(簡単操作選択項目)「D12 テキストデイジーの点字フィールド機能」=隠す
テキストデイジーデータやマルチメディアデイジーデータには、本文のテキスト情報が含まれています。
これらのテキスト情報は、通常、その都度点訳して点字表示しています。
もし点訳に誤りがある場合は、点訳単語のユーザー登録機能を使って修正することができます。
これに対して、ここでご紹介する点字フィールド機能では、本文を点訳した点字データをデイジーデータ内に保存しておき、デイジーデータを開いた時に一緒に読み込んで表示します。
点字フィールドは独立したデータとして管理されるため、必要に応じて点訳を修正したり、内容を補足したりできます。
この機能を利用するには、簡単操作設定「D12 テキストデイジーの点字フィールド機能」を有効にしてください。
なお、デイジーデータ内に点字フィールドのデータが含まれている場合、上記の設定に関わらず、点字フィールドも表示されます。
テキストデイジーデータ、およびマルチメディアデイジーデータの閲覧中に次のコマンドを実行すると、本文のテキストデータを点訳して、点字フィールドを作成します。
メニュー → データ → 点字フィールドの作成
この際、文章が読みやすくなるよう、行や見出し行の先頭にはマス空けが挿入され、見出し行の前には空白行が挿入されます。
作成した点字フィールドのデータは、以下のファイルに保存されます。
〈デイジーデータのフォルダ〉\Braille\BrailleArchives.dat
次回から、このデイジーデータを開くと、点字フィールドも自動的に読み込まれます。
点字フィールドがあるデータを開くと、まず本文のテキストと点字の両方が表示されます。
次の操作により、テキスト表示と点字表示を切り替えながら本文を閲覧できます。
テキスト表示のみ=オルトキー+T
点字表示のみ=オルトキー+B
キーワード検索コマンドは、テキスト表示中はテキスト検索、点字表示中は点字検索になります。
点字フィールドを編集するには、次のコマンドを実行します。
メニュー → 編集 → 点字フィールドの編集
(ショートカット=コントロールキー+セレクトキー+E)
すると、「点字フィールドの編集」というタイトルの複数行編集ボックスが開き、今表示していた行の内容が表示されます。
内容を適宜修正した後、オルトキー+エンターキーを押して確定します。
編集した内容は、専用の保存場所に追記保存されます。
修正作業が一通り終了したら、次のコマンドで点字フィールドを整列保存しておくと、デイジーデータの読み込みがやや速くなります。
メニュー → 編集 → 点字フィールドの整列保存
点字フィールドのデータを取り出して、各種点字エディタで編集することができます。
次のコマンドを実行すると、点字フィールドの内容が指定したファイルに保存されます。
メニュー → データ → 点字フィールドのエクスポート
保存先ファイルの選択ウィンドウが開きますので、目的の点字データファイル名を指定してください。
ファイルの形式は、.bmt, .bes, .brlが利用可能です。
保存した点字データは、デイジーデータとしての区切り目に改ページコードが挿入されています。
また、点字データファイル名に.indexをプラスしたファイル名で、各ページに対応するデイジーデータ内のIDが保存されます。
外部の点字エディタを使って点字データを修正する場合は、改ページコードの数が変わらないように気をつけて編集してください。
また、修正したデータは、次のコマンドでデイジーデータに結合することができます。
メニュー → データ → 点字フィールドのインポート
デイジーデータ内に次の2個のファイルが含まれていると、最初にデータを開いた時に、点字フィールドが自動的にインポートされます。
〈デイジーデータのフォルダ〉\Braille\Original.brl
〈デイジーデータのフォルダ〉\Braille\Original.brl.index