「拡張点字編集機能について」

拡張点字編集機能は、クイックメモと点字編集プログラムの点字編集ウィンドウで利用できる新しい編集機能です。

拡張点字編集機能では、次のような機能をサポートしています。

(1)プルダウンブロック機能
本文の2行以上の範囲をプルダウンブロックに設定し、先頭行の左端に表示される「プルダウンマーク」のクリックでその範囲の表示を折りたたんだり展開したりできます。

〈4.2.9 〔1〕プルダウンブロック機能〉

(2)コメント機能
文書中の場所や範囲に点字のコメントを付けます。
コメントは本文外で管理されるので、本文のレイアウトに影響しません。
また、コメント一覧コマンドでコメントの内容を確認したり、コメントを付けた場所にジャンプすることができます。

〈4.2.9 〔2〕コメント機能〉

(3)下線フレーズ機能
下線フレーズ機能は、本文の大切な所に下線を引く要領で、マークしておける機能です。
なぜマークしたかが後で分かるように、名前を付けて登録することもできます。

〈4.2.9 〔3〕下線フレーズ機能〉

(4)サブフィールド機能
本文領域(メインフィールド)の他に、独立した編集領域(サブフィールド)を作って、本文の注釈をメモしたり、参考情報をコピーしておくことができます。

〈4.2.9 〔3〕下線フレーズ機能〉

(5)アンカー登録機能
アンカー登録機能では、点字文書の中の場所(カーソル位置、または選択範囲)を、ワイドモデルで最大26件、16マスモデルで最大16件まで登録しておくことができます。
この機能で使用するマークは、A,B,Cのアルファベットで区別します。

〈4.2.9 〔5〕アンカー登録機能〉

(6)リンク機能
文書中の範囲から文書内の別の場所へのジャンプを登録しておく機能です。
特定の場所を指定せずに、別のサブフィールドを関連付けておくこともできます。

〈4.2.9 〔6〕リンク機能〉

(7)サブフィールドのグループ登録機能
サブフィールドのグループ登録機能は、文書内のフィールドにグループキーワードを指定して、同じキーワードを持つフィールドを一覧表示できるようにする機能です。
各フィールドには、自由な数の関連するグループキーワードを追加しておくことができます。

〈4.2.9 〔7〕サブフィールドのグループ登録機能〉

〔拡張BMスマート点字文書形式〕

拡張編集機能で追加される情報をファイルに保存するために、新たなファイル形式「拡張BMスマート点字文書形式」を用意しました。

このファイル形式の拡張子は、.bmtxです。

拡張BMスマート点字文書形式は、データの保護機能を含め、ブレイルメモ点字文書形式の全ての機能を継承します。

また、拡張編集を行った文書の本文も、ブレイルメモ形式やその他の点字文書形式で保存可能ですが、新しい機能で追加した設定は失われてしまいます。

BMスマートの各種機能で新規作成する文書をどちらの形式にするかは、「点字編集の設定」コマンドの次の項目で指定できます。

 標準の文書形式 ブレイルメモ点字文書 (.bmt), 拡張BMスマート点字文書 (.bmtx)

@p:@a(href="../bms28man.body.html#sect-1117"):〈4.2.9 〔8〕拡張BMスマート文書形式ファイルの利用〉

〔この内容に関連した設定項目〕

メインメニュー → 各種設定 → 点字編集の設定

コメントマーク
拡張編集機能で、行頭にコメントマーク(6の点、3の点)を表示する条件を選択します。
選択肢:表示しない, リンクがある行に表示する, コメントがある行に表示する, リンクかコメントがある行に表示する
拡張編集マーク
点字編集ウィンドウや点字図書閲覧ウィンドウで使用するコメントマーク、プルダウンマークのマス数を選択します。
選択肢:1マスで表示, 2マスで表示
拡張編集マークの効果音
プルダウンマークやコメントマークが表示されている行に移動した時、または状態を変更した時に効果音を鳴らすかどうかを指定します。
選択肢:鳴らさない, プルダウンマークの所で鳴らす, コメント・リンクマークの所で鳴らす, 全て鳴らす
標準のファイル形式
拡張編集機能を利用している時、新規ファイル作成時に.bmtと.bmtxのどちらのファイル形式を使用するかを選択します。
選択肢:ブレイルメモ点字文書 (.bmt), 拡張BMスマート点字文書 (.bmtx)