このバージョンでは、BMスマートファームウェア Ver2.8.5Dベータ版からメモミュージック機能に次の改良を行いました。
1.点字楽譜の読み込みで対応できる記号を拡充しました。
(1)音符の長さが全音符から8分音符までか、16分音符より短い音符かを切り替えるための「分別記号」に対応しました。
分別記号が指定されている場合はその指示に従い、全音符と16分音符の自動判別を行いません。
また、8の点が追加された音符は逆の分別記号が指定された場合と同じ長さになります。
最初の分別記号が指定されるまでの間はこれまでと同様の処理を行います。
(2)行の先頭に歌詞やギターコードなどの行を示す前置符が付けられている場合はその行を読み飛ばすようにしました。
(3)1分間の4分音符の数によるテンポの指定の記法に対応しました。
実際の楽譜ではテンポ指定の前後に言葉が添えられていてエラーになってしまうケースが多いですが、ご自分で書かれた楽譜のテンポのメモなどにご利用ください。
(4)装飾音符の再生に対応しました。
装飾音符は32分音符として再生し、その分の時間を皇族の親音符から減らすようにしました。
(5)2連符の指定、および3連符以外の連符の連続指定の再生にも対応しました。
(6)音符列を16分音符または32分音符の集合音符と判定する条件を変更しました。
16分音符または32分音符の後に8分音符が3個、5個または7個続くパターンが2回以上連続する場合は集合音符とみなします。
(7)装飾記号や奏法を示す記号など対応できる記号を増やして、これらの記号の所で楽譜の読み取りに失敗しないようにしました。
2.表示と操作の改良
(1)点字楽譜の再生中も楽譜の情報を点字表示して、音を聞きながら楽譜を確認できるようにしました。
(2)コントロールキーを押しながらタッチカーソルでクリックすると、クリックした場所の音符の8の点をオン/オフできるようにしました。
この操作はカーソル位置や範囲選択には影響を与えません。
この機能を利用するには、次のように設定してください。
メインメニューから点字編集の設定コマンドを実行し、次の設定項目を変更します。
メインメニュー → 各種設定 → 点字編集の設定
下付き点のトグル操作 → 8の点のオン/オフ
また、点字楽譜が表示されている状態で次のコマンドを実行し、点字の種類に「下付き8点」を選択します。
点字編集メニュー → データ → 書式設定
3.問題修正
(1)オーディオ録音の設定でステレオを選択し、パートごとのPUN設定を行った時、左側の再生ボリュームが正しくコントロールされていなかった問題を修正しました。
(2)3個以上の音符をタイで繋いだ場合に、再生音に短い隙間ができてしまう場合がある問題を修正しました。
以上