このバージョンでは、BMスマートファームウェア Ver2.8.5Eベータ版からメモミュージック機能に次の改良を行いました。
1.和音が音符法で書かれている標準的な点字楽譜も読み込めるようになりました。
(1)メモミュージックの再生機能では、音程法と音符法を以下のコマンドで切り替えます。
点字編集メニュー → ツール → メモミュージック →
音符法の楽譜を使用
音程法の楽譜を使用
今選択している方の項目にチェックが付きます。
(2)楽譜の読み上げ機能でも、音符法の楽譜のための点字テーブルを用意しました。
読み上げ → 点字テーブルの読み込み
Onpu.bmt 「点字楽譜(音符法)」
Score.bmt 「点字楽譜(音程法)」
2.メモミュージックからAndroid端末にMIDIデータを送って再生している時、BMスマート側の操作で再生のポーズとリスタートができるようになりました。
次のコマンドで、交互にポーズとリスタートを実行できます。
点字編集メニュー → ツール → メモミュージック →
Android端末側の再生/ポーズ (コントロールキー + オルトキー + セレクトキー+ S)
テキスト編集メニュー → ツール → メモミュージック →
Android端末側の再生/ポーズ (コントロールキー + オルトキー + セレクトキー+ S)
この機能は、当社のAndroidアプリ「BMスマートターミナル」の以下のバージョンから対応致します。
Ver1.2.18.0102(近日リリース予定)
3.和音の構成音のマスに8の点を追加することで、基準音から2オクターブの範囲の音まで指定できるようになりました。
2オクターブの範囲で4分音符のドミソの和音を指定するには、次のように書きます。
(音程法の場合)
⠐⠹⠬⠔⠤⢬⢔⢤
(音符法の場合)
⠐⠹⠖⠦⠲⢖⢦⢲
4.和音をポロリンと弾くアルペジオの記号の再生に対応しました。
全音符の和音にアルペジオの記号(縦の波線)が付いている場合は次のようになります。
(音程法の場合)
⠜⠅⠐⠽⠬⠔⠤
(音符法の場合)
⠜⠅⠐⠽⠖⠦⠲
5.点字楽譜の繰り返しの指定方法で、2個の数字により「何小節前から何小節分を繰り返す」という形の記法に対応しました。
例えば童謡の「もみじ」の最初の8小節が次のように書かれていても読み込むことができます。
⠨⠫⠑⠙⠱⠫⠀⠝⠐⠗⠀⠨⠹⠚⠙⠱⠳⠀⠫⠑⠙⠱⠧⠀⠼⠙⠼⠉⠀⠨⠫⠱⠹⠧⠣⠅
「⠼⠙⠼⠉」の部分が「4小節前から3小節分繰り返す」ことを表します。
以上