【注意】文字入力マクロ登録機能は、簡単操作の初期設定では、利用できません。必要な場合は、簡単操作設定の「B5 各種ユーザ辞書」項目を有効にしてください。
文字入力マクロ登録は、直接文字入力モードのユーザー辞書です。
文字入力マクロで指定したテキストを、それに対応させた点字パターンで入力できます。
この機能を使うと、点字入力できない特殊な記号や定型文などを、指定した点字パターンで入力するようにカスタマイズできます。
この辞書は、通常の点字入力変換辞書より優先して使用されます。
標準で入力できる文字も、点字パターンが、この辞書の全ての登録内容と一致しないことが確定してから変換されるため、指定内容によっては、他の文字の入力に影響を与える場合があります。
この設定は、本機の操作に慣れてから行なってください。
なお、キー入力モードでは、この辞書は使用されません。
また、メッセージの点訳設定で、「漢点字を使用する」を選択している時、この辞書に指定した点字パターンで、対応するテキストを点字表示することもできます。
「漢点字を使用する」がオフになっている場合、この辞書の指定内容は、点字表示には使用されません。
文字入力マクロを追加するには、次のように操作します。
(1)以下のコマンドを実行します。
メインメニュー → ツール → 文字入力マクロ登録
すると、「文字入力マクロの登録」ウィンドウが開きます。
このウィンドウには、登録されているマクロの一覧表が表示されます。
(2)インサートキーを押して、文字入力マクロの追加コマンドを実行します。
すると、「文字入力マクロの追加」ウィンドウが開きます。
このウィンドウでは、一件のマクロを指定します。
(3)「点字」の行でスペースキーを押すと、「点字パターン」の点字入力ボックスが開きます。
ここに、このマクロで使用する点字パターンを入力し、エンターキーを押します。
例として、8の点とU、R、Lの、点字3マスを入力してみてください。
(4)次に、下矢印キーで「入力文字列」の行に移動し、スペースキーを押します。
すると、「文字列入力」のテキスト編集ボックスが開きます。
ここに、上で指定した点字パターンに対応するテキスト文字列を入力し、エンターキーを押します。
例として、当社のホームページのURL、「https://www.kgs-jpn.co.jp」の文字列を入力してみてください。
(5)「漢点字表示でも使用する」の値が0の時は、このマクロは点字入力のみで使用されます。
この値を1にしておくと、このマクロは、テキストの点字表示の際にも逆変換で使用されます。
(6)エンターキーを押すと、このマクロが保存されます。
次に、上で指定した文字入力マクロを使って、入力してみましょう。
次のように操作してください。
(1)ウィンキーとT(2,3,4,5の点)を押して、テキスト編集プログラムを起動します。
すると、「テキストファイルの選択」ウィンドウが表示されます。
(2)[新規メモファイルを作成する]の所で、スペースキーを押します。
すると、テキスト編集ウィンドウが開きます。
(3)コマンドキーと左親指キーを押して、「直接文字入力モード」に入ります。
(4)ここで、上でマクロ指定済みの点字パターン、8の点とU、R、Lの、点字3マスを入力してください。
すると、このパターンに対応する文字列、「https://www.kgs-jpn.co.jp」が入力されます。
文字入力マクロ辞書の内容は、ファイルに保存しておき、別の機械に登録したり、後日、再登録のために使用することができます。
文字入力マクロ辞書の内容をファイルに保存するには、以下のように操作します。
(1)次のコマンドで、「文字入力マクロの登録」ウィンドウを開きます。
メインメニュー → ツール → 文字入力マクロ登録
(2)登録内容の一部を保存したい場合は、保存する範囲を選択します。
範囲選択していない時は、全ての項目が保存されます。
(3)「ファイルに保存」コマンドを実行します。
メニュー → ファイル → ファイルに保存
すると、「保存先ファイルの選択」のファイル選択ウィンドウが開きます。
(4)ここで、辞書の保存先ファイルを指定します。
文字入力マクロ辞書ファイルの拡張子は、.inputmacroword.xmlです。
(5)エンターキーを押すと、選択した項目、または全ての項目が、指定したファイルに保存されます。
上記のように保存したファイルの内容を本機に読み込むには、以下のように操作します。
(1)次のコマンドで、「文字入力マクロの登録」ウィンドウを開きます。
メインメニュー → ツール → 文字入力マクロ登録
(2)必要に応じて、今の設定内容を削除します。
セレクトキー+エンドキー(コマンドキー+4,6の点)で、最終項目まで選択し、デリートキーを押します。
(3)「ファイルから読み込み」コマンドを実行します。
メニュー → ファイル → ファイルから読み込み
すると、「読み込むファイルの選択」のファイル選択ウィンドウが開きます。
(4)ここで、読み込みたいファイルを指定します。
(5)エンターキーを押すと、指定したファイルの内容が読み込まれます。
メインメニュー → 各種設定 → 全般設定
(このコマンドのグローバルショートカットは、ウィンキー+コントロールキー+M(1,3,4の点)です。)
このコマンドで、次の設定項目を変更できます。
「文字入力マクロを使用する」……この設定をオフにすると、文字入力マクロは使用されません。