この項では、本機のファームウェアVer2.1で加わった機能と、改良された点をご紹介します。
これまで、本体左側にある外部モニターの接続コネクタに、モニターが接続されていない時でも、電力が供給され、このために、バッテリーでの使用時間が短くなっていました。
そこで、モニターを使用しない時は、この電力を節約できるように、設定を追加しました。
外部モニターを接続する場合は、この設定を「あり」に変更してください。
この設定について詳しくは、 〈外部モニターへの電力供給を設定する〉 の項を参照してください。
（１）「漢字学習支援機能の設定」コマンドを追加しました。
メインメニュー → 各種設定 → 漢字学習支援機能の設定 (ショートカット：Ctrl+K)
（２）「漢字一覧表」コマンドを追加しました。
メインメニュー → ヘルプ → 漢字一覧表
これらの機能について詳しくは、 〈漢字学習支援機能について〉 の項を参照してください。
（１）外部スピーチ機能
スマホと接続中、BMスマートの読み上げを、スマホ側で行えるようになりました。
「外部スピーチコマンド」（ショートカット：コマンドキー＋1,4,6の点）により、どちらで読み上げるかを切り替えられます。
ただし、外部スピーチでは、文書等の連続読みには対応していません。
（２）点字表示内容の確認機能
BMスマートの表示内容を、スマホで確認できるようになりました。
Androidアプリ BMスマートターミナルで、［BMスマートの表示を確認する］ボタンを押すと、BMスマート側のウィンドウタイトルや説明欄、フォーカス位置の情報が表示されます。
また、スマホ側からも、フォーカス移動などの簡単な操作ができます。
これらの機能について詳しくは、 〈アンドロイド端末と接続して使う〉 の項を参照してください。
（３）スマホからの、ファイル受信機能
Androidアプリ BMスマートターミナルと接続中に、ブルートゥース接続を介して、ファイルを受信する機能に対応しました。
受信したファイルは、内蔵SD内の「ダウンロード」フォルダ内に保存されます。
データの受信中は、進行状況を示すウィンドウが表示されます。
また、転送速度は、毎分300KBです。
スマホから大きなファイルを移動したい場合は、これまで通り、USBメモリーの利用をご検討ください。
（４）チャット機能
BMスマートとスマホの間で、文字による会話（チャット）ができるようになりました。
BMスマート側からは、以下の操作で開始できます。
・「外部端末の操作」ウィンドウで、［スマホとチャットする］ボタンを押す。
・スマホと接続中に、点字チャットプログラム（グローバルショートカット＝ウィンキー＋1,6の点）を起動する。
（１）漢字詳細読みで、正しく読めていなかった９種類の部首名を正しく読むように修正しました。
（２）音読み／訓読みの使い分けが適切でないために、一部の漢字が特定できなかった問題を修正しました。
（１）テキスト→点字変換において、数字を表す漢数字は、数字として点訳するようにしました。
また、日付や年齢などの特殊な読み方に対応しました。
（２）括弧や、ユーザー辞書で指定された単語の前後のマス空けが正しく行われるように修正しました。
（１）右端で折り返すコマンド
テキストデイジー表示ウィンドウに「右端で折り返す」コマンドを追加しました。
メニュー → 設定 → 右端で折り返す
初期設定は、折り返しを行わず、１段落、１行で表示します。
これにより、本文の点字表示や読み上げで、単語内での折り返しによる誤変換が回避できるようになりました。
（２）ページ数の表示
本文内に含まれるページ数の表示を、前後に改行を挿入して、分かりやすくしました。
・Androidアプリからのリクエストにより、メニュー、編集ウィンドウ、選択ウィンドウなどを表示する機能を追加しました。
・Android操作のためのウィンドウの点訳設定を他のウィンドウの設定と分離して、「外部端末の操作」ウィンドウから設定できるようにしました。
・ブルートゥース接続を切断するショートカット（ウィンキー＋コントロールキー＋Ｄ）を追加しました。
ファームウェアのバージョンアップコマンドで、ファームウェアのインストールをより確実にするための修正を行いました。
（１）BMスマートと、一部のWindows10PCとをUSB接続した場合、USBドライバが正常動作しているのに、正しく接続できないことがありました。
USB接続処理に時間が掛かり、BMスマート側でタイムアウトしてしまっていることが分かり、修正しました。
（２）スピーチユーザ辞書、および点訳ユーザ辞書の適用アルゴリズムに問題が見つかり、修正しました。
以上