭の括弧の中に数字やアルファベットを書いて順番を示す部分の確認です。
一続きの数字やアルファベットの中に重複や不連続な所がないか、全角と半角、大文字と小文字の混在がないかを調べます。
見つかった問題点を別ウィンドウにリストアップし、エンターキーを押すと文書上の対応位置に移動します。
本文を編集すると、これらのリストアップウィンドウも自動更新されます。
「登録語の置換」コマンドを使ってアルファベット語やカタカナ語の表記の混在を修正するためのリストを作成します。
アルファベットやカタカナで始まり、それらに続く数字を含めた単語で、全角と半角、大文字と小文字の表記の混在があるものをリストアップします。
このリストを次のように編集してください。
・同じ単語の中から表記法をまとめたいものの先頭にプラス記号(+)を付けます。
・ただし同じ単語でもこの表記はそのまま残したいという場合は、先頭にマイナス記号(-)を付けます。
・この表記は別の言葉に変更したいという場合は、先頭にアスタリスク記号(*)を付け、イコールの右側に変更語の表記を書きます。
これらの記号が付加されていない項目は、変更されません。
またタブキャラクタ以降はコメントとして無視されます。
(例1)次の2行を指定すると、半角小文字のusbはそのまま残され、それ以外の表記は全て半角大文字のUSBに変換されます。
+USB=
-usb=
(例2)次の行を指定すると、全角大文字のKGSは、全てカタカナ表記に変換されます。
*KGS=ケージーエス
編集できたら[OK]ボタンを押してファイルに保存してください。
メニュー → 編集 → 文字種の変換 →
英数字の全角半角変換
登録語の置換
このコマンドは、文書中の英数字およびそれに付随する以下の記号を、半角文字または全角文字に変換します。
文書が範囲選択されている場合は、選択範囲内が変換対象になります。
このコマンドを実行すると、以下の選択肢が表示されます。
このコマンドは、選択した置換語リストを編集中の文書に適用します。
上記の「アルファベット・カタカナ置換登録語リストの作成」で保存した置換語リストも利用できます。
文書が範囲選択されている場合は、選択範囲内が適用対象になります。
このコマンドを実行すると、置換語リストファイルの選択ウィンドウが開きます。
置換語リストファイルの拡張子は .replace.txt です。
置換語リストファイルの内容は、次のように指定してください。
*なお、タブキャラクタ以降はコメントとして無視されます。
テキスト編集ウィンドウのメニューから、以下のコマンドが選択できます。
この節では、点字編集とテキスト編集で共通に利用できる、各種の付加的な機能についてご説明します。
キーワードを、編集中のファイル以外から検索したい場合は、次のコマンドを実行します。
なお、このコマンドは、クイックメモからは利用できません。
点字編集メニュー → 検索(R) → ファイルから検索(D)
テキスト編集メニュー → 検索(R) → ファイルから検索(D)
すると、以下のウィンドウが、順に表示されます。
A.検索するキーワードの指定ウィンドウ
「点字キーワード検索ウィンドウ」、または「テキストキーワード検索ウィンドウ」が開きます。
これらのウィンドウの操作については、以下の項目を参照してください。
B.検索するフォルダの選択ウィンドウ
C.検索結果の表示ウィンドウ
このウィンドウでは、検索するフォルダを指定します。
「参照」ボタンを押すと、「フォルダの選択」ウィンドウを使って、フォルダを選択できます。
サブフォルダの中のファイルも検索したい時は、「サブフォルダも検索」をチェックします。
ファイルマスクには、検索を行うファイルの種類を指定します。
このウィンドウが開くと、これまでに検索したファイル数と、その中でキーワードが見つかったファイル数が表示されます。
タブキーを押すと、検索で見つかったファイルを表示する階層リストに移動します。
ここには、ファイルの項目と、それを含むフォルダの項目が表示されます。フォルダの項目は、右矢印キーで展開し、左矢印キーで折りたたみます。
ファイルの項目でエンターキーを押すと、検索を中止して、そのファイルの内容を表示します。
コントロールキーを組み合わせると、別のウィンドウで、そのファイルを開きます。
ファイルを選んでから、「見つかった内容」ボタンを押すと、そのファイルの中でキーワードが見つかった行の一覧を表示します。
(簡単操作選択項目)「C2 ブロック登録/挿入機能」=オフ
ブロック登録・挿入機能は、予め登録しておいたテキストや点字のブロック(文字列)を、編集中の文書の中に簡単に挿入できる機能です。
クリップボードと同じような機能ですが、点字1文字のマークを付けて、最大252種類までのブロックを登録しておくことができます。
点字のマークには、1から6の点を含んだ6点点字、8点点字が使用できます。
テキスト編集ウィンドウではテキストの文字列、点字編集ウィンドウでは点字の文字列を記憶でき、両者では同じマークで別の内容を保存しておくことができます。
(1)ブロックの登録:登録したい内容を選択してから、コマンドキー+2,6の点、点字マークの2ストロークを入力します。
この操作により、選択範囲の文字列が、指定したマークで記憶されます。
(2)ブロックの追加登録:登録済みのブロックに追加したい内容を選択してから、セレクトキー+コマンドキー+2,6の点、点字マークの2ストロークを入力します。
この操作により、指定したマークで記憶されていた内容に、選択範囲の文字列が追加されます。
(3)ブロックの変更許可,追記専用,変更禁止の切り替え:コマンドキー+2,5,6の点、点字マークの2ストロークを入力します。
セレクトキーを併せて押すと、設定を逆順で変更できます。
変更禁止に設定されたマークでは、上記の(1)(2)の操作をしても、記憶されている内容が上書きされることはありません。
追記専用に設定されているマークでは、上記の(1)の操作をしても、(2)の操作をした場合と同じように、新しい内容がそれまでの内容に追加されます。
(4)挿入:コマンドキー+3,5の点、点字マークの2ストロークを入力します。
この操作により、指定したマークで記憶されていた内容が、現在のカーソル位置に挿入されます。
(5)ブロックの編集:コマンドキー+2,3,5の点、点字マークの2ストロークを入力します。
この操作で、新しいテキスト編集ウィンドウか点字編集ウィンドウが開き、登録済みのブロックの内容を編集できます。
まだ登録されていないマークを指定した場合は、次のようなメッセージが表示されます。
「ブロックが登録されていません。新たに編集しますか?」
指定したマークで、新しい内容を編集したい時は、エンターキーを押してください。エスケープキーを押すと、編集を中止します。
(6)リストから選択して挿入:ブロックを挿入したい場所にカーソルを移動してから、コマンドキー+スペースキー+3,5の点を押します。
すると、登録済みのマーク付きブロックの一覧が表示されます。
目的のブロックを選択してエンターキーを押すと、そのブロックがカーソル位置に挿入されます。
マーク付きブロックの一覧では以下の操作が可能です。
・スペースキー:選択中のブロックを編集します。
・デリートキー:選択中のブロックを削除します。
・コントロールキー+エスケープキー:全てのマーク付きブロックを削除します。
・コントロールキー+エンターキー:点字ディスプレイウィンドウで、接続先にテキストブロックを送信した後、貼り付けコマンド(Ctrl+V)を送信します。
一時ブロックは、マークを指定せずにブロックを登録しておける機能です。
また、メモブロックはファイルを開かずにどこからでも短い情報をメモしておける機能です。
(1)一時ブロックにコピーするには、対象範囲を選択して、コマンドキー+スペースキー+C(1,4の点)を押します。
この操作を繰り返すと、複数のブロックをまとめて登録できます。
(2)一時ブロックから貼り付けるには、挿入したい場所にカーソルを移動して、コマンドキー+スペースキー+V(1,2,3,6の点)を押します。
すると、これまでにコピーした一時ブロックの一覧が表示されます。
目的のブロックを選択してエンターキーを押すと、そのブロックがカーソル位置に挿入されます。
挿入したブロックは一時ブロックのリストから削除されます。
一時ブロックの一覧では以下の操作が可能です。
・スペースキー:選択中の一時ブロックを編集します。
・インサートキー:新しい一時ブロックを編集します。
・デリートキー:選択中の一時ブロックを削除します。
・コントロールキー+エスケープキー:全ての一時ブロックを削除します。
・コントロールキー+エンターキー:点字ディスプレイウィンドウでは、接続先にテキストブロックを送信した後、貼り付けコマンド(Ctrl+V)を送信します。
また、点字リストの編集ウィンドウでは、点字ブロックをテーブルに上書き挿入します。
(3)新しいメモブロックを入力するには、コマンドキー+スペースキー+3,4,6の点を押します。
すると、点字メモブロックを編集するための点字編集ウィンドウが開きます。
*上記の操作にセレクトキーを組み合わせると、テキストメモブロックを入力できます。
(4)メモブロックを閲覧したり再編集するには、コマンドキー+スペースキー+L(1,2,3の点)を押します。
すると、点字メモブロックの一覧が表示されます。
*上記の操作にセレクトキーを組み合わせると、テキストメモブロックの一覧が表示されます。
目的のブロックを選択してエンターキーを押すと、編集ウィンドウが開いてそのブロックの内容を再編集できます。
メモブロックの一覧では以下の操作が可能です。
・スペースキー:エンターキーと同様、編集ウィンドウが開きます。
・インサートキー:新しいメモブロックを編集します。
・デリートキー:選択中のメモブロックを削除します。
・コントロールキー+エスケープキー:全てのメモブロックを削除します。
*メモブロックは、上記(2)の一時ブロック一覧にも表示されるので、既存の文書に挿入することができます。
既存の文書に挿入したメモブロックは、メモブロックの一覧から削除されます。
テキスト編集ウィンドウでは、テキストブロックを登録・挿入できます。
点字編集ウィンドウでは、点字ブロックを登録・挿入できます。
点字ディスプレイプログラムでは、テキストブロックを接続先のPCのクリップボードに登録したり、その内容を取得して記憶できます。
接続先に送信した後、貼り付けの操作も行いたい場合は、ブロック挿入の操作 コマンドキー+3,5の点に、セレクトキーを組み合わせてください。
名前付きブロックは、点字やテキストのブロックに覚えやすい名前を付けて登録しておける機能です。
文書に挿入する時にも名前を指定して呼び出すことができます。
名前付きブロックを使用する場合は、以下のようにブロックの登録や挿入のコマンドキーを2回押します。
すると名前の入力欄が開きますので、ここに目的の名前を入力してください。
この入力欄では上下矢印キーを押して既存のブロックの名前を参照することもできます。
(1)ブロックの登録:登録したい内容を範囲選択してから、コマンドキー+2,6の点を2回押します。
するとブロック名の入力ウィンドウが開きますので、ここに登録したい名前を入力してエンターキーを押します。
(2)ブロックの追加登録:登録済みのブロックに追加したい内容を範囲選択してから、セレクトキー+コマンドキー+2,6の点を2回押します。
するとブロック名の入力ウィンドウが開きますので、ここに追加したいブロックの名前を入力してエンターキーを押します。
(3)挿入:ブロックを挿入したい位置にカーソルを移動してから、コマンドキー+3,5の点を2回押します。
するとブロック名の入力ウィンドウが開きますので、ここに挿入したいブロックの名前を入力してエンターキーを押します。
(4)ブロックの編集:コマンドキー+2,3,5の点を2回押すとブロック名の入力ウィンドウが開きます。
ここに編集したいブロックの名前を入力してエンターキーを押します。
すると、新しいテキスト編集ウィンドウまたは点字編集ウィンドウが開き、登録済みのブロックの内容を編集できます。
名前付きブロックは、非表示に設定することができます。
非表示のブロックは、ブロック名の入力ウィンドウで上下矢印キーを押しても名前が表示されません。
非表示のブロックを利用するには、直接名前を入力してください。
名前付きブロックの表示/非表示を変更するには、次のように操作します。
コマンドキー+2,5,6の点を2回押すとブロック名の入力ウィンドウが開きます。
ここに表示/非表示を切り替えたいブロックの名前を入力してエンターキーを押します。
点字ディスプレイウィンドウでは、上記(3)の操作でテキストブロックを接続先のクリップボードに送信できます。
また、セレクトキーを組み合わせると、フォーカス位置への貼り付けも行えます。
ブロック挿入機能では、指定した文字列を貼り付けるだけでなく、以下のような機能が利用できます。
(1)項目を選んで挿入する
ブロック内の各行に、選択肢を書いておき、挿入時に、リストから目的の文字列を選択して挿入できます。
この機能を利用するには、ブロックの先頭行に以下のキーワードを指定し、2行目以降に、各選択肢を指定します。
$select:〈プロンプト文字列〉
$select2:〈プロンプト文字列〉
(点字の場合、$は5,6の点、1,4,5,6の点の2マス、最後のコロンは、5の点、2の点の2マスです。)
「$select2:」の場合、各選択肢の、先頭から始めのタブまたは2マス空けまでは、選択肢の名前と見なし、それより後ろの部分が挿入されます。
(2)日付や時刻を挿入する
ブロックの中に、次のキーワードを書いておくと、今の日付や時刻を挿入できます。
$year; | (年:4桁) |
$year2; | (年:2桁) |
$month; | (月:1桁、または2桁) |
$month2; | (月:2桁) |
$day; | (日:1桁、または2桁) |
$day2; | (日:2桁) |
$hour; | (時:1桁、または2桁) |
$hour2; | (時:2桁) |
$minute; | (分:1桁、または2桁) |
$minute2; | (分:2桁) |
$second; | (秒:1桁、または2桁) |
$second2; | (秒:2桁) |
(点字のみ)$jday; | (日:かな点字表記) |
$jyoubi; | (曜日) |
$gengou; | (令和) |
$gengounen; | (年:令和) |
$yweek; | (今年の第何週) |
$mweek; | (今月の第何週) |
$date; | (月/日) |
$time; | (時:分) |
$gengou;$gengounen;年$month;月$day;日($jyoubi;) $hour;時$minute;分$second;秒
$year2;/$month2;/$day2; $hour2;:$minute;:$second2;
$year;年の第$yweek;週
$year;年$month;月の第$mweek;週
(簡単操作選択項目)「D6 タイムラインの表示機能」=利用可能
タイムライン表示機能は、編集中のテキスト文書や点字文書の中で、日付、または日付と時刻が指定されている行を探して、カレンダー順に一覧表示する機能です。
テキスト文書や点字文書で、見出し行が指定されている場合は、タイムラインが含まれている見出し名も表示されます。
(テキスト文書で見出し行を指定するには、# で始まる行を挿入してください。)
この機能を利用するには、以下のコマンドを選択します。
メニュー → ツール → タイムラインの表示
範囲選択している時はその範囲内、範囲選択していない時は文書全体から探します。
タイムラインの一覧表から行を選択してエンターキーを押すと、本文の対応する行に移動できます。
この機能は、いろいろなスケジュールをフリーフォーマットで管理したい時に便利です。
日付や時刻は、以下の書式で書きます。
書式の説明の中にあるY,M,D,h,m,sの文字は、それぞれ年月日、時分秒の数字を表します。
また、{中括弧}で囲まれている範囲は省略可能です。
{YYYY/}MM/DD{(曜日)}{hh:mm{:ss}}
{YYYY年}MM月DD日{(曜日)}{hh時mm分{ss秒}}
*年が100未満の場合は、20YY年として扱います。
{RYY/}MM/DD{(曜日)}{hh:mm{:ss}}
{令和YY年}MM月DD日{(曜日)}{hh時mm分{ss秒}}
*点字文書の場合、一日~十日、二十日は、かな表記も可能です。
*年を省略した場合は、今年の日付として扱います。
ただし、それ以前に、年の指定行「[YYYY年...]」があれば、その年の日付とみなします。
点字文書の場合は、開きが5,6の点、2,3,5,6の点、閉じが2,3,5,6の点、2,3の点の括弧で年の指定を囲みます。
(簡単操作選択項目)「D2 テーブルビューモード機能」=利用可能
本機には、テキスト文書や点字文書の中に書かれた2次元の表を参照するための「テーブルビュー」機能があります。
テーブルビューモードに入ると、表の中の項目の間を、矢印キーで移動し、移動先の項目を音声で読み上げます。
また、見出し行や見出し列にマークを付けておくと、表の中を移動した時、現在の項目に対応する見出しを読み上げます。
なお、この機能では、一つの項目内に複数行を含む表はサポートしていません。
次の例は、テキスト文書で作成した電話帳の例です。
この表は、5行4列の構成になっていて、各行に、一人分の、氏名、所属、電話番号、Eメールアドレスが記録されています。
テキスト文書で表を書く時は、項目と項目の間をタブで区切ります。
なお、この表はサンプルとして作成したもので、全て架空の内容です。
#*氏名 | 所属 | 電話番号 | Eメール |
田中一郎 | イチゴ銀行 | 03-0123-4567 | i.tanaka@ichigo.com |
山田二郎 | ロンドンデパート | 0493-01-2345 | j.yamada@rondon.co.jp |
鈴木三郎 | ハーブ学園 | 06-0123-7654 | s.suzuki@herb.ac.jp |
加藤四郎 | ニンジンの会 | 090-0123-4567 | s.kato@carrot.or.jp |
テーブルビュー機能を使用するには、テキスト編集ウィンドウ、または点字編集ウィンドウを開き、表が書かれた範囲にカーソルを移動してから、次のコマンドを実行します。
メニュー → 移動 → テーブルビューモード
(このコマンドのショートカットは、コントロールキー+T(2,3,4,5の点)です。)
すると、テーブルビューモードに入り、その表の行数、列数を読み上げます。
項目の間を移動するには、上下左右の矢印キーを使います。
テーブルビューを終了するには、エスケープキーを押します。
表の内容を編集するには、一度テーブルビューを終了して、対応する項目を書き変えてから、再度テーブルビューモードに入ってください。
表の中の見出しの位置は、上の例のように、#(シャープ)や*(アスタリスク)の記号で指定します。
テキスト文書の中の表で見出し行を指定するには、行の先頭に#(シャープ)を書きます。
見出し行が指定されていると、表内を左右矢印キーで移動した時、見出し行の対応する項目を、列見出しとして読み上げます。
また、見出し列を指定するには、見出し行の対応する列の先頭に*(アスタリスク)を書きます。
見出し列が指定されていると、表内を上下矢印キーで移動した時、対応する列の項目を、行見出しとして読み上げます。
テーブルインデックスは、テーブルビューモードに入った時、点字表示部の左端または右端に、表の列数に対応した下がり数字を表示して、列間の移動をワンタッチで行えるようにする機能です。
また、カーソルがある列を、対応するマスの8の点のブリンクで示します。
テーブルインデックスを利用するには、以下の設定コマンドで表示する場所と最大のマス数を設定します。
点字編集の設定
テキスト編集の設定
テーブルインデックス なし,左側に表示,右側に表示
最大の幅 16マスモデル:3列~6列 ワイドモデル:3列~10列
テーブルインデックスのマスのタッチカーソルを利用して以下の操作ができます。
・クリック → 対応する列に移動して、項目の内容を読み上げます。
・シフトキー+クリック → 対応する列の項目を選択して、項目の内容を読み上げます。
・コントロールキー+クリック → 表示中の行と、選択した列を見出しに設定します。
これにより、表の中に#や*のマークを付けなくても、項目移動時の見出し読みが利用できます。
点字文書の中で表を書く時は、項目と項目の間を、2マス空けで区切ってください。
見出し行を指定するには、行の先頭に星印(3,5の点2マスとマス空け)を書きます。
見出し行が指定されていると、表内を左右矢印キーで移動した時、見出し行の対応する項目を、列見出しとして読み上げます。
また、見出し列を指定するには、見出し行の対応する列の先頭にアスタリスク(1,6の点とマス空け)を書きます。
見出し列が指定されていると、表内を上下矢印キーで移動した時、対応する列の項目を、行見出しとして読み上げます。
(簡単操作選択項目)「D5 学習カード機能」=利用可能
学習カードは、用意した学習内容のリストを点字やテキストで読み書きしながら覚えていく、ランダム出題の学習支援機能です。
(1)点字編集ウィンドウ、またはテキスト編集ウィンドウを開きます。クイックメモでもOKです。
(2)覚えたい内容のリストを作成します。
各行に一題ずつ、問題、答え、ヒントを書いて行きます。
問題は、言葉を連想するための説明です。
答えは、覚えたい言葉です。
ヒントには、学習しながら一緒に参照したい情報を書きます。この項目は、省略可能です。
これらの項目の間は、テキストの場合はタブ、点字の場合は2マス空けで区切ります。
(3)カーソルをリストの先頭に移動してから、次のコマンドを実行します。
メニュー → ツール → 学習カード
このコマンドを実行すると、文書内のカーソル位置より後ろの問題が、シャッフルされて読み込まれます。
特定の範囲の問題だけを読み込みたい場合は、その範囲を選択してからコマンドを実行してください。
なお、問題の範囲内に「(固定順)」と書かれた行があると、出題順序をランダムにせず、文書に書かれている順番のまま出題します。
(点字では、レ下がり括弧を使用します。)
(4)問題を読み込むと、「学習カードの答え方の選択」ウィンドウが開きます。
答え方:
第1列を読んで、第2列を答える。
第2列を読んで、第1列を答える。
第1列を書いて覚える。
第2列を書いて覚える。
これらの選択肢の中から、区切り文字で分割された部分の、何番目を学習したいかを選びます。
「書いて覚える」選択肢は、問題と答えが両方とも表示されるので、何かを覚え始める時に便利です。
選択肢を選び、エンターキーを押すと、「学習カード」ウィンドウが開きます。
学習カードウィンドウには、問題、答え、ヒントの3個の表示欄があります。
これらの表示欄の間は、タブキーで移動します。
上下矢印キーを押すと、前後の問題に移動できます。
問題に答えるには、エンターキーを押します。
すると、入力欄が表示されますので、そこに答えを入力してください。
この状態でも、タブキーを押して、問題欄やヒント欄の内容を確認できます。
答えが正しければ、「正解」と発声して、次の問題に進みます。
答えが正しくなければ、「正解を確認してください。」と発声されて、正解が表示されます。
この場合は、正解を確認してエンターキーを押し、再度、答えを入力してください。
下矢印キーを押すと、間違えた自分の解答を確認できます。
間違えた問題は、後で再出題されます。
全ての問題に答えると、学習カードが終了します。
学習カードを中止するには、エスケープキーを押してください。
(簡単操作選択項目)「D3 ツリー型集計機能」=利用可能
本機には、テキスト文書や点字文書の中に、ツリースタイルで書いた表を集計する機能があります。
この機能は、家計簿をつけたり、旅費の計算のように文書内にメモした表を集計する時などに便利です。
集計したい行は、全て字下げして書きます。
字下げや、項目の区切りには、テキスト文書ではタブ、点字文書では2マスのマス空けを使います。
項目の中に含まれるサブ項目は、項目の行より1段字下げして書きます。
項目の右側には、区切り文字をはさんで、数値や計算式を書くことができます。
数値や式は、電卓機能と同じ要領で、半角の数字と記号で書いてください。
数値や式に単位などの文字列が続いていると、正しく計算できません。単位やコメントを付記したい場合、間に区切り文字を挿入し、その後ろに「=」(点字は2,5の点×2マス)の記号を付けて記述してください。
4/01
交通費 880
食費 600+450
被服費 1500
4/02
食費 580
医療費 880
(この例では、第1レベルに日付、第2レベルに支出項目が書かれ、支出項目に数値が付記されています。)
8/12
交通費(東京~新大阪)
乗車券 8,750
特急券 4,870
宿泊費 8,500
8/13
交通費(新大阪~金沢)
乗車券 4,750
特急券 2,380
宿泊費 7,500
8/14
交通費(金沢~東京)
特急券 6,980
乗車券 7,340
(この表では、交通費と宿泊費の項目で、末端の項目の深さが違っています。このように、数値を書く項目の深さは自由です。)
# 区間 乗車券 特急券
東京~新大阪 8,750 4,870
新大阪~金沢 4,750 2,380
金沢~東京 7,340 6,980
*この表では、先頭の行に指定した項目名と、後続の行に指定した値を関連付けて集計します。
項目名を書く行は、先頭に#(点字では、3,5の点×2マス)を指定し、項目名は、後続の行とレベルが合うように記述してください。
この機能では、次の3種類の集計を行います。
(A)行集計……項目の包含関係に従って、各項目に含まれるサブ項目の値を集計します。
例えば、項目Aに、3個のサブ項目があり、それらに100, 200, 400の値が書かれているとすると、項目Aの行集計値は700になります。
(B)列集計……値が指定された項目を名前別に集計します。
家計簿の例では、食費が二回出てくるので、食費の列集計値は、それらの合計になります。
(C)合計……全ての項目の値の合計を計算します。
また、集計結果を表示するために、集計開始レベル、集計終了レベルを指定できます。
行集計では、字下げのレベルがこの範囲の項目の小計を表示します。
列集計では、字下げレベルが集計終了レベルの項目、または字下げレベルがそれより浅い項目で、かつ数値が指定されているものを集計します。
各集計方法で、値の小計の他、最大/最小値、平均値、分散、割合を計算できます。
ツリー型集計機能を使うには、次のように操作します。
(1)テキスト編集プログラムや点字編集プログラムで、集計する表が書かれた文書を開きます。
(2)編集プログラムの次のコマンドを実行します。
メニュー → ツール → ツリー型集計
すると、設定シート「ツリー型集計の設定」が開きます。
(3)ここで、使用したい集計機能と、結果として表示したい集計項目をオンにします。
設定できたら、エンターキーを押します。
(4)すると、「ツリー型集計」ウィンドウが開き、集計結果が階層リストで表示されます。
コピーボタンを押すと、この集計結果をクリップボードに転送します。
この場合、展開されている項目だけがコピーされますので、先に必要な項目を展開してください。
なお、コントロールキーを押しながら、右矢印キーを押すと、その項目の中を、末端の項目まで、一度に展開できます。
(簡単操作選択項目)「D4 文書の比較機能」=隠す
本機には、二個のテキスト文書や点字文書の内容を比較する機能があります。
旧文書と新文書の間の変更内容を比較するには、次のように操作します。
(1)テキスト編集プログラムや点字編集プログラムで、新文書を開きます。
(2)編集プログラムの次のコマンドを実行します。
メニュー → ツール → 文書の比較
すると、「表示中の文書と比較する、旧文書ファイルを選択してください」というタイトルのファイル一覧ウィンドウが開きます。
(3)ここで、比較したい旧文書を選択して、エンターキーを押します。
すると、「文書の比較」ウィンドウが開き、二個の文書を行単位で比較した結果が表示されます。
このコマンドでは、両文書の共通部分を長いものから順に突き合わせて行き、その前後がどのように変わっているかを調べて、変更内容のリストを作成します。
連続した行が変更されている場合は、複数行のブロックの変更として、一件の変更にまとめて表示します。
この表示は、3階層のリストになっています。
(4)1階層目は、変更の内容と、各文書内での位置を表示します。
文書全体が一致している場合、または完全に一致していない場合には、その旨のメッセージが表示されます。
それ以外の場合は、行の比較結果が、以下の行で表示されます。
「挿入」……旧文書になく、新文書にある行を示します。
「削除」……旧文書にあり、新文書にない行を示します。
「変更」……旧文書と新文書で、内容が変わっている行を示します。
「移動」……旧文書と新文書で、場所が移動している行を示します。
(5)1階層目で右矢印キーを押すと、2階層目が展開します。
2階層目には、旧文書、新文書の対応する行(ブロック)の文字数が表示されます。
(6)更に、2階層目を展開すると、3階層目に、それぞれの行(ブロック)の内容が表示されます。
(簡単操作選択項目)「D7 文書編集からの予定の登録機能」=隠す
テキスト文書や点字文書の中で、日付が指定されている行を抜き出して、その右側の文字列を予定表に登録できます。
日付と予定の間に、「アラーム」と書いて、時刻を指定しておくと、その時間にアラームを設定できます。
(例)12/24 アラーム 22:00 クリスマスプレゼント
範囲選択している時はその範囲内、範囲選択していない時は文書全体が対象になります。
予定の部分が、テキスト文書ではタブ、点字文書では2マス空けで区切られている場合、それらを別々の予定として登録します。
日付や時刻の書き方については、 〈4.4.3 タイムライン表示〉 の項を参照してください。
(1)文書編集ウィンドウで、日付と予定の書かれた文書を開きます。
(2)次のコマンドを実行します。
メニュー → ツール → 予定の登録
すると、日付と予定が指定されている行が一覧表示されます。
このコマンドでは、日付の右側に予定が書かれていない行は、表示されません。
「日付 時刻 予定内容」が指定されている場合、時刻も予定内容の一部として扱います。
(3)それらの行を予定表に登録する場合は、エンターキーを、登録しない場合はエスケープキーを押してください。
なお、既に同じ日に同文の予定が登録されている場合は、予定は追加されません。
特定の予定のみを登録したい時は、その予定が書かれている行を範囲選択してから、上記コマンドを実行してください。
(簡単操作選択項目)「D6 お気に入り文書機能」=利用可能
一般のテキスト文書や点字文書を、「スケジュール文書」としてお気に入りに設定することができます。
スケジュール文書を設定すると、以下の機能が利用できます。
(1)スケジュール文書内に書かれたスケジュールは、登録の操作をしなくても、カレンダーや予定表に表示されます。
スケジュールを書くには、日付の後ろに、その日の予定をメモします。スケジュールが複数ある場合は、タブや2マス空けで区切ります。
日付の書き方については、 〈4.4.3 タイムライン表示〉 の項を参照してください。
もちろん、別の行には、スケジュール以外の内容も書いて構いません。
(2)日付と予定の間に、「アラーム」と書いて、時刻を指定しておくと、その時間にアラームが鳴ります。
(例)12/24 アラーム 22:00 クリスマスプレゼント
(3)スケジュール文書を編集すると、その後に開いたカレンダーや予定表には、最新のスケジュールが表示されます。
(4)スケジュール文書を削除するか、スケジュール文書設定を解除すると、そこに書かれていたスケジュールは、カレンダーや予定表に表示されなくなります。
(1)スケジュール文書に設定したい、テキスト文書または点字文書を開きます。
(2)次のコマンドを実行します。
メニュー → ファイル → お気に入り文書に追加
すると、「この文書をお気に入り文書に追加しますか?」のメッセージが表示されますので、エンターキーを押してください。
(3)すると、設定シート「お気に入り文書の設定」が開きます。
(4)下矢印キーで「スケジュール文書」の行まで下がり、タッチカーソルを押して、設定を「オン」に変更します。
(5)エンターキーを押して、設定を確定すると、スケジュール文書の設定が完了します。
「目標の期日までにすべき用件」には、ToDo属性を指定することができます。
(例)「ToDo: 7/20 レポート提出」
ToDo属性を指定すると、カレンダー内の項目の先頭に、「ToDo:」のキーワードが表示されます。
また、「今日の予定」コマンドでは、これからすべき全てのToDo項目と、残りの日数を確認できます。
ToDo属性を指定するには、日付や時刻の前に、キーワード「ToDo.」、または「ToDo:」を指定します。
次のコマンドを使うと、テキスト文書や点字文書の中に書かれた式を計算することができます。
メニュー → ツール → 式の計算(ショートカット: コントロールキー+K)
このコマンドを実行すると、編集ウィンドウの上に電卓ウィンドウが開きます。
(1)編集中の文書を範囲選択せずに式の計算コマンドを実行すると、カーソルの左側の文字列を式として取り込みます。
(2)編集中の文書を範囲選択して式の計算コマンドを実行すると、その範囲を式として取り込みます。
複数行が選択されている場合は、各行をプラス記号「+」で結合します。
取り込める式の最大長は500文字です。
(3)点字編集では、各行の最初の2マス空け以降の部分は式として取り込みません。
同様に、テキスト編集では、各行の最初のタブキャラクタ以降の部分は式として取り込みません。
これらの部分には、左側の式のコメントを書いておくことができます。
(4)テキスト編集では、全角の英数字や記号は半角に変換して取り込みます。
この節では、専用の略記法で書いたテキスト文書から、HTMLやXMLの文書を生成する「XText」コマンドについてご説明します。
この機能をご利用頂くには、HTMLやXMLについての知識が必要になります。
XTextは、以下のような専用の略記法で、テキストファイル(.txt)内に記述したソースファイルから、HTML文書、またはXML文書を生成します。
原則として、1行で一つのタグを表し、行頭のタブ文字による字下げにより、タグ間の包含関係を表します。
(ただし、TABLEタグを指定する場合は、タグ区切りフィールドを使って、表の内容を二次元的に表現することができます。)
また、タグ名や属性の指定を、行頭やタブ区切りフィールドの先頭にまとめることで、テキスト部分の可読性を高め、再編集を容易にしています。
XText文書を変換するには、文書一覧ウィンドウで、XTextソースファイルがあるフォルダに移動し、以下のコマンドを実行します。
メニュー → プログラム → フォルダ内のXText文書を変換する
XTextで処理した内容や、ソースファイル中の記述誤りなどの情報は、同じフォルダ内のXText.logファイルに記録されます。
XTextコマンドでは、ソースファイルを個別に指定するのではなく、フォルダ内に保存されているソースファイルを一括変換します。
このため、フォルダ内にあるテキストファイルの内、先頭行に以下のように記述されているものを、ソースファイルとして自動認識し、処理するようになっています。
ソースファイルの先頭には、目的に応じて、次のどちらかの行を指定してください。
(1)HTML文書を生成する場合
@XText:txt2html
(2)XML文書を生成する場合
@XText:txt2xml
ソースファイルの2行目以降には、XTextのコマンドを指定します。
XTextでは、行頭の@の記号で始まる文字列を、コマンドとして処理します。
コマンドのアルファベットは、大文字/小文字を区別しません。
XTextの前処理では、以下の機能を利用できます。
(1)コメント行の除外
(2)別ファイルの挿入
(3)キーワードの置き換え
(4)条件分岐によるブロックの有効化/無効化
(5)特殊記号の変換
これらの機能を使うには、以下のコマンドを使用します。
@rem コマンドを使うと、行の内容をXTextの出力から除外できます。
(例)@Rem 出力されない行
@loadfile/@include コマンドを使って、別のファイルを、その位置に挿入できます。
両者に機能の違いはありません。
ファイル名は、相対パス指定と絶対パス指定の両方が可能です。
このコマンドで読み込まれるテキストファイルには、先頭に@XText:行を指定する必要はありません。
(例)@loadfile test.txt
@include \SDMemory2\test.txt
@set コマンドにより、その行以降に書かれている特定のキーワードを、別の文字列に置き換えるように指定できます。
(例)@set _name_=ケージーエス株式会社
また、@unset コマンドにより、上の行で指定した@setの効力を無効にすることができます。
(例)@unset _name_
次の4種類のコマンドの組み合わせにより、出力する内容を条件により変更できます。
最初の@ifと、最後の@endifは、対になるように、必ず指定します。
間にある、@elifと、@elseは、必要な場合にだけ指定します。
@if 〈条件1〉……必ず指定します。
〈ブロック1〉
@elif 〈条件2〉……必要な時に指定します。複数回指定できます。
〈ブロック2〉
@else……必要な時に指定します。2回以上は、指定できません。
〈ブロック3〉
@endif
また、@ifコマンドと@elifコマンドの「条件」は、次のように指定します。
キーワード……キーワードが、@setコマンドで定義されている時、真になります。
!キーワード……キーワードが、@setコマンドで定義されていない時、真になります。
キーワード==値……@setコマンドで、キーワード=値、のように定義されている時、真になります。
キーワード!=値……@setコマンドで、キーワードが定義されていないか、または別の値として定義されている時、真になります。
これらの指定により、次のように処理されます。
条件1が真の時は、ブロック1が読み込まれ、ブロック2、ブロック3は読み込まれません。
条件1が疑で、条件2が真の時はブロック2が読み込まれ、ブロック1、ブロック3は読み込まれません。
条件1、条件2が、共に疑の時は、ブロック3が読み込まれ、ブロック1、ブロック2は読み込まれません。
< > " ' &の文字は、タグの指定に使用されるため、HTMLやXMLの文書中に直接記述できません。
XTextでは、初期設定で、これらの文字を、以下の記号に変換します。
> | > |
< | < |
" | " |
' | ' |
& | & |
これらの変換を行うか否かを、次のコマンドで指定できます。
@use_andseq=on 以降、特殊記号を変換する。
@use_andseq=off 以降、特殊記号を変換しない。
XTextでは、ソースファイルの可読性を高めるため、タグの指定を行頭に集めると共に、できるだけ省略できるようにしています。
以下では、タグの書き方や省略規則について説明します。
タグを書くには、タグ名とタグの種類を、行頭に次の書式で書きます。
属性を付ける場合は、タグ名の後に、属性リストを(括弧)で囲んで指定します。
@タグ名(属性):タグの内側のテキスト
<タグ名 属性>タグの内側のテキスト</タグ名>
@p:こんにちは。
<p>こんにちは。</p>
@ul:
@li:リストの要素1
@li:リストの要素2
<ul>
<li>リストの要素1</li>
<li>リストの要素2</li>
</ul>
@タグ名(属性).後続のテキスト
<タグ名 属性>後続のテキスト
@p:段落の1行目
@br.段落の2行目
<p>段落の1行目
<br>段落の2行目
</p>
@タグ名(属性)/後続のテキスト
<タグ名 属性/>後続のテキスト
@p:段落の1行目
@br/段落の2行目
<p>段落の1行目
<br/>段落の2行目
</p>
@タグ名(属性)!
<!タグ名 属性>
@タグ名(属性)?
<?タグ名 属性?>
@!HTMLコメント
<!-- HTMLコメント -->
タグが指定された行の後に、それよりタブによる字下げが多い行が続く場合、後続の行の内容は、先頭行のタグの中に含まれるものと解釈されます。
この場合、後続の行の行頭にタグ名が指定されていなければ、外側のタグに関連付けられたデフォルトタグが、自動的に追加されます。
HTML変換では、以下のデフォルトタグが初期設定で用意されています。
外側のタグ | デフォルトタグ(省略できる内側のタグ) |
body: | p: |
div: | p: |
h1:~h6: | br. |
p: | br. |
ul: | li: |
ol: | li: |
li: | br. |
dl: | dt: |
dt: | br. |
dd: | br. |
table: | tr: |
thead: | tr: |
tfoot: | tr: |
tr: | td: |
th: | br. |
td: | br. |
select: | option: |
select:
リンゴ
ミカン
<select>
<option>リンゴ</option>
<option>ミカン</option>
</select>
デフォルトタグを追加したい場合は、ソースファイル中に、次のように指定します。
@deftag 外側のタグ名=デフォルトタグ
(例)@deftag div=div:
このように指定すると、@div:内の行は、全てDIVタグとして、階層的に出力されます。
div:
1
1-1
1-2
2
<div>
<div>1
<div>1-1</div>
<div>1-2</div>
</div>
<div>2</div>
</div>
(1)@toptagを指定すると、タグの先頭行に書いた文字列を、指定した子タグの内容として出力できます。
(例)
@toptag table=caption:
@toptag details=summary:
(2)スタイルシートの定義を、ソースファイル内に指定する
(例)
@css 〈ここに書いた文字列が、<head>タグ内の<style>タグにまとめられます。〉
(1)HEADタグ内の構造を指定しない場合
@html: (省略可能)
@head: (省略可能)
@body: (省略可能)
@title: (必要な場合)
@meta. (必要な場合)
@link. (必要な場合)
@style: (必要な場合)
... これ以外の行は、BODYタグ内に追加される。
(2)HEADタグ以下の構造を記述する場合
@html: (省略可能)
@head: (省略不可)
@title: (必要な場合)
@meta. (必要な場合)
@link. (必要な場合)
@style: (必要な場合)
...
@body: (省略不可)
...
... HEADタグと同レベルの行は、BODYタグ内に追加される。
(3)HTMLタグ以下の構造を記述する場合
@html: (省略不可)
@head: (省略不可)
@title: (必要な場合)
@meta. (必要な場合)
@link. (必要な場合)
@style: (必要な場合)
...
@body: (省略不可)
...
... HTMLタグと同レベルの行は、BODYタグ内に追加される。
この章では、デイジーデータと点字図書データの閲覧方法についてご説明します。
また、本機の添付ソフト、「BMシリーズ機器用ユーティリティ」の中に含まれる、「サピエ図書館検索ツール」の使い方もご紹介しています。
この節では、各種のデイジーデータの利用方法と、閲覧方法をご説明します。
始めに、デイジーデータを利用する上で知っておきたい、いくつかの言葉をご説明します。
DAISY(デイジーと読みます)とは、視覚障害者や普通の印刷物を読むことが困難な人々のために開発されたデジタル録音図書の規格です。
デイジー図書とは、この規格に沿って制作された図書のことを言います。
デイジー図書は、デジタル録音されたデータに、セクションやページ、フレーズなどの印が付けられており、利用者は、その印によって聴きたい箇所にすばやく移動することができます。
デイジーでは、本の章、節、項などの切れ目となる箇所に、「見出し」と呼ばれる印が付けられます。
ある見出しから、次の見出しまでのひと塊の音声を「セクション」と呼びます。
通常、各セクションの先頭のフレーズが見出しとなります。
デイジーデータは、本文の中も、なるべく細かな単位でジャンプできるように、小さな意味のまとまりで分割されています。
この単位をフレーズ」と呼びます。
通常、1フレーズは数秒から10数秒程の長さになっています。
ページとは、文字どおり本のページごとの区切りを表します。
ページ番号が切り替わる箇所のフレーズに付けられています。
グループとは、セクション内に付けられた区切りです。
図表や脚注など本文とは異なる説明箇所などに特別に付けられていることがあります。
デイジーデータは、データ内を自由に移動できるだけでなく、音声とテキストなど、複数のメディアの情報を統合して、それらをシンクロさせながら閲覧できるようになっています。
本機では、音声のみで制作したデイジー図書を「音声デイジー」と呼び、テキストのみで制作したデイジー図書を「テキストデイジー」と呼びます。
また、音声とテキストの両方で制作したデイジー図書を「マルチメディアデイジー」と呼んでいます。
本機では、朗読情報を含む音声デイジーデータ、本文のテキスト情報を含むテキストデイジーデータ、およびその両方を含むマルチメディアデイジーデータを利用できます。
対応しているデイジーデータのバージョンは、バージョン2.02と、バージョン3.0です。
デイジーデータを本機で利用するには、次のように準備します。
(1)お手元のデイジーデータが圧縮されている場合は、データを解凍してください。
(2)データをフォルダごと、SDカードやUSBメモリーなどの記憶メディア内のアプリフォルダ(BMS_DaisyData)内にコピーしてください。
デイジーデータをサピエ図書館から検索・ダウンロードして利用される場合は、パソコン上で動作する本機のユーティリティソフト TextPageを使うと便利です。詳しくは、 〈5.3 パソコンで、サピエ図書館からデイジーファイルや点字ファイルをダウンロードする〉 の項を参照してください。
なお、デイジーデータを利用する際には、SDカードを書き込み禁止にしないでください。
(簡単操作選択項目)「A9 デイジー再生プログラム」=利用可能
デイジー再生プログラムを起動するには、メインウィンドウの「デイジー再生」項目を選択して、エンターキーを押すか、グローバルショートカット、ウィンキーとP(1,2,3,4の点)を押します。
すると、「デイジーデータの選択」ウィンドウが開きます。
このウィンドウには、アプリフォルダ内のデイジーデータと、最近開いたデイジーデータの一覧表が表示されています。
目的のデータを選択してエンターキーを押すと、再生ウィンドウ、閲覧ウィンドウが開きます。
今挿入されていないSDカードやUSBメモリーのデータはリストに表示されません。
このウィンドウには以下の項目があり、タブキーで項目の間を移動します。
このウィンドウの操作は、オルトキーを押して、メニューからも選択できます。
(ステータス表示)
リスト内のデータの数が表示されています。
(データリスト)
デイジーデータの一覧表が表示されています。
(この本を開く)
リストで選択しているデータを開きます。リスト上でエンターキーを押すのと同じです。
(このリストにない本を開く)
その他のデータを選択するために、「読み込むファイルの選択」ウィンドウを開きます。
(この本を削除する)
リストで選択しているデータを削除します。リスト上でデリートキーを押すのと同じです。
データリストでは、次の操作が使用できます。
上矢印キー(コマンドキー+1の点) | 前の項目に移動します。 |
下矢印キー(コマンドキー+4の点) | 次の項目に移動します。 |
ホームキー(コマンドキー+1,3の点) | 最初の項目に移動します。 |
エンドキー(コマンドキー+4,6の点) | 最後の項目に移動します。 |
エンターキー | このデータを開きます。 |
デリートキー | データを削除して、ゴミ箱に入れます。 |
セレクトキー+デリートキー | データを完全に削除します(取り消しできない操作のため、充分ご注意ください)。 |
コントロール+C(1,4の点) | データを、他の記憶メディアにコピーするか、コピー対象として、クリップボードに登録します。詳しくは、 〈2.4.3 アプリフォルダ間で、データをコピー/移動する方法〉 を参照してください。 |
コントロール+X(1,3,4,6の点) | データを、他の記憶メディアに移動するか、または移動対象として、クリップボードに登録します。詳しくは、 〈2.4.3 アプリフォルダ間で、データをコピー/移動する方法〉 を参照してください。 |
このウィンドウのメニューから、以下のコマンドが選択できます。
このウィンドウは、音声データを含むデイジーデータを開いた時に表示されます。
ウィンドウのタイトルには、デイジーデータのタイトルが表示されます。
このウィンドウでは、音声デイジーデータの再生と、データ内の移動操作ができます。
このウィンドウを閉じるには、コマンドキー+E(または、エスケープキー)を押します。
このウィンドウの操作は、オルトキーを押して、メニューからも選択できます。
このウィンドウでは、プレイヤーを操作するために点字キーを使用します。
エンターキー | 再生/停止 |
3の点 | 前のフレーズにスキップ |
2,3の点 | 前のページにスキップ |
1,2,3の点 | 前の見出しにスキップ |
6の点 | 次のフレーズにスキップ |
5,6の点 | 次のページにスキップ |
4,5,6の点 | 次の見出しにスキップ |
1,3の点 | 巻き戻し |
4,6の点 | 早送り |
*早送りや巻戻しの状態で見出しの上を通過すると、少し低めの音が鳴ります。
また、早送りや巻戻しの途中で、もう一度同じボタンを押すと、高速送りと低速送りを切り替えられます。
デイジーデータは、先頭からの再生時間や見出し項目など、いろいろな方法でデータの中を移動できるように作られています。
次の操作を使うと、移動方法や、その方法での移動の単位を指定して、データの中を移動できます。
「移動方法」は、見出し移動やページ移動などの選択です。
「移動単位」は、一度に何分移動するか、どのレベルまでの見出しを探すかなどの選択です。
1,2の点 | 前の移動方法を選択 |
4,5の点 | 次の移動方法を選択 |
2の点 | その移動方法での、前の移動単位を選択 |
5の点 | その移動方法での、次の移動単位を選択 |
1の点 | その移動単位で前方向にスキップ |
4の点 | その移動単位で後ろ方向にスキップ |
デイジー再生のボリュームは、メインボリュームとオーディオ再生ボリュームで決まります。
また、オーディオ再生速度で、早聞きやゆっくり再生の速さを調節できます。
これらの設定項目を変更するには、コントロールキーとボリュームボタンで項目を選び、ボリュームボタンで値を変更してください。
このウィンドウには、以下のボタンがあります。
実行するには、タブキーで移動してスペースキーを押すか、ショートカットキーを入力します。
見出し一覧…ショートカット=オルト+S。
ページ一覧…ショートカット=オルト+G。
マークを付ける…ショートカット=オルト+M。
マーク一覧…ショートカット=オルト+L。
現在位置の情報表示…ショートカット=オルト+C。
(簡単操作選択項目 D10)=利用可能
今読んでいるセクションや、現在の再生位置にマークを付け、点字でコメントを書いておくことができます。
コメントは、1件1行の、自由な長さの点字文で、本の内容の要約や、感想などを記録できます。
書いたコメントは、後でコメント一覧でノートとして参照したり、それぞれのコメントが付けられた位置にジャンプして、朗読を聞き直すことができます。
次の操作をご利用ください。
・コントロール+M(1,3,4の点) | 現在位置をマークして、コメントを追加します。 |
・コントロール+S(2,3,4の点) | 現在のセクションをマークして、コメントを追加します。 |
・コントロール+スペースキー | 直前のマーク位置に付けられているコメントを、一覧表示します。 |
・コントロール+エンターキー | 直前のマーク位置に、コメントを追加します。 |
・コントロール + E(1,5の点) | データに付けられているコメントの一覧を表示します。 |
・コントロール + セレクト + S(2,3,4の点) | データに付けられているコメントをキーワードで絞り込み表示します。 |
コメント機能について詳しくは、 〈5.4 コメント機能〉 の項を参照してください。
このウィンドウのメニューから、以下のコマンドが選択できます。
このウィンドウは、テキストデータを含むデイジーデータを開いた時に表示されます。
ウィンドウのタイトルには、デイジーデータのタイトルが表示されます。
また、デイジーデータの本文情報が、ウィンドウのテキスト表示部に表示されます。
このウィンドウでは、テキストデイジーデータの読み上げと、データ内の移動操作ができます。
このウィンドウを閉じるには、コマンドキー+E(または、エスケープキー)を押します。
このウィンドウの操作は、オルトキーを押して、メニューからも選択できます。
このウィンドウでは、ビュアーを操作するために点字キーを使用します。
エンターキー | テキストの連続読み |
3の点 | 前のフレーズにスキップ |
2,3の点 | 前のページにスキップ |
1,2,3の点 | 前の見出しにスキップ |
6の点 | 次のフレーズにスキップ |
5,6の点 | 次のページにスキップ |
4,5,6の点 | 次の見出しにスキップ |
デイジーデータは、見出し項目やページ数など、いろいろな方法でデータの中を移動できるように作られています。
次の操作を使うと、移動方法や、その方法での移動の単位を指定して、データの中を移動できます。
移動の単位とは、どのレベルまでの見出しを探すか、1度に何ページ移動するかなどの選択です。
1,2の点 | 前の移動方法を選択 |
4,5の点 | 次の移動方法を選択 |
2の点 | その移動方法での、前の移動単位を選択 |
5の点 | その移動方法での、次の移動単位を選択 |
1の点 | その移動単位で前方向にスキップ |
4の点 | その移動単位で後ろ方向にスキップ |
このウィンドウには、以下のボタンがあります。
実行するには、タブキーで移動してスペースキーを押すか、ショートカットキーを入力します。
見出し一覧…ショートカット=オルト+S。
ページ一覧…ショートカット=オルト+G。
マークを付ける…ショートカット=オルト+M。
マーク一覧…ショートカット=オルト+L。
現在位置の情報表示…ショートカット=オルト+C。
また、ショートカット操作、オルト+Tで、フォーカスがテキスト本文の表示に戻ります。
(簡単操作選択項目 D10)=利用可能
今読んでいるセクションや、現在の再生位置にマークを付け、点字でコメントを書いておくことができます。
コメントは、1件1行の、自由な長さの点字文で、本の内容の要約や、感想などを記録できます。
書いたコメントは、後でコメント一覧でノートとして参照したり、それぞれのコメントが付けられた位置にジャンプして、本文を読み直すことができます。
次の操作をご利用ください。
・コントロール+M(1,3,4の点) | 現在位置をマークして、コメントを追加します。 |
・コントロール+S(2,3,4の点) | 現在のセクションをマークして、コメントを追加します。 |
・コントロール+スペースキー | 直前のマーク位置に付けられているコメントを、一覧表示します。 |
・コントロール+エンターキー | 直前のマーク位置に、コメントを追加します。 |
・コントロール + E(1,5の点) | データに付けられているコメントの一覧を表示します。 |
・コントロール + セレクト + S(2,3,4の点) | データに付けられているコメントをキーワードで絞り込み表示します。 |
コメント機能について詳しくは、 〈5.4 コメント機能〉 の項を参照してください。
このウィンドウのメニューから、以下のコマンドが選択できます。
このウィンドウは、テキストデータと音声データの両方を含む、マルチメディアデイジーデータを開いた時に表示されます。
ウィンドウのタイトルには、デイジーデータのタイトルが表示されます。
このウィンドウでは、テキストデータの読み上げと、音声デイジーデータの再生、データ内の移動操作ができます。
このウィンドウには、テキスト表示部とオーディオプレイヤーの両方があり、テキスト表示部にフォーカスがある時はテキストスピーチ、その他の場所にフォーカスがある時は、オーディオ再生が優先になります。
このウィンドウを閉じるには、コマンドキー+E(または、エスケープキー)を押します。
このウィンドウの操作は、オルトキーを押して、メニューからも選択できます。
このウィンドウでは、プレイヤーを操作するために点字キーを使用します。
エンターキー | 再生/停止
*ただし、テキスト表示にフォーカスがある時は、テキストの連続読みを行います。 テキスト表示にフォーカスがある状態で、オーディオを再生したい時は、コントロール+オルト+エンターキーの操作をご使用ください。 |
3の点 | 前のフレーズにスキップ |
2,3の点 | 前のページにスキップ |
1,2,3の点 | 前の見出しにスキップ |
6の点 | 次のフレーズにスキップ |
5,6の点 | 次のページにスキップ |
4,5,6の点 | 次の見出しにスキップ |
1,3の点 | 巻き戻し |
4,6の点 | 早送り |
*早送りや巻戻しの状態で見出しの上を通過すると、少し低めの音が鳴ります。
また、早送りや巻戻しの途中で、もう一度同じボタンを押すと、高速送りと低速送りを切り替えられます。
デイジーデータは、先頭からの再生時間や見出し項目など、いろいろな方法でデータの中を移動できるように作られています。
次の操作を使うと、移動方法や、その方法での移動の単位を指定して、データの中を移動できます。
移動の単位とは、一度に何分移動するか、どのレベルまでの見出しを探すかなどの選択です。
1,2の点 | 前の移動方法を選択 |
4,5の点 | 次の移動方法を選択 |
2の点 | その移動方法での、前の移動単位を選択 |
5の点 | その移動方法での、次の移動単位を選択 |
1の点 | その移動単位で前方向にスキップ |
4の点 | その移動単位で後ろ方向にスキップ |
このウィンドウには、以下のボタンがあります。
実行するには、タブキーで移動してスペースキーを押すか、ショートカットキーを入力します。
見出し一覧…ショートカット=オルト+S。
ページ一覧…ショートカット=オルト+G。
マークを付ける…ショートカット=オルト+M。
マーク一覧…ショートカット=オルト+L。
現在位置の情報表示…ショートカット=オルト+C。
また、以下のショートカット操作でフォーカスを移動できます。
オルトキー+A:オーディオ再生時間の表示
オルトキー+T:テキスト本文の表示
(簡単操作選択項目 D10)=利用可能
今読んでいるセクションや、現在の再生位置にマークを付け、点字でコメントを書いておくことができます。
コメントは、1件1行の、自由な長さの点字文で、本の内容の要約や、感想などを記録できます。
書いたコメントは、後でコメント一覧でノートとして参照したり、それぞれのコメントが付けられた位置にジャンプして、朗読を聞き直すことができます。
次の操作をご利用ください。
・コントロール+M(1,3,4の点) | 現在位置をマークして、コメントを追加します。 |
・コントロール+S(2,3,4の点) | 現在のセクションをマークして、コメントを追加します。 |
・コントロール+スペースキー | 直前のマーク位置に付けられているコメントを、一覧表示します。 |
・コントロール+エンターキー | 直前のマーク位置に、コメントを追加します。 |
・コントロール + E(1,5の点) | データに付けられているコメントの一覧を表示します。 |
・コントロール + セレクト + S(2,3,4の点) | データに付けられているコメントをキーワードで絞り込み表示します。 |
コメント機能について詳しくは、 〈5.4 コメント機能〉 の項を参照してください。
このウィンドウのメニューから、以下のコマンドが選択できます。
よく使用する移動方法・移動単位を、ショートカットで指定して、直接ジャンプすることができます。
これらの操作は、各種デイジーデータの再生/閲覧ウィンドウで利用可能です。
1,2,3の点キー | 前の見出しにスキップ |
1,2,3の点+4の点 | 前のレベル1の見出し。 |
1,2,3の点+5の点 | 前のレベル2以上の見出し。 |
1,2,3の点+6の点 | 前のレベル3以上の見出し。 |
4,5,6の点キー | 次の見出しにスキップ |
4,5,6の点+1の点 | 次のレベル1の見出し。 |
4,5,6の点+2の点 | 次のレベル2以上の見出し。 |
4,5,6の点+3の点 | 次のレベル3以上の見出し。 |
2,3の点キー | 前のページにスキップ |
2,3の点+5の点 | 10ページ前 |
5,6の点キー | 次のページにスキップ |
5,6の点+2の点 | 10ページ後 |
1,3の点+4の点 | 1時間前 |
1,3の点+5の点 | 10分前 |
1,3の点+6の点 | 1分前 |
4,6の点+1の点 | 1時間後 |
4,6の点+2の点 | 10分後 |
4,6の点+3の点 | 1分後 |
他のウィンドウを操作している時でも、次の操作でデイジー再生をコントロールできます。
この機能は、デイジーデータを聞きながら、テキストや点字でメモを取る時などに便利です。
ウィンキー+0 | 巻き戻し |
ウィンキー+1 | 再生/停止 |
ウィンキー+2 | 早送り |
ウィンキー+3 | 現在位置の確認 |
ウィンキー+4 | 前のマークへ移動 |
ウィンキー+5 | マークを付ける |
ウィンキー+6 | 次のマークへ移動 |
ナビキーの設定で、「オーディオ再生の操作」を選択している場合、他のウィンドウを操作中でも、ナビキーでデイジー再生をコントロールできます。
右ボタン | 再生/停止 |
右ボタン+コントロール | 早送り |
右ボタン+オルト | 次のマーク |
右ボタン+コントロール+オルト | 次の見出し |
左ボタン | 3秒前(または、前の行)に戻る |
左ボタン+コントロール | 巻戻し |
左ボタン+オルト | 前のマーク |
左ボタン+コントロール+オルト | 前の見出し |
左右ボタン+オルト | マークを付ける |
左右ボタン+オルト+コントロール | 現在位置の読み上げ |
(簡単操作選択項目)「D12 テキストデイジーの点字フィールド機能」=隠す
テキストデイジーデータやマルチメディアデイジーデータには、本文のテキスト情報が含まれています。
これらのテキスト情報は、通常、その都度点訳して点字表示しています。
もし点訳に誤りがある場合は、点訳単語のユーザー登録機能を使って修正することができます。
これに対して、ここでご紹介する点字フィールド機能では、本文を点訳した点字データをデイジーデータ内に保存しておき、デイジーデータを開いた時に一緒に読み込んで表示します。
点字フィールドは独立したデータとして管理されるため、必要に応じて点訳を修正したり、内容を補足したりできます。
この機能を利用するには、簡単操作設定「D12 テキストデイジーの点字フィールド機能」を有効にしてください。
なお、デイジーデータ内に点字フィールドのデータが含まれている場合、上記の設定に関わらず、点字フィールドも表示されます。
テキストデイジーデータ、およびマルチメディアデイジーデータの閲覧中に次のコマンドを実行すると、本文のテキストデータを点訳して、点字フィールドを作成します。
メニュー → データ → 点字フィールドの作成
この際、文章が読みやすくなるよう、行や見出し行の先頭にはマス空けが挿入され、見出し行の前には空白行が挿入されます。
作成した点字フィールドのデータは、以下のファイルに保存されます。
〈デイジーデータのフォルダ〉\Braille\BrailleArchives.dat
次回から、このデイジーデータを開くと、点字フィールドも自動的に読み込まれます。
点字フィールドがあるデータを開くと、まず本文のテキストと点字の両方が表示されます。
次の操作により、テキスト表示と点字表示を切り替えながら本文を閲覧できます。
テキスト表示のみ=オルトキー+T
点字表示のみ=オルトキー+B
キーワード検索コマンドは、テキスト表示中はテキスト検索、点字表示中は点字検索になります。
点字フィールドを編集するには、次のコマンドを実行します。
メニュー → 編集 → 点字フィールドの編集
(ショートカット=コントロールキー+セレクトキー+E)
すると、「点字フィールドの編集」というタイトルの複数行編集ボックスが開き、今表示していた行の内容が表示されます。
内容を適宜修正した後、オルトキー+エンターキーを押して確定します。
編集した内容は、専用の保存場所に追記保存されます。
修正作業が一通り終了したら、次のコマンドで点字フィールドを整列保存しておくと、デイジーデータの読み込みがやや速くなります。
メニュー → 編集 → 点字フィールドの整列保存
点字フィールドのデータを取り出して、各種点字エディタで編集することができます。
次のコマンドを実行すると、点字フィールドの内容が指定したファイルに保存されます。
メニュー → データ → 点字フィールドのエクスポート
保存先ファイルの選択ウィンドウが開きますので、目的の点字データファイル名を指定してください。
ファイルの形式は、.bmt, .bes, .brlが利用可能です。
保存した点字データは、デイジーデータとしての区切り目に改ページコードが挿入されています。
また、点字データファイル名に.indexをプラスしたファイル名で、各ページに対応するデイジーデータ内のIDが保存されます。
外部の点字エディタを使って点字データを修正する場合は、改ページコードの数が変わらないように気をつけて編集してください。
(.indexファイルの内容)
1行目:デイジーデータのタイトル
2行目以降:〈領域の先頭ID〉,〈領域の最終ID〉(点字データのページ数と同じ行数)
最終行:<end>
(UTF8エンコーディングで保存されています。)
また、修正したデータは、次のコマンドでデイジーデータに結合することができます。
メニュー → データ → 点字フィールドのインポート
デイジーデータ内に次の2個のファイルが含まれていると、最初にデータを開いた時に、点字フィールドが自動的にインポートされます。
〈デイジーデータのフォルダ〉\Braille\Original.brl
〈デイジーデータのフォルダ〉\Braille\Original.brl.index
この節では、点字図書データの利用方法と、閲覧方法をご説明します。
本機では、分冊毎に分けてファイルに保存されている点字図書データを、一つの点字図書として閲覧できます。
点字図書データを開くと、全巻分のデータを読み込み、専用のビュアーで表示します。
キーワード検索をする時も、図書全体を一度に検索できます。
前に読んでいた本を開く時は、巻数を覚えていなくても、前回の続きから表示されます。
なお、点字図書データとして開くと、内容を編集することはできません。
図書データは、.bmbookという拡張子のファイルにまとめて保存され、次回からは、このファイルだけで点字図書データを閲覧できるようになります。
次のようなデータを、点字図書データとして閲覧できます。
点字図書データを本機で利用するには、次のように準備します。
(1)お手元の点字図書データが圧縮されている場合は、データを解凍してください。
(2)データをフォルダごと、SDカードやUSBメモリーなどの記憶メディア内のアプリフォルダ(BMS_BrlData)内にコピーしてください。
点字図書データをサピエ図書館から検索・ダウンロードして利用する場合は、パソコン上で動作する本機のユーティリティソフト TextPageを使うと便利です。詳しくは、 〈5.3 パソコンで、サピエ図書館からデイジーファイルや点字ファイルをダウンロードする〉 の項を参照してください。
新しいデータを開く時は、次のどれかの方法で操作してください。
(1)サピエ図書館からダウンロードした点字図書データを開く場合
(その図書データのフォルダ内にDetail.txtファイルがあるもの)
データをコピーした記憶メディアを、本機に接続します。
メディアの検出ウィンドウ内にある、[点字図書を開く]ボタンを押します。
すると「点字図書一覧」ウィンドウが表示されますので、そこから目的のデータを選択してください。
(2)点字図書館などのダウンロードサービスで提供された点字図書データを開く場合
(その図書データのフォルダ内にDown.infoファイルがあるもの)
メディアの検出ウィンドウ内にある、[点字図書を開く]ボタンを押します。
すると「点字図書一覧」ウィンドウが表示されますので、そこから目的のデータを選択してください。
(3)内蔵SD内にコピーされているデータを開く場合
(その図書データのフォルダ内にDetail.txt、またはDown.infoファイルがあるもの)
ファイル一覧ウィンドウで、以下のコマンドを実行します。
メニュー → プログラム → フォルダ内の点字図書一覧を表示する
すると「点字図書一覧」ウィンドウが表示されますので、そこから目的のデータを選択してください。
(4)その他の点字図書データを開く場合、
(その図書データのフォルダ内にDetail.txtファイルやDown.infoファイルがない場合)
ファイル一覧ウィンドウで、点字図書のデータが保存されているフォルダに移動した後、以下のコマンドを実行します。
メニュー → プログラム → フォルダ内の点字ファイルから、点字図書データを作る
すると、フォルダ内のデータをまとめた点字図書データが作成されて、「点字図書閲覧」プログラムが起動します。
一度開いたことのあるデータを読みたい場合は、メインウィンドウから「点字図書閲覧」プログラムを起動してください。
(簡単操作選択項目)「A6 点字図書閲覧プログラム」=利用可能
このプログラムは、複数分冊の点字図書をまとめて読み込み、効率的に閲覧したり、検索できます。
点字図書閲覧プログラムを起動するには、メインウィンドウの「点字図書閲覧」項目を選択して、エンターキーを押すか、グローバルショートカット、ウィンキーとW(2,4,5,6の点)を押します。
すると、「点字図書データの選択」ウィンドウが開きます。
このウィンドウには、接続されたメモリーのアプリフォルダ内にある点字図書データと、最近開いた点字図書データの一覧表が表示されています。
目的の図書データを選択してエンターキーを押すと、図書データの閲覧ウィンドウが開きます。
初めに、点字図書の表示方法の問い合わせが表示されますので、お好みの表示方法を選択して、エンターキーを押してください。
なお、今挿入されていないSDカードやUSBメモリーの図書データはリストに表示されません。
このウィンドウの操作は、オルトキーを押して、メニューからも選択できます。
このウィンドウには以下の項目があり、タブキーで項目の間を移動します。
(ステータス表示)
リスト内の図書データの数が表示されています。
(データリスト)
点字図書データの一覧表が表示されています。
(この本を開く)
リストで選択している図書データを開きます。リスト上でエンターキーを押すのと同じです。
(このリストにない本を開く)
その他の図書データを選択するために、「読み込むファイルの選択」ウィンドウを開きます。
(この本を削除する)
リストで選択している図書データを削除します。リスト上でデリートキーを押すのと同じです。
データリストでは、次の操作が使用できます。
上矢印キー(コマンドキー+1の点) | 前の項目に移動します。 |
下矢印キー(コマンドキー+4の点) | 次の項目に移動します。 |
ホームキー(コマンドキー+1,3の点) | 最初の項目に移動します。 |
エンドキー(コマンドキー+4,6の点) | 最後の項目に移動します。 |
エンターキー | この図書データを開きます。 |
デリートキー | 図書データを削除して、ゴミ箱に入れます。 |
セレクトキー+デリートキー | 図書データを完全に削除します(取り消しできない操作のため、充分ご注意ください)。 |
コントロール+C(1,4の点) | データを、他の記憶メディアにコピーするか、コピー対象として、クリップボードに登録します。詳しくは、 〈2.4.3 アプリフォルダ間で、データをコピー/移動する方法〉 を参照してください。 |
コントロール+X(1,3,4,6の点) | データを、他の記憶メディアに移動するか、または移動対象として、クリップボードに登録します。詳しくは、 〈2.4.3 アプリフォルダ間で、データをコピー/移動する方法〉 を参照してください。 |
このウィンドウのメニューから、以下のコマンドが選択できます。
〔表示モードの選択〕
点字図書データを開くと、初めに、「表示方法の選択」ウィンドウが表示されます。
行の表示の仕方を以下の選択肢から選んで、エンターキーを押してください。
すると、図書タイトル名のウィンドウが開き、図書の内容が表示されます。
このウィンドウでは、点字図書データの読み上げと、データ内の移動操作ができます。
本を閉じるには、エスケープキーか、コマンドキー+Zを押します。
このウィンドウの操作は、オルトキーを押して、メニューからも選択できます。
文書内を移動するには、次のように操作します。
上矢印キー | コマンドキー+1の点): 前の行に移動します。 |
下矢印キー(コマンドキー+4の点) | 次の行に移動します。
セレクトキーを組み合わせると、移動した範囲を範囲選択します。 |
左矢印キー(コマンドキー+3の点) | 行内の前の文(2マス空け区切り)に移動します。 |
右矢印キー(コマンドキー+6の点) | 行内の次の文(2マス空け区切り)に移動します。 |
コントロール+左矢印キー(コマンドキー+2の点) | 前の単語に戻ります。 |
コントロール+右矢印キー(コマンドキー+5の点) | 次の単語に進みます。 |
ページアップキー(コマンドキー+2,3の点) | レイアウト表示の時、前のページに移動します。
段落表示の時は、10行分移動します。 |
ページダウンキー(コマンドキー+5,6の点) | レイアウト表示の時、次のページに移動します。
段落表示の時は、10行分移動します。 |
コントロール+ページアップキー(コマンドキー+2,3の点) | 前の改ページ位置に移動します。 |
コントロール+ページダウンキー(コマンドキー+5,6の点) | 次の改ページ位置に移動します。 |
コマンドキー+1,2,4,6の点 | 前の分冊に移動します。 |
コマンドキー+1,3,4,5の点 | 次の分冊に移動します。 |
コントロール+ホームキー(コマンドキー+1,2,3の点) | 図書データの先頭に移動します。 |
コントロール+エンドキー(コマンドキー+4,5,6の点) | 図書データの末尾に移動します。 |
コマンドキー+2,3,4,6の点 | カーソルをオン/オフします。 |
(ワイドモデル)左+右矢印キー | カーソルをオン/オフします。 |
(ワイドモデル)上+下矢印キー | カーソル位置を記憶するか、記憶位置に戻ります。 |
コマンドキー+セレクトキー+2,3,4,6の点 | カーソルを選択中の範囲の反対の端に移動します。 |
コマンドキー+1,4の点 | 行の内容を読み上げます。 |
エンターキー、またはコマンドキー+1から6の点 | カーソルを移動しながら、文書を読み上げます。 |
コントロール+M(1,3,4の点) | 表示中の行をマークします。 |
コントロール+J(2,4,5の点) | マーク位置に移動します。セレクトキーを組み合わせると、マーク位置までを範囲選択します。 |
コントロール+C(1,4の点) | 選択範囲を、クリップボードにコピーします。 |
コマンドキー+1,5,6の点 | 今のカーソル位置を表示します。 |
キーワードを検索するには、次のように操作します。
コントロール+F | 検索キーワードを指定して、検索を開始します。 |
コマンドキー+3,5,6の点 | 後ろ方向を検索します。 |
コマンドキー+2,3,6の点 | 前方向を検索します。 |
コマンドキー+1,3,6の点 | 文書の先頭から検索します。 |
今表示している行を見出し行に指定したり、前後の見出し行に移動できます。
コマンドキー+3,4,5の点 | 見出し行に設定します。 |
コマンドキー+1,2,6の点 | 見出し行設定を解除します。 |
コマンドキー+3,4,5,6の点 | 次の見出し行に移動します。 |
コマンドキー+1,2,3,6の点 | 前の見出し行に移動します。 |
コントロール+L | 見出し行一覧を開きます。 |
今表示している行をブックマーク行に指定したり、前後のブックマーク行に移動できます。
コントロール+B | ブックマーク行設定をオン/オフします。 |
コマンドキー+2,3,4,5,6の点 | 次のブックマーク行に移動します。 |
コマンドキー+1,2,3,5,6の点 | 前のブックマーク行に移動します。 |
コントロール+セレクト+L | ブックマーク行一覧を開きます。 |
前後の字下げ行に移動できます。
コマンドキー+1,4,5,6の点 | 次の字下げ行に移動します。 |
コマンドキー+1,2,3,4の点 | 前の字下げ行に移動します。 |
コントロール+セレクト+I | 字下げ行一覧を開きます。 |
空行で区切られたブロックの先頭に移動できます。
コマンドキー+1,3,4,5,6の点 | 次の行区切りに移動します。 |
コマンドキー+1,2,3,4,6の点 | 前の行区切りに移動します。 |
(簡単操作選択項目 D14)=隠す
本文の2行以上の範囲をプルダウンブロックに設定し、先頭行の左端に表示される「プルダウンマーク」のクリックでその範囲の表示を折りたたんだり展開したりできます。
プルダウンマークは、以下のように表示されます。
折りたたまれている状態:5,6の点、2,6の点(プラス)
展開されている状態:5,6の点、3,5の点(マイナス)
プルダウンブロック機能を利用するには、以下のコマンドを使います。
点字図書閲覧メニュー → プルダウンブロック →
プルダウンブロックの設定, コントロール+セレクト+W: 現在の選択範囲をプルダウンブロックに設定します。
次のプルダウンブロックへ, オルト+コマンドキー+3,4,5,6の点: 今の表示位置より後ろにあるプルダウンブロックに移動します。
前のプルダウンブロックへ, オルト+コマンドキー+1,2,3,6の点: 今の表示位置より前にあるプルダウンブロックに移動します。
プルダウンブロック一覧, コントロール+W: この図書データ内のプルダウンブロックの一覧を表示します。
セクションプルダウンブロックの設定: 全てのセクションにプルダウンブロックを設定します。
3行以上範囲選択した状態で「プルダウンブロックの設定」コマンドを実行すると、間の行が折りたたまれて、先頭行にプルダウンマークが表示されます。
プルダウンマークをクリックすると、ブロックの展開と折りたたみを切り替えられます。
また、展開したプルダウンブロックの中でエスケープキーを押しても、プルダウンブロックを折りたたむことができます。
この場合、次にこのプルダウンブロックを展開すると、折りたたんだ時の位置に表示が戻ります。
プルダウンブロックの設定を解除するには、プルダウンマークの行にカーソルを移動し、範囲選択していない状態で「プルダウンブロックの設定」コマンドを実行してください。
なお、プルダウンブロック機能を有効にしている場合は、エスケープキーを押しても点字図書閲覧ウィンドウが閉じません。
点字図書閲覧ウィンドウを閉じるには、コマンドキー+Zの操作をご利用ください。
(簡単操作選択項目 D10)=利用可能
データ内の行に、点字でコメントを書いておくことができます。
コメントは、1件1行の、自由な長さの点字文で、本の内容の要約や、感想などを記録できます。
書いたコメントは、後でコメント一覧でノートとして参照したり、それぞれのコメントが付けられた行にジャンプして、本文を読み直すことができます。
次の操作をご利用ください。
・コントロール+スペースキー | 表示中の行に付けられているコメントを、一覧表示します。 |
・コントロール+エンターキー | 表示中の行に、コメントを追加します。 |
・コントロール + R | 選択中の行に、位置情報付きのコメントを追加します。 |
・コントロール + E(1,5の点) | データに付けられているコメントの一覧を表示します。 |
・コントロール + セレクト + S(2,3,4の点) | データに付けられているコメントをキーワードで絞り込み表示します。 |
なお、コメントを付けた行には、行頭に次のコメントマークが表示されます。
コメントマーク:6の点、3の点
コメントマークのマスのタッチカーソルを押すと、その行に付けたコメント一覧のウィンドウが開きます。
コメント機能について詳しくは、 〈5.4 コメント機能〉 の項を参照してください。
このウィンドウのメニューから、以下のコマンドが選択できます。
点字文書や点字図書の内容をランダム順に閲覧できる機能です。
この機能を利用するには、次のコマンドを実行します。
点字編集メニュー → データ → ランダム読書
点字図書閲覧メニュー → 移動 → ランダム読書
これらのコマンドを実行すると、まず次の選択ボックスが表示されます。
ランダム読書の表示方法の選択:
・段落単位でランダム表示
・セクション単位でランダム表示
・ブックマーク行をランダム表示
・データページをランダム表示
目的の選択肢を選んでエンターキーを押すと、ランダム読書のウィンドウが開きます。
(1)段落単位でランダム表示
行頭が2マス空けされた見出し行以外の行をランダムに表示します。
前後の段落に移動するには、上下矢印キーを押します。
(2)セクション単位でランダム表示
見出し行から次の見出し行の間を一単位としてランダムに表示します。
前後のセクションに移動するには、次のように操作します。
次のセクションへ移動 コマンドキー+3,4,5,6の点
前のセクションへ移動 コマンドキー+1,2,3,6の点
(3)ブックマーク行をランダム表示
ブックマークを付けた行をランダムに表示します。
前後の行に移動するには、上下矢印キーを押します。
(4)データページをランダム表示
改ページから次の改ページまでを一単位としてランダムに表示します。
前後のデータページに移動するには、次のように操作します。
次のデータページへ移動 コントロールキー+コマンドキー+5,6の点
前のデータページへ移動 コントロールキー+コマンドキー+2,3の点
「サピエ図書館」は、視覚障害者及び視覚による表現の認識に障害のある方々を対象として、全国視覚障害者情報提供施設協会が運営する、インターネット上の電子図書館です。
サピエ図書館を利用すると、デイジー図書や点字図書をインターネット上で検索し、読みたい資料を、ダウンロードして、閲覧できます。
サピエ図書館サイトは、一般のブラウザから、以下のURLでアクセスできます。
https://www.sapie.or.jp/
本機の付属ソフト「BMシリーズ機器用ユーティリティ」の中にも、サピエ図書館のサービスを効率的に利用できる「サピエ図書館検索ツール」をご用意しています。
ここでは、このソフトを使用して、サピエ図書館から資料を検索・ダウンロードし、本機で利用する方法をご紹介します。
ここでご紹介する操作を行うには、インターネットに接続できるパソコンが必要です。
また、サピエ図書館のサービスを利用するために、サピエ図書館の個人IDが必要です。
個人IDをまだお持ちでない場合、個人会員登録は無料ですので、点字図書館など、お近くのサピエ加盟施設・団体にご相談ください。
BMシリーズ機器用ユーティリティは、当社ホームページの以下のページ、または製品添付のサポートCD-ROMから、インストールしてください。
ケージーエス福祉機器用ダウンロード専用ページ: https://www.kgs-jpn.co.jp/down.html
パソコンでダウンロードしたデータは、SDカードかUSBメモリーに入れて、本機に接続します。
SDカードを使用する場合は、パソコンで読み書きできるドライブも必要になります。
どちらかの記憶メディアをご用意ください。
それでは、操作方法をご説明します。
パソコンで、次のように操作します。
(1)Winキー+Rを押して、「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開きます。
(2)「textpage」と入力し、Enterキーを押します。
すると、サピエ図書館検索ツールが起動し、「接続ポートの選択」ウィンドウが開きます。
(3)BMスマート、またはブレイルメモシリーズを点字ディスプレイとして使用している場合は、その接続ポートを選択して、Enterキーを押してください。
使用していない場合は、Escキーを押してください。
すると、「サピエ図書館検索ツール メインウィンドウ」が開きます。
このウィンドウには、以下のボタンがあります。
(サピエ図書館を検索)ボタン
サピエ図書館に接続して、デイジーデータや点字データを検索します。
ダウンロードしたデータは、自動的に解凍されて、ユーザーフォルダ内の「サピエデータ(TextPage)」というフォルダに入ります。
(デイジーデータ一覧)ボタン
ダウンロード済みのデイジーデータを一覧表示します。
ここから、デイジーデータのコピーや削除の操作ができます。
(点字データ一覧)ボタン
ダウンロード済みの点字データを一覧表示します。
ここから、点字データのコピーや削除の操作ができます。
(バージョン情報)ボタン
このプログラムのバージョン情報を表示します。
また、このプログラムで利用しているオープンソースリソースと、それらのライセンス情報の保存場所を説明しています。
(プログラムの終了)ボタン
このプログラムを終了します。
サピエ図書館を検索するには、[サピエ図書館を検索]ボタンを押します。
すると、サピエサイトにアクセスします。
このソフトでは、インターネットの操作も、全てダイアログボックスとリストで操作できるようになっています。
各ウィンドウ内の入力欄やリスト、ボタンの間は、Tabキーで移動します。
ページ間の移動のリンクはボタンになっていますので、Tabキーで選択してからEnterキーを押してください。
基本的な検索とダウンロードの操作の流れは、以下のようになります。
(1)サピエ会員ログイン
サピエIDとパスワードを入力して、Enterキーを押します。
(2)サピエ図書館ウィンドウ
「点字データ検索」、「デイジーデータ検索」などのボタンがありますので、Tabキーで選択して、Enterキーを押します。
(3)データ検索・ダウンロード
検索したい資料のタイトルや著者名などを入力します。
全ての入力欄に入力する必要はありません。
サピエ図書館は、キーワードをかな文字で指定しても検索できるので、とても便利です。
(4)検索結果の表示
検索結果のリストが、初期設定で50件ずつ表示されます。
リストから目的のデータを選択してEnterキーを押すと、そのデータをダウンロードします。
また、スペースキーを押すと、その資料の詳細情報を表示します。
資料の詳細情報からは、雑誌のバックナンバーのダウンロードもできます。
検索結果が複数ページに分けて表示されている時は、「次へ」、「前へ」などのボタンで前後のページに移動してください。
Escキーを押すと、検索を中止して、メインウィンドウに戻ります。
サピエ図書館からダウンロードしたデータは、自動的に解凍されて、以下のフォルダに保存されます。
デイジーデータ:デスクトップ→ログイン中のアカウント名→サピエデータ(TextPage)→デイジーデータ
点字データ:デスクトップ→ログイン中のアカウント名→サピエデータ(TextPage)→点字データ
(フォルダのパスは、Windowsのバージョンにより異なる場合があります。)
このプログラムのメインウィンドウにある「デイジーデータ一覧」ボタンを押すと、同名のウィンドウが開きます。
このウィンドウには、ダウンロードしたデイジーデータのリストと、以下のボタンがあります。
デイジーデータを選択してから、Tabキーで目的のボタンに移動し、Enterキーで実行してください。
(選択したドライブのアプリフォルダにコピーする)ボタン
アプリフォルダは、BMスマートでデータの種類ごとに定めているフォルダの名前です。
デイジーデータのアプリフォルダは、BMS_DaisyDataです。
SDカードやUSBメモリーの中の、アプリフォルダにデータをコピーしておくと、データを対応するプログラムから簡単に開くことができます。
まず、コピー先の記憶メディアをパソコンに接続してください。
その後、コピーしたいデータを選択してから、このボタンを押します。
すると、「アプリフォルダにコピー」ウィンドウが開きます。
本機に接続できる記憶メディアは「リムーバル ディスク」と表示されます。
目的のドライブを選択してEnterキーを押すと、アプリフォルダへのコピーが始まります。
なお、コピー先のドライブにアプリフォルダがない場合は、自動的に作成されますので、ご注意ください。
(クリップボードにコピーする)ボタン
デイジーデータをクリップボードにコピーします。
コピーしたいデータを選択してから、このボタンを押してください。
(データを削除する)ボタン
デイジーデータをパソコンから削除します。
削除したいデータを選択してから、このボタンを押してください。
このプログラムのメインウィンドウにある「点字データ一覧」ボタンを押すと、同名のウィンドウが開きます。
このウィンドウには、ダウンロードした点字データのリストと、以下のボタンがあります。
点字データを選択してから、Tabキーで目的のボタンに移動し、Enterキーで実行してください。
(選択したドライブのアプリフォルダにコピーする)ボタン
アプリフォルダは、BMスマートでデータの種類ごとに定めているフォルダの名前です。
点字データのアプリフォルダは、BMS_BrlDataです。
SDカードやUSBメモリーの中の、アプリフォルダにデータをコピーしておくと、データを対応するプログラムから簡単に開くことができます。
まず、コピー先の記憶メディアをパソコンに接続してください。
その後、コピーしたいデータを選択してから、このボタンを押します。
すると、「アプリフォルダにコピー」ウィンドウが開きます。
本機に接続できる記憶メディアは「リムーバル ディスク」と表示されます。
目的のドライブを選択してEnterキーを押すと、アプリフォルダへのコピーが始まります。
なお、コピー先のドライブにアプリフォルダがない場合は、自動的に作成されますので、ご注意ください。
(クリップボードにコピーする)ボタン
点字データをクリップボードにコピーします。
コピーしたいデータを選択してから、このボタンを押してください。
(BMTermで送信する)ボタン
点字データを、通信ポートからブレイルメモシリーズ機器に送信します。
送信したいデータを選択してから、このボタンを押してください。
すると、データ内のファイル一覧が開き、ブレイルメモシリーズ機器に送信するファイルを選択できます。
また、点字ファイルをパソコン上で開いて読むこともできます。
(データを削除する)ボタン
点字データをパソコンから削除します。
削除したいデータを選択してから、このボタンを押してください。
コメント機能は、次の種類のデータの自由な場所に、点字でメモや注釈を書き込んで置ける機能です。
*点字文書の拡張編集機能を利用すると、点字文書にもコメントを登録することができます。
この機能については、〈4.2.9 拡張点字編集機能について〉の項を参照してください。
書き込んだコメントは、コメント一覧などのコマンドで参照できます。
また、そのコメントが付けられた位置にジャンプしたり、コメントの内容を、点字のノートに貼り付けて、保存できます。
コメントは、1件が1行の、自由な長さの点字文で、各データ内で、次の要素と結びつけて記録されます。
・デイジーデータ | マーク |
・点字図書データ | 行 |
・オーディオ/メディアデータ | チャプター |
これらの要素を、コメントフォルダと呼びます。
各コメントフォルダには、複数のコメントを記録できます。
コメントフォルダのデータは、次のファイル内に保存され、本体のデータと連動して管理されます。
・デイジーデータ | データフォルダ内のブックマークファイル |
・点字図書データ | 点字図書データ内(.bmbook2) |
・オーディオ/メディアデータ | チャプターファイル名(.chapter2) |
本体データを削除すると、コメントの情報も一緒に削除されます。
削除する前に、必要なコメントの情報は、点字ファイルにコピーして、保存してください。
コメント機能の操作は、各データ共通で、本体データの閲覧/再生ウィンドウから利用可能です。
・コントロール+スペースキー | 表示中の行、または直前のコメントフォルダに付けられているコメントを、一覧表示します。 |
・コントロール+エンターキー | 表示中の行、または直前のコメントフォルダに、コメントを追加します。 |
・コントロール + E(1,5の点) | データに付けられているコメントの一覧を表示します。 |
・コントロール + セレクト + S(2,3,4の点) | データに付けられているコメントをキーワードで絞り込み表示します。 |
・コントロール+M(1,3,4の点) | デイジーデータ、オーディオ/メディアデータで、現在位置にコメントを追加します。 |
・コントロール+S(2,3,4の点) | デイジーデータで、現在のセクションにコメントを追加します。 |
*コメントを一括削除するには、各ウィンドウのメニューから、「全てのコメントを削除」コマンドを実行してください。
各本体データの閲覧/再生ウィンドウで、コメントを表示するコマンドを実行すると、「コメント一覧」ウィンドウが表示されます。
このウィンドウでは、コメントの閲覧や検索、コピーなどができます。
次の操作が可能です。
・前の項目に移動 | 上矢印キー |
・次の項目に移動 | 下矢印キー |
・選択中の項目が付けられている位置にジャンプ | エンターキー |
・コメント一覧を開く前の位置に戻る | エスケープキー |
・項目の修正 | スペースキー |
・前に挿入 | インサートキー |
・後ろに挿入 | コントロール+エンターキー |
・項目の削除 | デリートキー |
・新規検索 | コントロール + F(1,2,4の点) |
・前を検索 | コマンドキー+2,3,6の点 |
・後ろを検索 | コマンドキー+3,5,6の点 |
・初めから検索 | コマンドキー+1,3,6の点 |
・選択範囲のコピー | コントロール+C(1,4の点) |
コメントの検索コマンドでは、データ内に付けたコメントを指定したキーワードで絞り込み表示できます。
各ウィンドウで共通のショートカット操作=コントロール+セレクト+Sを利用できます。
このコマンドを実行すると、まず「コメントの検索」という名前の入力ウィンドウが開きます。
ここに、検索したいキーワードを入力してエンターキーを押します。
するとコメント一覧ウィンドウが開き、指定したキーワードを含むコメントの一覧が表示されます。
別のキーワードで再検索するには、スペースキーを押して新しいキーワードを入力してください。
入力欄を空にしてエンターキーを押すと、全てのコメントが一覧表示されます。
この章では、メディアデータの再生方法と、マイクから録音する方法についてご説明します。
本機では、オーディオ情報や音楽情報を録音したメディアデータを利用できます。
以下の形式のメディアデータが再生可能です。
本機には、オーディオ再生と、メディア再生の2種類の再生プログラムがあります。これらには、以下の特長があります。
オーディオ再生プログラムでは、音声の早聞き機能やゆっくり再生機能が利用できます。このため、ICレコーダやラジオの録音、インターネットからダウンロードしたスピーチ情報などを聞く時に便利です。
また、再生を聞きながらノートをとれるよう、別の編集ウィンドウから再生/停止などの操作をしたり、ノートを書いている間自動的に再生が中断する「メモポーズ機能」が利用できるようになっています。
これに対して、メディア再生プログラムでは、複数の曲を連続再生できるプレイリスト機能や、リピート再生機能を利用できます。このため、音楽CDなどからコピーしたアルバム情報を聞く時に便利です。
インターネットで入手したオーディオデータや、オーディオ機器で録音したオーディオデータを本機で利用する場合、オーディオ再生のアプリフォルダ(BMS_AudioData)にコピーしておくと便利です。
また、本機で利用したい音楽データは、メディア再生のアプリフォルダ(BMS_MediaData)にコピーしておくと便利です。
CDからのメディアデータの取り込みには、パソコン上の専用ソフトをご使用ください。詳しくは、 〈6.3.5 パソコンで、CDから音楽ファイルを取り込む〉 の項を参照してください。
なお、ネット上で購入した音楽データは、本機ではご利用頂けません。
オーディオ再生やメディア再生のチャプター機能を使用する場合は、SDカードを書き込み禁止にしないでください。
プレイリストファイル(.playlist)は、音楽アルバムなど、複数の曲を連続再生するために、本機で作成し、利用しているファイル形式です。
プレイリストファイルを選択してエンターキーを押すと、プレイリスト再生ウィンドウが開き、登録されている曲を、連続再生、またはランダム再生できます。
プレイリストは、次の場合に、作られます。
(1)外部SDカードやUSBメモリー内のアプリフォルダ(BMS_MediaData)の中に、オーディオ形式のファイルを含むフォルダがあると、メディア検出ウィンドウが、そのフォルダ内に、自動的にプレイリストを作ります。
「アーティスト名\アルバム名\各オーディオファイル」のように階層的に保存されている場合は、各レベルでのプレイリストを作成します。
(2)ファイル一覧ウィンドウで、オーディオファイルを保存したフォルダを選択し、次のコマンドを実行すると、そのフォルダ用のプレイリストを作成します。
メニュー → プログラム → フォルダ内の曲を再生する
この節では、オーディオ再生プログラムを使用して、オーディオデータを再生する操作をご説明します。
(簡単操作選択項目)「A7 オーディオ再生プログラム」=利用可能
オーディオ再生プログラムでは、音声の早聞きやゆっくり再生、ノートをとる時に便利なメモポーズ機能が利用できます。
オーディオ再生プログラムを起動するには、メインウィンドウの「オーディオ再生」項目を選択して、エンターキーを押すか、グローバルショートカット、ウィンキーとA(1の点)を押します。
すると、「オーディオデータの選択」ウィンドウが開きます。
このウィンドウには、接続されている記憶メディアのアプリフォルダ内のオーディオデータと、最近使ったオーディオデータの一覧表が表示されています。
目的のファイルを選択してエンターキーを押すと、再生ウィンドウが開きます。
今挿入されていないSDカードやUSBメモリーのファイルはリストに表示されません。
このウィンドウには以下の項目があり、タブキーで項目の間を移動します。
このウィンドウの操作は、オルトキーを押して、メニューからも選択できます。
(ステータス表示)
リスト内のファイルの数が表示されています。
(ファイルリスト)
オーディオデータの一覧表が表示されています。
(このファイルを開く)
リストで選択しているファイルを開きます。リスト上でエンターキーを押すのと同じです。
(このリストにないファイルを開く)
その他のファイルを選択するために、「読み込むファイルの選択」ウィンドウを開きます。
(このファイルを削除する)
リストで選択しているファイルを削除します。リスト上でデリートキーを押すのと同じです。
ファイルリストでは、次の操作が使用できます。
上矢印キー(コマンドキー+1の点) | 前の項目に移動します。 |
下矢印キー(コマンドキー+4の点) | 次の項目に移動します。 |
ホームキー(コマンドキー+1,3の点) | 最初の項目に移動します。 |
エンドキー(コマンドキー+4,6の点) | 最後の項目に移動します。 |
エンターキー | このファイルを開きます。 |
デリートキー | このファイルを削除して、ゴミ箱に入れます。 |
セレクトキー+デリートキー | このファイルを完全に削除します(取り消しできない操作のため、充分ご注意ください)。 |
コントロール+C(1,4の点) | データを、他の記憶メディアにコピーするか、コピー対象として、クリップボードに登録します。詳しくは、 〈2.4.3 アプリフォルダ間で、データをコピー/移動する方法〉 を参照してください。 |
コントロール+X(1,3,4,6の点) | データを、他の記憶メディアに移動するか、または移動対象として、クリップボードに登録します。詳しくは、 〈2.4.3 アプリフォルダ間で、データをコピー/移動する方法〉 を参照してください。 |
このウィンドウのメニューから、以下のコマンドが選択できます。
このウィンドウは、オーディオ再生プログラムで、データを選択すると表示されます。
このウィンドウでは、オーディオデータの再生と、データ内の移動操作ができます。
エンターキーを押すと再生が始まり、もう一度押すと再生が止まります。
長い録音データを聞く場合は、内容の切れ目にチャプターを付けておくと、目的の場所にジャンプできて便利です。
再生速度は、オーディオ再生設定のオーディオ再生速度で調節できます。
また、再生音量は、オーディオ再生設定のメインボリュームとオーディオ再生ボリュームで決まります。
このウィンドウを閉じるには、コマンドキー+E(または、エスケープキー)を押します。
このウィンドウの操作は、オルトキーを押して、メニューからも選択できます。
このウィンドウでは、プレイヤーを操作するために点字キーを使用します。
エンターキー | 再生/停止 |
3の点 | 10秒前にスキップ |
6の点 | 10秒後ろにスキップ |
1,3の点 | 巻き戻し |
4,6の点 | 早送り
*早送りや巻戻しの途中で、もう一度同じボタンを押すと、高速送りと低速送りを切り替えられます。 |
1の点 | 前のチャプターまでスキップ |
4の点 | 次のチャプターまでスキップ |
オーディオ再生のボリュームは、メインボリュームとオーディオ再生ボリュームで決まります。
また、オーディオ再生速度で、早聞きやゆっくり再生の速さを調節できます。
これらの設定項目を変更するには、コントロールキーとボリュームボタンで項目を選び、ボリュームボタンで値を変更してください。
このウィンドウには、以下のボタンがあります。
実行するには、タブキーで移動してスペースキーを押すか、ショートカットキーを入力します。
チャプターを付ける…ショートカット=オルト+M。
チャプター一覧…ショートカット=オルト+L。
(簡単操作選択項目 D10)=利用可能
現在の再生位置にチャプターを付け、点字でコメントを書いておくことができます。
コメントは、1件1行の、自由な長さの点字文で、録音されている内容の要約や、感想などを記録できます。
書いたコメントは、後でコメント一覧でノートとして参照したり、それぞれのコメントが付けられた位置にジャンプして、録音を聞き直すことができます。
次の操作をご利用ください。
・コントロール+M(1,3,4の点) | 現在位置にチャプターを付けて、コメントを追加します。 |
・コントロール+スペースキー | 直前のチャプターに付けられているコメントを、一覧表示します。 |
・コントロール+エンターキー | 直前のチャプターに、コメントを追加します。 |
・コントロール + E(1,5の点) | データに付けられているコメントの一覧を表示します。 |
・コントロール + セレクト + S(2,3,4の点) | データに付けられているコメントをキーワードで絞り込み表示します。 |
コメント機能について詳しくは、 〈5.4 コメント機能〉 の項を参照してください。
このウィンドウのメニューから、以下のコマンドが選択できます。
他のウィンドウを操作している時でも、次の操作でオーディオプレイヤーをコントロールできます。
この機能は、オーディオ再生を聞きながら、テキストや点字でメモを取る時などに便利です。
ウィンキー+0 | 巻き戻し |
ウィンキー+1 | 再生/停止 |
ウィンキー+2 | 早送り |
ウィンキー+3 | 現在位置の確認 |
ウィンキー+4 | 前のマークへ移動 |
ウィンキー+5 | マークを付ける |
ウィンキー+6 | 次のマークへ移動 |
ナビキーの設定で、「オーディオ再生の操作」を選択している場合、他のウィンドウを操作中でも、ナビキーでオーディオ再生をコントロールできます。
右ボタン | 再生/停止 |
右ボタン+コントロール | 早送り |
右ボタン+オルト | 次のマーク |
左ボタン | 3秒前(または、前の行)に戻る |
左ボタン+コントロール | 巻戻し |
左ボタン+オルト | 前のマーク |
左右ボタン+オルト | マークを付ける |
左右ボタン+オルト+コントロール | 現在位置の読み上げ |
メディア再生プログラムでは、音楽データが入ったオーディオファイルを再生します。
メディア再生のアプリフォルダ名は、bms_MediaDataです。
アプリフォルダ内にあるサブフォルダには、プレイリストファイルが自動的に作られます。
なお、メディア再生は音楽データの再生を目的としているため、再生速度の変更はできません。
音声の早聞き機能やゆっくり再生機能を利用したい場合は、オーディオ再生プログラムをご利用ください。
(簡単操作選択項目)「A10 メディア再生プログラム」=利用可能
メディア再生プログラムでは、プレイリスト機能を含む、音楽データの再生ができます。
メディア再生プログラムを起動するには、メインウィンドウの「メディア再生」項目を選択して、エンターキーを押すか、グローバルショートカット、ウィンキーとM(1,3,4の点)を押します。
すると、「メディアデータの選択」ウィンドウが開きます。
このウィンドウには、接続されている記憶メディアのアプリフォルダ内のメディアデータと、最近使ったメディアデータの一覧表が表示されています。
目的のファイルを選択してエンターキーを押すと、再生ウィンドウが開きます。
プレイリストファイルを選択して、エンターキーを押すと、プレイリスト用の再生ウィンドウが開きます。
今挿入されていないSDカードやUSBメモリーのファイルはリストに表示されません。
このウィンドウの操作は、オルトキーを押して、メニューからも選択できます。
このウィンドウには以下の項目があり、タブキーで項目の間を移動します。
(ステータス表示)
リスト内のファイルの数が表示されています。
(ファイルリスト)
メディアデータの一覧表が表示されています。
(このファイルを開く)
リストで選択しているファイルを開きます。リスト上でエンターキーを押すのと同じです。
(このリストにないファイルを開く)
その他のファイルを選択するために、「読み込むファイルの選択」ウィンドウを開きます。
(このファイルを削除する)
リストで選択しているファイルを削除します。リスト上でデリートキーを押すのと同じです。
(プレイリストを作る)
新しいプレイリストファイルを作ります。
アプリフォルダ内にあるフォルダには、自動的に、フォルダ内のメディアデータを登録したプレイリストファイルが作成されます。
(プレイリストを編集する)
既存のプレイリストファイルを編集します。
ファイルリストでは、次の操作が使用できます。
上矢印キー(コマンドキー+1の点) | 前の項目に移動します。 |
下矢印キー(コマンドキー+4の点) | 次の項目に移動します。 |
ホームキー(コマンドキー+1,3の点) | 最初の項目に移動します。 |
エンドキー(コマンドキー+4,6の点) | 最後の項目に移動します。 |
エンターキー | このファイルを開きます。 |
コントロール+エンターキー | プレイリスト項目が選択されている時、プレイリストの編集ウィンドウを開きます。 |
デリートキー | このファイルを削除して、ゴミ箱に入れます。 |
セレクトキー+デリートキー | このファイルを完全に削除します(取り消しできない操作のため、充分ご注意ください)。 |
コントロール+C(1,4の点) | データを、他の記憶メディアにコピーするか、コピー対象として、クリップボードに登録します。詳しくは、 〈2.4.3 アプリフォルダ間で、データをコピー/移動する方法〉 を参照してください。 |
コントロール+X(1,3,4,6の点) | データを、他の記憶メディアに移動するか、または移動対象として、クリップボードに登録します。詳しくは、 〈2.4.3 アプリフォルダ間で、データをコピー/移動する方法〉 を参照してください。 |
このウィンドウのメニューから、以下のコマンドが選択できます。
このウィンドウは、メディア再生プログラムで、メディアデータを選択すると表示されます。
このウィンドウでは、メディアデータの再生と、データ内の移動操作ができます。
エンターキーを押すと再生が始まり、もう一度押すと再生が止まります。
リピートのチェックボックスをチェックしておくと、データを繰り返し再生します。
一つのメディアデータの中に複数の曲が入っているような場合は、各曲の頭にチャプターを付けておくと、目的の曲にジャンプできて便利です。
再生音量は、オーディオ再生設定のメインボリュームとメディア再生ボリュームで決まります。
このウィンドウを閉じるには、コマンドキー+E(または、エスケープキー)を押します。
このウィンドウの操作は、オルトキーを押して、メニューからも選択できます。
このウィンドウでは、プレイヤーを操作するために点字キーを使用します。
エンターキー | 再生/停止 |
3の点 | 10秒前にスキップ |
6の点 | 10秒後ろにスキップ |
1,3の点 | 巻き戻し |
4,6の点 | 早送り
*早送りや巻戻しの途中で、もう一度同じボタンを押すと、高速送りと低速送りを切り替えられます。 |
1の点 | 前のチャプターまでスキップ |
4の点 | 次のチャプターまでスキップ |
メディア再生のボリュームは、メインボリュームとメディア再生ボリュームで決まります。
これらの設定項目を変更するには、コントロールキーとボリュームボタンで項目を選び、ボリュームボタンで値を変更してください。
このウィンドウには、以下のボタンがあります。
実行するには、タブキーで移動してスペースキーを押すか、ショートカットキーを入力します。
チャプターを付ける…ショートカット=オルト+M。
チャプター一覧…ショートカット=オルト+L。
(簡単操作選択項目 D10)=利用可能
現在の再生位置にチャプターを付け、点字でコメントを書いておくことができます。
コメントは、1件1行の、自由な長さの点字文で、曲の歌詞や、感想などを記録できます。
書いたコメントは、後でコメント一覧でノートとして参照したり、それぞれのコメントが付けられた位置にジャンプして、再生することができます。
次の操作をご利用ください。
・コントロール+M(1,3,4の点) | 現在位置にチャプターを付けて、コメントを追加します。 |
・コントロール+スペースキー | 直前のチャプターに付けられているコメントを、一覧表示します。 |
・コントロール+エンターキー | 直前のチャプターに、コメントを追加します。 |
・コントロール + E(1,5の点) | データに付けられているコメントの一覧を表示します。 |
・コントロール + セレクト + S(2,3,4の点) | データに付けられているコメントをキーワードで絞り込み表示します。 |
コメント機能について詳しくは、 〈5.4 コメント機能〉 の項を参照してください。
メニューから、以下のコマンドが選択できます。
このウィンドウは、メディア再生プログラムで、プレイリストファイルを選択すると表示されます。
このウィンドウでは、プレイリスト内のメディアデータの再生と、データ内の移動操作ができます。
エンターキーを押すと再生が始まり、プレイリスト内の曲を順番に再生します。
エンターキーをもう一度押すと再生が止まります。
その他、前後の曲にジャンプしたり、リスト内の曲をランダムな順番で再生することができます。
リピートのチェックボックスをチェックしておくと、プレイリストを繰り返し再生します。
ランダム再生の順番を変えるには、「ランダム再生」チェックボックスを2回押してください。
再生音量は、オーディオ再生設定のメインボリュームとメディア再生ボリュームで決まります。
このウィンドウを閉じるには、コマンドキー+E(または、エスケープキー)を押します。
このウィンドウの操作は、オルトキーを押して、メニューからも選択できます。
このウィンドウでは、プレイヤーを操作するために点字キーを使用します。
エンターキー | 再生/停止 | |
2の点 | 前の曲 | |
5の点 | 次の曲 | |
3の点 | 10秒前にスキップ | |
6の点 | 10秒後ろにスキップ | |
1,3の点 | 巻き戻し | |
4,6の点 | 早送り | *早送りや巻戻しの途中で、もう一度同じボタンを押すと、高速送りと低速送りを切り替えられます。 |
1の点 | 前のチャプターまでスキップ | |
4の点 | 次のチャプターまでスキップ |
このウィンドウには、以下のボタンがあります。
実行するには、タブキーで移動してスペースキーを押すか、ショートカットキーを入力します。
前の曲…ショートカット=オルト+B。
次の曲…ショートカット=オルト+A。
最初の曲…ショートカット=オルト+S。
ランダム再生(チェックボックス)…ショートカット=オルト+D。
チャプターを付ける…ショートカット=オルト+M。
チャプター一覧…ショートカット=オルト+L。
また、ショートカット操作、オルト+Tで、フォーカスが曲名欄に戻ります。
(簡単操作選択項目 D10)=利用可能
現在の再生位置にチャプターを付け、点字でコメントを書いておくことができます。
コメントは、1件1行の、自由な長さの点字文で、曲の歌詞や、感想などを記録できます。
書いたコメントは、後でコメント一覧でノートとして参照したり、それぞれのコメントが付けられた位置にジャンプして、再生することができます。
次の操作をご利用ください。
・コントロール+M(1,3,4の点) | 現在位置にチャプターを付けて、コメントを追加します。 |
・コントロール+スペースキー | 直前のチャプターに付けられているコメントを、一覧表示します。 |
・コントロール+エンターキー | 直前のチャプターに、コメントを追加します。 |
・コントロール + E(1,5の点) | データに付けられているコメントの一覧を表示します。 |
・コントロール + セレクト + S(2,3,4の点) | データに付けられているコメントをキーワードで絞り込み表示します。 |
コメント機能について詳しくは、 〈5.4 コメント機能〉 の項を参照してください。
このウィンドウのメニューから、以下のコマンドが選択できます。
他のウィンドウを操作している時でも、次の操作でメディアプレイヤーをコントロールできます。
・ウィンキー+7: 前の曲に移動
・ウィンキー+8: 再生/停止
・ウィンキー+9: 次の曲に移動
この項では、Windows7以降の環境で、CDから音楽ファイルを取り込み、本機で楽しむための操作方法をご紹介します。
音楽ファイルの取り込みには、ここでは、Windowsに標準で組み込まれている、「Windows Media Player」を使います。
なお、CDによっては、パソコンでの再生や取り込みができないものがあります。予めご了承ください。
また、取り込んだ音楽ファイルにも著作権があります。取り込んだファイルは、ご自身の責任で正しくご使用ください。
この操作を行うには、CDが再生可能なドライブを持ったパソコンが必要です。
パソコンで取り込んだ音楽ファイルは、SDカードかUSBメモリーに入れて、本機に接続します。
SDカードを使用する場合は、パソコンで読み書きできるドライブも必要になります。
どちらかの記憶メディアをご用意ください。
それでは、操作方法をご説明します。
パソコンで、次のように操作します。
(1)Winキー+Rを押して、「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開きます。
(2)「wmplayer」と入力し、エンターキーを押します。
すると、Windows Media Playerが立ち上がります。
「Windows Media Player」で、CDから取り込むための設定をしておくと、新しいCDを挿入しただけで、自動的に音楽ファイルがパソコンに取り込まれます。
次回からは、以下の(3)~(5)の作業は必要ありません。
(3)オルトキーでメニューを開き、矢印キーで「ツール」メニューの「オプション」コマンドに移動して、エンターキーを押します。
すると、「オプション」ウィンドウが開きます。
(4)Ctrl+Tabキーを押して、「音楽の取り込み」タブに移動します。
ここで、以下の設定を確認し、お好みで変更します。
保存する場所 初期値は、「マイ ミュージック」になっています。変更の必要はありません。
取り込むファイルの形式 初期値は、「Windows Media Audio」になっています。変更の必要はありません。
「取り込んだ音楽を保護する」のチェックを外します。
「CDの取り込みを自動的に開始する」をチェックします。
「取り込み後にCDを取り出す」をチェックしておくと、取り込みの完了が分かりやすくなります。
「音質」のスライダーを調節します。右に行くほど、高音質、大容量になります。
(5)設定できたら、[OK]ボタンを押して、オプションウィンドウを閉じます。
なお、初回取り込み時には、「取り込むオプション」のウィンドウが表示されます。
この場合は、必ず次のように操作してください。
Tabキーで、ラジオボタンの選択肢、「取り込んだ音楽に、コピー防止を追加しない」に移動し、スペースキーを押してチェックしてください。
また、著作権の理解に関する質問にチェックを付けてください。
(6)Windows Media Playerが起動している状態で、目的のCDをドライブに挿入します。
すると、自動的に、音楽ファイルの取り込みが始まります。
上記設定の場合、取り込んだ音楽ファイルは、デスクトップフォルダの、(ログイン中のアカウント名のフォルダ) → マイ ミュージックの中に、アルバム毎にまとめて保存されます。
音楽ファイルの取り込みが終わったら、そのデータを、記憶メディアにコピーします。
(7)使い慣れているファイル管理ソフトを起動してください。
(8)まず、上記の場所に作られた、アルバムのフォルダを、フォルダごとコピーします。
ファイル管理ソフトで、アルバム名のフォルダを選択し、コピーコマンドを実行してください。
(9)次に、このデータを、用意した記憶メディアのアプリフォルダ(BMS_MediaData)内に貼り付けます。
記憶メディアをパソコンに接続し、ファイル管理ソフトを操作して、記憶メディアの中のBMS_MediaDataフォルダ内に入ります。
ここで、貼り付けコマンドを実行すると、アルバムのデータのコピーが始まります。
(10)コピーできたら、記憶メディアを安全に取り外して、本機に接続します。
すると、記憶メディア検出のメッセージが表示されます。
ここからは、本機側で、以下のように操作します。
(11)オルトキー+M(1,3,4の点)を押して、[メディア再生で、BMS_MediaDataフォルダ内のデータを再生する]ボタンを選択します。
すると、メディア再生プログラムが起動して、データ一覧内に、アルバム名のプレイリストが表示されます。
この操作は、メディア再生プログラムのグローバルショートカット(ウィンキー+M)を押しても同じです。
(12)再生ウィンドウを開くには、上下矢印キーでデータを選択し、エンターキーを押してください。
この節では、ボイスレコーダーを利用して、マイクから録音する操作をご説明します。
(簡単操作選択項目)「A8 ボイスレコーダープログラム」=利用可能
ボイスレコーダープログラムでは、マイクから録音したり、録音したオーディオデータを再生できます。
ボイスレコーダープログラムを起動するには、メインウィンドウの「ボイスレコーダー」項目を選択して、エンターキーを押すか、グローバルショートカット、ウィンキーとV(1,2,3,6の点)を押します。
ボイスレコーダープログラムを起動すると、まず録音ウィンドウが開きます。
ボイスレコーダーで録音したファイルは、内蔵SDカード内の「\マイ ドキュメント\ボイスレコーダー」フォルダ内に、録音した日付と時刻のファイル名で保存されます。
前に録音したファイルを聞きたい時は、エスケープキーを押して、録音ウィンドウを閉じてください。
録音を行わないで録音ウィンドウを閉じると、今回の録音のために用意されたファイルは、自動的に削除されます。
このウィンドウでは、マイクから録音します。
このウィンドウを閉じるには、コマンドキー+E(または、エスケープキー)を押します。
このウィンドウでは、レコーダーを操作するために点字キーを使用します。
エンターキー | 録音/停止 |
このウィンドウには、以下のボタンがあります。
実行するには、タブキーで移動してスペースキーを押すか、ショートカットキーを入力します。
[チャプターを付ける]ボタン(ショートカット=オルト+M)……現在の録音位置にチャプターを付けます。
*他のウィンドウを操作している時も、グローバルショートカット ウィンキー+5,6の点で、チャプターをセットできます。
[モニター]ボタン……ヘッドフォンが接続されている時、またはBMスマートAirで外付けマイク端子から他のオーディオ機器の音声を取り込んでいる時、このボタンをチェックすると、マイクからの音をスピーカーやヘッドフォンで聞くことができます。
他のオーディオ機器の音声を録音する場合、音声を聞きながら、録音の開始/終了の操作ができます。
なお、外付けマイクから録音している時にこのボタンをチェックすると、スピーカーからの音でハウリングが発生する場合がありますので、ご注意ください。
[録音レベル]ボタン……このボタンを押すと、以下のような「録音レベルチェック」のウィンドウが開きます。
このウィンドウでは、マイク入力のレベルを数値で確認しながら、録音レベルを調節できます。
録音レベルチェックウィンドウ:
説明:マイクからの録音レベルを調節します。
録音レベル:マイナス10~標準~プラス10……現在の録音レベルの設定です。「オーディオ録音の設定」コマンドにあるものと同じです。
[アップ]ボタン,[ダウン]ボタン……録音レベルを変更します。
平均レベル……1秒ごとの録音レベルの平均値を、15.0までの対数値で表示します。
最大レベル……1秒ごとの録音レベルの最大値を、15.0までの対数値で表示します。
この値が15.0に近くなると、大きな音が割れてしまう可能性があります。
また、このウィンドウでヘッドフォンを接続すると、今の条件で録音される音を聞くことができます。
ボイスレコーダーの録音ウィンドウを閉じると、「ボイスレコーダー」ウィンドウが表示されます。
このウィンドウには、これまでに録音したファイルの一覧表が表示されています。
目的のファイルを選択してエンターキーを押すと、再生ウィンドウが開きます。
このウィンドウの操作は、オルトキーを押して、メニューからも選択できます。
このウィンドウには以下の項目があり、タブキーで項目の間を移動します。
(ステータス表示)
リスト内のファイルの数が表示されています。
(ファイルリスト)
録音済みファイルの一覧表が表示されています。
[再生]
リストで選択しているファイルを再生します。リスト上でエンターキーを押すのと同じです。
[録音]
新しいファイルを用意して、録音ウィンドウを開きます。
[削除]
リストで選択しているファイルを削除します。リスト上でデリートキーを押すのと同じです。
[編集]
編集ウィンドウを開いて、リストで選択しているファイルを編集します。
ファイルリストでは、次の操作が使用できます。
上矢印キー(コマンドキー+1の点) | 前の項目に移動します。 |
下矢印キー(コマンドキー+4の点) | 次の項目に移動します。 |
ホームキー(コマンドキー+1,3の点) | 最初の項目に移動します。 |
エンドキー(コマンドキー+4,6の点) | 最後の項目に移動します。 |
エンターキー | このファイルを開きます。 |
デリートキー | このファイルを削除して、ゴミ箱に入れます。 |
セレクトキー+デリートキー | このファイルを完全に削除します(取り消しできない操作のため、充分ご注意ください)。 |
このウィンドウのメニューから、以下のコマンドが選択できます。
このウィンドウは、ボイスレコーダーウィンドウで、録音済みのファイルを選択すると表示されます。
このウィンドウでは、録音したオーディオデータを再生できます。
エンターキーを押すと再生が始まり、もう一度押すと再生が止まります。
長い録音データを聞く場合は、内容の切れ目にチャプターを付けておくと、目的の場所にジャンプできて便利です。
再生速度は、オーディオ再生設定のオーディオ再生速度で調節できます。
また、再生音量は、オーディオ再生設定のメインボリュームとオーディオ再生ボリュームで決まります。
このウィンドウを閉じるには、コマンドキー+E(または、エスケープキー)を押します。
このウィンドウの操作は、オルトキーを押して、メニューからも選択できます。
このウィンドウでは、プレイヤーを操作するために点字キーを使用します。
エンターキー | 再生/停止 |
3の点 | 10秒前にスキップ |
6の点 | 10秒後ろにスキップ |
1,3の点 | 巻き戻し |
4,6の点 | 早送り
*早送りや巻戻しの途中で、もう一度同じボタンを押すと、高速送りと低速送りを切り替えられます。 |
1の点 | 前のチャプターまでスキップ |
4の点 | 次のチャプターまでスキップ |
他のウィンドウを操作している時でも、次の操作でオーディオプレイヤーをコントロールできます。
この機能は、オーディオ再生を聞きながら、テキストや点字でメモを取る時などに便利です。
ウィンキー+0 | 巻き戻し |
ウィンキー+1 | 再生/停止 |
ウィンキー+2 | 早送り |
ウィンキー+3 | 現在位置の確認 |
ウィンキー+4 | 前のマークへ移動 |
ウィンキー+5 | マークを付ける |
ウィンキー+6 | 次のマークへ移動 |
ナビキーの設定で、「オーディオ再生の操作」を選択している場合、他のウィンドウを操作中でも、ナビキーでオーディオ再生をコントロールできます。
右ボタン | 再生/停止 |
右ボタン+コントロール | 早送り |
右ボタン+オルト | 次のマーク |
左ボタン | 3秒前(または、前の行)に戻る |
左ボタン+コントロール | 巻戻し |
左ボタン+オルト | 前のマーク |
左右ボタン+オルト | マークを付ける |
左右ボタン+オルト+コントロール | 現在位置の読み上げ |
このウィンドウには、以下のボタンがあります。
実行するには、タブキーで移動してスペースキーを押すか、ショートカットキーを入力します。
チャプターを付ける…ショートカット=オルト+M。
チャプター一覧…ショートカット=オルト+L。
このウィンドウのメニューから、以下のコマンドが選択できます。
このウィンドウは、ボイスレコーダーウィンドウで、編集コマンドを選択すると開きます。
このウィンドウでは、録音したオーディオデータを再生して確認しながら、目的の場所で、各種の編集操作を行います。
再生ウィンドウで可能な操作に加えて、以下の機能を利用できます。
[追加録音]ボタン:録音ウィンドウを開いて、新たに録音したデータを、データの末尾に追加します。
[挿入録音]ボタン:録音ウィンドウを開いて、新たに録音したデータを、現在位置に挿入します。
[録音レベル]ボタン……「録音レベルチェック」のウィンドウが開きます。
このウィンドウの使い方については、「6.4.2 録音ウィンドウ」を参照してください。
その他の編集操作は、編集メニューから選択します。
このウィンドウを閉じるには、コマンドキー+E(または、エスケープキー)を押します。
このウィンドウのメニューから、以下のコマンドが選択できます。
この章では、本機の通信機能についてご説明します。
この節では、本機の通信機能と、通信ポートについてご説明します。
本機では、次の通信機能を利用できます。
本機をスマートフォンなどのアンドロイド端末と接続して、端末を操作したり、端末上のテキストを編集することができます。
また、アンドロイドの音声認識機能を利用して、本機にテキスト入力できます。
これらの機能を利用するには、アンドロイド端末に専用アプリ「BMスマートターミナル」をインストールする必要があります。
アンドロイド端末の必要用件や、操作の詳細については、BMスマートターミナルの操作説明書を参照してください。
このアプリは、スマフォ単体でも利用でき、必要な時に自由に、本機と接続/切断できる手軽さが特長です。
以下、本機とこのアプリを接続して利用できる機能について、ご紹介します。
このアプリでは、電話やインターネットメール、住所録の編集、WEB閲覧などの基本機能を、アプリ本体の機能として提供しています。
アプリでウィンドウが表示されると、同じ構成のウィンドウが本機にも表示されて、本機内のプログラムを操作するのと同じように操作できます。
文字の入力や、漢字変換は、本機のテキスト編集機能を利用できます。
メールの本文や、WEBブラウザ機能で表示されたテキスト情報は、コピー&ペーストで引用したり、本機内に保存したりできます。
アンドロイド本体や、一般のアプリも、本機から操作できます。
本機で「アクセスビュー」というウィンドウを開くと、アンドロイド内のフォーカス移動、ボタンやリンクのクリック、プログラムの起動、設定変更などの操作が、本機からできます。
また、アンドロイドのスクリーンリーダーが読み上げる画面の情報が、アクセスビューの表示で確認できます。
一般アプリへのテキスト入力も、アンドロイドから取得したテキストを、本機で編集し一括転送できます。
なお、アンドロイドの操作用に開かれたウィンドウにフォーカスを移動するには、ウィンキー+Gの操作をご使用ください。
このアプリと接続している時は、本機のテキスト入力に、アンドロイドの音声認識機能を利用できます。
本機で、コマンド+Rの操作をすると、アンドロイド側で音声認識が起動します。
アンドロイド端末に向って入力したい文章を話すと、認識結果が本機に表示されます。
内容を確認してエンターキーを押すと、その内容がテキスト編集ウィンドウに挿入されます。
このアプリと接続している時は、本機の読み上げをアンドロイド端末側で聞くことができます。
本機で、コマンド+1,4,6の点の操作をすると、本機内での読み上げと、アンドロイド端末側での読み上げを切り替えられます。
ただし、アンドロイド端末側の読み上げは、文書等の連続読みには対応していません。
アプリのメインウィンドウにある[BMスマートの表示を確認する]ボタンを押すと、スマホ側から、本機の表示を確認したり、簡単な操作をすることができます。
ただし、次のコマンドを使用して、この機能から本機へのアクセスを禁止することもできます。
アンドロイド端末にファイルを送信するには、アクセスビューのウィンドウで、オルトキー+Oを押します。
すると、本機内のファイル選択ウィンドウが表示され、ここで選択したファイルがブルートゥース経由でアンドロイド端末の共有フォルダに保存されます。
逆に、アンドロイドの共有フォルダ内のファイルを本機に送信するには、専用アプリ BMスマートターミナル内の「フォルダの内容を表示」機能を使用します。
なお、これらのファイル送信機能はブルートゥース接続を使用するため、サイズの大きなファイルの転送には適していません。
大きなファイルを転送したい場合は、両方の端末に接続可能なUSBメモリーなどをご利用ください。
スマホとの連携機能に関する設定は、以下のコマンドで変更できます。
メインメニュー → 接続 → 外部端末の操作設定を開く
・複数行コントロルからのフォーカス移動:矢印キー、またはタブキーを使用する,タブキーを使用する
アプリの基本機能を使用している時、BMスマート側に表示されるウィンドウ内でのフォーカス移動方法を選択します。
・アクセスビューを開く:オフ,自動
スマホと接続した時、自動的にアクセスビューを開くか否かの設定です。
・外部スピーチに切り替える:オフ,自動
スマホと接続した時、自動的に外部スピーチに切り替えるか否かの設定です。
・外部端末からの操作と情報取得:許可しない,確認の上許可する,常に許可する
「BMスマートの表示を確認する」機能からのアクセスを許可するか、禁止するかの設定です。
・自動切断までの時間:15分~60分
ここで指定した時間、操作を行わないと、端末との接続を、自動的に切断します。
(ただし、本機をキーロックしている時は、自動切断を行いません。)
本機は、iPhoneのスクリーンリーダーである「VoiceOver」に対応しており、ブルートゥースで接続して、点字ディスプレイとして使うことができます。
iPhoneなどのiOS搭載機器から本機を見つけて、接続して頂くには、本機のブルートゥースホスト名が、以下の7文字で始まっている必要があります。
ホスト名:「BMsmart...」
BMスマートをパソコンと接続して便利にご利用頂くために、以下のソフトウェアを用意しています。
これらのソフトウェアをご使用になるには、当社ホームページの以下のページ、または製品添付のサポートCD-ROMから、「BMシリーズ機器用ユーティリティ」をインストールしてください。
ケージーエス福祉機器用ダウンロード専用ページ: https://www.kgs-jpn.co.jp/down.html
他のBMスマートシリーズ機やブレイルメモシリーズ機を点字ディスプレイとして接続し、本機の表示と操作を共有することができます。
この機能は、本機の操作や点字の触読の練習などを、他の人にサポートしてもらう場合などに便利です。
この機能を使うには、本機から、次のコマンドを実行します。
メインメニュー → 接続 → モニター用点字ディスプレイの接続
この機能で接続すると、本機の点字表示内容が相手機器の点字ディスプレイウィンドウにも表示されます。
また、相手機器側の操作でも、本機を操作できるようになります。
相手機器から次の操作をすると、クリップボードに登録されているテキスト情報や点字情報(64KB以内)を転送できます。
コマンドキー+1,3,5の点……相手機から本機に転送します。
コマンドキー+2,4,6の点……本機から相手機に転送します。
本機には、次の通信ポートがあります。
本機を他の機器と接続するには、これらの通信ポートのどれかを使用します。
各ポートには、それぞれに特長があります。
お客様の目的にあったポートをご利用ください。
また、接続の際は、本機と接続先機器の通信条件を合わせてください。
最も高速な通信ポートで、本機をWindowsパソコンと接続するために使用します。
ケーブルで接続する前に、パソコン側に本機用のUSBドライバをインストールする必要があります(当社ホームページからダウンロードするか、製品同梱のサポートCD-ROM内のものをご使用ください)。
ケージーエス福祉機器用ダウンロード専用ページ: https://www.kgs-jpn.co.jp/down.html
その後、本体の右側面中央にあるUSBファンクションポートとパソコンを接続してください。
(本体左側面にあるUSBホストポートは、通信ポートとしては使用できません。)
本機側の通信条件は、以下のコマンドで設定します。
メインメニュー → 接続 → USBポート → USBポートの設定
なお、USBポートでの通信が終了したら、次のコマンドを実行してからケーブルを取り外すようにしてください。
メインメニュー → 接続 → USBポート → USBケーブルの取り外し
ブルートゥース通信機能を持つパソコンやアンドロイド端末、ブレイルメモ、その他の情報機器と接続するために使用します(パソコンにこの機能がない場合は、USB接続の通信モジュール等で拡張可能です)。
このポートを使用すると、本機からパソコンやアンドロイド端末を無線接続で操作できます(アンドロイド端末の操作には、アプリが必要です)。
パソコン(その他の情報機器)と接続する場合、初めに、パソコン側でペアリングと呼ばれる接続許可のための操作をする必要があります。
パソコンとペアリングするための操作については、 〈7.2.2 本機とパソコンをブルートゥースで接続する〉 の項を参照してください。
(本機のブルートゥース通信機能は、音声の転送や、キーボードの接続等には使用できません。)
本機側の通信条件は、以下のコマンドで設定します。
メインメニュー → 接続 → ブルートゥースポート → ブルートゥースポートの設定
パソコンと接続する場合は、パソコン側で対応する通信ポートを開くと、自動的に接続されます。
アンドロイド端末や、ブレイルメモと接続する場合は、以下のコマンドをご使用ください。
メインメニュー → 接続 → ブルートゥースポート → ブルートゥースポート接続
または、
メインメニュー → 接続 → ブルートゥースクイック接続 → クイック接続1~クイック接続5
クイック接続については、下記の 〈ブルートゥースクイック接続コマンドについて〉 の項を参照してください。
BDアドレスは本機に内蔵されているブルートゥース通信モジュールの識別番号です。
また、ホスト名は本機を、外部からブルートゥース探索した時に表示される名前です。
ブルートゥース通信では、これらの情報を使って、接続先の機器を区別します。
これらの値は、以下のコマンドで確認できます。
メインメニュー → 接続 → ブルートゥースポート → ブルートゥースポートの設定
BDアドレス 〈12桁の16進数〉
ホスト名 〈半角英数字を使用した文字列〉
BDアドレスは変更できませんが、ホスト名はユーザーが変更できます。
ホスト名の行でスペースキーを押すと、編集ボックスが開きます。内容を空にしてエンターキーを押すと、ホスト名は初期値に戻ります。
ホスト名の初期値は、次の通りです。
BMスマート BMsmart-KGS
BMスマートAir BMsmartAIR-KGS
ただし、パソコンやスマホから端末を探す時に使用される場合がありますので、先頭の7文字は変更しないでください。
ブルートゥースは無線通信のため、他の機器からの不正なペアリングや、接続、本機の操作を防止するための設定を用意しています。
ご使用の環境に合わせて、以下のコマンドで設定してください。
メインメニュー → 接続 → ブルートゥースポート → ブルートゥースポートの設定
(設定項目)
他の機器からの探索=他の機器からのブルートゥース探索に、応答するかどうかを指定します。
選択肢:許可する, 許可しない
他の機器からの接続=他の機器からのブルートゥース接続を、許可するかどうかを指定します。
選択肢:許可する, 許可しない
接続先からの文書送信要求=接続している機器から、本機に文書を送信することを許可するかどうかを指定します。
選択肢:許可する, 許可しない, こちらから接続した時のみ許可する, クイック接続登録機器にのみ許可する(BMスマートエアの場合)
接続先からの文書取得要求=接続している機器から、本機の文書を取得することを許可するかどうかを指定します。
選択肢:許可する, 許可しない, こちらから接続した時のみ許可する, クイック接続登録機器にのみ許可する(BMスマートエアの場合)
接続先からのクリップボードデータ転送要求=接続している機器から、本機にクリップボードデータの送受信を行うことを許可するかどうかを指定します。
選択肢:許可する, 許可しない, こちらから接続した時のみ許可する, クイック接続登録機器にのみ許可する(BMスマートエアの場合)
接続先からのチャット要求=接続している機器から、チャットを開始することを許可するかどうかを指定します。
選択肢:許可する, 許可しない, こちらから接続した時のみ許可する, クイック接続登録機器にのみ許可する(BMスマートエアの場合)
接続先からの端末接続要求接続しているスマホなどから、ターミナルプログラムを起動することを許可するかどうかを指定します。
選択肢:許可する, 許可しない, こちらから接続した時のみ許可する, クイック接続登録機器にのみ許可する(BMスマートエアの場合)
★なお、キーロック中は、全ての通信ポートで、接続先からの操作が制限されます。
点字プリンタやブレイルメモと接続するために使用します。
BMスマートエア32には、左側側面にコネクタがあります。
BMスマート40には、背面左側にコネクタがあります。
ご使用の際は、製品同梱のシリアルケーブル(クロス接続用)、または点字プリンタ同梱のシリアルケーブルをご使用ください。
本機側の通信条件は、以下のコマンドで設定します。
メインメニュー → 接続 → RSポート → RSポートの設定
本機がワイドモデルで、相手側のブレイルメモがBMpk(ブレイルメモポケット)以外の場合は、シリアルポートで接続します。
本機が16マスモデルの時、または相手側のブレイルメモがBMpkの時は、ブルートゥースポートで接続します。
ただし、16マスモデルとブレイルメモBM16、またはBN46Xとを直接接続することはできません。
この場合は、パソコン等を経由して文書を転送して頂く必要があります。
両方の機械からパソコンに接続可能な場合は、付属ソフト、BMシリーズ機器用ユーティリティ内の中継通信プログラム PortLinkをお試しください。
(1)両機のシリアルポートの通信条件を合わせます。
以下のコマンドで確認してください。
BMスマート側:メインメニュー → 接続 → RSポート → RSポートの設定
ブレイルメモ側:メインメニュー → 各種設定 → 一般の通信条件の設定
(2)両機を、本機付属のシリアルケーブルで接続します。
(1)両機のブルートゥースポートの通信条件を合わせます。
以下のコマンドで確認してください。
BMスマート側:メインメニュー → 接続 → ブルートゥースポート → ブルートゥースポートの設定
ブレイルメモ側:メインメニュー → 外部機器との接続 → ブルートゥース → ブルートゥース通信の設定
(2)BMスマート側から、次のコマンドで接続します。
メインメニュー → 接続 → ブルートゥースポート → ブルートゥース接続
この場合、作業が終了したら、次のコマンドでブルートゥース通信を切断してください。
メインメニュー → 接続 → ブルートゥースポート → ブルートゥース切断
本機とブレイルメモとのブルートゥース接続について、詳しくは 〈7.2.3 本機とブレイルメモをブルートゥース接続する〉 の項を参照してください。
この節では、USBポートやブルートゥースポートを使って、本機とパソコンやブレイルメモを接続するための準備についてご説明します。
なお、ブルートゥースポートでアンドロイド端末と接続する方法については、アンドロイドアプリ「BMスマートターミナル」の操作説明書をご覧ください。
本機とパソコンをUSBで接続するにはパソコンにUSB仮想COMドライバをインストールする必要があります。
本機のUSB仮想COMドライバは、以下のOS 環境において動作を確認しています。
OS環境:
Windows XP(※1)
Windows Vista(※2)
Windows 7(※3)
Windows 8 / Windows 8.1
Windows10
各32ビット 版 および 64ビット 版
(※1) : Windows XP ServicePack 3 以上、64ビット 版は ServicePack2 以上
(※2) : Windows Vista ServicePack 2 以上
(※3) : Windows 7 ServicePack 1 以上
* Windows XPでのご利用について
このUSBドライバは、Windows XP OSで動作いたしますが、マイクロソフト社のWindows XPサポート終了に伴い、XPでのご利用は基本的には推奨いたしません。
本機のUSB仮想COMドライバは、本機をパソコンに接続する前にインストールする必要があります。
次の手順で、インストールを行ってください。
(1)本機付属のCDRを、パソコンのCDドライブに挿入します。
(2)お使いのコンピュータが32ビットの場合は、CDR内の以下のプログラムを実行してください。
kgs_bm_usbcom_Driver\preinstall32.exe
また、お使いのコンピュータが64ビットの場合は、以下のプログラムを実行してください。
kgs_bm_usbcom_Driver\preinstall64.exe
(3)インストーラが起動したら、指示に従って操作してください。
(4)インストールが完了すると、以下のようなメッセージが表示されます。メッセージを確認してからエンターキーを押してください。
「BM スマート 用 USB ドライバのインストールが完了 しました。ドライバは、正しくこのコンピュータにインストールされました。今、このコンピュータにデバイスを接続できます。デバイス付属の説明書がある場合は、最初に説明書をお読みください。」
(5)本機とコンピュータをUSBケーブルで接続します。
(6)「デバイスマネージャー」を開き、このドライバのために用意された通信ポートの番号を確認します。
「ポート (COMとLPT)」 の中に、「KGS BM-SMART USB Serial (COMx)」 という項目が追加されていることを確認してください。
この表示の中の、COMxの部分が、この接続を利用するために指定する、通信ポートの番号になります。
以上で、ドライバのインストールは完了です。
本機をパソコンにブルートゥースデバイスとして登録するには以下のように操作します。
(1)コンピュータのブルートゥース機能が有効になっていることを確認してください。
外部USBブルートゥースアダプターをお使いの場合は、コンピュータに接続して、コンピュータから正しく検出されていることを確認してください。
(2)本機の電源を入れます。
(3)コントロールパネルの検索ボックスに"bluetooth"とタイプします。
タブキーを押して「Bluetoothデバイスの追加」を選び、エンターキーを押します。
(4)すると、ブルートゥースデバイスの検出が始まります。
検索が終るまでに、数秒かかる場合がありますので、しばらくお待ちください。
検索が終わると、見つかったブルートゥースデバイスが、デバイス一覧に表示されます。
(5)矢印キーを使って、デバイス一覧から、本機の項目を選び、[次へ]ボタンを押します。
初期設定では、本機は「BMsmart-KGS」または「BMsmartAIR-KGS」と表示されます。
本機の項目が表示されない場合は、本機の電源が入っていることを確かめてから、[再試行]ボタンを押してください。
(6)「ペアリングコードの入力」ボタンを選び、編集フィールドに「1234」と入力して、「次へ」を選びます。
(7)数秒待つと、ブルートゥースデバイスの接続に成功したことを知らせるメッセージが表示されますので、[閉じる]ボタンを押してください。
(1)コンピュータのブルートゥース機能が有効になっていることを確認してください。
外部USBブルートゥースアダプターをお使いの場合は、コンピュータに接続して、コンピュータから正しく検出されることを確認してください。
(2)本機の電源を入れます。
(3)コンピュータでコントロールパネルを開き、「Bluetoothデバイス」の項目を選択してください。
(4)「Bluetoothデバイス」ダイアログボックスが開いたら、タブキーで[追加]ボタンに移動し、エンターキーを押してください。
(5)ブルートゥースデバイスの準備ができていることを確認するチェックボックスをチェックしてから、[次へ]ボタンを押します。
すると、ブルートゥースデバイスの検出が始まります。
検索が終るまでに、数秒かかる場合がありますので、しばらくお待ちください。
検索が終わると、見つかったブルートゥースデバイスが、デバイス一覧に表示されます。
(6)矢印キーを使って、デバイス一覧から、本機の項目を選び、[次へ]ボタンを押します。
初期設定では、本機は「BMsmart-KGS」または「BMsmartAIR-KGS」と表示されます。
本機の項目が表示されない場合は、本機の電源が入っていることを確かめてから、[再試行]ボタンを押してください。
(7)「マニュアルにあるパスキーを使用する」ラジオボタンを選択し、パスキーの編集フィールドに「1234」とタイプして、[次へ]ボタンを押します。
すると、ブルートゥースの接続処理が行われ、接続に成功すると、割当てられたCOMポートの番号が表示されます。
(8)[完了]を選んでウィザードを終了し、更に「Bluetoothデバイス」ダイアログボックスも閉じてください。
新しく作られた接続を使用するために、これらのウィンドウを先に閉じておく必要がありますので、ご注意ください。
本機をブレイルメモとブルートゥース接続するには、次のように操作します。
(1)BMスマート側から、次のコマンドを実行します。
メインメニュー → 接続 → ブルートゥースポート → ブルートゥースポート接続
すると、「接続先デバイスの選択」ウィンドウが開きます。
(2)このウィンドウには、これまでに接続したことのあるブルートゥース機器の一覧表が表示されます。
ここに、接続したいブレイルメモが表示されている時は、その項目を選択してエンターキーを押します。
すると、両機がブルートゥースで接続されます。
(3)ブレイルメモには、相手側からのブルートゥース接続をコントロールする機能があります。
もし、ブレイルメモ側に、「BTポートからの、ブルートゥースアクセスを許可しますか?」というメッセージが表示されていたら、そのメッセージ内で、「ホスト」と表示されている上のタッチカーソルキーを押してください。
まだ、本機とブレイルメモを接続したことがない場合や、上の操作でうまく接続できない場合は、以下の〔ブルートゥース認証接続の操作〕をお試しください。
この操作は、本機とブレイルメモの間で、パスキーという暗証番号を交換し、安全な接続相手として確認させるためのものです。
この操作は、毎回行う必要はありません。
(1)ブレイルメモ側で、以下のコマンドを実行します。
メインメニュー → 各種設定 → ブルートゥース → ブルートゥース認証受け付け
ブレイルメモの機種がBM32、BMpkの時は、この操作で、点字表示部に、「パスキー」と表示され、その後ろに、この機械のパスキー(4桁の数字)が表示されます。
この場合は、下記(4)に進んでください。
(2)ブレイルメモの機種がBM24,BM46の場合は、ここでバックスペースキーを押して、デバイス探索を行います。
デバイス探索が終了すると、周辺にあるブルートゥース機器の一覧が表示されます。
(3)ブルートゥース機器一覧の中から、BMスマートの項目を選択してエンターキーを押してください。
この操作で、点字表示部に、「パスキー」と表示され、その後ろに、この機械のパスキー(4桁の数字)が表示されます。
(4)BMスマート側から、次のコマンドを実行します。
メインメニュー → 接続 → ブルートゥースポート → ブルートゥースポート接続
すると、「接続先デバイスの選択」ウィンドウが開きます。
(5)タブキーを押して、[探索]のボタンに移動し、スペースキーを押します。
すると、「近くにあるブルートゥース機器を探しています。」と発声して、ブルートゥース探索が始まります。
(ブルートゥース接続を初めて使用する場合は、「接続先デバイスの選択」ウィンドウを開くと、自動的に探索が実行されます。)
(6)ブルートゥース探索が終わると、見つかったブルートゥース機器が一覧表示されます。
この中から、目的のブレイルメモを選択してください。
(7)タブキーを押して、「相手機器のピンコード」という欄に移動します。
ここに、ブレイルメモ側で表示されている「パスキー」の数字を入力し、エンターキーを押します。
(8)ブレイルメモ側に「認証に成功しました。」と表示されれば、接続成功です。
「認証に失敗しました。」と表示された場合は、上記(1)からやり直してみてください。
ブルートゥースクイック接続コマンドは、頻繁に接続するブルートゥース機器を記憶しておき、ワンタッチで接続できるコマンドです。
以下の5個のコマンドがあり、それぞれに接続先を指定できます。
メインメニュー → ブルートゥースクイック接続 →
クイック接続1 (ショートカット=コントロール+1)
クイック接続2 (ショートカット=コントロール+2)
...
クイック接続5 (ショートカット=コントロール+5)
これらのコマンドを最初に実行すると、「接続先デバイスの選択」ウィンドウが表示されます。
このコマンドに記憶したい機器を選択して、「接続」ボタンを押してください。
一覧に目的の機器が表示されていない時は、その機器が「発見可能」に設定されていることを確認してから、[探索]ボタンを押してください。
なお、ブルートゥース接続を初めて使用する場合は、「接続先デバイスの選択」ウィンドウを開くと、自動的にブルートゥース機器探索が実行されます。
次回からは、コマンドを実行すると、直接、記憶している接続先に接続します。
別の接続先に変更したい場合は、次のコマンドで、接続先をクリアしてから、再設定してください。
メインメニュー → ブルートゥースクイック接続 →
クイック接続1のクリア
クイック接続2のクリア
...
クイック接続5のクリア
本機は、パソコン(その他の情報機器)と接続し、点字ディスプレイ装置としてご利用頂けます。
ご使用の際は、パソコン側で動作するスクリーンリーダー、その他の点字対応ソフトウェアをご用意ください。
また、Windowsパソコン上で動作する本機のユーティリティソフト BMFEPを使うと、スクリーンリーダーを使いながら、本機の操作でパソコンを操作することができます。
ご使用のソフトウェアの設定機能で、以下の項目を設定してください(詳細は、各ソフトウェアのマニュアルをご覧ください)。
(1)点字ディスプレイの機種……BMスマート、またはBMシリーズ機器を選択します。
(ワイドモデルには、ブレイルメモ46C/46D)の互換モードがあり、着信信号により自動判別します。ただし、この設定ではBMS40の点字入力機能は利用できません。)
(2)通信ポート……本機を接続した通信ポートに割り当てられているポート番号(COMx)を指定します。
USB接続の場合、パソコン側のコネクタの位置が変わるとポート番号が変わる場合がありますので、いつも同じコネクタに接続するようにしてください。
(3)通信条件……BMS側の設定と同じ通信条件を指定します。
本機を点字ディスプレイとして使用する場合の接続操作は、全て相手側機器から行います。
本機側では、点字ディスプレイ開始要求を受信すると、自動的に点字ディスプレイプログラムが起動します。
点字ディスプレイのウィンドウも、コマンドキー+Zの操作で閉じることができます。
この場合、通信は継続していますので、ウィンキー+Dの操作で点字ディスプレイを再起動することができます。
また、一部のソフトウェアを除き、本機をスリープモードにするか、電源オフすると、パソコン側で通信を切断します。
この場合、パソコン側の「点字デバイスコントローラー」ウィンドウ内の[接続]ボタンを押すことで、本機を再接続できます。
点字ディスプレイが動作している状態では、次の操作で点字ディスプレイモードとPDAモード(本体機能を使用する状態)を切り換えられます。
(ワイドモデルの操作)
PDAモードに変更する | 2個のナビキーと表示の送りキーを押す。 |
点字ディスプレイモードに変更する | 2個のナビキーと表示の戻しキーを押す。 |
(16マスモデルの操作)
PDAモードに変更する
左右のナビキーの右キーを押す。
点字ディスプレイモードに変更する
左右のナビキーの左キーを押す。
次の操作で、本機とWindowsパソコンのクリップボード間で、テキスト情報やブレイルメモ形式の点字情報(64KB以内)を転送できます。
これらの操作は、点字ディスプレイウィンドウ、テキスト編集ウィンドウ、点字編集ウィンドウで有効です。
コマンドキー+1,3,5の点 | パソコンから本機に転送します。 |
コマンドキー+2,4,6の点 | 本機からパソコンに転送します。 |
(簡単操作選択項目)「C10 クリップボード送信テキストの編集機能」=オフ
「クリップボード送信テキストの編集機能」は、点字ディスプレイを開いて、パソコンなどを操作している時に、テキスト文を編集して、接続先のクリップボードに送信できる機能です。
点字ディスプレイウィンドウで、コマンドキー+「シ」(1,2,5,6の点)を入力すると、「クリップボード送信テキストの編集」ウィンドウが開きます。
このウィンドウで文章を編集した後、オルトキー+エンターキーを押すと、接続先に送信されます。
オルトキー+コントロールキー+エンターキーを押すと、文字列の送信後に、貼り付けのショートカット(CTRL+V)も送信します。
このウィンドウを閉じたい時は、エスケープキーを押します。
この場合、次回にこのウィンドウを開いた時に、編集内容が再現されます。
編集内容を破棄して、ウィンドウを閉じるには、オルトキー+デリートキーを押します。
このウィンドウでは、通常の編集機能の他、以下の操作が可能です。
(1)入力変換機能
キーワードを入力して、コマンドキー+「セ」(1,2,4,5,6の点)を入力します。
すると、キーワードが、登録済みの文字列に変換されます。
(2)連続再変換機能
先に、カナ分かち書きで文章を入力してから、文章の先頭で、コマンドキー+「シ」(1,2,5,6の点)を押します。
すると、最初の文節が漢字に変換されます。
スペースキーを押して、目的の変換候補が表示されたら、エンターキー+スペースキーを押して、次の文節に進みます。
(3)スマホを利用した音声入力
パソコンの他、スマホとも接続している状態では、コマンドキー+R(1,2,3,5の点)を押して、音声認識による入力を行うことができます。
認識できると、変換候補のリストが表示されるので、上下矢印キーで正しい変換を選択してから、エンターキーを押します。
(4)現在の内容の保存と呼び出し
コントロールキー+S(2,3,4の点):現在の内容を保存します。
コントロールキー+R(1,2,3,5の点):保存内容を呼び出します。
コントロールキー+Z(1,3,5,6の点):保存内容を呼び出す前の状態に戻します。
BMFEPは、BMシリーズ機器からのキー操作をWindowsのキー操作に変換するためのアプリケーション・ソフトです。
本機をパソコンと接続している時、BMFEPの下書き送信機能を使って、本機の点字編集ウィンドウに用意した文章を、パソコン側で漢字に変換することができます。
この機能を利用するには、次のように操作してください。
(1)本機とパソコンを接続し、パソコン側で、BMFEPを起動します。
(2)本機側で、点字編集(または、クイックメモ)プログラムを起動し、テキスト化したい内容を、かな表記の分かち書きで編集します。
(3)カーソルを文書の先頭に移動します。
(4)点字編集ウィンドウにフォーカスがある状態から、点字ディスプレイモードに入ります。
(5)パソコン側で、ワープロソフトを開きます。
(6)BMFEPが「キー入力モード」の状態で、BMスマートのスペースキー+エンターキーを押します。
すると、点字編集ウィンドウのカーソルが単語単位で移動し、その間の内容がパソコン側に送信されます。
送信された文字列がパソコン側IMEに入力されますので、通常のIMEの操作で正しい漢字の候補を選択してください。
(7)選択できたら、再度、BMスマートのスペースキー+エンターキーを押して、次の単語を送信します。
このようにして、用意した点字文書の内容を漢字に変換することができます。
パソコン側ソフトウェアの、点字ディスプレイ機種選択で、「ブレイルノート BN-46C/46D」を選択すると、本機では、「BN46D互換モード」で点字ディスプレイウィンドウが開きます。
*このモードは、機種選択で「ブレイルメモ」が表示されないソフトウェアのための互換機能です。このモードには機能制限がありますので、「ブレイルメモ」が選択可能な場合は、そちらをご使用ください。
以下、このモードで点字ディスプレイをご利用頂くための操作・注意点をご説明します。
(1)このモードで本機とパソコンを接続している場合、他の「ブレイルメモ」対応のソフトウェアと同時に、本機を利用することはできません。
ブレイルメモ対応のソフトウェアをご使用の場合は、まず、「点字デバイスコントローラ」で本機との接続を切断してから、接続しなおしてください。
(重複がない場合、「点字デバイスコントローラ」を開くショートカット操作は、Win+Ctrl+Bになります。)
(2)このモードでの、本機操作とブレイルノート操作の対応は、以下の通りです。本機からの、点字入力はできません。
(BMスマートエア32の場合)
(BMスマート40の場合)
ブレイルノート BN46C/46Dの操作 | 本機の操作 |
---|---|
タッチカーソルキー | タッチカーソルキー |
F1キー | 表示の戻しキー |
F2キー | ナビキー(左) |
F3キー | ナビキー(右) |
F4キー | 表示の送りキー |
SLキー | 左矢印キー |
BKキー | 上矢印キー |
LFキー | 下矢印キー |
SRキー | 右矢印キー |
(3)ブレイルノート BN46C/46Dには、本機より多い、46マスの点字表示部があります。
このため、このモードでは、その先頭部分と、最後の部分の表示を切り替えられるようになっています。
先頭部分を表示……ディスプレイキーの左方向(左スクロール)、または上方向(バックキー)を押します。
最後の部分を表示……ディスプレイキーの右方向(右スクロールキー)、または下方向(フォワードキー)を押します。
なお、表示を前後の行に移動すると、自動的に、先頭部分の表示に戻ります。
(BMスマートエア32の場合)次の設定により、表示の戻しキー、または表示の送りキーを押している間、点字表示範囲をシフトします。
メインメニュー → 各種設定 → 全般設定
ブレイルノート46互換ディスプレイ シフト表示=ブレイルノート46互換モードで接続している時、表示の戻しキーと表示の送りキーを押している間の表示方法を選択します。
選択肢:標準, 最後の14マスを表示, 最後の32マスを表示
「標準」を選択すると、表示の戻しキーは最後の14マスを、表示の送りキーは最後の32マスを表示します。
(BMスマート40の場合)次の設定により、最後の6マスまたは8マスを、点字表示部の右端に常に表示しておくことができます。
メインメニュー → 各種設定 → 全般設定
ブレイルノート46互換ディスプレイ表示=ブレイルノート46互換モードで接続した際の、点字ディスプレイの表示方法を選択します。
選択肢:標準, 右端の6マスを常に表示, 右端の8マスを常に表示
(簡単操作選択項目)「A11 点字文書送受信プログラム」=隠す
本機と、本機の旧モデルであるブレイルメモシリーズ機器との間で、点字文書を送受信することができます。
なお、パソコンとの間でデータを移動する場合は、SDカードやUSBメモリーなどの記憶メディアを利用することをお勧めします。
本機とブレイルメモとの間で点字文書の送受信を行うには、次のように操作します。
本機とブレイルメモは、ブルートゥースポートで接続します。
本機がワイドモデルの場合は、シリアルポートも利用可能です。
本機をブレイルメモと接続する方法については、 〈7.1.2 〔本機とブレイルメモを接続する〕〉 の項を参照してください。
本機側から、以下の操作で、文書を送受信します。
(1)ウィンキーとR(1,2,3,5の点)を押して、「点字データの送受信」プログラムを起動します。
すると、「通信ポートの選択」」ウィンドウが表示されます。
(2)、上記1.で準備した通信ポートを選択して、エンターキーを押します。
すると、「点字データの送受信」のウィンドウが開きます。
(3)これ以降の操作は、文書を受信する場合と文書を送信する場合で異なります。
以下の項目を参照してください。
ブレイルメモ内の文書を、本機で受信する場合は、引き続き本機側で、次のように操作します。
(1)「点字データの送受信」ウィンドウで、オルトキーとR(1,2,3,5の点)を押して、[文書を受信する]ボタンを選択します。
すると、「文書選択ウィンドウ」が開きます。
(2)このウィンドウには、接続先のブレイルメモで公開している点字文書の一覧が表示されています。
受信したい文書を選択してエンターキーを押します。
(3)すると、文書の受信が始まり、「文書の受信中」ウィンドウが表示されます。
(4)文書の受信が終了すると、「保存先点字ファイルの選択」ウィンドウが開きます。
ここで、この文書を本機に保存するためのファイル名を指定してエンターキーを押します。
今表示されている文書名でよければ、そのままエンターキーを押してください。
(5)これで、一件の文書の受信が終わりました。
別の文書を受信するには、(2)に戻って操作してください。
文書の受信作業を終了するには、エスケープキーを押してください。
すると、「文書一覧」ウィンドウを閉じて、「点字データの送受信」ウィンドウに戻ります。
(6)「点字データの送受信」ウィンドウを閉じるには、もう一度エスケープキーを押してください。
本機内の文書をブレイルメモに送信する場合は、引き続き本機側で、次のように操作します。
(1)「点字データの送受信」ウィンドウで、オルトキー+S(2,3,4の点)を押して、[文書を送信する]ボタンを選択します。
すると、「送信する点字ファイルの選択」ウィンドウが開きます。
(2)上下矢印キーで送信したい文書を選び、エンターキーを押します。
複数の文書を送信したい時は、シフトキー(表示の送りキー、戻しキー、セレクトキーのどれか)を押しながら、上下矢印キーを押して、選択したい文書の範囲を移動します。
すると、文書の送信が始まり、「文書の送信中」ウィンドウが表示されます。
(3)「文書の送信が終了しました。」というメッセージが表示されたら、選択した文書がブレイルメモに送信できています。
エンターキーを押して、メッセージを閉じてください。
すると、「点字データの送受信」ウィンドウに戻ります。
(4)「点字データの送受信」ウィンドウを閉じるには、もう一度エスケープキーを押します。
本機と、他のBMスマートとの間でクリップボード上の文書情報を送受信する場合、以下のボタンが利用できます。
「点字データの送受信」ウィンドウ:
[クリップボードデータの送信]ボタン……クリップボード内の点字データを接続先に送信します。
クリップボードにテキストデータが登録されている時は、点訳して送信します。
[クリップボードデータの受信]ボタン……接続先のクリップボード内の点字データを受信します。
また、背景で上記のウィンドウが開かれている場合、以下のウィンドウからも、ショートカット操作により、クリップボードデータの送受信を実行できます。
接続先から受信:コマンドキー+1,3,5の点
接続先に送信:コマンドキー+2,4,6の点
このショートカットが有効なウィンドウ:
・点字編集ウィンドウ
・テキスト編集ウィンドウ
・テキストデイジー閲覧ウィンドウ
・点字図書閲覧ウィンドウ
ただし、テキスト編集ウィンドウでは、スマホとの接続がある場合は、スマホとの送受信が優先されます。
また、点字ディスプレイウィンドウが開かれている時は、PCとの送受信が優先されます。
ブレイルメモシリーズ機器を本機と接続している場合、ブレイルメモ側の「接続先へコピー」、「接続先から貼り付け」コマンドにより、文書情報を送受信できます。
この機能を使うには、ブレイルメモとBMスマートを、ブルートゥースなどで接続し、次のように操作してください。
ブレイルメモで、文書内の転送したい内容を範囲選択し、「接続先へ貼り付け」コマンドを実行します。
すると、BMスマート側には、「接続先から操作中です」のメッセージが表示され、続いて、次の問い合わせのメッセージが表示されます。
「受信した点字データを、クリップボードに登録してよろしいですか?」
転送した内容をクリップボードに登録してよい場合は、BMスマート側でエンターキーを押してください。
【注意】エンターキーを押す前に、BMスマートの編集作業で、「切り取り」コマンドにより、大切な情報をクリップボードに保存していないことを、よく確認してください。クリップボードに残されていたデータは、この操作により消去されます。
ブレイルメモに転送したい点字情報を、BMスマート側でコピーし、クリップボードに登録します。
転送したい情報がテキスト文書に書かれている場合は、一度、点字編集ウィンドウに貼り付けて、点訳してから、改めてクリップボードに登録してください。
次に、ブレイルメモ側で、情報を貼り付けたい場所に移動し、「接続先から貼り付け」コマンドを実行します。
(簡単操作選択項目)「C11 クイックメモからの文書送受信機能」=オフ
ブレイルメモシリーズ機器をもう一台お持ちの場合、「マイブレイルメモ」として登録しておくことで、クイックメモプログラムから、文書を簡単に送信できます。
次のコマンドでは、通信ポートや、ブルートゥース機器の選択を省略して、選択した文書の送受信ができます。
クイックメモメニュー →
「マイブレイルメモ」に送信
「マイブレイルメモ」から受信
「マイブレイルメモ」を登録したり、登録を解除するには、以下のコマンドを実行します。
メインメニュー → 接続 → ブルートゥースクイック接続 →
「マイブレイルメモ」接続
「マイブレイルメモ」接続のクリア
また、その他のブレイルメモやパソコンに文書を送信するには、以下のコマンドをご利用ください。
クイックメモメニュー → 他のブレイルメモに送信
(簡単操作選択項目)「A12 点字チャットプログラム」=隠す
本機には、主に盲聾者の方のコミュニケーション支援を目的とした、点字によるチャット機能があります。
この機能では、本機と別のBMスマート、ブレイルメモ、パソコンを接続して、点字で会話することができます。
本機と、他のBMスマートやブレイルメモとチャットする場合、どちらの機械からでもチャットを始めることができます。
本機をブレイルメモと接続する方法については、 〈7.1.2 〔本機とブレイルメモを接続する〕〉 の項を参照してください。
本機からチャットを始めるには、次のように操作します。
(ブレイルメモ側のチャット機能の操作については、ブレイルメモのマニュアルをご覧ください。)
(1)ウィンキー+1,6の点を押して、点字チャットプログラムを起動します。
すると、「通信ポートの選択」ウィンドウが開きます。
(2)ここで、チャット相手の機器と接続する通信ポートを選択します。
本機とブレイルメモとのブルートゥース接続について、詳しくは 〈7.2.3 本機とブレイルメモをブルートゥース接続する〉 の項を参照してください。
(3)相手機器との接続に成功すると、本機と相手側の機器の両方で「点字チャット」ウィンドウが開きます。
本機とパソコンとの間で点字チャットを行う場合、パソコン側の操作で接続します。
BMシリーズ機器用ユーティリティ内の点字チャットプログラム BMChatをご使用ください。
接続に成功すると、本機側でも自動的に「点字チャット」ウィンドウが開きます。
このウィンドウでは、接続中の相手とチャットを行います。
このウィンドウには、以下の項目があり、タブキーで項目の間を移動します。
(A)あなたの発言:行頭に、3,5の点、3,6の点のマークが表示されています。
(B)相手の発言:行頭に、3,6の点、2,6の点のマークが表示されています。
(C)発言リスト:これまでの、あなたと相手の発言を、時間順に確認できます。
あなたの発言の前には、3,5の点が2マス、相手の発言の前には、2,6の点が2マス表示されます。
発言を始めるには、スペースキーを押します。
すると、あなたの発言ウィンドウにフォーカスが移動します。
ここに、点字を書くと、あなたの発言が相手側に送信されます。
書き間違えた時は、バックスペースキーを押して、行末から削除してください。
発言を書き終わったら、エンターキーを押します。
このウィンドウでは、追従モードと、非追従モードの切り替えができます。
追従モード:コントロール+エンターキー
非追従モード:コントロール+スペースキー
追従モードでは、相手が発言を始めると、フォーカスが相手の発言欄に移動し、常に相手の最新の発言内容を表示します。
相手の最新の発言から離れて、これまでの会話を確認したい時は、非追従モードに変更します。
確認が終わったら、相手の発言を読むために、追従モードに戻してください。
チャットを終了するには、コントロール+エスケープキーを押します。
その後、コマンド+Zでウィンドウを閉じてください。
(簡単操作選択項目)「A13 点字印刷プログラム」=隠す
本機から点字プリンタに接続し、点字文書を印刷するには、次のように操作します。
BMスマートシリーズでは、以下の点字プリンタに対応しています。
(16マスモデルで使用可能なのは、*が付いたプリンタです。)
本機と点字プリンタの間は、RS-232Cシリアルケーブル(クロス接続用)で接続します。
点字プリンタに付属のケーブルがあり、本機と接続可能な場合は、点字プリンタ付属のものをご使用ください。
点字プリンタに付属のケーブルがなく、本機付属のシリアルケーブルで接続できる場合は、本機付属のものをご使用ください。
次のように操作してください。
(1)メインウィンドウのプログラム一覧で、「点字印刷」の項目に移動し、エンターキーを押します。
(2)すると、「点字ファイルの選択」ウィンドウが開きます。
このウィンドウから、ファイル一覧、または履歴一覧を開き、印刷したい点字ファイルを選択します。
(3)すると、「点字プリンタの選択」ウィンドウが開きます。
「プリンタの種類」のリストで、ご使用の点字プリンタを選択してください。
(4)[プリンタの設定]ボタンを押すと、選択した点字プリンタのための設定シートが開きます。
ここで、点字用紙のサイズや印刷書式、通信速度などを指定してください。
また、ブルートゥース接続の点字プリンタを使用する場合は、この設定内の「接続ポート」項目で、使用する通信ポートを選択してください。
設定できたら、エンターキーを押します。
(5)通信速度など、点字プリンタ側でも設定する必要がある項目があります。
点字プリンタのマニュアルを参照の上、本機側の設定と合うように調節してください。
(6)[次へ]ボタンを押すと、「点字印刷範囲の選択」ウィンドウが開きます。
印刷開始ページ、印刷終了ページ、印刷部数などを指定します。
片面打ちの点字プリンタで、両面印刷をサポートしている場合、表ページと裏ページの二回に分けて印刷します。
この場合は、印刷面に「表面]を選択して、まず表ページの印刷を行います。
設定できたら、[次へ]ボタンを押します。
(7)ブルートゥース接続で印刷する場合は、ここで、ブルートゥース機器一覧のウィンドウが表示されますので、接続するプリンタを選択してください。
初回接続する時は、[探索]ボタンを押して、接続相手の点字プリンタを探します。
ブルートゥース機器の選択について詳しくは、 〈7.2.3 本機とブレイルメモをブルートゥース接続する〉 の項を参照してください。
(8)すると、「印刷を開始してよろしいですか?」という確認のメッセージが表示されます。
点字プリンタ側の印刷準備ができていることを確認してから、エンターキーを押してください。
(9)すると、本機から点字プリンタにデータが送信され、点字印刷が始まります。
表面印刷を行なった場合、「続けて、裏ページを印刷しますか?」というメッセージが表示されます。
この場合は、点字プリンタの印刷が終了してから、紙を裏返しにセットし、エンターキーを押してください。
(10)データの送信が終わると、「データの送信が終了しました。」というメッセージが表示されます。
ここで、エンターキーを押すと、点字印刷プログラムが終了します。
次のように操作します。
(1)ウィンキーとB(1,2の点)を押して、「点字編集プログラム」を起動します。
すると、「点字ファイルの選択」ウィンドウが開きます。
このウィンドウから、ファイル一覧、または履歴一覧を開き、印刷したい点字ファイルを選択します。
(2)すると、選択した点字文書の内容が表示されます。
適宜、レイアウトなどが整っていることを確認してください。
(3)次のコマンドを実行します。
メニュー → ファイル → 点字印刷
すると、点字印刷プログラムが実行され、今開いている点字文書が転送されます。
これ以降は、前項の(3)と同様に操作してください。
外部ドライブモードは、本機の内蔵SDカードの中を、パソコンのドライブとして見せるための機能です。
この機能を使用するためには、本機を外部ドライブモードで起動した後、本機とパソコンをUSBケーブルで接続します。
外部ドライブモードに入るには、コントロールキーを押した状態で、本機を起動します。
しばらくすると、点字と音声で、「ドライブモード」と表示されます。
この状態でUSBケーブルを接続すると、パソコン上にドライブが追加されて、本機の内蔵SDカードにアクセスできる状態になります。
外部ドライブモードで起動中は、5分間隔で、現在ドライブモードであることを音声で通知します。
外部ドライブモードを終了するには、次のように操作します。
(1)パソコン側で、「ドライブの安全な取り外し」を実行します。
(2)USBケーブルを取り外します。
(3)電源スイッチを押して、本機を終了します。
本機の内蔵SDカードにアクセスしている状態で、USBケーブルを外したり、本機の電源をオフにしないでください。
内蔵SDカードの記憶状態に異常をきたし、本機が起動できなくなったり、大切なファイルが失われる危険があります。
本機の内蔵SDカードの中には、ファームウェア(本機を動作させるためのプログラム)が含まれています。
以下のフォルダは、絶対に削除しないでください。
\SDMemory\Programs
本機の左側面にある外部ディスプレイポートに液晶ディスプレイを接続すると、本機の内容を外部のディスプレイに表示することができます。
外部ディスプレイと接続するD-sub 15ピンのケーブルは、本機には付属していません。パソコンショップなどでお買い求めください。
液晶ディスプレイをお選びの際は、以下の仕様を満たしているものをお選び下さい。
解像度 | 1024×768 |
水平周波数 | 50.0kHz前後 |
垂直周波数 | 61.6kHz前後 |
(外部モニターへの電力供給)
全般設定内に、「外部モニターへの電力供給」の設定があり、初期設定でオフになっています。
この設定がオフの場合、外部ディスプレイと接続しても、画面が表示されません。
この場合は、ショートカット操作(親指キー3個+モ(2,3,4,5,6の点)を押すと、モニターが表示されます。
この章では、本機の各種設定機能についてご説明します。
ここでは、本機の以下の7種類の調節機能についてご説明します。
「オートスリープ」は、本機を指定した時間操作しなかった時、自動的にスリープモードに入る機能です。
ただし、ファイルコピー中のようにスリープできない時、デイジーデータの再生中のように長い時間操作しないで使う機能を利用している時は、オートスリープは掛かりません。
また、会議のメモを取っている時のような場合、次の操作でオートスリープ機能をオフにすることができます。
BMスマートエアの場合:コントロールキーを押しながら、電源ボタンを1秒ほど右にスライドさせて離す。
BMスマートの場合:コントロールキーを押しながら、電源ボタンを2秒程度押す
本機をバッテリーで使用している場合、初期設定では、5分間操作しないと、オートスリープが掛かります。
オートスリープするまでの時間は、以下のコマンドで設定できます。
メインメニュー → 各種設定 → 全般設定
このコマンドで、次の3件の設定項目を変更できます。
「AC接続時スリープ」(なし、または5分~1時間、初期値=なし)……本機にACアダプタを繋いで使用している時のオートスリープ時間を指定します。
「バッテリー使用時スリープ」(なし、または5分~1時間、初期値=5分)……本機をバッテリーで使用している時のオートスリープ時間を指定します。
「スリープ許容時間」(15分~無制限)……スリープ状態がここで指定した時間続くと、自動的に電源オフします。
(スリープ許容時間設定は、OSのバージョンが、NK Version=1.103以降の機械でご利用頂けます。)
本機をバッテリーで使用している時に、バッテリー残量が少なくなると、以下のメッセージでお知らせします。
バッテリー残量が15%以上の時:「充電してください」
バッテリー残量が10%以下の時:「すぐに充電してください。編集中のデータが失われる危険があります。」
初期設定では、バッテリー残量が10%以下になると、通知が始まります。
低バッテリーを通知する残量は、以下のコマンドで設定できます。
メインメニュー → 各種設定 → 全般設定
(このコマンドのグローバルショートカットは、ウィンキー+コントロールキー+M(1,3,4の点)です。)
このコマンドで、次の設定項目を変更できます。
「バッテリーアラーム」……5パーセント未満~50パーセント
本機には、プログラムを使用している時、急な電源オフなどに備えて、定期的にバックアップを取る機能があります。
プログラムを終了せずに電源オフした場合、次回起動時に、自動的に同じプログラムが起動します。
また、この際、編集中の文書は、専用のバックアップ領域から読み込まれます。
ただし、低バッテリー時には、バックアップが正常に取れない場合もありますので、編集した文書は、ご自身でも、適当な間隔で、ファイルに保存するようにしてください。
メインメニュー → 各種設定 → 全般設定
(このコマンドのグローバルショートカットは、ウィンキー+コントロールキー+M(1,3,4の点)です。)
このコマンドで、次の2件の設定項目を変更できます。
「自動バックアップ」(なし、1分~10分)……文書編集での自動バックアップの時間間隔を指定します。
「バックアップサウンド」(オン/オフ)……バックアップの際、ブザー音を鳴らすかどうかを指定します。
本機の音声出力は、以下の操作でオン/オフできます。
コマンドキー+M(1,3,4の点)……音声ミュートのオン/オフ
コントロールキー+コマンドキー+M(1,3,4の点)……ブザー音のみ鳴らす
本機の起動時に、音声出力するかどうかは、以下のコマンドで設定できます。
メインメニュー → 各種設定 → 全般設定
(このコマンドのグローバルショートカットは、ウィンキー+コントロールキー+M(1,3,4の点)です。)
このコマンドで、次の設定項目を変更できます。
「消音モード」……選択肢:前回の状態で起動(初期設定),常に音声オフで起動,常に音声オンで起動
「前回の状態で起動」が選択されていると、前回電源オフ時の音声ミュート状態を、次に起動した時も継続します。
音声オフで起動した場合も、起動後に、音声ミュートのオン/オフコマンドで音声オンにすることができます。
スポットメッセージは、状態の変化や、コマンドの実行結果などを、短い時間の点字表示で伝える機能です。
例えば、次のような時に、スポットメッセージが表示されます。
なお、スポットメッセージをすぐに消したい時は、タッチカーソルを押してください。
スポットメッセージの設定は、以下のコマンドで変更できます。
メインメニュー → 各種設定 → 全般設定
(このコマンドのグローバルショートカットは、ウィンキー+コントロールキー+M(1,3,4の点)です。)
このコマンドで、次の2件の設定項目を変更できます。
「スポットメッセージ表示時間」(0.5秒~4秒)……スポットメッセージの継続時間を指定します。
現在位置表示、漢字詳細読みなどの表示時間は、ここで設定した時間の2倍になります。
「スピーチオンの時の点字スポット」……音声が出ている時にも、スポットメッセージを表示するか否かを指定します。
本機には、ウィンドウを開いた時や、フォーカス移動でウィンドウやコントロールを移動した時に、そこでの操作方法を音声で説明する機能があります。
ガイドの説明内容は、通常の読み上げと区別するために、別の声質で読み上げます。
ガイド音声のレベルは、次のコマンドで設定できます。
メインメニュー → 各種設定 → 全般設定
(このコマンドのグローバルショートカットは、ウィンキー+コントロールキー+M(1,3,4の点)です。)
このコマンドで、次の設定項目を変更できます。
「音声ガイドのレベル」……選択肢:シンプル,標準,ガイド1,ガイド2
(初期設定は、標準です。)
シンプル | ウィンドウを移動した時に、タイトルを読みます。 |
標準 | ウィンドウを移動した時に、タイトルと説明欄を読みます。 |
ガイド1 | 標準に加えて、ウィンドウを移動した時に、ウィンドウ内のコントロールの数と、ウィンドウの基本操作を説明します。 |
ガイド2 | ガイド1に加えて、フォーカス移動した時に、各コントロールの基本操作を説明します。 |
スリープモードを使うと、作業を中断している時の電力を節約し、しかも、必要な時にすぐに作業を再開できます。
オートスリープは、このような使い方を支援する機能です。
オートスリープまでの時間は、ご不便を感じない範囲で、なるべく短めに設定してください。
また、スリープ状態でもある程度の電力を消費するため、自動的に電源オフするための設定も用意しています。
これらの設定を行うには、以下のコマンドを実行してください。
メインメニュー → 各種設定 → 全般設定
(このコマンドのグローバルショートカットは、ウィンキー+コントロールキー+M(1,3,4の点)です。)
AC接続時スリープ=ACアダプタ接続で使用中、最後に操作してからオートスリープするまでの時間を指定します。
バッテリー使用時スリープ=バッテリーで使用中、最後に操作してからオートスリープするまでの時間を指定します。
キーロック時スリープ=キーロックを掛けてから、オートスリープが有効になるまでの時間を指定します。
(BMスマートの場合)
スリープ許容時間=スリープ状態になってから、ここで指定した時間が過ぎると、バッテリー節約のため、自動的に電源オフします(OSバージョン、NK Version=1.103以降)。
(BMスマートエアの場合)
スリープ継続時間(昼)=スリープ状態になってから、ここで指定した時間が過ぎると、バッテリー節約のため、自動的に電源をオフします(6時~20時用)。
スリープ継続時間(夜)=スリープ継続時間の夜間設定です(20時~6時用)。
スリープ継続バッテリー残量=スリープ状態で、バッテリー残量が、ここで指定した容量以下になると、バッテリー節約のため、自動的に電源オフします。
なお、決まった時間に、本機を起動して、スリープ状態にしておきたい場合は、アラームを設定し、「動作」項目に、「スリープで待機」を選択してください。
ここでは、本機の以下の6種類のカスタマイズ機能についてご説明します。
また、本機の操作をスムーズにするための、以下の機能についてもご紹介します。
矢印キーのリピート機能は、上下左右の矢印キーを押し続けた時、そのキーを何度も押したのと同じように、カーソルや表示位置を続けて移動できる機能です。
一般のキーボードでは、全てのキーでキーリピートが掛かりますが、本機では矢印キーのみに掛かります。
この機能は、以下のコマンドで設定します。
メインメニュー → 各種設定 → 全般設定
(このコマンドのグローバルショートカットは、ウィンキー+コントロールキー+M(1,3,4の点)です。)
このコマンドで、次の設定項目を変更できます。
「矢印キーのリピート」……選択肢:なし,0.5秒,1秒
「なし」を選ぶと、キーリピートは掛かりません。
「0.5秒」、「1秒」は、矢印キーを押し始めてからキーリピートが始まるまでの時間です。その前にキーを離すと、通常の一度押しになります。
この設定は、本機を点字ディスプレイとして使う場合も有効です。
点字表示を右に進める「送りキー」と、左に戻す「戻しキー」は、左右の配置を変更することができます。
標準設定では、右側が送りキーになっていますが、左側を送りキーにすると、片手読みの時に、手が表示の先頭にある状態で、表示を進められるようになります。
この設定は、以下のコマンドで変更します。
メインメニュー → 各種設定 → 全般設定
(このコマンドのグローバルショートカットは、ウィンキー+コントロールキー+M(1,3,4の点)です。)
このコマンドで、次の設定項目を変更できます。
表示のスクロール……選択肢:「左で戻し、右で送り」,「左で送り、右で戻し」
この設定は、本機を点字ディスプレイとして使う場合も有効です。
本機では、6点キーの並び順を、次の2種類の設定で使用することができます。
・パーキンス式配列……左から、3,2,1 - 4,5,6の点(標準設定)
・カニタイプ式配列……左から、4,5,6 - 3,2,1の点
また、カニタイプ式で8点点字を入力する時は、右親指キーが7の点、左親指キーが8の点になります。
左親指キーがエンターキー、右親指キーがスペースキーの配置は、カニタイプ式でも変わりません。
この設定は、以下のコマンドで変更します。
メインメニュー → 各種設定 → 全般設定
(このコマンドのグローバルショートカットは、ウィンキー+コントロールキー+M(1,3,4の点)です。)
このコマンドで、次の設定項目を変更できます。
6点キーの配置……選択肢:パーキンス式(標準)、カニタイプ式
なお、この設定は、通常の文字入力と、コマンドキー操作の両方で使われます。
また、本機を点字ディスプレイとして使う場合も有効です。
(簡単操作選択項目)「C3 片手入力機能」=オフ
本機には、点字の6点を片手操作で入力できるようにするために、片手入力モードが用意されています。
片手入力と両手入力は、以下のように切り替えます。
(A)左手入力モードに入る | 親指キーの左2個と、6点キーの左3個を同時に押す。 |
(B)右手入力モードに入る | 親指キーの右2個と、6点キーの右3個を同時に押す。 |
(C)両手入力に戻す | 親指キー3個と、6点キー6個を同時に押す。 |
片手入力で使うキーは、次の8個です。
左手入力と右手入力では、使用するキーが、左右対称になります。
以下で、左手入力の際の左側、右手入力の際の右側を利き手側と呼び、その反対側を逆手側と呼びます。
1,4の点キー | 利き手側の人差し指キー |
2,5の点キー | 利き手側の中指キー |
3,6の点キー | 利き手側の薬指キー |
7,8の点キー | 利き手側の親指キー |
エンターキー | 逆手側の親指キー |
半スペースキー | 逆手側の人差し指キー |
スペースキー | 利き手側親指キーと、逆手側人差し指キー |
クリア | 逆手側の親指キーと人差し指キー |
片手入力では、点字を、左半分(1,2,3,7の点)と、右半分(4,5,6,8の点)に分け、2回のストロークで入力します。
1,4の点キーは、1ストローク目に押すと1の点、2ストローク目に押すと4の点になります。
他の点のキーも同様です。
例えば、1,5の点の点字を入力したい時は、1ストローク目で、1,4の点キー、2ストローク目で、2,5の点キーを順番に押します。
点字の左半分(1,2,3,7の点)がない場合は、1ストローク目に、半スペースキーを押します。
同様に、点字の右半分(4,5,6,8の点)がない場合は、2ストローク目に、半スペースキーを押します。
マス空けの時はスペースキー、改行するにはエンターキーを押します。
1ストローク目の入力を間違えてしまった時は、クリアキーを押して書き直します。
コントロールキー、オルトキー、セレクトキー、ウィンキーと点字の組み合わせを入力する場合は、点字を入力する前に、以下のキーを先押ししてください。
コントロールキー……逆手側親指キーと利き手側人差し指キー
オルトキー……逆手側親指キーと利き手側中指キー
セレクトキー……逆手側親指キーと利き手側子指キー
ウィンキー……逆手側親指キーと利き手側親指キー
ブレイルメモ互換の片手入力モードも、操作方法は通常の片手入力とほぼ同じですが、利き手側の小指キーも使用して、より高速に入力できる所が特長です。
小指キーを通常の操作(コントロールキーやウィンキーなど)で使用したい時は、両手入力モードに戻してください。
ブレイルメモ互換の片手入力モードに入るには、以下のように操作します。
(A)ブレイルメモ互換の左手入力モードに入る | 親指キーの左2個と、6点キーの左3個、左小指キー1を同時に押す。 |
(B)ブレイルメモ互換の右手入力モードに入る | 親指キーの右2個と、6点キーの右3個、右小指キー1を同時に押す。 |
ブレイルメモ互換の片手入力モードでは、利き手側の小指キー2個を、以下のように使用します。
小指キー1 | スペースキー |
小指キー2 | 半スペースキー |
点字の左側と右側に、点があるマスの入力方法は、通常の片手入力モードと同じです。
点字の左半分(1,2,3,7の点)がない場合、半スペースキー(小指キー2)と点字の右側の点を押して、1ストロークで入力を完了できます。
同様に、点字の右半分(4,5,6,8の点)がない場合は、スペースキー(小指キー1)と点字の左側の点を押して、1ストロークで入力を完了できます。
ブレイルメモ互換モードの半スペースキー(小指キー2)は、1ストローク目の入力をクリアするため、2ストローク目には使用できません。2ストローク目には、スペースキー(小指キー1)を使用してください。
本機には、本体左側面のUSBホストポートから、日本語USBキーボードを接続できます。
USBキーボードからの操作は、本体点字キーをキー入力モードで操作する場合と同じように処理されます。
本体コマンドキーと、USBキーボードからの操作の対応については、 〈付録 B.USBキーボードからの操作〉 の項を参照してください。
USBキーボードの英数字入力とカナ入力は、IMEがオフの時に、スペースバーの左側の無変換ボタンで切り替えることができます。
また、点字ディスプレイ接続を通して、USBキーボードからWindows PCを操作することもできます。
USBキーボードでは、スペースキーと他のキーの組み合わせでいろいろな操作ができる「スペースコマンド機能」を用意しています。
この機能については、 〈8.4.12 USBキーボード操作の拡張設定〉 を参照してください。
USBキーボードから点字編集ウィンドウを操作する場合、次の設定で操作方法を選択できます。
メインメニュー → 各種設定 → 点字編集の設定
(このコマンドのグローバルショートカットは、ウィンキー+コントロールキー+B(1,2の点)です。)
このコマンドで、次の設定項目を変更できます。
「USBキーボード入力」……選択肢:NABCCモード,アスキーモード,ローマ字モード,6点入力
NABCCモードでは、フルキーからの英数字キー入力を、NABCC(北米点字コード)の点字パターンとして入力します。入力確定の操作は必要ありません。
NABCCコードについては、 〈付録 (A4)NABCC(北米点字)コード〉 の項を参照してください。
アスキーモードでは、フルキーからの英数字/かな文字入力を、マス空け毎に点訳して入力します。無変換キーで、英数字入力とかな入力を切り替えます。
ローマ字モードでは、ローマ字変換で、かなを入力します。英数字入力モードの操作は、アスキー入力モードと同じです。無変換キーで、英数字入力とローマ字入力を切り替えます。
6点入力では、USBキーボードから、6点点字入力や、表示の送り/戻し、移動・範囲選択、削除などの操作ができます。
また、背景で動作しているデイジー再生や、オーディオ再生のプログラムも操作できます。
(6点キー)
パーキンス式入力の場合:F,D,Sのキーが1~3の点、J,K,Lのキーが、4~6の点です。
カニタイプ式入力の場合:L,K,Jのキーが1~3の点、S,D,Fのキーが、4~6の点です。
マス空けは、スペースキーで入力します。
改行は、エンターキー、または、Q,Pのキーです。
Aのキーをコントロールキー、セミコロンのキーをセレクトキーとして使用できます。
スペースキーと点字キーを組み合わせると、コマンドキー入力になります。
(移動・範囲選択の操作)
表示の送り:B,スラッシュのキー
表示の戻し:Z,Nのキー
矢印キーの他、以下のキーが使用できます。
上矢印キー:2の点、5の点の上(E,Iのキー)
下矢印キー:2の点、5の点の下(C,コンマのキー)
左矢印キー:3の点、4の点の下(X,Mのキー)
右矢印キー:1の点、6の点の下(V,ピリオドのキー)
スペースキーを組み合わせると、範囲選択できます。
(コマンドキーの矢印キー操作では、範囲選択ができませんので、こちらをご使用ください)。
(編集操作)
BSキー、Delキーの他、以下のキーが使用できます。
バックスペースキー:3の点、4の点の上(W,Uのキー)
デリートキー:1の点、6の点の上(R,Oのキー)
〔デイジー・オーディオ再生のバックグラウンド操作〕
背景で動作している、デイジー再生、オーディオ再生のプログラムを操作できます。
Gのキー=3秒前(または、前の行)に戻る
スペースキー+Gのキー=巻戻し
Hのキー=再生/停止
スペースキー+Hのキー=早送り
Tのキー=前のマーク
スペースキー+Tのキー=前の見出し
Yのキー=次のマーク
スペースキー+Yのキー=次の見出し
T+Yのキー=マークを付ける
スペースキー+T+Yのキー=現在位置の読み上げ
ナビキーには、次の4種類の使い方があります。
(1)全てのキー割り当てを選択可能にする(標準設定)。
(2)2種類のキー割り当てを使用する = ナビキートグル設定。
(3)3種類のキー割り当てを使用する = ナビキートグル設定+ナビキーシフト設定。
(4)全てのキー割り当てを選択可能にするが、主に2種類のキー割り当てを使用する = ナビキーシフト設定。
ナビキーの使い方を変更するには、次のコマンドで、以下のように設定してください。
メインメニュー → 各種設定 → 全般設定
ナビキートグル設定と、ナビキーシフト設定に、「なし」を選択します。
この場合、左右キーの連続押しで次の割り当て、セレクトキー+左右キーで前の割り当てを選択できます。
標準のキー割り当てに戻すには、コントロールキー+左右キーを押します。
ナビキー標準設定と、ナビキートグル設定に、使用したい2種類のキー割り当てを指定します。
この場合、左右キーを押すと、選択した2種類の割り当てで、交互に切り替わります。
ナビキー標準設定、ナビキートグル設定、ナビキーシフト設定に、使用したい3種類のキー割り当てを指定します。
この場合、1番目と2番目のキー割り当ては、左右キーで切り替わります。
3番目のキー割り当てを選択するには、セレクトキー+左右キーを押します。
ナビキー標準設定、ナビキーシフト設定に、主に使用したい2種類のキー割り当てを指定します。
ナビキートグル設定には、「なし」を選択します。
この場合、左右キーの連続押しで次の割り当てを選択できます。
標準の割り当てに戻すには、コントロールキー+左右キーを押します。
ナビキーシフト設定に戻すには、セレクトキー+左右キーを押します。
(簡単操作選択項目)「C9 入力変換機能」=オフ
「入力変換機能」は、テキスト入力で、自分がよく使用するフレーズを、短いキーワードで保存しておき、簡単に呼び出して、文章中に入力できる機能です。
この機能では、コマンドキー+「セ」(1,2,4,5,6の点)の操作を使用します。
例えば、「おは」というキーワードで、「皆さん、おはようございます。」という文を登録しておくと、
「おは」と入力した後に、コマンドキー+「セ」を押すだけで、この文を入力することができます。
キーワードには、64文字までの、覚えやすい文字列を指定できます。
また、それぞれのキーワードに、256文字までの文を登録しておくことができます。
入力変換の登録件数には、制限はありません。
この機能は、テキスト編集プログラムだけでなく、ファイル名の入力など、全てのテキスト入力場面で使用できます。
また、キー入力モード、日本語変換中、直接文字入力モードなど、全ての入力状態で利用できます。
上記の文を、「oha」のようにアルファベットのキーワードで登録しておけば、キー入力状態のままでも、日本語文を入力できます。
(1)テキスト入力状態で登録する方法
登録したい文字列を入力し、範囲選択してから、コントロールキー+コマンドキー+「セ」を押します。
すると、キーワードの入力ウィンドウが開くので、関連付けたいキーワードを指定します。
キーワードを設定しない場合は、そのまま、エンターキーを押してください。
(2)専用のウィンドウを開いて登録する方法
テキスト編集ウィンドウが範囲選択されていない状態で、コントロールキー+コマンドキー+「セ」を押すと、「入力変換登録」のウィンドウが開きます。
ここには、登録済みのキーワードと文字列の一覧が表示されています。
新規に登録するには、インサートキーを押して、キーワードと、文字列を指定します。
このウィンドウは、メインメニューの以下の項目からも開くことができます。
メインメニュー → ツール → 入力変換登録
(1)キーワードを指定して呼び出す方法
テキスト編集ウィンドウにキーワードを入力してから、コマンドキー+「セ」を押します。
すると、キーワードの部分が、文字列に置き換わります。
キーワードは範囲選択しないでください。
(2)文字列の一部を入力して検索する方法
テキスト編集ウィンドウに、登録済みの文字列の一部を入力し、範囲選択してから、コマンドキー+「セ」を押します。
すると、この文字列を含む登録の一覧が表示されます。
上下矢印キーで目的の項目を選択してエンターキーを押すと、範囲選択部分が、その文字列に置き換わります。
セレクトキー+コマンドキー+「セ」を押すと、各文字列に設定されているキーワードも確認できます。
なお、日本語変換中にコマンドキー+「セ」を押すと、表示中の変換候補で、入力変換の登録を参照できます。
(3)一覧から選択する方法
テキスト編集ウィンドウで範囲選択せずにコマンドキー+「セ」を押すと、「入力変換登録」のウィンドウが開きます。
このウィンドウの、登録済みの変換項目の一覧の中から上下矢印キーで目的の項目を探し、エンターキーを押します。
入力変換の登録を解除するには、「入力変換登録」のウィンドウを開き、目的の項目の所でデリートキーを押します。
テキスト編集ウィンドウに書かれている文字列を使って、目的の項目を検索することができます。
・キーワードの検索:行末にキーワードを入力してから、コントロールキー+コマンドキー+「セ」を押します。
・文字列の検索:その文字列の先頭にカーソルがある状態で、コントロールキー+コマンドキー+「セ」を押します。
(簡単操作選択項目)「C12 タッチメニュー機能」=オフ
「タッチメニュー」は、文書の編集中によく使用する操作をまとめた、コンパクトなメニューです。
タッチカーソルキーと、表示の送りキーや戻しキーを使って操作できます。
このメニューから、移動や範囲選択、編集、検索のコマンドなどを実行できます。
また、「ショートカットメニュー」は、カレンダーやデイジー再生などのウィンドウで、可能なショートカット操作を一覧表示します。
タッチメニューは、次のプログラムのテキスト編集ウィンドウや点字編集ウィンドウで利用できます。
・点字編集プログラム、クイックメモ
・テキスト編集プログラム
・テキストデイジー閲覧ウィンドウ
・点字図書閲覧ウィンドウ
・ヘルプ表示ウィンドウ
・その他の、テキスト/点字編集ウィンドウ
(表示されるメニューの内容は、ウィンドウの種類や、その時の操作状態により異なります。)
タッチメニューを開くには、次の3種類の操作のいずれかをします。
(1)範囲選択されていない状態で、カーソルのマスのタッチカーソルを長押しします。
この操作は、新規検索、見出し設定、貼り付けなど、範囲選択が必要でないコマンドを実行する時に使います。
(2)範囲選択していない状態で、表示の送り/戻しキーを押しながら、カーソルのマスのタッチカーソルを押します。
この操作は、新たに範囲選択を始めたい時に使います。
(3)範囲選択した状態で、表示の送り/戻しキーを押しながら、カーソルのマスのタッチカーソルを押します。
この操作は、コピーや選択キーワードの検索など、選択中の範囲に対する操作を実行したい時に使います。
また、ショートカットメニューを開くには、コントロールキー+オルトキーを押します。
タッチメニューやショートカットメニューは、複数行の構成になっていて、各行に、ボタンやチェックボックスが並んでいます。
(ボタンを示す括弧は、省略されています。)
各行の左端には、その行の見出しのボタンが表示されます。
このボタンをクリックすると次の行、表示の送りキーや戻しキーと組み合わせると前の行に移動します。
その他のボタンを押すと、コマンドが実行できます。
コマンドに更に選択肢がある場合は、選択肢の行に移動しますので、その行の中から目的のボタンを押してください。
移動コマンドのボタンには、対応するコマンドキー操作の点字が表示されます。
(左側の点、または右側の点のみの場合は、「メ」を前置しています。)
この他、以下のキー操作が可能です。
(1)矢印キー、タブキー:メニューの中を移動します。
(2)スペースキー、エンターキー:ボタンを押します。
(3)エスケープキー:コマンドを実行しないでタッチメニューを閉じます。
(4)ページアップキー/ページダウンキー:メニュー内の一行目/最下行に移動します。
(5)コマンドキー+1,5,6の点:メニュー内の現在位置を読み上げます。
(6)コマンドキー+1,4の点:メニュー内の行の内容を読み上げます。
(7)コマンドキー+3,6の点:選択中のボタンのヘルプ情報を読み上げます。
(8)コマンドキー+H(1,2,5の点):タッチヘルプをオン/オフします。
タッチヘルプがオンの時は、タッチカーソルで選択したボタンの説明を表示します。
また、タッチヘルプがオフの時も、コントロールキー+タッチカーソルの操作で、各ボタンの機能を確認できます。
移動操作は、続けて複数回実行することが多いため、タッチメニューないでショートカット操作を確認できるようにしています。
コマンドキー操作が割り当てられている移動コマンドは、コマンドキーの点字が、ボタンの所に表示されますので、その操作を行ってください。
例:「ブックマーク:ミ モ」
(コマンドキー+「ミ」、コマンドキー+「モ」が、前後のブックマークに移動する操作)
ショートカットが割り当てられていない移動コマンドは、次の操作で反復実行できます。
・コマンドキー+1,2,4,5の点 前方向に移動
・コマンドキー+2,3,5,6の点 後ろ方向に移動。
本機には、ファイルやフォルダをお気に入りに設定して、簡単に開けるようにする機能があります。
お気に入りに設定した項目は、お気に入り一覧から選択したり、割り当てたグローバルショートカットで開くことができます。
この他、お気に入りの項目に「短縮名」を指定しておくと、ファイル選択ウィンドウからも、簡単にファイルやフォルダを開けるようになります。
ショートカットと異なり、文書の内容などに関連した覚えやすい名前を付けておくことができます。
短縮名は、「お気に入り文書の設定」の設定シートで登録します。
お気に入り文書の新規登録時、または「お気に入り文書一覧ウィンドウの「お気に入り文書の設定を開く」コマンドで指定してください。
(設定シート)「お気に入り文書の設定」
「短縮名:(入力欄)」
設定した短縮名は、お気に入り文書一覧の表示でも確認できます。
ただし、同じ項目にショートカットが設定されている場合は、短縮名は表示されません。
お気に入り項目に設定した短縮名は、ファイル選択ウィンドウの次のコマンドで使用します。
ファイル選択・操作メニュー → ファイル → 短縮名でファイルやフォルダを開く
(ショートカット=コントロール+G)
このコマンドを実行すると、ファイルやフォルダのパスの入力欄が開きます。
ここにお気に入り文書の短縮名を指定すると、対応するファイルやフォルダを直接開くことができます。
お気に入り項目がフォルダの場合は、その後ろに\(エンマーク)をはさんで、ファイル名を指定することもできます。
また、このコマンドでは、パスの先頭に以下の略記法が使用できます。
sd: 内蔵SDカード (\SDMemory)
sd2: 外部SDカード (\SDMemory2)
usb: USBメモリー (\UsbMemory)
usb2: 2番目のUSBメモリー (\UsbMemory2)
doc: マイドキュメントフォルダ (\SDMemory\マイ ドキュメント)
下矢印キーを押すと、利用可能な短縮名と、その参照先を確認できます。
なお、「ファイルの保存」ウィンドウでは、このコマンドは使用できません。
新規ファイルの作成ウィンドウで生成するファイル名の初期値を、フォルダ毎に指定できます。
例えば、外部SDカードの「会議メモ」というフォルダの中に、「ミーティング.bmt」という名前を登録しておくと、
このフォルダで新規ファイルを開く時に、「ミーティング <年月日>.bmt」というファイル名が自動的に生成されます。
また、サブフォルダに別の名前を登録しなければ、サブフォルダでもこの名前が使用されます。
標準の新規ファイル名を指定するには、ファイルの選択ウィンドウで、目的のフォルダに移動してから、次のコマンドを実行してください。
ファイル選択・操作メニュー → ファイル → 標準の新規ファイル名
なお、入力欄が空の状態でエンターキーを押すと、そのフォルダの標準の新規ファイル名を削除できます。
新規ファイル名の初期値は、次の場合に生成されます。
・新規ファイルの選択ウィンドウで、ファイル名の入力欄を空にして、エンターキーを押す。
・新規ファイルの選択ウィンドウで次のコマンドを実行し、フォルダの短縮名を指定する。
ファイル選択・操作メニュー → ファイル → 短縮名でファイルやフォルダを開く
標準の新規ファイル名コマンドを実行すると、そのフォルダ内に、以下のテンプレートファイルが自動的に作成されます。
拡張子が点字文書形式の場合:BMS_Template.bmt
拡張子がテキスト文書形式の場合:BMS_Template.txt
これらのテンプレートファイルの内容は、このフォルダで新規文書を作成した時に、本文の初期値としてコピーされます。
通常のファイルですので、必要に応じて編集したり、削除することができます。
また、テンプレートファイルの中では、日付や時刻などを挿入するために、ブロック挿入機能と同じコマンドを使用できます。
利用可能なコマンドについては、〈4.4.2 ブロックの登録/挿入機能〉の項を参照してください。
(簡単操作選択項目)「D13 新規メモファイル機能」=標準の名前を使用する
標準の設定では、テキスト編集プログラムや点字編集プログラムを起動すると、最初に[新規メモファイルを作成する]というボタンが表示されます。
このボタンを押すと、マイドキュメントフォルダの中に新しいファイルが作られて、すぐに文書の入力を始めることができます。
作られるファイルの名前は、以下の通りです。
簡単操作設定で、上記の項目を「動作を選択する」に変更すると、以下の設定が利用可能になります。
(テキスト編集の設定)
新規メモファイル機能……テキスト編集プログラムの動作を選択します。
選択肢:使用しない,標準の名前を使用する,ファイルの作成時に名前を指定する
(点字編集の設定)
新規メモファイル機能……点字編集プログラムの動作を選択します。
選択肢:使用しない,標準の名前を使用する,ファイルの作成時に名前を指定する,ファイルの作成時に点字で名前を指定する
各選択肢の働きは以下の通りです。
リバースモードは、本機を通常の向きから180度回転させて、点字表示部が奥になる向きで使用できるモードです。
パソコンを本機の奥に置いたフルキーボードで操作するような場合に、点字をキーボードの近くで読むことができます。
リバースモードに入るには、親指キー3個と、さかさまの「さ」(1,5,6の点)を押します。
同じ操作をもう一度すると、通常モードに戻ります。
リバースモードでは、本体を反転させた状態で、点字が左から右に向かって読めるように表示されます。
タッチカーソルは、各マスの手前側になりますが、通常モードと同じ目的で利用できます。
リバースモードでは、本機を点字ディスプレイとして利用するために必要な操作が可能です。
文字の入力、その他の操作は、パソコン側、または、本機に外付けしたUSBキーボードから行います。
対面操作モードは、リバース表示と通常表示を簡単な操作で切り替えながら使えるモードです。
例えば、点字の練習をしている人とサポートする人が、本機を置いたテーブルで向かい合っているような場合に、点字表示の向きを変えながら、同じ情報を共有できます。
また、ホビー機能の将棋盤や、白黒の対戦モードを利用する時も便利です。
対面操作モードに入るには、親指キー3個と対面の「タ」を入力します。
同じ操作をもう一度すると、通常モードに戻ります。
対面操作モードとリバースモードとの違いは、以下の通りです。
・対面操作モードでは、BMスマート16のナビキーや、BMスマート40のファンクションキーが無効になりません。
・次の操作で、通常表示とリバース表示を切り替えられます。
16マスモデルの場合:ナビキー4個の内の、外側の2個の同時押し。
ワイドモデルの場合:ディスプレイキーの左右ボタンの同時押し
なお、ホビー機能の将棋盤や、白黒の対戦モードでは、一方の手番が終ると、ビープ音が鳴り、自動的に表示が反転します。
IMEマークは、日本語入力状態の時、点字表示部の左端に表示される1マスのマークです。
ここに表示される点の組み合わせで今のかな漢字変換の状態を確認できます。
また、IMEマークのマスのタッチカーソルを押すと、かな漢字変換中の点字の表示内容を切り替えられます。
IMEマークを利用するには、次の設定項目で、「なし」以外を選択します。
メインメニュー → 各種設定 → テキスト編集の設定
IMEマーク なし,プラス(変換候補),マイナス(本文表示)
IMEマークは、3,6,7,8の点を使って、以下のパターンで点滅します。
ラ下がり:変換候補表示(入力文字なし)
リ下がり:変換候補表示(入力文字あり)
オ下がり:本文表示(入力文字なし)
エ下がり:本文表示(入力文字あり)
IMEマークのマスをクリックすると、日本語変換候補の詳細読み表示と、変換候補を含む本文表示を切り替えられます。
一行編集ボックスでは、日本語変換候補の詳細読み表示と通常読み表示が切り替わります。
次の設定項目で、テキスト編集ウィンドウが開いた時のIMEの状態を選択できます。
メインメニュー → 各種設定 → テキスト編集の設定
自動的にIMEをオンにする オフ, オン
ただし、漢字を入力する必要のない入力欄では、IMEはオンになりません。
サイドアイテムは、点字表示部の左側、または右側に、時計などのアイテムを常時表示しておける機能です。
現在、サイドアイテムとして、次の4種類の機能を用意しています。
(A)時計の表示:現在の時刻を表示します。
(B)タスクバー:複数のウィンドウを開いている時、操作するウィンドウを切り替えます。
(C)オーディオプレイヤー:背景で実行中のオーディオプレイヤーの再生時間を表示します。
(D)電源ステータス:バッテリーの充電状態や残量を表示します。
サイドアイテムを使用するには、全般設定内の以下の項目を変更します。
メインメニュー → 各種設定 → 全般設定
サイドアイテム 使用しない,左側に表示,右側に表示
この設定が「使用しない」以外になっている時、選択したサイドアイテムが表示されます。
なお、サイドアイテムが表示されている時は、親指キー3個+Rの操作でサイドアイテムの左側表示、右側表示を変更できます。
サイドアイテムは、それぞれのサイドアイテムのショートカット、またはメインメニューの以下の項目で選択できます。
メインメニュー → ツール → サイドアイテム(サブメニュー)
時計 - サイドアイテム
タスクバー - サイドアイテム
オーディオプレイヤー - サイドアイテム
電源ステータス - サイドアイテム
サイドアイテム 時計のショートカットは、親指キー3個とC(1,4の点)です。
同じ操作をもう一度すると、非表示になります。
時計のサイドアイテムでは、3マスの点字が表示されます。
1マス目は、今何時かを表します。
数符を省略した0から9の点字の下に、10時台は3の点、20時台は6の点が追加されます。
2マス目、3マス目には、今何分かを下がり数字で表示します。
サイドアイテムのタッチカーソルを押すと、分の表示と秒の表示を切り替えられます。
秒の表示では、1マス目に分の1桁目を下がり数字で表示します。
2マス目、3マス目には、今の秒数を表示します。
サイドアイテム タスクバーのショートカットは、親指キー3個とT(2,3,4,5の点)です。
同じ操作をもう一度すると、非表示になります。
タスクバーでは、4マスの点字が表示されます。
(ただし、16マスモデルの場合は3マスに制限されます)。
タスクバーの対象ウィンドウが開かれると、そのウィンドウに1~4番の番号が付いて、その数がタスクバーに追加されます。
この番号は、そのウィンドウを閉じるまで変わりません。
複数のウィンドウを開いている時は、タスクバーのタッチカーソルを押すことで、そのウィンドウにフォーカスを移動できます。
タスクバーに表示されるウィンドウは、次の通りです。
・点字文書・テキスト文書の編集ウィンドウ
・デイジーデータの再生・閲覧ウィンドウ
・メディアデータ・オーディオデータの再生ウィンドウ
・点字図書データの閲覧ウィンドウ
・フォルダウィンドウ
サイドアイテム オーディオプレイヤーのショートカットは、親指キー3個とP(1,2,3,4の点)です。
同じ操作をもう一度すると、非表示になります。
オーディオプレイヤーでは、最初に開いたデイジー再生ウィンドウ、またはオーディオ再生ウィンドウの再生時間が表示されます。
ワイドモデルでは、5マスの点字で、時・分・秒が表示されます。
16マスモデルでは、3マスの点字で、時・分が表示されます。
これらのウィンドウが開いていない時は、ワイドモデルでは「オーディオ」、16マスモデルでは横線が表示されます。
サイドアイテムのタッチカーソルは、点字表示部の端の3個が、巻き戻し,再生/停止,早送りのボタンになります。
ワイドモデルでは、残りの2個のタッチカーソルで、デイジーデータの前後のセクションに移動できます。
サイドアイテム 電源ステータスのショートカットは、親指キー3個とI(2,4の点)です。
同じ操作をもう一度すると、非表示になります。
このサイドアイテムは3マスの表示で、1マス目にステータスを表す以下の点字、その後ろにバッテリー残量が下がり数字で表示されます。
(ステータス表示)
1,6の点:充電中(Charging)
1の点:ACアダプタ給電(AC Power)
1,2の点:バッテリー給電(BatteryPower)
1,2,3の点:低バッテリー(Low Battery)
*バッテリー残量が100%の時は、2,3マス目にバッテリーをイメージした四角形が表示されます。
*低バッテリー状態になると、サイドアイテムの点字がブリンクし始め、ビープ音の再生が始まります。
この場合、サイドアイテムのタッチカーソルキーを押すとブリンク表示とビープ音を止めることができます。
タスクバーは、今開いているウィンドウのリストを1行の点字で表示し、目的のウィンドウをタッチカーソルで選択できるようにする機能です。
2行目以降にはウィンドウ一覧のリストが表示されていて、1行目の選択状態に連動してウィンドウのタイトルを読み上げます。
タスクバーを開くには、ウィンキー+オルトキーを押します。
タスクバーを片手操作で開きたい場合は、以下の設定でウィンキーに割り当てることもできます。
全般設定
ウィンキーを押した時 ウィンドウ一覧を表示する, タスクバーを表示する
タスクバーには、1行目に次のものが表示されます。
(A)ウィンドウの番号リスト
(B)プログラム別のウィンドウ選択
(C)開いているファイルのピックアップコメント短縮名
今開いているウィンドウの数に対応したマス数の番号が表示されます。
1~9番は数符なしの数字で、10番台はその下に3の点が付きます。
それぞれの番号をクリックすると、対応するウィンドウのタイトルを読み上げ、もう一度クリックするとそのウィンドウに移動します。
今開いているウィンドウに対応したプログラムの点字が表示されます。
この点字は、そのプログラムを実行するために割り当てられているグローバルショートカットと同じです。
例:点字編集=B、テキスト編集=T、デイジー再生=P、メディア再生=M ...
同じプログラムのウィンドウが2個以上開いている場合は、その後ろに下がり数字の番号が付加されます。
各マスのタッチカーソルを押すと、対応するウィンドウに移動します。
ピックアップコメントの短縮名が指定されているファイルを開いている時は、その短縮名が表示されます。
各短縮名の上のタッチカーソルを押すと、対応するウィンドウに移動します。
ウィンドウ一覧やタスクバーでバックスペースキーを押すと、対応するウィンドウを閉じることができます。
各種一覧メニューは、点字編集ウィンドウやテキスト編集ウィンドウ内の各種の一覧表示コマンドを選択して実行できるウィンドウです。
このウィンドウを開くには、次のコマンドを実行します。
点字編集メニュー → データ → 各種一覧
テキスト編集メニュー → 移動 → 各種一覧
これらのコマンドのショートカットは、コントロール+セレクト+Lです。
*これらのコマンドを利用するには、次の簡単操作設定項目を「利用可能」に変更してください。
メインメニュー → 各種設定 → 簡単操作設定
「D15 編集ウィンドウの各種一覧コマンド」
*これにより、「ブックマーク一覧」コマンドのショートカット(コントロール+セレクト+L)も「各種一覧」コマンドに移動します。
点字編集ウィンドウの「各種一覧」コマンドを実行すると、次のようなウィンドウが表示されます。
各種一覧ウィンドウ
[見出し行(S)] [ブックマーク(B)] [字下げ行(I)] [タイムライン(T)] [脚注(N)]
また、拡張編集機能を有効にしている場合は、次のボタンも表示されます。
[リンク(L)] [下線フレーズ(U)] [コメント(C)]
[サブフィールド(F)] [グループ(G)]
(1)このウィンドウを最初に開くと、[ブックマーク一覧]ボタンが選択状態になります。
次回以降は、前回実行したコマンドが初期フォーカスになります。
(2)各一覧コマンドを実行するには、矢印キーで対応するボタンを選択してエンターキーを押すか、オルトキーを押しながら各ボタンのホットキーを入力します。
(3)各一覧ウィンドウをエスケープキーでキャンセルすると、このウィンドウに戻って次のコマンドを選択できます。
*「拡張編集機能」が有効になっている場合、このコマンドから起動する見出しとブックマークの一覧では、キーワードによる絞り込み表示が利用可能です。
テキスト編集ウィンドウの「各種一覧」コマンドを実行すると、次のようなウィンドウが表示されます。
各種一覧ウィンドウ
[見出し行(S)] [ブックマーク(B)] [タブツリー(I)] [タイムライン(T)]
(1)このウィンドウを最初に開くと、[ブックマーク一覧]ボタンが選択状態になります。
次回以降は、前回実行したコマンドが初期フォーカスになります。
(2)各一覧コマンドを実行するには、矢印キーで対応するボタンを選択してエンターキーを押すか、オルトキーを押しながら各ボタンのホットキーを入力します。
(3)各一覧ウィンドウをエスケープキーでキャンセルすると、このウィンドウに戻って次のコマンドを選択できます。
(簡単操作選択項目)「C5 ユーザーショートカット機能」=オフ
ユーザーショートカット機能は、標準のショートカットが割り当てられていないコマンドに、ショートカット操作を追加できる機能です。
自分がよく使うコマンドに、独自のショートカット操作を設定できます。
一方、コマンドに標準で割り当てられているショートカットの中には、割り当てを変更できるものとできないものがあります。
割り当てを変更できるショートカット操作は、メニュー項目の中に括弧付きで表示されます。
これらのショートカットを別のコマンドのユーザーショートカットに割り当てると、元のコマンドのショートカットとしては働かなくなります。
そして、他のコマンドで使われなくなると、自動的に元のコマンドのショートカットに戻ります。
ユーザーショートカットを設定するには、次のように操作します。
(1)オルトキーを押して、メニューを開き、目的のコマンドを表示します。
(2)セレクトキー+スペースキーを押します。
すると、「ユーザーショートカットの設定」の設定シートが開きます。
(3)このウィンドウで、ショートカットを設定します。
「ショートカット」の項目をオンにして、目的の操作を指定してください。
選択できるショートカット操作は、装飾キーと、アルファベット、数字、記号の組み合わせです。
装飾キーは、次の中から選択できます。
コントロールキー, コントロール+セレクトキー, コントロール+オルトキー, コントロール+オルト+セレクトキー
また、次の記号もショートカット操作に利用できます。
・セミコロン 5,6の点
・べき乗 4,5の点
・コンマ 6の点
・ハイフン 3,6の点
・ピリオド 4,6の点
・スラッシュ 3,4の点
・アットマーク 4の点
・大括弧開き 2,4,6の点
・縦線 1,2,5,6の点
・大括弧閉じ 1,2,4,5,6の点
・コロン 1,5,6の点
・アンダーライン 4,5,6の点(セレクトキーを含む装飾キーと組み合わせて使用する)
(4)ショートカットが設定できたら、エンターキーを押して確定します。
もし、指定したショートカットがメニュー内の他のコマンドで使われていれば、その旨のメッセージが表示されます。
この場合は、別のショートカット操作に変更してください。
エスケープキーを押すと、ユーザーショートカットの設定を中止します。
なお、今設定されているユーザーショートカットは、メニュー内で、セレクト+エスケープキーを押すと確認できます。
また、以下のコマンドにより、全てのメニューに設定されたユーザーショートカットもクリアされます。
メインメニュー → 各種設定 → 全ての設定を初期値に戻す
ウィンドウ内の全てのショートカットを確認するには、コマンドキー+セレクトキー+H(1,2,5の点)を押してください。
(簡単操作選択項目)「C4 コマンド検索機能」=オフ
コマンド検索機能は、メニューの中から、指定したキーワードを含むコマンドを検索する機能です。
コマンド検索を行うには、次のように操作します。
(1)オルトキーを押して、メニューを開きます。
(2)スペースキーを押します。
すると、「コマンド検索」のウィンドウが開き、キーワードを入力する状態になります。
(3)ここで、探したいコマンドの一部分を、漢字表記、または点字表記のカタカナで入力し、エンターキーを押します。
(カタカナで入力する場合、例えば「登録」は「トーロク」のように、長音を使って入力してください。)
すると、メニュー内のコマンドが検索されます。
(4)キーワードを含むコマンドが見つかると、メニュー表示に戻り、見つかったコマンドが表示されます。
目的のコマンドを選択して、エンターキーを押すと、そのコマンドを実行できます。
もし、指定したキーワードを含むコマンドが見つからなければ、その旨のメッセージが表示されます。
この場合は、別のキーワードで、上記(2)から検索操作をやり直してみてください。
全般設定では、本機の全般的な動作に関する設定を行います。
全般設定ウィンドウを開くには、次のコマンドを実行します。
メインメニュー → 各種設定 → 全般設定
グローバルショートカット:ウィンキー + コントロールキー + M(1,3,4の点)
エンターキーを押すと、変更した設定が有効になります。
(BMスマートの場合)
(BMスマートエアの場合)
(16マスモデルの場合)
(ワイドモデルの場合)
(BMスマートエア16の場合)
(BMスマートエアの場合)
(BMスマート40の場合)
メッセージの点訳設定では、本機のメッセージやメニューを点訳する方法を設定します。
メッセージの点訳設定ウィンドウを開くには、次のコマンドを実行します。
メインメニュー → 各種設定 → メッセージの点訳設定
エンターキーを押すと、変更した設定が有効になります。
スピーチの設定では、読み上げのボリュームや速度などを調節します。
スピーチの設定ウィンドウを開くには、次のコマンドを実行します。
メインメニュー → 各種設定 → スピーチの設定
エンターキーを押すと、変更した設定が有効になります。
テキストスピーチエンジン(ドキュメントトーカー)を設定します。
テキスト編集の設定では、テキスト編集時の読み上げ方を設定します。
テキスト編集の設定ウィンドウを開くには、次のコマンドを実行します。
メインメニュー → 各種設定 → テキスト編集の設定
グローバルショートカット:ウィンキー + コントロールキー + T(2,3,4,5の点)
エンターキーを押すと、変更した設定が有効になります。
点字編集の設定では、点字編集時の読み上げ方を設定します。
点字編集の設定ウィンドウを開くには、次のコマンドを実行します。
メインメニュー → 各種設定 → 点字編集の設定
グローバルショートカット:ウィンキー + コントロールキー + B(1,2の点)
エンターキーを押すと、変更した設定が有効になります。
テキスト・点字変換設定では、テキスト文書を点訳する方法を設定します。
テキスト・点字変換設定ウィンドウを開くには、次のコマンドを実行します。
メインメニュー → 各種設定 → テキスト・点字変換設定
エンターキーを押すと、変更した設定が有効になります。
点字テキスト変換設定では、点字データをテキスト変換する際の変換方法を設定します。
点字テキスト変換設定ウィンドウを開くには、次のコマンドを実行します。
メインメニュー → 各種設定 → 点字テキスト変換設定
エンターキーを押すと、変更した設定が有効になります。
オーディオ再生の設定では、オーディオ再生時のボリュームや再生速度などを調節します。
オーディオ再生の設定ウィンドウを開くには、次のコマンドを実行します。
メインメニュー → 各種設定 → オーディオ再生の設定
エンターキーを押すと、変更した設定が有効になります。
オーディオ録音の設定では、オーディオ録音時の音質を調節します。
オーディオ録音の設定ウィンドウを開くには、次のコマンドを実行します。
メインメニュー → 各種設定 → オーディオ録音の設定
エンターキーを押すと、変更した設定が有効になります。
(BMスマートエアの場合)
次のコマンドにより、ウィンキーと数字の組み合わせなどのグローバルショートカット操作で実行する機能を変更できます。
メインメニュー → 各種設定 → タスクショートカットの設定
このコマンドでは、計21種類のグローバルショートカットに対する機能を選択できます。
グローバルショートカットで、サイドアイテムのタスクバーと同じようなウィンドウの切り替えを行うには、以下の選択肢を設定してください。
タスク1を選択~タスク6を選択
なお、ワンタッチ設定にも、タスクショートカットの設定を登録しておくことができます。
(簡単操作選択項目)「C7 漢字学習支援機能」=利用可能
漢字学習支援機能の設定では、漢点字を使用した漢字学習のための動作のカスタマイズを行います。
「メッセージの点訳設定」で、「漢点字を使用する」がオフになっている時、一部の機能で漢字を表示して、よく使う漢字から順番に覚えていくことができます。
漢字学習支援機能の設定ウィンドウを開くには、次のコマンドを実行します。
メインメニュー → 各種設定 → 漢字学習支援機能の設定
エンターキーを押すと、変更した設定が有効になります。
「漢字学習支援機能の設定」は、ワンタッチ設定にも含めることができます。
複数の割り当てを切り替えながら操作したい時などにご利用ください。
(簡単操作選択項目)「C13 USBキーボード操作の拡張設定」=オフ
USBキーボード操作の拡張設定では、本機に接続した通常のキーボードで、スペースコマンド機能を利用するための設定を行います。
スペースコマンド機能は、スペースキーとフルキーの同時押しにより、カーソル操作や、フォーカス移動などのナビゲーション操作ができるようにするものです。
各キーの単独押しは、通常のキーボードとして使用することができます。
これらの操作は、本機の操作と、点字ディスプレイを通じたPCの操作の両方に有効です。
スペースコマンドを使用すると、一方の手で点字を読み、もう一方の手をフルキーのホームポジションに置いたままで、文書やWEBページなどの閲覧が可能になります。
また、片手がホームポジションに残っているため、すぐにタイピングの体勢に戻ることができます。
スペースコマンドでは、親指でスペースキーを押しながら、他のキーを押すことで、次の操作が可能です。
スペースキーを長押しして離すと、「ピッピ」という音が鳴り、スペースロックの状態になります。
この状態では、各キーの単独押しで、スペースコマンドを実行できます。
ただし、装飾キーやフォーカス移動キーを利用する場合は、スペースキーと組み合わせる必要があります。
スペースロックを解除するには、スペースキーを短押しします。
すると、「ピピ」という音が鳴ります。
スペースキーとフルキーの組み合わせ押した場合も、スペースロックは解除されます。
また、フルキーボードの装飾キーとフルキーの組み合わせ押しをすると、スペースロックは解除されて、本来のキーの入力になります。
例えば、Ctrlキーを押しながら、Cのキーを押すと、スペースロックが解除されて、コピーコマンドが実行されます。
スペースロックされていない状態でスペースキーを短押しすると、スペースが入力できます。
スペースロック機能のオン/オフや、スペースロックの長押し時間も、設定で変更可能です。
スペースコマンド機能を利用するには、簡単操作設定、「C13 USBキーボード操作の拡張設定」を有効にしてください。
また、次のコマンドを実行して、「スペースキーとの組み合わせ操作を使用する」の設定項目をオンにしてください。
メインメニュー → 各種設定 → USBキーボード操作の拡張設定
エンターキーを押すと、変更した設定が有効になります。
各キーの項目には、それぞれ次の選択肢を設定できます。
「USBキーボード操作の拡張設定」は、ワンタッチ設定にも含めることができます。
複数の割り当てを切り替えながら操作したい時などにご利用ください。
(簡単操作選択項目)「B8 ボリュームボタンに割り当てられている設定機能」=隠す
ボリュームボタンに割り当てられている設定では、ボリュームボタンに割り当てられている設定項目を一括変更できます。
ボリュームボタンに割り当てられている設定ウィンドウを開くには、次のコマンドを実行します。
メインメニュー → 各種設定 → ボリュームボタンに割り当てられている設定
グローバルショートカット:ウィンキー + コントロールキー + V(1,2,3,6の点)
エンターキーを押すと、変更した設定が有効になります。
ボリュームボタンに割り当てられているオーディオ、スピーチ、点字自動送りの項目を設定します。
(BMスマートエアの場合)
(簡単操作選択項目)「B7 サイドキー設定機能」=隠す
サイドキーの設定では、サイドキーへのキーの割り当てを設定します。
また、ディスプレイキーにもキー操作を割り当てることができます。この設定はPDAモードで有効です。
サイドキーの設定ウィンドウを開くには、次のコマンドを実行します。
メインメニュー → 各種設定 → サイドキーの設定
エンターキーを押すと、変更した設定が有効になります。
以下のキーに割り当てるキー操作を指定します。
6個のサイドキーと、その組み合わせ押し8種類
4個のディスプレイキーとその組み合わせ押し4種類
それぞれの操作に対して、キーコードと、コントロールキー、オルトキー、セレクトキー、ウィンキーの組み合わせを指定できます。
(簡単操作選択項目)「B13 メインウィンドウの設定機能」=隠す
メインメニューからもプログラムを起動できるようにしたり、メインウィンドウに表示するプログラムやその表示順序を変更することができます。
また、メインウィンドウで利用している各グローバルショートカットの有効/無効を選択できます。
「メインウィンドウの設定」ウィンドウを開くには、次のコマンドを実行します。
メインメニュー → 各種設定 → メインウィンドウの設定
エンターキーを押すと、変更した設定が有効になります。
(1)メインメニューからプログラムを起動する オフ,オン
メインメニュー内のプログラムサブメニューから目的別に各プログラムを選択できるようになります。
メインメニューを開いた後、上矢印キーを押すとプログラムサブメニューに移動します。
(2)プログラム一覧
各プログラムに対して次の設定ができます。
(A)プログラム名 表示しない,順位1(先頭)~順位5(標準)~順位9(末尾)
「表示しない」を選択すると、そのプログラムはプログラム一覧に表示されなくなります。
その他の場合、プログラム一覧には順位の番号が小さいプログラムから順に配置されます。
プログラム一覧の先頭に表示したいプログラムを順位1に設定し、末尾に配置したいプログラムを順位9に設定してください。
(B)グローバルショートカットを使用する オフ,オン
この設定で、各プログラムをグローバルショートカットで起動できるようにするか否かの選択ができます。
*なお、スマートコータクンやエアコータクンは、「外部プログラム」の項目で設定します。
(3)その他のグローバルショートカット
メインメニュー内の以下の項目に割り当てられている各グローバルショートカットを利用可能にするか否かを選択できます。
・フォルダウィンドウを起動する ウィンキー+E
・グローバル検索を起動する ウィンキー+F
・アクセスビューに移動する ウィンキー+G
・本機の情報を開く ウィンキー+H
・電源ステータスを開く ウィンキー+I
・ピックアップコメント一覧を開く ウィンキー+L
・ピックアップコメントでファイルを開くを起動する ウィンキー+O
・電卓を起動する ウィンキー+ケ
(簡単操作選択項目)「B9 ワンタッチ設定機能」=隠す
ワンタッチ設定は、メインメニューにある複数の設定シートの設定内容をショートカットキーに登録しておき、いつでも、どこからでも、ワンタッチで設定変更できるようにする機能です。
ワンタッチ設定のショートカットとして、ウィン+オルトキーと、下がり数字、アルファベットの組み合わせ、計36種類が使えます。
例えば、ワンタッチ設定Xに登録した設定は、ショートカット(ウィンキー+オルトキー+X)で呼び出すことができます。
ワンタッチ設定のショートカットに設定を割り当てるには、次のように操作します。
(1)次のコマンドを実行します。
メインメニュー → 各種設定 → ワンタッチ設定
すると、設定シート「ワンタッチ設定」が開きます。
(2)このウィンドウには、ワンタッチ設定のショートカット36種類が、一行に一つずつ並んでいます。
この中から、上下矢印キーで、使用したいショートカットを選択します。
(3)本機の今の設定をショートカットに保存するには、[選択中のショートカットに、現在の設定をコピーする]ボタンを押します。
ショートカットに割り当てられている設定をクリアするには、[選択中のショートカットの設定を消去する]ボタンを押します。
(4)ショートカットに割り当てる設定を変更するには、目的のショートカットの所で、スペースキーを押します。
例えば、ワンタッチ設定Xを選んでスペースキーを押すと、「ワンタッチ設定Xに含める設定シート」のウィンドウが開きます。
(5)このウィンドウには、以下の設定シートの項目が並んでいます。
各行の左側に、それぞれの設定シートをワンタッチ設定Xに含めるかどうかを指定するためのチェックボックスがあります(3,4の点がチェックした状態、3,6の点がチェックされていない状態です)。
チェックを付けたり、外したりするには、タッチカーソルキーを押します。
例えば、「スピーチの設定」と「オーディオ再生の設定」をチェックしておくと、ショートカット(ウィンキー+オルトキー+X)を実行した時、これら二つの設定シートの値が変更されます。
(6)各設定シート内の設定内容を確認/変更するには、スペースキーを押します。
例えば「スピーチの設定」の行でスペースキーを押すと、「スピーチの設定」の設定シートが開きます。
ここで指定する値は、このワンタッチ設定を実行した時に使われます。
設定シートの内容を適宜変更してから、エンターキーを押してください。
すると、「ワンタッチ設定Xに含める設定シート」のウィンドウに戻ります。
(7)必要な設定が終わったら、エンターキーを押して、ワンタッチ設定Xの登録内容を保存します。
すると、「ワンタッチ設定」ウィンドウに戻ります。
(8)ワンタッチ設定には、お好みで名前を付けておくことができます。
名前を付けるには、[このショートカットに名前を付ける]ボタンを押します。
設定した名前は、一覧内に表示される他、このショートカットを実行した時に発声されます。
設定した内容を表すような名前を付けておくと、ショートカットを管理しやすくなり、便利です。
(9)エスケープキーを押して、このウィンドウを閉じます。
なお、目的のショートカットの所でエンターキーを押すと、そのワンタッチ設定を適用することができます。
ワンタッチ設定を呼び出すには、設定を割り当てたショートカット操作を実行します。
例えば、上記のようにワンタッチ設定Xを登録している場合、どのウィンドウにいる時でも、ショートカット、ウィンキー+オルトキー+Xを押して、この設定を呼び出せます。
ショートカット操作を実行すると、「ワンタッチ設定Xを適用しました」と発声され、「スピーチの設定」と「オーディオ再生の設定」が変更されます。
ただし、ショートカット、ウィンキー+オルトキー+Xを、お気に入り文書機能のショートカットとして割り当てている場合は、そちらが優先されます。
お気に入り文書に割当てている操作を確認するには、以下のコマンドを実行します。
メインメニュー → ファイル → お気に入り文書一覧
(このコマンドのグローバルショートカットは、ウィンキー+コントロールキー+F(1,2,4の点)です。)
この機能について詳しくは、 〈2.2.2 〔F〕お気に入り文書一覧〉 の項を参照してください。
(1)本機の、全ての設定を初期値に戻すには、次のコマンドを実行します。
メインメニュー → 各種設定 → 全ての設定を初期値に戻す
すると、設定の初期化の確認のメッセージが表示されます。
ここでエンターキーを押すと、全ての設定が初期値に戻ります。
ただし、簡単操作設定については、設定を変更すると、本機の操作方法自体が大きく変わってしまうため、このコマンドでは、設定を変更していません。
簡単操作設定を初期値に戻すには、以下のコマンドで「簡単操作設定」ウィンドウを開き、[標準に戻す]ボタンをご使用ください。
メインメニュー → 各種設定 → 簡単操作設定
(2)ボリュームとナビキーの設定を初期値に戻したい時は、前面にあるキー4個を、1秒以内に2回、同時押ししてください。
(3)ほとんどの設定シートには、以下のようなボタンがあります。
[標準値から変更している項目を表示する]
このボタンを押すと、その設定シート内で、標準値から変更されている項目と、それらの現在の値、および標準値が表示されます。
[標準に戻す]
このボタンを押すと、設定シート内の各設定項目が標準値に変更されます。
この設定を有効にするには、エンターキーを押して設定を確定してください。
エスケープキーを押すと、設定は標準値に戻りません。
簡単操作設定ウィンドウでは、本機の機能を制限して、操作を簡単にするための設定を行います。
以下の設定項目があります。
(簡単操作選択項目)「E ホビー機能」=隠す
この章では、本機のホビー機能についてご紹介します。
本機では、点字を触りながら楽しめる、以下の10種類のゲームを用意しています。
これらは、メインメニューの「ホビー」サブメニューから実行できます。
(1) 〈クモの糸〉 ……マークや数字が同じカードをクリックして、ポイントを集めるトランプゲームです。
(2) 〈神経衰弱〉 ……同じ数字のカードを組み合わせて、ポイントを集めるトランプゲームです。
(3) 〈白黒〉 ……表と裏が白・黒のコマを8×8マスの盤の上に置き、相手のコマを挟んで裏返しながら、自分の色のコマを増やしていくゲームです。
(4) 〈ナンバープレイス(ナンプレ)〉 ……1~9の数字が、同じ行、列、ブロック内に重ならないように、数字で空白を埋めていくゲームです。
(5) 〈魚釣り〉 ……仕掛けをうまく操って、魚を誘い、あたりにあわせて釣り上げます。
(6) 〈暗算マスター〉 ……算盤をイメージしながら、暗算の練習ができるゲームです。
(7) 〈お宝さがし〉 ……盤の中に埋まっているお宝を見つけるゲームです。
(8) 〈将棋盤〉 ……将棋盤です。詰め将棋などを考える時にご利用ください。
(9) 〈ヒット&ブロー〉 ……ヒントを元に、3桁または4桁の数を当てるゲームです。
(10) 〈迷路〉 …… 点図の表示で迷路を楽しむことができます。 ワイドモデルの「ワイド迷路」コマンドは、表示される迷路のサイズがより大きくなります。
場に表向けに並べられたトランプのカードを、1枚ずつ取っていき、その順番で得点を競うゲームです。
最初は、52枚のカードの内、20枚が、5行4列に表示されます。
その左側、縦線で区切られている所は、最後に取ったカードが表示されるスペースです。
20枚のカードの中から、好きなカードを1枚取ると、取ったカードがここに移動します。
カードを取るには、そのカードの上のタッチカーソルを押します。
カードを取った所には、後ろのカードが順番に詰められて、最後に新しいカードが1枚補充されます。
2枚目からは、縦線の左側に表示されているカードと関係のあるカードを、右側から探して取っていきます。
前に取ったカードと、新しく取ったカードの関係で、ポイントが加算されます。
このようにして、全部のカードを取り終ると、ゲーム終了です。
ポイントは、以下のルールで加算されます。
同じマークのカード 2点
同じ数字のカード 3点
同じマークの連続する数字のカード3枚 3×3=9点
絵札が入っていると、その数字分加算されます(ジャック、クイーン、キングの連続は36点)。
同じ数字のカード3枚 10点
絵札の連続は、その数字の2倍分加算されます(キングの3連続は、26点)。
同じマークの7・5・3の順 30点
別のマークの、前後の数字のカードは、ポイントが入りません。
それ以外のカードを取ると、20ポイント没収になります。
行の間は、上下矢印キーで移動します。
残り20枚になるとアナウンスが流れ、それ以降はカードが補充されないので、行数が減っていきます。
今の得点は、コマンドキー+Sで確認できます。
また、ゲーム終了のメッセージには、得点と、掛かった時間が表示されます。
場に裏向けに並べられたトランプのカードの中から、同じ数字のペアを探すゲームです。
最初は、52枚のカードが、11行5列に表示されます。
その中から、好きなカード1枚をめくります。
カードをめくるには、そのカードの上のタッチカーソルを押します。
次に、このカードと同じ数字と思う、もう一枚のカードを、予想してめくります。
めくった2枚のカードが同じ数字の時は、成功です。2枚のカードが場からなくなり、空の枠に変わります。
めくった2枚のカードが同じ数字でなかった時は、失敗です。1枚目のカードは裏返しに戻り、2枚目のカードはそのまま残ります。
次に、このカードと同じと思うカードを、別のカードの中から探します。
前にめくったのと別のカードでペアを作りたい時は、残っているカードをクリックして、裏返しに戻します。
このようにして、全てのカードがペアにできたら、ゲーム終了です。
このゲームは、1度めくったカードをしっかり覚えておく所がポイントです。
2度目にめくったカードで、正しくペアを作れたかどうかをカウントして、「正解率」として表示します。
行の間は、上下矢印キーで移動します。
今の正解率は、コマンドキー+Sで確認できます。
また、ゲーム終了のメッセージには、正解率と、掛かった時間が表示されます。
表と裏が白・黒のコマを8×8マスの盤の上に置き、相手のコマを挟んで裏返しながら、自分の色のコマを増やしていくゲームです。
もし、あなたが黒なら、盤の上の黒のコマと、新しく置く黒のコマで、縦・横・斜めに、一枚以上の白のコマを挟めるマスにコマを置きます。
挟んだ白のコマも、裏返して黒にします。
自分のコマが置ける所が一ヶ所もない時だけ、パスすることができます。
黒と白が交互に自分の色のコマを置いて行き、全てのマスが埋まるか、どちらもコマを置ける所がなくなったらゲーム終了です。
ゲームが終わった時に、自分の色のコマが多い方の人が勝ちです。
このゲームでは、盤の隅に置いたコマは裏返されることがなく、逆に、相手の多くのコマを裏返すのに役立ちます。
そこで、うまく盤の隅のマスに、自分の色のコマを置けるようにゲームを進めるのが一つのポイントです。
始めに、遊び方を選択します。
点字表示の左半分に、ゲームの相手キャラクタ名が表示されています。
キャラクタ名の上のタッチカーソルを押すと、次のキャラクタに変ります。お好みのレベルのキャラクタを選択してください。
黒・白の表示は、あなたのコマの色を選択する所です。黒が先手になります。
キャラクタの後に表示される「対戦モード」は、二人で交互に操作してゲームをするモードです。
遊び方が選択できたら、「開始」の上のタッチカーソルを押してください。
プレイ中の点字表示は、12行、16マスを使用しています。
1行目には、今の黒・白のコマの数が表示されます。
12行目には、直前の相手の手が表示されます。
2行目と11行目は枠線です。
その間の行に、8行分の盤の表示があります。
各行の左端に、次の番のコマの色(黒か白)が表示されます。
その右に、行番号に続いて、8マス分の表示スペースがあります。
コマがない所は、3の点、または6の点、コマがある所は、白のシか、黒のクの仮名点字を表示します。
盤上の四隅から2行2マス目の所には、星を表す2点が表示されます。
自分の番の時に、盤上のコマを置けるマスのタッチカーソルを押してください。
挟んだコマは、自動的に裏返ります。
コマを置ける場所がない場合、またはコマを置ける場所があるかどうか分からない時は、表示の左端の白か黒の上のタッチカーソルを押してください。
コマを置ける場所がない場合は、この操作でパスできます。
2行目の「ガイド」は、コマが置ける所を教えてくれるボタンです。
このボタンを押すと、コマが置けるマスに、裏返せるコマの数がブリンク表示されます。
10マス以上裏返せる時は、メの字のブリンクになります。
裏返せるコマが一番多いマスの行に表示が移動しますが、でもそこが一番よい手かどうかは分かりません。
2手目からは、11行目に、「まった」ボタンが表示されます。
このボタンを押すと、直前の手を取り消すことができます。
9行、9列のマスに、1から9の数字を入れて、全てのマスを埋めるパズルゲームです。
但し、同じ数字を、同じ行や、同じ列に2回以上使うことはできません。
このゲームでは、横の並びを行と呼び、縦の並びを列と呼びます。
また、3行3列ごとに区切られた、9個のブロックの内でも、同じ数字を1度しか使えません。
予め、いくつかのマスには数字が入っていて、これらをヒント数字と呼びます。
ヒント数字は、変更できません。
ヒント数字のないマスに、各行・列・ブロック内で重ならないように数字を入れていきます。
でも、ヒント数字の数が少ないので、うまくやらないと、ルール通りに最後まで数字を入れることができません。
入る数字が一つしかない所を探して埋めていきましょう。
ちょっと難しいパズルゲームです。
点字表示は、13行、16マスになっています。
その中に、9行、9列の数字が、3行3列ずつ枠線で区切られて並んでいます。
数字は、数符なしの「アイウルラエレリオ」で表しています。
各数字行の先頭には、行番号を表す点字1マスがあります。
一番上が1行目、一番下が9行目です。
また、列は、一番左を1列目、一番右を9列目と呼びます。
ブロックは、左上の3×3マスが1ブロック、その右側が2ブロック、その右側が3ブロックです。
1ブロックの下が4ブロックで、右下隅のブロックが9ブロックになります。
ヒント数字のないマスには、7の点が表示されます。
行の間は、上下矢印キーで移動します。
また、今注目している数字の位置に、カーソルを表示しています。カーソルは、7,8の点のブリンクです。
カーソルは、左右矢印キーで移動します。
数字を表示しているマスのタッチカーソルを押しても、カーソルを移動できます。
また、カーソルがあるマスのタッチカーソルを押すと、カーソルをオフにできます。
点字キーを押すと、カーソル位置に任意の点字を入力できます。
ただし、「アイウルラエレリオ」以外の点字は、答えとしては認識されません。
一度入力した数字を消すには、スペースキーを押します。
全部のマスに正しい答えが入力できると、ゲーム完了となります。
途中でウィンドウを閉じたり、電源をオフにしても、次回開いた時には、同じ状態からゲームを続けられます。
海の中にある釣針を操作して、魚を釣るゲームです。
はじめ、私たちは10匹のエサを持っています。
このエサで、何匹の魚が釣れるか、何ポイントゲットできるかを競います。
時間制限はありません。
ゲームを開始すると、点字表示部に点線が表示されます。この点線は海面を表しています。
表示の左端にある数符のない数字は、その場所の水深が何メートルかを示します。
海面の下のほぼ中央にある点が、釣針です。この針を上下左右の矢印キーで操作して、魚を探します。
下矢印キーで釣針を下ろしていくと、この海を泳いでいる、いろいろな種類の魚に出会います。
泳いでいる魚の上のタッチカーソルを押すと、魚の種類が分かります。
魚がエサに出会うと、エサを食います。
また、魚の前でエサを動かすと、エサの食いがよくなります。
魚が針に掛かっている間は、魚の表示がブルブルします。
ブルブルしたら、針を動かさずに、針の上のタッチカーソルを押してください。すぐに押さないと、エサを取られてしまいます。
この海の深さは30メートルで、深さによって、泳いでいる魚の種類が変わります。
また、魚の種類によって、釣れた時のポイントが変わります。
深い海に行く程、釣りにくい魚が出てきます。
お楽しみに。
5個の数の読み上げ算をします。
読み上げられた数字を足し算して、最後に答えを入力してください。
点字表示の右5マスに、算盤で計算する時のイメージを、点字で表したものを表示しています。
答えの参考にしてみてください。
各マスは、1桁の数を表しています。
一番右のマスが1桁目で、全部で5桁まで表せるようになっています。
右下の点だけのマスは、その桁が0であることを示します。
各マスの4,5,6,3の点で、算盤の1の玉を表します。
一番上の点だけのマスは1、点が2個のマスは2のように、数符の形の4点で、1~4の数を表します。
各マスの2の点は、算盤の5の玉を表しています。
5の玉があるマスでは、1の玉の数に5を足した数が、その桁の数になります。
なるべく数を意識せず、形の変化だけで計算できるようになるのがポイントです。
算盤をあまりやったことのない人も、このイメージを触ってコツを掴んでおくと、いざという時に役立つかも知れません。
「お宝さがし」は、マインスイーパーというゲームに似たゲームです。
縦横12マスの盤の中に、15個のお宝が埋まっています。
盤のマスを開いていき、お宝を全て発見できると、任務完了です。
お宝が埋まっている隣のマスを開くと、ヒントとして、周りにあるお宝の数が表示されます。
ヒントの数字を頼りに、お宝がありそうなマスを開いていきます。
お宝が埋まっていないマスを開くと、その周りの、お宝がないマスをいっぺんに開くことができます。
ヒントを頼りにお宝の場所を推測して開くことで、高いポイントがゲットできます。
より早く、より高いポイントで、あなたの任務を達成してください。
任務が終了すると、ゲットしたポイントと、掛かった時間が、メッセージボックスで表示されます。
この場合、次のゲームに進むには、エンターキーを、間違えた所を確認したい場合などには、エスケープキーを押してください。
エスケープキーを押した場合、再度エンターキーを押すことで、次のゲームに進めます。
また、ステータス表示の読み上げ(コマンドキー+S(2,3,4の点))で、これまでの得点と、残りのお宝の数を確認できます。
点字表示は、14行、16マスになっています。
上下の2行は枠線で、その中に、12行、12マスの盤が表示されています。
各行の左端には、行番号を表す点字1マス(A~L)が表示されます。
行の間は、上下矢印キーで移動します。
盤上の、まだ開いていないマスには、4の点が表示されています。
マスを開くには、タッチカーソルを押します。
開いたマスに、お宝があると、1,6の点が表示されます。
また、まだ開いていない、縦・横・斜めの隣のマスにお宝があると、ヒントとして、その合計の数字、1~8が表示されます。この数字には、既に見つかったお宝の数は入りません。
数字は、数符なしの「アイウルラエレリ」で表しています。
そのマスにも、隣のマスにも、お宝がないマスは、点がない、スペースの表示になります。
お宝を普通に開くと、1ポイントゲットします。
お宝を開く時、セレクトキーや送りキー、戻しキーなどを組み合わせると、10ポイントになります。
ただし、この操作で、お宝がない所を開いてしまうと、直ちに任務失敗になってしまいます。
ヒントの数字で、お宝の場所が特定できる所を探すのが、このゲームのポイントです。
このプログラムでは、次のことができます。
(1)将棋版を表示して、2人で試合をする。
(2)将棋の本などを読みながら、局面を再現して、練習する。
(3)詰め将棋の問題を入力して、考える。
試合モードでは、盤の状態が点字で表示され、先手、後手が交互にコマを動かして試合を進めます。
局面を考える時は、1手戻る、1手進むなどのコマンドにより、実際にコマを移動させて、よりよい手を考えることができます。
別の手筋を考えたい時は、局面の保存、局面の再現コマンドにより、今の状態を保存したり、再現したりできます。
編集モードでは、コマの配置を手入力できるほか、点訳書の中で、棋譜表記法で書かれているコマの配置をコピーすることもできます。
この機能は、詰め将棋を楽しむ時などに便利です。
このプログラムを起動すると、前回終了時の盤の状態が再現されます。
新しく試合を始める時は、ファイルメニューの「新しい試合」コマンドを実行します。
局面を保存したい時は、「局面の保存」コマンドや、「名前を付けて保存」コマンドを実行します。
「局面の保存」コマンドは、1回分の局面を、簡単に保存しておけるコマンドです。この情報は、「局面の再現」コマンドにより、呼び出すことができます。
「名前を付けて保存」コマンドで保存した局面データは、「ファイルから読み込み」コマンドにより、読み出します。
詰め将棋を楽しむ時は、ファイルメニューにある、「盤面の新規編集」コマンドを実行します。
すると、空の盤が表示されるので、そこに問題のコマの配置や、持ちゴマを入力します。
点訳書からコマの配置をコピーする時は、点訳書の配置図の所を範囲選択してクリップボードにコピーした後、編集メニューの、盤面の貼り付けコマンドを実行します。
問題が入力できたら、エンターキーを押して、試合モードに入り、解答を考えます。
点字表示は、13行で構成されています。
3行目から、11行目までの行の、7マス目から15マス目の範囲に、将棋盤が表示されます。
1行目と13行目は、持ちゴマを表示するスペースです。
2行目と12行目は、盤の上下の枠線です。
盤の向きは、表示モードコマンドにより、切り替えることができます。
次の3種類の選択肢があります。
(ゲームメニュー → 表示モードの選択サブメニュー内)
・先手側を手前に表示:一般的な将棋盤の表し方です。
3~5行目が後手側、9~11行目が先手側の陣地になります。
編集モードや、詰め将棋を考える時は、常に、この向きで表示します。
・後手側を手前に表示:盤を逆向きに表示します。
3~5行目が先手側、9~11行目が後手側の陣地になります。
・手番の側を手前に表示:次の手番の側が下になるように、1手ずつ、表示の向きを切り替えます。
試合を始めると、まず、この表示モードになります。
盤の上側が後手側の場合、1行目に後手の持ちゴマ、13行目に先手の持ちゴマが表示されます。
また、「手番の側を手前に表示」モードの時は、常に13行目が手番の人の持ちゴマ、1行目が相手の持ちゴマになります。
将棋盤のマスは、縦方向の「筋」と、横方向の「段」を表す二つの数字を使って表します。
2行目と12行目にある枠線の行には、7マス目から15マス目に、盤の筋を表す、1~9の数字が、数符なしで表示されます。
筋番号は、後手の角側の端が1筋、飛車側の端が9筋です。
段数は、常に、一番後手側が1段、先手側が9段です。
上下の枠線の間の、点字9行で、盤の9段を表します。
各行の先頭2マスには、次が先手番の時は、「セン」、後手番の時は、「ゴ」と表示されます。
また、盤面を編集中の時は、ここに「ヘン」と表示されます。
その後ろに、盤の段を表す数字(1~9)が、数符なしで表示されます。
各行の6マス目と16マス目は、左右の枠線です。
その間の9マスに、対応する筋のコマが表示されます。
各コマは、点字の棋譜表記法に従って、以下の点字で表示しています。
歩兵(フ) | ア(1の点)(*1) |
ト金(トキン) | ト(2,3,4,5の点) |
香車(キョーシャ) | コ(2,4,6の点) |
成り香(ナリキョー) | ソ(2,4,5,6の点) |
桂馬(ケイマ) | ケ(1,2,4,6の点) |
成り桂(ナリケイ) | セ(1,2,4,5,6の点) |
銀将(ギン) | シ(1,2,5,6の点) |
成り銀(ナリギン) | ミ(1,2,3,5,6の点) |
金将(キン) | キ(1,2,6の点) |
飛車(ヒシャ) | ヒ(1,2,3,6の点) |
竜(リュー) | ル(1,4,5の点) |
角行(カク) | カ(1,6の点) |
馬(ウマ) | マ(1,3,5,6の点) |
玉将(ギョク) | メ(1から6の点)(*2) |
合ゴマ(アイゴマ) | ヘ(1,2,3,4,6の点)(*3) |
また、盤上のコマには、どちらのコマかを示すため、上記の点字に、先手のコマには、7の点、後手のコマには8の点を付記しています。
コマが置かれていないマスには、先手番の時は7の点、後手番の時は8の点が表示されます。
(*1)歩兵(フ)は、点字棋譜表記法では、先手のコマを4の点、後手のコマを1の点で表しますが、このソフトでは、1の点で統一しています。
また、歩兵を「フ」の点字で表わす場合もありますが、歩兵に挟まれた他のコマを読みやすくするために、棋譜と同じ点字を使用しています。
(*2)将棋のコマには、通常、王将(オーショー)と玉将(ギョクショー)の区別がありますが、ルール上の違いはないため、このソフトでは、玉将に統一しています。
また、点字棋譜表記法では、玉将を2マスの点字で表しますが、スペースの都合のため、他のソフトでも使用されている「メ」の点字1マスで表しています。
(*3)合ゴマは、詰め将棋の時に、後手番で使用する、匿名のコマです。
*以下の操作説明では、盤を表示している行や、持ちゴマを表示している行で、対応するマスのタッチカーソルを押すことを、「クリックする」と記します。
(1)行の移動
表示行は、上下矢印キーや、ホーム/エンドキーで移動します。
また、1~9の下がり数字を入力すると、盤上のその数字の段に移動します。
(2)マスの選択とカーソル
・マスを1度クリックすると、マスが選択されます。
マスが選択されると、そこにあるコマの点字を含めたマス全体がブリンクします。
・マスを2度クリックすると、カーソルが表示されます。
カーソルは、7,8の点で表します。
・カーソルがあるマスを再度クリックすると、カーソルがオフになります。
・エスケープキーを押しても、マスの選択や、カーソルをクリアできます。
(3)コマを動かす
コマを動かす時は、コマがあるマスと、動かす先のマスの2箇所をクリックします。
どちらを先にクリックしても構いません。
ただし、歩兵だけは、コマがあるマスをクリックすると、すぐに1マス進みます。
コマが成れる所で、「成らず」にしたい時は、セレクトキーを押しながら、クリックしてください。
また、動かすコマを、点字で指定することもできます。
例えば、自分のコマ、8・8角を、2・2のマスに成り込ませたい時は、2・2のマスをクリックしてから、角を表す点字「か」を入力します。
この方法は、2・2のマスに移動できる自分の角が1枚しかない時に利用できます。
(4)持ちゴマを打つ
コマを打つ時は、自分の持ちゴマの行にあるコマと、打ちたいマスの2箇所をクリックします。
どちらを先にクリックしても構いません。
また、打つコマを、点字で指定することもできます。
例えば、5・5のマスに、角を打ちたい時は、5・5のマスを2回クリックして、カーソルを表示してから、角を表す点字「か」を入力します。
(そのマスに移動できる自分のコマがない時は、クリック1回でもコマを打てます。)
(5)コマがある所をクリックした時の表示
コマがあるマスをクリックして選択すると、そのコマが動けるマスがブリンク表示になります。
この機能は、自分のコマをクリックすると、移動先の確認に、相手のコマをクリックすると、そのコマが効いている範囲の確認に利用できます。
また、マスをクリックした後、コントロール+Qキーを押すと、そのマスに効いている、相手のコマ、自分のコマを読み上げます。
(6)コマの位置を確認する
コマの点字に、先手、後手を表す、7の点、8の点を付けて入力すると、その種類のコマがあるマスに、カーソルを移動できます。
例えば、後手側の銀将の場所を確認したい時は、銀将を表す点字「シ」に、8の点を組み合わせて入力します。
同じ種類のコマが盤上に複数ある時は、同じ点字を繰り返し入力して、カーソルを目的のマスに移動させてください。
例えば、上と同じ、銀将の点字を続けて入力すると、次の、後手の銀将のコマの位置に移動します。
なお、カーソルがオンの時、そのマスを選択するには、スペースキーを押します。
(7)相手がした操作を確認する
直前の相手の手を確認するには、コントロール+Lキーを押します。
この操作で、直前の操作を読み上げ、そのマスを表示します。
このマスを選択し、続けて「同飛車」などの操作をしたい場合は、スペースキーを押します。
また、今選択中のマスを確認するには、コントロール+Pキーを押します。
この操作で、選択中のマスを読み上げ、そのマスを表示します。
カーソル位置を確認するには、コマンドキー+1,5,6の点を押してください。
(8)手の取り消しと、再実行
前の手を取り消したい時は、コントロール+Zキーを押します。
また、取り消した手を再実行するには、コントロール+Rキーを押します。
次が第何手で、どちらの手番かは、ステータスの読み上げコマンド(コマンドキー+S)で確認できます。
「盤面の新規編集」コマンドを実行すると、盤面や持ちゴマを編集できる状態になります。
(1)盤面を編集するには、編集したいマスの上のタッチカーソルを押して、カーソルを表示します。
カーソルは、7,8の点のブリンクで表しています。
同じ場所を再度クリックすると、カーソルがオフになります。
(2)カーソル位置にコマを配置するには、置きたいコマの点字を入力します。
後手側のコマを入力する時は、8の点を組み合わせてください。8の点がない場合は、先手のコマになります。
(3)カーソル位置のコマを削除するには、デリートキーを押します。
(4)持ちゴマを入力するには、持ちゴマの行に移動して、コマの点字を入力します。この場合は、7の点や8の点は不要です。
すると、そのコマが表示に追加されて、選択状態になります。
同じコマを複数枚入力する時は、スペースキーを押して、選択状態のコマを増やすことができます。
(5)持ちゴマを削除するには、削除したいコマの上のタッチカーソルを押して、選択状態にします。
ここでデリートキーを押すと、選択状態のコマを1枚減らすことができます。
編集が終わったら、エンターキーを押して、試合モードに入ります。
編集を終了する前に、少なくとも、後手側の玉将を、盤上に配置してください。
各コマンドに、次のショートカットが割り当てられています。
Ctrl+B | 局面の再現コマンド |
Ctrl+C | 盤面のコピーコマンド |
Ctrl+E | 盤面の新規編集コマンド |
Ctrl+G | 後手側を手前に表示コマンド |
Ctrl+7 | 先手側を手前に表示コマンド(標準の向き) |
Ctrl+X | 手番の側を手前に表示コマンド(試合モード用) |
Ctrl+L | 最後の手の場所に移動コマンド |
Ctrl+N | 新しい試合コマンド |
Ctrl+O | ファイルから読み込みコマンド |
Ctrl+P | 選択中の場所に移動コマンド |
Ctrl+R | 1手進むコマンド |
Ctrl+S | 上書き保存コマンド |
Ctrl+V | 盤面の貼り付けコマンド |
Ctrl+W | 局面の保存コマンド |
Ctrl+Z | 1手戻るコマンド |
3桁または4桁の数を当てるゲームです。
3桁で遊ぶか、4桁で遊ぶかを最初に選択できます。
正解の数は、各桁の数字が、全て異なっています。121のように同じ数字が2回以上含まれることはありません。
ただし、012のように最初が0の場合もあります。
予想した数を入力すると、ヒットとブローの数で、ヒントが返されます。
ブローは、数字は合っているけれど、場所が違うものの数です。
ヒットは、数字も場所も合っているものの数です。
例えば、正解が123で、答えた数が135なら、ワンヒットワンブローになります。
これらのヒントを元に、なるべく早く正解の数を当ててください。
答えの数を入力するには、エンターキー(または[Try]ボタン)を押します。
すると入力ボックスが開くので、予想した数を書いてエンターキーを押します。
答えと、それに対するヒントは、リストに追加されていきます。
上下矢印キーで、これまでの答えとヒントを確認できます。
入力した数が正解なら、「当たり」と表示されます。
この場合、エンターキーを押すと次の問題に進みます。
エスケープキーを押すと、それまでの答えとヒントをもう一度見直すことができます。
次の問題に進むにはエンターキーを押してください。
それ以外の時にエスケープキーを押すとギブアップになり、正解を教えてもらえます。
この場合も、エンターキーを押すと次の問題に進みます。
ゲームを終わるには、コマンドキー+Zを押してください。
3桁か4桁かの選択は、下の方にあるラジオボタンで選択します。
タブキーで移動し、[3桁]や[4桁]のボタンの所で左右矢印キーを押すと、桁数を切り替えられます。
[ランキング]ボタンを押すと、これまでの上位10位までの記録を参照できます。
3桁の場合1分以内、4桁の場合2分以内に正解するとランキングの記録対象になります。
まず、正解に含まれる可能性のある数字を絞り込みます。
そのために、確実に正解に含まれない数字を見つけることも大切です。
例えば3桁のプレイで、1から6の数字の中に3個のブローやヒットが出れば、残りの7から0の数字は正解に含まれません。
すると、今度は1から6の数字の中に7から0の数字を混ぜることで、確実に正解に含まれる数字を特定できます。
例えば、124がトゥーブローだとどの数字が違うのか分かりませんが、127がトゥーブローだと、1と2は確実に正解に含まれています。
正解に含まれる数字が分かったら、後はヒットが増えるように数字をずらしていきます。
例えば127がトゥーブローで172がワンヒットワンブローなら、2がヒットしたので、正解の数の1の位であることが分かります。
また、数字を動かさなければ、ヒットはヒットのまま、ブローはブローのままという性質を使う方法もあります。
別の例で、456がワンヒット、789がトゥーブローの場合、489や759のように組み合わせると、ヒットの位置とブローの数字を同時に絞り込んでいくことができます。
ご自分に合った正解の見つけ方を探してみてください。
点図の表示で迷路を楽しむことができます。
ワイドモデルの「ワイド迷路」コマンドは、表示される迷路のサイズがより大きくなります。
左上の隅がスタート、右下の隅がゴールで、キャラクタをゴールまで移動できると一面クリアです。
迷路の横幅は表示されている範囲ですが、縦方向は通路一本分ずつの表示なので、スクロールしながら、ゴールまでの道をたどります。
左端の2マスに、下から数えた迷路の行数が表示されています。
キャラクタは、縦横2ドットのブリンクで表示されます。
ただし、キャラクタがスタートにいる時は「スタート」、ゴールに着くと「ゴール」とブリンク表示されます。
1面クリアするごとに、迷路は縦方向に成長します。
キャラクタは、次の操作で移動します。
・矢印キー=指定した方向に1ドット移動します。
縦に移動すると、迷路がスクロールします。
・ホームキー/エンドキー=移動できる範囲で、最も左、または最も右までキャラクタを移動します。
・タッチカーソルキー=その行で指定した場所まで移動可能な時は、キャラクタを移動します。
ゴールに着いた後エンターキーを押すと、次の面に進みます。
コマンドキー+Zを押すと、ゲームを終了します。
・コントロールキー+S=表示中の迷路を保存します。
・コントロールキー+L=保存した迷路を呼び出します。
・コントロールキー+R=表示中の迷路のスタートに戻ります。
この操作で、ゲームカウンターもクリアされます。
・コントロールキー+N=今の迷路にゴールしていなくても、新しい迷路を表示します。
この場合、迷路のサイズは拡大しません。
この章では、ファームウェアのバージョンアップや拡張機能ライセンスのインストールの方法、本機のテスト機能の使い方をご説明します。
この節では、ファームウェアバージョンの確認とバージョンアップの方法、拡張機能ライセンスのインストールと試用期間についてご説明します。
本機のファームウェアやOSのバージョン、拡張機能ライセンスの状態を確認するには、以下のように操作します。
(1)次のコマンドを実行します。
メインメニュー → ヘルプ → バージョン情報
(このコマンドのグローバルショートカットは、ウィンキー+H(1,2,5の点)です。)
(2)すると、「本機の情報」ウィンドウが開き、次の情報が表示されます。
製品……製品名とバージョンです。
製品番号……製品のシリアル番号です。
ファームウェア……ファームウェアのバージョンです。
ユーザーモード……ユーザーモードの状態、ログインしている人のユーザー名が表示されます。
OSビルド……OSのバージョン情報です。
(BMスマートの場合)電源ボードVersion……本機内部にある電源ボードのバージョン情報です。
OSシリアル番号……Windows CEのシリアル番号です。
アクセスキー……本機で「商用配布点字データ」を閲覧する際に使用する機械の識別番号です。
BMスマート拡張機能ライセンス……拡張機能ライセンスの番号が表示されます。
BDアドレス……本機に内蔵されているブルートゥース通信モジュールの識別番号です。
ホスト名……本機を、外部からブルートゥース探索した時に表示される名前です。
本機のファームウェアは、インターネットとパソコンを使って、簡単にバージョンアップできます。
上記環境をお持ちの場合は、以下のように操作してください。
インターネットからファイルをダウンロードできる環境をお持ちでない場合は、以下の連絡先までご連絡ください。
連絡先: 「ケージーエス株式会社」
TEL: 0493-72-7311
(1)本機のファームウェアは、当社の以下のページからダウンロードできます。
ケージーエス福祉機器用ダウンロード専用ページ:https://www.kgs-jpn.co.jp/down.html
BMスマートエアとBMスマートは、プログラムが異なります。お持ちの機種のファームウェアパッケージをダウンロードしてください。
(2)ダウンロードしたファイルを解凍してください。
(3)すると、Programsという名前のフォルダができます。このフォルダごと、SDカード、またはUSBメモリーのルートフォルダにコピーします。
(SDカードやUSBメモリーは、8ギガバイト程度までのものをご使用ください。それ以上のものは、認識に時間が掛かり、ファームウェアの検出が間に合わない場合があります。)
(4)上記をコピーした記憶メディアを本機に接続して、電源をオンにしてください。
すると、本機の起動中に、ファームウェアの更新処理が行われ、新しいバージョンで起動します。
内蔵SDカードの残り容量が少ないと、ファームウェアをインストールできない場合があります。この場合は、その旨のメッセージが発声されますので、内蔵SDカードの内容を整理してみてください。
また、既にインストールされているファームウェアの方がバージョンが高い場合にも、インストールは行われません。
なお、本機が起動すると、「Programs」フォルダは、「Programs (インストール済み)」にリネームされます。
再度インストールする場合は、フォルダ名を元に戻してください。
本機起動時のバージョンアップがうまく行かない場合は、以下の方法もお試しください。
(1)本機が起動している状態で、新しいファームウェアのProgramsフォルダが入ったSDカード、またはUSBメモリーを接続します。
バッテリー残量が少ない場合は、インストール中のバッテリー切れを避けるため、ACアダプタを接続してください。
また、本機を他の機器とUSBケーブルで接続している場合は、先に切断して、USBケーブルを取り外してください。
(2)以下のコマンドを実行します。
メインメニュー → ヘルプ → ファームウェアのバージョンアップ
(3)このコマンドで新しいバージョンのファームウェアが見つかると、インストールの確認のメッセージが表示されます。
(4)この場合、エンターキーを押すと、ファームウェアのコピーが始まります。
コピーできたら、本機を再起動してください。
新しいファームウェアが検出できない場合は、本機のファームウェアのバージョンや、インストール用に使用している記憶メディアの内容をご確認ください。
BMスマートファームウェア Ver1.2より、本機の機能の中で、より専門的な機能、上級者向けの機能を、「拡張機能」として整備させて頂くことになりました。
このバージョンには、以下の拡張機能があります。
・マイクロソフトオフィス(ワード・エクセル・パワーポイント)データの閲覧機能。
・PDFデータの閲覧機能。
本機の拡張機能をご利用頂くには、本機に、別売の「BMスマート拡張機能ライセンス」をインストールして頂く必要があります。
このライセンスは、一度インストールすれば、今後のバージョンアップの際にも、継続的に拡張機能をご利用頂けます。
また、機械の修理などの際には、代替機など、別のBMスマートにライセンスを移動してご利用頂くことが可能です(移動の際には、インストールに使用したライセンスSDが必要になります)。
*なお、このライセンスは、点字辞書「スマートコータクン」、「エアコータクン」のライセンスとは別のものになります。これらの点字辞書プログラムをご利用になるには、本ライセンスは必要ありません。
本機の拡張機能には、30日分のお試し期間が用意されています。
この期間内は、ファームウェアに含まれる該当機能を、ご自由に無償にてご試用頂けます。
この期間内に、拡張機能の使い勝手を、是非ご確認ください。
「BMスマート拡張機能ライセンス」は、ケージーエス株式会社で販売致します。
詳しくは、以下までお問い合わせください。
ケージーエス株式会社 0493-72-7311
ライセンスは、専用SDカードに入っています。
このSDカードは、ライセンスのインストール、およびアンインストールをする際に必要となります。その他で必要になることはありませんので、大切に保管してください。
本機に、「BMスマート拡張機能ライセンス」をインストールするには、次のように操作します。
(1)本機の外部SDスロットに、「BMスマート拡張機能ライセンスSD」を挿入します。
(2)次のコマンドを実行します。
メインメニュー → ヘルプ → BMスマート拡張機能ライセンスのインストール
すると、ライセンスが自動的にインストールされます。
*ライセンスをアンインストールする場合も、同じライセンスSDを挿入して、上記のコマンドを実行してください。
(3)ライセンスを確認するには、次のコマンドを実行します。
メインメニュー → ヘルプ → バージョン情報
すると、「本機の情報」ウィンドウが開き、その中に、拡張機能ライセンスのインストールの有無が表示されます。
本機には、以下のテスト機能があります。
本機の調子が悪くなった場合にご利用ください。
点字を読んでいて、表示部の不調を感じた時は、次のコマンドで、各ピンの動きや強さを確認できます。
メインメニュー → ヘルプ → 点字表示テスト
このコマンドでは、点字表示部の各マスに、空白と、1点、2点、4点、8点のパターン、計16種類を表示します。
上下矢印キーを押すと、表示するパターンが変わります。
左右矢印キーを押すと、点滅の周波数を変更できます。
タッチカーソルキーを押すと、そのマスが何マス目かを発声します。
このコマンドを終了するには、コマンドキー+Z(1,3,5,6の点)を押します。
操作キーの不調を感じた時は、次のコマンドで、各キーの働きをチェックできます。
メインメニュー → ヘルプ → キー入力テスト
このコマンドでは、押されたキーの情報を、そのまま点字表示と音声で通知します。
文字やコマンドに変換される前の、キー操作の情報を確認できます。
エスケープかエンターを3回続けて押すと、このコマンドを終了します。
このコマンドでは、現在の充放電状態について、以下の内容を確認できます。
・状態:充電中、バッテリー使用中、AC電源で動作中
・開始時刻
・開始時のバッテリー残量
・経過時間
・現在のバッテリー残量
また、[最近の記録を表示する]ボタンの所でタッチカーソルを押すと、バッテリー充放電記録のウィンドウが開きます。
このウィンドウでは、最近256件の充放電記録を参照できます。
[CSV形式でファイルに出力する]ボタンを押すと、最近256件の充放電記録を、外部SDカード、またはUSBメモリー内の、「バッテリー充放電記録.csv」ファイルに保存します。
本機には、通信ポートの状態と、通信内容をチェックするための、以下のコマンドがあります。
メインメニュー → 接続 → USBポート → USBポートの状態
メインメニュー → 接続 → ブルートゥースポート → ブルートゥースポートの状態
【ワイドモデルの場合】メインメニュー → 接続 → RSポート → RSポートの状態
これらのコマンドを使うと、通信ポートを通常の目的で使用しながら、それらの状態や通信内容をチェックできます。
これらのコマンドを実行すると、各ポートの状態を表示するウィンドウが開きます。
表示される項目は、以下の通りです。
ポートの状態……このポートの今の状態を表示します。
送信コマンド……このポートから送信したコマンドの数を表示します。
送信バイト……このポートから送信したバイト数を表示します。
受信コマンド……このポートで受信したコマンドの数を表示します。
受信バイト……このポートで受信したバイト数を表示します。
エスケープキーを押すと、表示を終了します。
本機では、次の4種類の学習支援機能を用意しています。
(1)点字の練習……これから点字を練習したい人、点字と音を結びつけたい人に、日常生活の中で手軽に点字に触れて頂き、早く点字に慣れて頂くための機能です。
この機能については、 〈10.3.1 点字の練習〉 を参照してください。
(2)タイピングの練習……音声を聞きながら、外付けのキーボードでタイピングを練習できる機能です。
この機能については、 〈10.3.2 タイピングの練習〉 を参照してください。
(3)漢字学習支援機能……本機を操作しながら、日頃よく使う漢字から順に、漢字に親しんで頂くための機能です。
この機能については、 〈8.4.11 漢字学習支援機能の設定〉 を参照してください。
また、学習漢字および常用漢字の一覧表を表示する機能を用意しています。
この機能については、 〈10.3.3 漢字一覧表〉 を参照してください。
(4)字形の表示機能……墨字の字形を、点図表示で確認できる機能です。
この機能については、 〈10.3.4 字形表示機能〉 を参照してください。
点字の練習機能は、これから点字を練習したい人、点字と音を結びつけたい人に、日常生活の中で手軽に点字に触れて頂き、早く点字に慣れて頂くためのものです。
点字を触って区別する練習と、日本語の点字の説明、読み書きの練習を中心に構成されています。
この機能を利用するには、以下のコマンドを実行します。
メインメニュー → ヘルプ → 点字の練習
(グローバルショートカットは、ウィンキー+コントロールキー+Qです。)
このコマンドを実行すると、「点字の練習」ウィンドウが開き、次のような練習項目の一覧が表示されます。
目的の項目を選んでエンターキーを押すと、各ステップの説明と練習が表示されます。
点字をマスターする上で一番時間が掛かるのが、点字を触って区別できるようになるための練習です。
そこで、一覧の最初にある「指で触わる練習」では、点字のいろいろな形を触って区別するための方法をご紹介しています。
日本語の点字の勉強と平行して、繰り返し練習してみてください。
(練習項目)
この練習では、点字のいろいろな形を指で触って区別するための方法を、次のような順番でご紹介しています。
音声で説明が読み上げられますので、点字を触りながら、タッチカーソルを押して練習を進めていってください。
なお、次の操作で、ステップ単位の移動ができます。
前のステップへ移動:コマンドキー+2,3の点
次のステップへ移動:コマンドキー+5,6の点
(練習の流れ)
2番目の練習項目、「点の並び順」では、点字キーボードから点字を入力する方法をご説明しています。
3番目の項目「あいうえお」から、日本語の点字の説明が始まります。
点字の練習を始めてすぐの時は、点字の形を指で確認するのが大変です。
そこで、まずは点字の説明を聞きながら入力して、点字の形を覚えていってください。
上下矢印キーを押すと、説明を一行ずつ聞き直すことができます。
左右矢印キーを押すと、一文字ずつ読み上げます。
また、点字キーボードから入力すると、その点字が何かを音声で確認できます。
新しく出てきた点字の形が確認できたら、エンターキーを押して入力練習を始めます。
入力練習では、問題の文字を音声で読み上げますので、点字キーボードから入力してください。
点字表示部にも問題の文字が表示されていますので、触って感触を確認してみてください。
読みの練習では、音声のガイドがなくなります。
点字表示部に表示されている文字を読み、点字キーボードから入力して、正しく読めているか確認してください。
各練習項目でタッチカーソルを押すと、読みの練習を開始します。
音声を聞きながら、外付けのキーボードでタイピングを練習できる機能です。
サンプルとして、英数字モード、およびカナモードのタイピング練習、およびフレーズ入力練習の10件の課題を用意しています。
(1)本体左側のUSBコネクタにWindows用日本語キーボードを接続します。
(2)次のコマンドを実行します。
メインメニュー → ヘルプ → タイピングの練習
(グローバルショートカットは、ウィンキー+コントロールキー+Pです。)
(3)すると、「タイピングの練習」のウィンドウが開き、課題の一覧が表示されます。
目的の課題を選択して、エンターキーを押します。
(4)すると、課題のウィンドウが開きます。
タイピングの課題では、エンターキーを押した後に、読み上げられるキーを押していってください。
フレーズ入力の課題では、エンターキーを押した後、読み上げられる言葉を入力して、エンターキーを押してください。
上下矢印キーを押すと、問題表示と入力欄の間を移動できます。
フレーズ入力の課題で次の操作をすると、反復練習の回数を変更できます。
コマンドキー+1,2,3,5,6の点:反復入力の回数を1増やします。
コマンドキー+2,3,4,5,6の点:反復入力の設定をクリアします。
タイピング練習の課題は、内蔵SDカードの次のフォルダに保存されています。
\sdmemory\タイピングの練習
初期状態で、次の10種類の課題が用意されています。
課題ファイルはテキストファイルになっていて、お好みの内容で自由に追加して練習できます。
課題ファイルの先頭には、課題の種類や出題方法を、以下のキーワードで指定します。
その後に、問題を一行に一問ずつ指定していきます。
タイピングの練習では、行頭の一文字が問題になります。
音声で読まない記号を指定したい場合は、タブキャラクタで区切って読み方を書きます。
フレーズ入力の問題では、行全体、または行頭からタブキャラクタまでが問題になります。
学習漢字および常用漢字の一覧表を表示する機能です。
次のコマンドを実行し、目的の学年を選択してください。
メインメニュー → ヘルプ → 漢字一覧表
すると、漢字表が開き、各漢字の、漢点字、音読み、訓読みが表示されます。
また、その行でエンターキーを押すと、その漢字の字形を点図で確認できます。
字形の表示機能については、次項を参照してください。
墨字の字形を、点図表示で確認できる機能です。
この機能は、テキスト編集ウィンドウ、および漢字一覧表コマンドから利用できます。
メインメニュー → ヘルプ → 漢字一覧表
テキスト編集ウィンドウでは、字形を確認したい文字にカーソルを移動し、コントロールキーを押しながら、カーソル位置のタッチカーソルキーを押します。
漢字一覧表コマンドでは、各表内の目的の漢字の行でエンターキーを押します。
すると、点図表示ウィンドウが開き、対象文字の字形(「MS ゴシック」フォント、16ポイント)が表示されます。
点図は、縦4ドット分が一度に表示されます。
字形の表示は縦25ドット程になりますので、上下にスクロールしながら確認してください。
(ご注意)文字フォントは、省略されていて、正しい漢字の字形と異なる場合があります。
例:「鼻」という字の上の部分は、正しくは「自」の形ですが、横棒が一本少ない「白」の形に省略して表示されます。
このウィンドウでは、次の操作ができます。
この機能は、本機を、学校などの教育施設で試験の解答などに利用頂く場合に、使用してはいけない機能、ふさわしくない機能を利用不可にするものです。
以下の機能が対象になります。
この機能を有効にするには、以下のコマンドを実行します。
メインメニュー → ヘルプ → 教育施設用機能制限
すると、以下のメッセージが表示されます。
「教育施設用機能制限を設定すると、辞書機能や、計算機能、ブルートゥース通信機能などが利用できなくなります。本機を再起動して、制限を有効にしてよろしいですか?」
ここで、Y(1,3,4,5,6の点)を入力すると、本機が再起動し、設定が有効になります。
再起動後のメインウィンドウの説明欄には、教育施設用機能制限を設定した、日時が表示されます。
期間終了後に、この機能制限が有効になっていたことを確認するために、ここに表示された情報を記録しておいてください。
機能制限が必要でなくなったら、上記のコマンドを再度実行します。
すると、以下のメッセージが表示されます。
「教育施設用機能制限が設定されています(設定した日時)。本機を再起動して、制限を解除してよろしいですか?」
ここで、Y(1,3,4,5,6の点)を入力すると、本機が再起動し、制限が解除されます。
このように、機能制限自体は簡単に解除できますが、設定日時を確認することにより、期間中、制限対象の機能が使用されなかったことを確かめることができます。
ユーザーモードは、BMスマートシリーズ機器の設定やクイックメモの文書をSDカードで管理できるようにする機能です。
一台のBMスマートを複数の人がシェアする使い方をサポートします。
ユーザーモードでは、BMスマートの機動時に、これから利用するユーザー用の各種設定やマイドキュメントの文書などがSDカードから読み込まれ、あたかも自分の端末のように操作できます。
BMスマートを電源オフすると、ユーザー用の設定や文書はSDカードに書き戻され、BMスマートは元の状態に戻ります。
ユーザー情報が入ったSDカードが挿入されていなければ、BMスマートは通常モードで起動します。
また、一人で複数台のBMスマートをご使用の場合は、外出の際に、「ホーム端末」から「携帯用端末」にデータを移して、持ち歩くような使い方が可能です。
BMスマートシリーズ機器をユーザーモードで利用するには、まず、ログイン用のSDカードを用意します。
このSDカードを「ユーザーSD」と呼びます。
ユーザーSDを作るには、次のように操作します。
(1)ユーザーモード対応バージョンのBMスマートシリーズ機器に、ユーザーSDとして使用したいSDカードを挿入します。
製品版ファームウェア Ver2.3以降。
ベータ版ファームウェア Ver2.2.3以降。
*複数のBMスマートをお持ちの場合は、「ホーム端末」にしたいBMスマートで作業してください。
(2)次のコマンドを実行します。
メインメニュー → ヘルプ → ユーザーモード ログイン名の設定
すると、「ユーザーモード ログイン名の設定」の入力欄が開きます。
(3)ここで、自分が使用したいログイン名を入力して、エンターキーを押します。
すると、SDカード内の以下のファイルに、指定した名前が書き込まれます。
BMS_UserData\User.str(隠しファイル)
また、この作業を行ったBMスマートが、ホーム端末として記憶されます。
ホーム端末を登録しないようにするには、ログイン名の先頭にコロン(:)を付加してください。
これで、ユーザーSDの準備は完了です。
作成したユーザーSDは、ユーザーモード対応バージョンの全てのBMスマート、BMスマートエアで利用できます。
*【重要】一台のBMスマートをホーム端末とする複数のユーザーSDを作成しないでください。
同じ文書や設定の情報が複数できて、最新の情報を上書きしてしまう危険があります。
*上記(3)でユーザー名を入力せずにエンターキーを押すと、SDカード内のユーザー情報が削除されます。
「ログイン中のデータが取り出せなくなる」などのトラブルを避けるため、ユーザー情報をこの他の方法で削除しないでください。
ホーム端末を登録した場合、ユーザーSDは、ホーム端末の環境を他のBMスマートで再現するために使用されます。
ホーム端末の情報をユーザーSDにコピーすることをエクスポートと呼びます。
コピーしたデータは、SDカード内の、BMS_UserData\dataフォルダ内に保存されます。
また、ユーザーSD内の情報をホーム端末に書き戻すことをインポートと呼びます。
エクスポートするには、ホーム端末にユーザーSDが接続されている状態で、オルトキーを押しながら電源オフします。
すると、次のように発声します。
「BMスマートを終了します。」
「ユーザーSDにエクスポートしています。」
...
この間に文書や設定がユーザーSDにコピーされますので、電源がオフになるまで、外部SDカードを取り外さないようにしてください。
また、ユーザーSDをホーム端末に接続して起動すると、ユーザー情報が自動的にインポートされます。
なお、ホーム端末にユーザーSDが接続されている状態で、次のコマンドを実行すると、「マイ ドキュメント」フォルダからエクスポートする情報を選択できます。
メインメニュー → ファイル → このユーザーSDにエクスポートするデータの選択
マイドキュメントフォルダ内のアプリフォルダの一覧が表示されますので、タッチカーソルで、エクスポートしたいデータにチェックを付けてください。
(ご注意)
ホーム端末と別の端末で同じ文書や設定を変更すると、一方の変更内容が失われてしまいます。
ホーム端末の情報を別のBMスマートで利用する前に、必ずエクスポートを行って、ユーザーSDの内容を最新の状態にしてください。
またホーム端末からエクスポートしたら、次にインポートするまで、ホーム端末での編集を行わないでください。
BMスマートをユーザーモードで機動するには、ユーザーSDを挿入して、BMスマートを電源オンします。
すると、起動中にユーザー情報が読み込まれ、「○○さんがログインしました。」と発声されます。
読み込まれたユーザーの情報は、内蔵SDカード内の次の場所に配置されます。
\SDMemory\users\〈ユーザー名〉
クイックメモや点字文書の送受信プログラムは、このフォルダ内の「マイ ドキュメント」フォルダを使用します。
ファイルの選択ウィンドウでこのフォルダに移動するには、内蔵SDカード(SDMemory)フォルダ内にある、「ログイン中のマイドキュメントフォルダ.lnk」の項目を選択してください。
ユーザーモードでの作業が終わったら、ユーザーSDを挿入して、BMスマートを電源オフします。
すると、次のように発声します。
「BMスマートを終了します。」
「ログアウトしています。」
...
この間に文書や設定がユーザーSDに書き戻されますので、電源がオフになるまで、外部SDカードを取り外さないようにしてください。
なお、ログアウトできるのは、ユーザーSDを挿入してBMスマートをユーザーモードで起動した時のみです。
(ご注意)
ユーザーデータの量が多くなると、ログインやログアウトに時間がかかるようになります。
このような場合も、もしログインするBMスマートがご自身の端末の場合は、ログアウトする時にデータを削除しないようにすることで、スムーズにログイン/ログアウトできます。
データを削除しないように設定するには、BMスマートにユーザーモードでログインしている状態で、次のコマンドを選択してください。
メインメニュー → ファイル → このユーザーSDのデータを端末に残す(チェック項目)
BMスマートをユーザーモードで利用している時は、起動時、およびスリープからの復帰時にユーザー名が発声されます。
また、次のコマンドで、ログイン中のユーザー名を確認できます。
メインメニュー → ヘルプ → バージョン情報
本機の情報:
ユーザーモード ○○さんがログインしています。
ログインしていません。
ホーム端末です。
簡単操作設定、または全般設定で、この端末のユーザーモード機能を無効にすることができます。
簡単操作設定
F3 ユーザーモード機能 有効,無効
全般設定
ユーザーモード機能 有効,無効
無効の場合、その端末では、ログイン中のデータのログアウトと、エクスポート中のデータのインポートを除き、ユーザーモードの全ての機能が無効になります。
また、以下のコマンドが表示されなくなります。
メインメニュー → ファイル →
ユーザーSDの設定
このユーザーSDのデータを端末に残す
メインメニュー → ヘルプ →
ユーザーモード ログイン名の設定
*なお、この設定項目は、ユーザーモードの使用中も、常に端末側の設定が使用されます。
次のコマンドを使うと、ユーザーSDに設定されている、ログイン名、ホーム端末名、現在のステータスなどを確認することができます。
また、このユーザーSDを使ってBMスマートにログインする時の詳細動作を設定できます。
目的のユーザーSDを挿入してから、以下のコマンドを実行してください。
メインメニュー → ファイル → ユーザーSDの設定
ユーザーSD機能 有効,一時停止
「一時停止」に設定すると、このSDを挿してBMスマートを起動しても、インポートやログインが行われません。
ログイン名 〈ユーザーSDに設定されているログイン名〉
ホーム端末名 〈ユーザーSDのホーム端末名〉(設定されている場合)
状態 〈ユーザーSDの現在の状態〉
また、以下の各機能で、ユーザーSD内の設定と、端末の設定のどちらを使用するかを選択できます。
これらの設定は、このユーザーSDで次回ログインした時に有効になります。
簡単操作設定
アラーム
予定
ワンタッチ設定
ブロック登録
ユーザー辞書
USBポート接続設定
ブルートゥース接続設定
RSポート接続設定
点字印刷設定
(これらの機能は、ログインするBMスマートのファームウェアがVer2.3.1A以上の時有効です。)
(1)ユーザーSDが挿入されていない状態でBMスマートを電源オフすると、ユーザー情報は専用の記憶場所に退避され、次回ログインした際に呼び出されます。
しかし、BMスマートがお手元にない場合、次回ログインするまでの間に、他の人が情報を参照したり、変更してしまう可能性があります。
ユーザーモードで作業が終わったら、必ずログアウトするようにしてください。
(2)一台のBMスマートにログインしている間に、同じユーザーSDカードで、他のBMスマートにログインすることはできません。
この場合、「本機の情報」ウィンドウに次のように表示されます。
ユーザーモード ログインできませんでした。別の機器(○○)にログイン中です。
この場合は、先に、ログイン中のBMスマートからログアウトしてください。
(3)ログアウトしたいBMスマートを他の人が使用中の場合、その端末にログインしなくても、自分の情報を取り出すことができます。
自分のユーザーSDを挿入すると、次のように表示されますので、エンターキーを押してください。
ログアウトしていないユーザーデータが見つかりました。
SDカードに取り出しますか?
(4)何らかの理由でログアウトできなくなってしまった場合は、ユーザーSDから次のファイルを手動で削除してください。
ログイン中であることを示す情報を消すことで、他のBMスマートにログインできるようになります。
\SDMemory2\BMS_UserData\LoggedInInfo.bin(隠しファイル)
なお、ユーザーSDを破損・紛失すると、ログイン中のユーザーデータをログアウトできなくなります。
この場合は、BMスマートを終了後、内蔵SDカードを取り出し、PCなどに接続して、以下のフォルダからデータをコピーしてください。
$UserData$
(5)「教育施設用機能制限」が設定されている場合、ユーザーモードは利用不可になります。
この章では、点字辞書プログラム、スマートコータクン、エアコータクンについてご紹介します。
本機では、高村明良氏開発の点字編集システム『コータクン』の移植版である、スマートコータクン、エアコータクンをご利用頂けます。
スマートコータクンはBMスマートシリーズ用の点字編集プログラムです。
スマートコータクンからは点訳辞書「スマートディック」を、ご利用頂けます。
エアコータクンはBMスマートエアシリーズ用の点字編集プログラムです。
エアコータクンからは点訳辞書「エアディック」を、ご利用頂けます。
本機には、これらのプログラムのプレインストール版が組み込まれています。
プレインストール版では、「ジュニア英和辞典」と「カタカナ語辞典」の2種類の点訳辞書をご利用頂けます。
これらのプログラムの製品版は、つつじフレンドから発売されています。
製品版をご用意頂くと、英和辞典、国語辞典、四字熟語、和英辞典、仏和辞典など、30種類以上の点字辞書をご利用頂けます。
(各辞書パッケージに含まれる点訳辞書の種類については、発売元にお問い合わせください。)
なお、これらのプログラムでは、点字のみ表示され、音声での読み上げや、かなの対応表示はありません。
スマートコータクン、エアコータクンを起動するには、メインウィンドウの項目を選択して、エンターキーを押すか、グローバルショートカット、ウィンキーとK(1,3の点)を押します。
使用方法については、プログラム内のヘルプをご参照ください。
スマートコータクン、エアコータクンを実行後、オルトキーを押すとメニューが表示されます。
メニューから「ヘルプ」の項目を選択しエンターキーを押すとヘルプが表示されます。
ご購入方法など、辞書に関する各種お問い合わせは以下へご連絡ください。
点字ボランティアグループ つつじフレンド
担当:加藤 美佐子
電話:03-3885-7234
メール:QZR13454@nifty.com
半角英数字モードでは、ASCIIコードの記号が入力できます。
以下に、ASCIIコードの記号と点字パターンの対応を示します。
ASCIIコードの記号 | 点字パターン |
---|---|
!(感嘆符) | 2,3,5の点 |
"(コーテーション) | 2,3,5,6の点 |
#(シャープ) | 1,4,6の点 |
$(ドル) | 1,4,5,6の点 |
%(パーセント) | 1,2,4,5,6の点 |
&(アンド) | 1,2,3,4,6の点 |
'(アポストロフィ) | 3の点 |
((丸括弧開き) | 2,3,6の点 |
)(丸括弧閉じ) | 3,5,6の点 |
*(アスタリスク) | 1,6の点 |
+(プラス) | 3,4,6の点 |
,(コンマ) | 2の点 |
-(マイナス) | 3,6の点 |
.(ピリオド) | 2,5,6の点 |
/(スラッシュ) | 3,4の点 |
:(コロン) | 5の点, 2の点 |
;(セミコロン) | 2,3の点 |
<(小なり) | 3,5の点, 3,5の点 |
=(イコール) | 2,5の点, 2,5の点 |
>(大なり) | 2,6の点, 2,6の点 |
?(疑問符) | 5の点, 2,3,6の点 |
@(アット) | 2,4,6の点 |
[(大括弧開き) | 1,2,3,5,6の点 |
\(エンマーク) | 1,2,4,6の点 |
](大括弧閉じ) | 2,3,4,5,6の点 |
^(ハット) | 4,5の点 |
_(アンダーライン) | 5の点, 3,6の点 |
`(アクサングラーブ) | 5の点, 1,5の点 |
{(中括弧開き) | 1,2,6の点 |
|(縦線) | 1,2,5,6の点 |
}(中括弧閉じ) | 3,4,5の点 |
~(チルダ) | 5の点, 1,4の点 |
半角かなモードでは、次の記号が使用できます。
ッ(促音) | 2の点 |
ー(長音) | 2,5の点 |
。(句点) | 5の点、2,3の点 |
、(読点) | 5の点、3の点 |
・(中点) | 5の点、2の点 |
「(かぎ括弧開き) | 5,6の点、3の点 |
」(かぎ括弧閉じ) | 6の点、2,3の点 |
アイウエオ、ヤユヨの小文字を単独で入力したい時は、4,5の点に続けてかなを入力します。
全角モードでは、シフトJIS/UNICODEに定められた記号の内、よく使用されるものを入力できます。
以下に、本機で利用可能な主な全角記号を示します。
、(読点) | 5の点, 3の点 |
。(句点) | 5の点, 2,3の点 |
,(コンマ) | 4,5の点, 3の点 |
.(ピリオド) | 4,5の点, 2,3の点 |
・(中点) | 5の点, 2の点 |
:(コロン) | 5,6の点, 2,3の点 |
;(セミコロン) | 4,5の点, 2の点 |
?(疑問符) | 5の点, 2,6の点 |
!(感嘆符) | 5の点, 2,3,5の点 |
‘(シングルコーテーション開き) | 4,5,6の点, 2,3の点 |
’(アポストロフィ,シングルコーテーション閉じ) | 4,5,6の点, 3の点 |
“(コーテーション開き) | 4,5,6の点, 2,3,6の点 |
”(コーテーション閉じ) | 4,5,6の点, 3,5,6の点 |
((丸括弧開き) | 5の点, 2,3,5,6の点 |
)(丸括弧閉じ) | 2,3,5,6の点, 2の点 |
〔(亀甲括弧開き) | 4,5,6の点, 1,2,3,5,6の点 |
〕(亀甲括弧閉じ) | 4,5,6の点, 2,3,4,5,6の点 |
[(大括弧開き) | 4,5,6の点, 1,2,3,4,6の点 |
](大括弧閉じ) | 4,5,6の点, 1,3,4,5,6の点 |
{(中括弧開き) | 4,5,6の点, 1,2,6の点 |
}(中括弧閉じ) | 4,5,6の点, 3,4,5の点(全角アルファベットモードで入力してください) |
〈(山括弧開き) | 4,5,6の点, 2,4,6の点 |
〉(山括弧閉じ) | 4,5,6の点, 1,3,5の点 |
《(二重山括弧開き) | 4,5,6の点, 2,4,5,6の点 |
》(二重山括弧閉じ) | 4,5,6の点, 1,2,3,5の点 |
「(かぎ括弧開き) | 5,6の点, 3の点 |
」(かぎ括弧閉じ) | 6の点, 2,3の点 |
『(二重かぎ括弧開き) | 5,6の点, 3,6の点 |
』(二重かぎ括弧閉じ) | 3,6の点, 2,3の点 |
【(黒括弧開き) | 4,5,6の点, 1,2,3,4,5の点 |
】(黒括弧閉じ) | 4,5,6の点, 1,2,4,5,6の点 |
+(プラス) | 3,4,5,6,8の点, 2,6の点 |
-(マイナス) | 3,4,5,6,8の点, 3,5の点 |
±(プラスマイナス) | 3,4,5,6,8の点, 2,3,6の点 |
×(掛ける) | 3,4,5,6,8の点, 1,3,4の点 |
÷(割る) | 3,4,5,6,8の点, 1,4,5の点 |
=(イコール) | 3,4,5,6,8の点, 2,5の点 |
≠(ノットイコール) | 3,4,5,6,8の点, 1,2,5,6の点 |
<(小なり) | 3,4,5,6,8の点, 2,4,6の点 |
>(大なり) | 3,4,5,6,8の点, 1,3,5の点 |
≦(小なりイコール) | 3,4,5,6,8の点, 2,4,5,6の点 |
≧(大なりイコール) | 3,4,5,6,8の点, 1,2,3,5の点 |
∞(無限大) | 3,4,5,6,8の点, 1,2,3,4,5,6の点 |
∴(ゆえに) | 1,3,4,8の点, 6の点, 1,6の点 |
♂(オス) | 1,3,4,8の点, 1,3,4の点 |
♀(メス) | 1,3,4,8の点, 1,2,4の点 |
°(角度のド) | 3,4,5,6,8の点, 2,5,6の点 |
′(角度のフン) | 3,4,5,6,8の点, 2の点 |
″(角度のビョウ) | 3,4,5,6,8の点, 2,3の点 |
℃(温度のドシー) | 2,5,6,8の点, 2,5,6の点, 1,4の点 |
¥(エンマーク) | 1,3,4,8の点, 1,3,4,5,6の点 |
$(ドル) | 1,3,4,8の点, 1,4,5の点 |
¢(セント) | 1,3,4,8の点, 1,4の点 |
£(ポンド) | 1,3,4,8の点, 1,2,3の点 |
%(パーセント) | 1,3,4,8の点, 1,2,3,4の点 |
#(シャープ) | 1,3,4,8の点, 1,3,4,5の点 |
&(アンド) | 1,3,4,8の点, 1,2,3,4,6の点 |
*(アスタリスク) | 1,3,4,8の点, 3,5の点 |
@(アット) | 1,3,4,8の点, 1の点 |
§(セクション) | 1,3,4,8の点, 2,3,4,6の点 |
☆(白星) | 1,3,4,8の点, 2,3,4の点 |
★(黒星) | 1,3,4,8の点, 2,3,4,5の点 |
○(白丸) | 1,3,4,8の点, 1,3,5,6の点 |
●(黒丸) | 1,3,4,8の点, 1,2,3,5,6の点 |
◎(二重丸) | 1,3,4,8の点, 4,6の点, 1,3,5,6の点 |
◇(白ひし形) | 1,3,4,8の点, 2,4,6の点 |
◆(黒ひし形) | 1,3,4,8の点, 2,4,5,6の点 |
□(白四角) | 1,3,4,8の点, 1,3,4,6の点 |
■(黒四角) | 1,3,4,8の点, 1,2,3,4,5,6の点 |
△(白三角) | 1,3,4,8の点, 3,4,6の点 |
▲(黒三角) | 1,3,4,8の点, 3,4,5,6の点 |
▽(白逆三角) | 1,3,4,8の点, 1,4,6の点 |
▼(黒逆三角) | 1,3,4,8の点, 1,4,5,6の点 |
※(米印) | 1,3,4,8の点, 2,6の点 |
〒(郵便マーク) | 1,3,4,8の点, 1,2,3,4,5の点 |
→(右矢印) | 3,4,5,6,8の点, 1,2,5の点 |
←(左矢印) | 3,4,5,6,8の点, 2,4,5の点 |
↑(上矢印) | 3,4,5,6,8の点, 3,4,5,6の点 |
↓(下矢印) | 3,4,5,6,8の点, 1,4,5,6の点 |
〓(ゲタ) | 1,3,4,8の点, 1,2,4,6の点 |
NABCC(北米点字)コードは、ASCIIコードと点字のパターンの対応を定めた規格で、両者の間の変換の際に広く使用されています。
以下に、ASCIIコードの文字と点字パターンの対応を示します。
!(感嘆符) | 2,3,4,6の点 |
"(コーテーション) | 5の点 |
#(シャープ) | 3,4,5,6の点 |
$(ドル) | 1,2,4,6の点 |
%(パーセント) | 1,4,6の点 |
&(アンド) | 1,2,3,4,6の点 |
'(アポストロフィ) | 3の点 |
((丸括弧開き) | 1,2,3,5,6の点 |
)(丸括弧閉じ) | 2,3,4,5,6の点 |
*(アスタリスク) | 1,6の点 |
+(プラス) | 3,4,6の点 |
,(コンマ) | 6の点 |
-(マイナス) | 3,6の点 |
.(ピリオド) | 4,6の点 |
/(スラッシュ) | 3,4の点 |
0 | 3,5,6の点 |
1 | 2の点 |
2 | 2,3の点 |
3 | 2,5の点 |
4 | 2,5,6の点 |
5 | 2,6の点 |
6 | 2,3,5の点 |
7 | 2,3,5,6の点 |
8 | 2,3,6の点 |
9 | 3,5の点 |
:(コロン) | 1,5,6の点 |
;(セミコロン) | 5,6の点 |
<(小なり) | 1,2,6の点 |
=(イコール) | 1,2,3,4,5,6の点 |
>(大なり) | 3,4,5の点 |
?(疑問符) | 1,4,5,6の点 |
@(アット) | 4の点 |
A | 1,7の点 |
B | 1,2,7の点 |
C | 1,4,7の点 |
D | 1,4,5,7の点 |
E | 1,5,7の点 |
F | 1,2,4,7の点 |
G | 1,2,4,5,7の点 |
H | 1,2,5,7の点 |
I | 2,4,7の点 |
J | 2,4,5,7の点 |
K | 1,3,7の点 |
L | 1,2,3,7の点 |
M | 1,3,4,7の点 |
N | 1,3,4,5,7の点 |
O | 1,3,5,7の点 |
P | 1,2,3,4,7の点 |
Q | 1,2,3,4,5,7の点 |
R | 1,2,3,5,7の点 |
S | 2,3,4,7の点 |
T | 2,3,4,5,7の点 |
U | 1,3,6,7の点 |
V | 1,2,3,6,7の点 |
W | 2,4,5,6,7の点 |
X | 1,3,4,6,7の点 |
Y | 1,3,4,5,6,7の点 |
Z | 1,3,5,6,7の点 |
[(大括弧開き) | 2,4,6の点 |
\(エンマーク) | 1,2,5,6の点 |
](大括弧閉じ) | 1,2,4,5,6の点 |
^(ハット) | 4,5の点 |
_(アンダーライン) | 4,5,6の点 |
`(アクサングラーブ) | 4,7の点 |
a | 1の点 |
b | 1,2の点 |
c | 1,4の点 |
d | 1,4,5の点 |
e | 1,5の点 |
f | 1,2,4の点 |
g | 1,2,4,5の点 |
h | 1,2,5の点 |
i | 2,4の点 |
j | 2,4,5の点 |
k | 1,3の点 |
l | 1,2,3の点 |
m | 1,3,4の点 |
n | 1,3,4,5の点 |
o | 1,3,5の点 |
p | 1,2,3,4の点 |
q | 1,2,3,4,5の点 |
r | 1,2,3,5の点 |
s | 2,3,4の点 |
t | 2,3,4,5の点 |
u | 1,3,6の点 |
v | 1,2,3,6の点 |
w | 2,4,5,6の点 |
x | 1,3,4,6の点 |
y | 1,3,4,5,6の点 |
z | 1,3,5,6の点 |
{(中括弧開き) | 2,4,6,7の点 |
|(縦線) | 1,2,5,6,7の点 |
}(中括弧閉じ) | 1,2,4,5,6,7の点 |
~(チルダ) | 4,5,7の点 |
本機のかな点字表記では、以下の特殊音に対応しています。
(以下、かな表記、点字パターンの順に記します。)
かな表記 | 点字パターン |
---|---|
イェ | ---4--, 12-4-- |
キェ | ---4--, 12-4-6 |
ニェ | ---4--, 1234-- |
ヒェ | ---4--, 1234-6 |
スィ | ---4--, 12--56 |
ズィ | ---45-, 12--56 |
フュ | ---4-6, --34-6 |
ヴュ | ---456, --34-6 |
フョ | ---4-6, --345- |
ヴョ | ---456, --345- |
シェ | ---4--, 12-456 |
ティ | ---4--, 123-5- |
チェ | ---4--, 12345- |
ジェ | ---45-, 12-456 |
ディ | ---45-, 123-5- |
ヂェ | ---45-, 12345- |
テュ | ---4-6, 1-345- |
デュ | ---456, 1-345- |
クァ | -2---6, 1----6 |
クィ | -2---6, 12---6 |
クェ | -2---6, 12-4-6 |
クォ | -2---6, -2-4-6 |
ウォ | -2---6, -2-4-- |
ウィ | -2---6, 12---- |
ウェ | -2---6, 12-4-- |
ツァ | -2---6, 1-3-5- |
トゥ | -2---6, 1-345- |
ファ | -2---6, 1-3--6 |
ツォ | -2---6, -2345- |
フォ | -2---6, -234-6 |
ツィ | -2---6, 123-5- |
ツェ | -2---6, 12345- |
フィ | -2---6, 123--6 |
フェ | -2---6, 1234-6 |
グァ | -2--56, 1----6 |
グィ | -2--56, 12---6 |
グェ | -2--56, 12-4-6 |
グォ | -2--56, -2-4-6 |
ドゥ | -2--56, 1-345- |
ヴァ | -2--56, 1-3--6 |
ヴォ | -2--56, -234-6 |
ヴィ | -2--56, 123--6 |
ヴェ | -2--56, 1234-6 |
*直接文字入力モードで「}」(中括弧閉じ)の表記が、「ヴョ」と重なっています。
「}」(中括弧閉じ)を入力する場合は、先に、全角英数字モードを選択してください。
本機には、USBキーボードが接続できます。
本体コマンドキーと、USBキーボードからの操作の対応は、以下の通りです。
本体コマンドキー | USBキーボード操作 |
---|---|
コマンドキー+1,2,3,4の点 (前の字下げ行に移動) | コントロール+ファンクション11 |
コマンドキー+1,2,3,4,5,6の点 (文書の連続読み上げ) | コントロール+0 |
コマンドキー+1,2,3,4,6の点 (前の行区切りに移動) | コントロール+ファンクション12 |
コマンドキー+1,2,3,5,6の点 (前のブックマーク行に移動) | コントロール+ファンクション8 |
コマンドキー+1,2,3,6の点 (前の見出し行に移動) | コントロール+ファンクション7 |
コマンドキー+1,2,4の点(F) (フォーカス項目の読み上げ) | コントロール+シフト+6 |
コマンドキー+1,2,4,5の点 (前方向に反復実行) | コントロール+2 |
コマンドキー+1,2,5の点(H) (ヘルプの表示) | ファンクション1 |
コマンドキー+1,2,5,6の点 (名前の変更) | ファンクション2 |
コマンドキー+1,2,6の点 (見出し行解除) | コントロール+ファンクション6 |
コマンドキー+1,3,4,5,6の点 (次の行区切りに移動) | ファンクション12 |
コマンドキー+1,3,5の点 (クリップデータの受信) | ファンクション9 |
コマンドキー+1,3,5,6の点(Z) (プログラムの終了) | オルト+F4 |
コマンドキー+1,3,6の点 (初めから検索) | コントロール+ファンクション3 |
コマンドキー+1,4の点 (行の読み上げ) | コントロール+9 |
コマンドキー+1,4,5,6の点 (次の字下げ行に移動) | ファンクション11 |
コマンドキー+1,5,6の点 (カーソル位置の確認) | コントロール+シフト+0 |
コマンドキー+1,6の点 (入力モードの確認) | コントロール+シフト+5 |
コマンドキー+2,3,4の点(S) (ステータス情報の読み上げ) | コントロール+シフト+9 |
コマンドキー+2,3,4,5の点(T) (タイトルの読み上げ) | コントロール+シフト+8 |
コマンドキー+2,3,4,5,6の点 (次のブックマークに移動) | ファンクション8 |
コマンドキー+2,3,4,6の点 (カーソルのオン/オフ) | コントロール+4 |
コマンドキー+2,3,5,6の点 (後ろ方向に反復実行) | コントロール+3 |
コマンドキー+2,3,6の点 (前を検索) | シフト+ファンクション3 |
コマンドキー+2,4,5,6の点(W) (ウィンドウの読み上げ) | コントロール+シフト+7 |
コマンドキー+2,4,6の点 (クリップボードデータの送信) | コントロール+ファンクション9 |
コマンドキー+2,5の点 (単語の読み上げ) | コントロール+8 |
コマンドキー+3,4の点 (段落モードの読み上げ) | コントロール+1 |
コマンドキー+3,4,5の点 (見出し行に設定) | ファンクション6 |
コマンドキー+3,4,5,6の点 (次の見出し行に移動) | ファンクション7 |
コマンドキー+3,4,6の点 (フォントの読み上げ) | コントロール+シフト+1 |
コマンドキー+3,5,6の点 (次を検索) | ファンクション3 |
コマンドキー+3,6の点 (文字の読み上げ) | コントロール+7 |