この文書では、BMスマートシリーズファームウェア Ver2.8で追加された機能と、主な変更点についてご紹介します。
各項目の(参照先)に、「ブレイルメモスマートシリーズ ユーザーズガイド (Ver 2.8)」での対応項目を示します。
以下の機能は、簡単操作設定の次の項目を有効にしてご利用ください。
D16 点字編集ウィンドウのリストの編集機能
リストの編集機能は、階層リストやテーブルなどの構造を持った情報を点字で編集するための機能です。
リストの編集を始めるには、次のコマンドを実行します。
点字編集メニュー → 編集 → リストの編集
リストの閲覧中にエンターキー+スペースキーを押すと、現在の要素を複数行で編集できます。
複数行編集を終了するには、オルトキー+エンターキーを押します。
また、複数行で編集されている要素をどのように表示するかを、以下の設定項目で変更できます。
設定シート:リスト編集の設定
複数行要素の表示 1行目のみ,最初の空行まで,全て
(参照先)
各要素がイコール(2,5の点、2マス)の点字で始まっている場合、イコールの後ろの点字列を式として扱います。
式の要素には通常の表示では計算結果が表示され、要素の編集時のみ式の形で表示されます。
式の中には、他の要素への参照を含めることができます。
(参照先)
関数フィルは、指定した関数を評価しながら、テーブル内に値を書き込んでいく機能です。
関数フィルの式の中にも、他の要素への参照を含められるようになりました。
(参照先)
選択中の列の内容ごとに、それより右側の列に書かれた数値を集計する機能です。
集計したい見出し項目を選択してから、次のコマンドを実行します。
リストの編集メニュー → ツール → 分類集計
(参照先)
値の比較は、基準値の要素で次のコマンドを実行してから他の数値要素に移動すると、基準値からの増減や倍率を確認できる機能です。
リストの編集メニュー → 表示 → 値の比較モード →
値の増減を表示 コントロールキー+マイナス(3,6の点)
値の増加率を表示 コントロールキー+スラッシュ(3,4の点)
また、要素の比較は、選択された範囲の両端の列または行にある要素のペアを比較します。
比較したい範囲を選択してから次のコマンドを実行します。
リストの編集メニュー → ツール → 要素の比較 →
列の比較
行の比較
(参照先)
隣接する要素の内容を続けて編集したい場合、前の要素の編集状態からオルトキー+矢印キーの操作で次の要素の編集に移れるようになりました。
また、セレクトキーとインサートキーやエンターキーの組み合わせで、左右に列を挿入しながら新しい要素の値を編集していくことができます。
(参照先)
ブロックの登録/挿入機能に、次の新しい使い方を追加しました。
一時ブロックは、マークを指定せずに複数の一時的な情報を登録しておける機能です。
また、メモブロックはファイルを開かずにどこからでも短い情報をメモしておける機能です。
(簡単操作選択項目)「C2 ブロック登録/挿入機能」=オフにする
(参照先)
点字文書のコメントに、最大3万マスまでの詳細情報を記録しておけるようになりました。
コメントの一覧ウィンドウで目的の項目を選択し、エンターキー+スペースキーを押します。
また、コメントの詳細情報は、パスワードを設定して保護することができます。
(簡単操作選択項目)「C14 点字文書の拡張編集機能」=オフにする
(参照先)
プログラムをメインメニューからも起動できるようにしたり、メインウィンドウ内に表示するプログラムやその順番を変更することができます。
また、メインウィンドウで利用している各グローバルショートカットの有効/無効を選択できます。
(簡単操作選択項目)「B13 メインウィンドウの設定機能」=隠す
(参照先)
点字文書や点字図書を連続読みした時に、各段落を2回ずつ読むように設定できます。
(参照先)
バッテリーの残量や充電状態を点字表示部の端に表示しておけるサイドアイテムを追加しました。
このサイドアイテムを表示している時は低バッテリーなどのメッセージが効果音で通知されるので、点字を読む邪魔になりません。
(参照先)
デイリーノートでは登録した項目がそれぞれの日付の欄に表示されますが、次のコマンドを利用すると、全ての日付の項目をリストで一覧表示することができます。
メニュー → 編集 → 項目一覧を表示する(ショートカット:コントロールキー+L)
メニュー → 検索 → 検索して項目一覧を表示(ショートカット:コントロールキー+セレクトキー+L)
(参照先)
テキスト編集ウィンドウから「入力変換登録」のウィンドウを開き、目的の項目の所でエンターキーを押すと、編集中のテキスト文書にその項目の文字列を挿入できるようになりました。
(簡単操作選択項目)「C9 入力変換機能」=オフにする
(参照先)