「ウィンドウとメニューの操作」

BMスマートでは、いろいろな機能を、ウィンドウ単位で操作します。

 ウィンドウとは、プログラムの操作パネルのようなもので、その中に、それぞれのプログラムを操作するために必要なものが表示されます。

 例えば、点字の文書を書くプログラムのウィンドウには、読みたい文書を選ぶためのリストや、選択した文書を編集するための枠などが表示されます。

 また、オーディオデータを再生するプログラムのウィンドウには、再生ボタンや、巻戻し、早送りなどのボタンが用意されます。

 各ウィンドウには、そのウィンドウを区別するための名前である、「タイトル」が付けられています。

 また、そのウィンドウの中で、操作するために今選択している要素を、フォーカスと呼びます。

BMスマートを起動した時、最初に開くのがメインウィンドウです。

本機で何かを始めるには、メインウィンドウのプログラムリストから目的のプログラムを起動します。

プログラムが起動すると、そのプログラムのウィンドウが開きます。

1.今開いているウィンドウを確認する

今開いているウィンドウの一覧を表示するには、ウィンキーを押します。

すると、メインウィンドウ以外のウィンドウのタイトルが一覧表示されます。

別のウィンドウに移動したい場合は、上下矢印キーで操作したいウィンドウを選んでエンターキーを押してください。

エスケープキーを押すと、ウィンドウ一覧を閉じます。

(メインウィンドウ以外に開いているウィンドウがない時は、ウィンドウ一覧を開く変わりに、「メインウィンドウを表示しています」と発声します。

2.ウィンドウ間を移動する方法

以下の操作でも別の、ウィンドウに移動できます。

次のウィンドウに移動するには、オルトキーとタブキーを押します。

前のウィンドウに移動するには、オルトキーとシフトタブキーを押します。

メインウィンドウに戻るには、ウィンキーとセレクトキーを押します。

3.ウィンドウの読み上げ

表示中のウィンドウを読み上げるには、以下のように操作します。

フォーカス位置を読み上げるには、コマンドキーとF(1,2,4の点)を押します。

ウィンドウ全体を読み上げるには、コマンドキーとW(2,4,5,6の点)を押します。

ウィンドウタイトルを読み上げるには、コマンドキーとT(2,3,4,5の点)を押します。

ウィンドウ内のステータス情報を読み上げるには、コマンドキーとS(2,3,4の点)を押します。

編集ウィンドウで、カーソルがある行を読むには、コマンドキーと1,4の点を押します。

編集ウィンドウで、カーソル位置の単語を読むには、コマンドキーと2,5の点を押します。

編集ウィンドウでカーソル位置の文字を読むには、コマンドキーと3,6の点を押します。

表示されている文書やリストを連続読みするには、コマンドキーと1~6の点を押します。

4.ウィンドウを片付ける

使い終ったウィンドウは、次の操作で閉じます。

ウィンドウを閉じるには、コマンドキーとZ(1,3,5,6の点)を押します。

ただし、一度閉じてもすぐに開けるようなウィンドウは、エスケープキーでも閉じられるようになっています。

5.メニュー

多くのウィンドウに、メニューが用意されています。

メニューを使うと、そのウィンドウでできることを一覧表示で確認し、実行したいコマンドを選択できます。

メニューを開くには、オルトキーを押します。

メニューには、一行に一個のコマンドが表示されます。

上下矢印キーでコマンドを選択し、エンターキーを押すと、そのコマンドが実行されます。

「サブメニュー」と表示されている項目には、更に子供のメニューがあり、エンターキーでその中に入ります。

サブメニューから出るには、バックスペースキーを押します。

(左右矢印キーでも、サブメニューに出入りできます。)

オルトキーを押すと、コマンドを実行せずにメニューを閉じます。

6.メインメニュー

メインウィンドウのメニューを、特に「メインメニュー」と呼んでいます。

メインメニューには、本機の全般に関わる操作や設定のコマンドが登録されています。

どのウィンドウからでも、ウィンキーとスペースキーの操作で、メインメニューを開くことができます。

7.ボタンとホットキー

ウィンドウの中にも、いくつかの入力欄やリスト、ボタンなどが含まれていることがあります。このような要素をコントロールと呼びます。

コントロールの間を移動するには、タブキー、またはシフトタブキーを使います。

(ボタンが並んでいる場合は、上下矢印キーでも、その間を移動できます。)

ボタンにも、メニューの項目と同じように、機能が割り当てられています。

ボタンを押して、その機能を実行するには、スペースキーを押します。

タブキーで目的のボタンに移動しなくても、そのボタンの機能を実行できるようにするため、ボタンに文字が割り当てられている場合があります。

このような場合は、オルトキーとその文字の操作で、ボタンを選択できます。

(このような操作を、ホットキーと呼んでいます。)