「ブロック登録・挿入機能について」

【注意】ブロック登録・挿入機能は、簡単操作の初期設定では、利用できません。必要な場合は、簡単操作設定を変更してください。

ブロック登録・挿入機能は、予め登録しておいたテキストや点字のブロック(文字列)を、編集中の文書の中に簡単に挿入できる機能です。

クリップボードと同じような機能ですが、点字1文字のマークを付けて、最大252種類までのブロックを登録しておくことができます。

点字のマークには、1から6の点を含んだ6点点字、8点点字が使用できます。

テキスト編集ウィンドウではテキストの文字列、点字編集ウィンドウでは点字の文字列を記憶でき、両者では同じマークで別の内容を保存しておくことができます。

〔操作方法〕

(1)ブロックの登録:登録したい内容を選択してから、コマンドキー+2,6の点、点字マークの2ストロークを入力します。

この操作により、選択範囲の文字列が、指定したマークで記憶されます。

(2)ブロックの追加登録:登録済みのブロックに追加したい内容を選択してから、セレクトキー+コマンドキー+2,6の点、点字マークの2ストロークを入力します。

この操作により、指定したマークで記憶されていた内容に、選択範囲の文字列が追加されます。

(3)ブロックの変更許可,追記専用,変更禁止の切り替え:コマンドキー+2,5,6の点、点字マークの2ストロークを入力します。

 セレクトキーを併せて押すと、設定を逆順で変更できます。

変更禁止に設定されたマークでは、上記の(1)(2)の操作をしても、記憶されている内容が上書きされることはありません。

追記専用に設定されているマークでは、上記の(1)の操作をしても、(2)の操作をした場合と同じように、新しい内容がそれまでの内容に追加されます。

(4)挿入:コマンドキー+3,5の点、点字マークの2ストロークを入力します。

この操作により、指定したマークで記憶されていた内容が、現在のカーソル位置に挿入されます。

(5)ブロックの編集:コマンドキー+2,3,5の点、点字マークの2ストロークを入力します。

この操作で、新しいテキスト編集ウィンドウか点字編集ウィンドウが起動し、登録済みのブロックの内容を編集できます。

まだ登録されていないマークを指定した場合は、次のようなメッセージが表示されます。

「ブロックが登録されていません。新たに編集しますか?」

指定したマークで、新しい内容を編集したい時は、エンターキーを押してください。エスケープキーを押すと、編集を中止します。

〔この機能が利用できるウィンドウ〕

テキスト編集ウィンドウでは、テキストブロックを登録・挿入できます。

点字編集ウィンドウでは、点字ブロックを登録・挿入できます。

点字ディスプレイプログラムでは、テキストブロックを接続先のクリップボードに登録したり、そこから取得して記憶できます。

接続先に送信した後、貼り付けの操作も行いたい場合は、ブロック挿入の操作 コマンドキー+3,5の点に、セレクトキーを組み合わせてください。

この機能のより高度な使い方を、 〈ブロック挿入で使用できるコマンドについて〉 の項でご紹介します。

〔名前付きブロック〕

名前付きブロックは、点字やテキストのブロックに覚えやすい名前を付けて登録しておける機能です。

文書に挿入する時にも名前を指定して呼び出すことができます。

名前付きブロックを使用する場合は、以下のようにブロックの登録や挿入のコマンドキーを2回押します。

すると名前の入力欄が開きますので、ここに目的の名前を入力してください。

この入力欄では上下矢印キーを押して既存のブロックの名前を参照することもできます。

〔操作方法〕

(1)ブロックの登録:登録したい内容を範囲選択してから、コマンドキー+2,6の点を2回押します。

 するとブロック名の入力ウィンドウが開きますので、ここに登録したい名前を入力してエンターキーを押します。

(2)ブロックの追加登録:登録済みのブロックに追加したい内容を範囲選択してから、セレクトキー+コマンドキー+2,6の点を2回押します。

 するとブロック名の入力ウィンドウが開きますので、ここに追加したいブロックの名前を入力してエンターキーを押します。

(3)挿入:ブロックを挿入したい位置にカーソルを移動してから、コマンドキー+3,5の点を2回押します。

 するとブロック名の入力ウィンドウが開きますので、ここに挿入したいブロックの名前を入力してエンターキーを押します。

(4)ブロックの編集:コマンドキー+2,3,5の点を2回押すとブロック名の入力ウィンドウが開きます。

 ここに編集したいブロックの名前を入力してエンターキーを押します。

 すると、新しいテキスト編集ウィンドウまたは点字編集ウィンドウが開き、登録済みのブロックの内容を編集できます。

名前付きブロックは、非表示に設定することができます。

非表示のブロックは、ブロック名の入力ウィンドウで上下矢印キーを押しても名前が表示されません。

非表示のブロックを利用するには、直接名前を入力してください。

名前付きブロックの表示/非表示を変更するには、次のように操作します。

コマンドキー+2,5,6の点を2回押すとブロック名の入力ウィンドウが開きます。

ここに表示/非表示を切り替えたいブロックの名前を入力してエンターキーを押します。

点字ディスプレイウィンドウでは、上記(3)の操作でテキストブロックを接続先のクリップボードに送信できます。

また、セレクトキーを組み合わせると、フォーカス位置への貼り付けも行えます。