このバージョンでは、BMスマートファームウェア Ver2.8.6Cベータ版から次の改良を行いました。
1.絵文字入力機能の拡張
テキスト文書への絵文字入力機能に次の拡張を行いました。
(1)絵文字一覧に次のカテゴリを追加しました。
植物 楽器 乗り物 建て物
また、初期状態で選択できる絵文字の数を248件に増やしました。
(2)次のユーザー辞書を追加して、絵文字を直接入力できるようにしました。
絵文字点字入力辞書
絵文字を直接入力するには、上記のユーザー辞書を有効にして、次のように操作してください。
・コマンドキー+エンターキーを押して、直接文字入力モードに入ります。
・次のように入力します。
7の点+レ下がり、絵文字の名前、8の点+レ下がり
絵文字の名前の中にあるマス空けは入力しません。
(入力例)
「笑顔の猫」の絵文字は直接文字入力モードで次のように入力します。
7の点+レ下がり、エガオノネコ、8の点+レ下がり
2.記号入力機能の追加
テキスト編集ウィンドウで記号類を利用するための専用機能を用意しました。
この機能は絵文字の選択機能に似ていますが、各記号を表す点字パターンも指定することができます。
括弧類や図形文字、丸数字などの記号が初期登録されていて、本機で直接入力できる記号の一部も一覧から選べるようになっています。
この他、文書中に使われている記号を追加登録して利用することもできます。
記号を追加すると、読み上げ辞書や点訳辞書、点字入力辞書も自動更新されます。
(ただし、一部の記号は本機の外付けモニターには表示されません。)
〔A〕記号一覧ウィンドウ
記号を入力するには、記号一覧ウィンドウを使用します。
次のように操作してください。
(1)テキスト編集ウィンドウでコントロールキー+セレクトキー+Kを押します。
すると「記号一覧 カテゴリの選択」のウィンドウが開きます。
(2)目的のカテゴリを次の中から選択してエンターキーを押します。
最近使った記号
句読符 括弧類 図形文字 シンボル
矢印 丸数字 黒丸数字 2重丸数字
登録されている記号
(3)すると、そのカテゴリに含まれる記号の一覧が表示されます。
各行には、記号の読み方、点字表記と、その記号の文字コードが表示されています。
目的の記号を選択してエンターキーを押してください。
すると、その記号が本文のカーソル位置に挿入されます。
一度使った記号は「最近使った記号」の項目内にも追加されていきますので、次からはそちらからも選択できるようになります。
〔B〕記号一覧ウィンドウでのその他の操作
(4)カテゴリの一覧で「句読符」から「2重丸数字」までの分類項目を開いた場合、次の操作が可能です。
・スペースキー:記号を表す文字列を編集します。
「記号を表す文字列の編集」の入力欄が開きますので、その記号の読み方をカナやアルファベットで、点字表記をユニコード点字で指定してエンターキーを押してください。
ユニコード点字を入力するには、コントロールキー+Uを押します。
ここで指定した文字列が記号の読み上げや点字表示に使用されます。
文字列を編集した記号は「登録されている記号」の項目内にも追加されます。
(指定例)
「○」の記号を「シロマル」と読ませたい場合は次のように操作します。
まず図形文字の「○」の項目でスペースキーを押して「記号を表す文字列の編集」のウィンドウを開きます。
カナで「マル」と書かれている所を「シロマル」に変更します。
記号の点字表記も変更したい場合は、ユニコード点字の部分を範囲選択してからコントロールキー+Uを押して「ユニコード点字の挿入」ウィンドウを開きます。
ここに新しい点字表記を指定してエンターキーを押します。
再度エンターキーを押すと、新しい読み方が登録されます。
なお、BMスマートで記号を直接入力するには、コマンドキー+エンターキーを押して「直接文字入力モード」に入ってください。
〔読み上げをスキップする記号の指定方法〕
メインメニューの「スピーチの設定」には以下の選択項目があります。
・記号読み (オフ,オン)
・句読点読み (オフ,オン)
これらの設定項目がオフになっている時に読み上げをスキップしたい場合は、その記号の読み方の先頭に次の文字を挿入してください。
*(半角アスタリスク)=記号読みがオフの時は、元の記号のままスピーチエンジンに流します。
,(半角コンマ)=句読点読みがオフの時は、元の記号の代りに「、」(読点)をスピーチエンジンに流します。
.(半角ピリオド)=句読点読みがオフの時は、元の記号の代りに「。」(句点)をスピーチエンジンに流します。
?(半角クエスチョンマーク)=句読点読みがオフの時は、元の記号の代りに「?」(クエスチョンマーク)をスピーチエンジンに流します。
!(半角感嘆符)=句読点読みがオフの時は、元の記号の代りに「!」(感嘆符)をスピーチエンジンに流します。
/(半角スラッシュ)=この項目は上記の設定に関わらず読み辞書に登録しません。
〔記号類への点字表記の割り当てについて〕
記号の点字表記は、カナやアルファベット、数字など他の文字の点字表記と重ならないように指定しなければなりません。
BMスマートシリーズでは、図形文字には1,3,4,8の点で始まる点字表記を採用していて、今回追加した図形文字にも可能な限りこの規則を適用しました。
短い点字列で表わしきれない図形文字には7の点+リ下がりで始まり、8の点+ロ下がりで終わるパターンを指定しています。
また句読符の「2重感嘆符」などは通常の感嘆符と同じ6点点字を組み合わせたパターンで表示できるようにしました。
点字表記を6点点字にしたい場合は、前に7の点+3,6の点、後ろに8の点+3,6の点の点字を追加したパターンを登録してください。
これらの点字を追加して指定しておくと、入力の時だけ8点入力し、点字表示は元の6点点字だけになります。
(5)カテゴリの一覧から「最近使った記号」の項目を開いた場合、次の操作が可能です。
・スペースキー:記号を表す文字列を編集します。
・デリートキー:その記号を「最近使った記号」の一覧から削除します。
(6)カテゴリの一覧から「登録されている記号」の項目を開いた場合、次の操作が可能です。
・スペースキー:記号を表す文字列を編集します。
・インサートキー:その位置に新しい記号を追加登録します。
・コントロール+エンターキー:末尾に新しい記号を追加登録します。
・デリートキー:確認の上、その記号の登録を削除します。
記号を追加登録する場合は、次のように操作してください。
まず、「新規記号の挿入」の入力欄が開きますので、登録したい記号を他の文書からコピーするか、またはその記号の文字コードを指定してエンターキーを押してください。
すると次に「記号を表す文字列の編集」の入力欄が開きますので、読み方をカナやアルファベットで、点字表記をユニコード点字で指定してエンターキーを押してください。
(指定例)
インターネットで「図形文字 ユニコード」などと検索すると、ユニコード文字の一覧表のページが見つかりますので、そのようなページを参考にしてお好みの記号をBMスマートに登録してみてください。
例えば内部が横線で埋まった四角形の記号「Square With Horizontal Fill」(文字コード=U+25A4)を登録するには次のように操作します。
コントロールキー+エンターキーを押して「新規記号の追加」のウィンドウを開きます。
ここに記号の文字コード \x25A4 を入力してエンターキーを押します。
すると「記号を表す文字列の編集」のウィンドウが開きます。
記号の読み方をカナで、例えば「ヨコシマノ4カク」のように入力します。
そのままコントロールキー+Uを押してユニコード点字の挿入」ウィンドウを開きます。
ここにこの記号の点字表記を例えば、7の点+リ下がり、ヨコシマ4、8の点+ロ下がりのように入力してエンターキーを押します。
再度エンターキーを押すと、新しい記号が登録されます。
〔記号の点図表示〕
BMスマートの文字フォントに含まれている記号の形は次の操作で点図表示できます。
・テキスト編集ウィンドウに記号を入力します。
・コントロールキーを押しながら、記号のマスのタッチカーソルキーを2回押します。
すると「墨字字形の表示」のウィンドウが開きますので、上下矢印キーで移動しながら字形を読み取ってください。
・エスケープキーを押すと通常の表示に戻ります。
なお、その記号がBMスマートの文字フォントに含まれていない場合は、大きな四角形が点図表示されます。
〔C〕記号のユーザー辞書
このウィンドウで指定した記号の読み方や点字表記は、次のユーザー辞書に登録されます。
・記号読み辞書
・記号点訳辞書
・記号点字入力辞書
これらの辞書は、最初に上記の「記号一覧」のウィンドウを開いた時に自動生成されます。
これらの辞書を使うには次のように操作してください。
・ウィンキー+コントロールキー+Uを押して「ユーザー辞書の選択」ウィンドウを開きます。
・上下矢印キーで目的の辞書の項目に移動し、タッチカーソルで行頭のチェックボックスをチェックします。
・エンターキーを押すと設定ウィンドウが閉じて、チェックした辞書が有効になります。
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zip版とbin版の各アップデート方法については、以下のページをご覧ください。