このバージョンでは、BMスマートファームウェア Ver2.8.5Cベータ版から次の改良を行いました。
1.メモミュージック機能で点字楽譜のオーディオ再生に対応しました。
クイックメモや点字編集プログラムで点字楽譜が書かれたデータを開くと、オーディオ再生でその旋律やハーモニーを確認することができます。
楽譜内の和音の表記は音程法に対応しています。
この機能について詳しくは別文書「メモミュージック 点字楽譜のオーディオ再生機能について」を参照してください。
2.点字編集ウィンドウ、点字図書閲覧ウィンドウのキーワード検索で、プルダウンブロックで隠された範囲のキーワード検索がしやすくなりました。
点字キーワード検索のダイアログボックスに以下の選択肢を追加しました。
「折りたたまれた行も検索」(チェックボックス)
このチェックボックスをチェックして[後ろを検索]や[前を検索]などのボタンを押すと、プルダウンブロックで折りたたまれている範囲も検索対象になります。
もし折りたたまれた範囲内でキーワードが見つかった場合、その位置を含むプルダウンブロックは自動的に展開されます。
再度プルダウンブロックを折りたたむにはエスケープキーを押してください。
[一覧表示]や[文書全体]のボタンを押した場合は上記のチェックボックスに関わらず折りたたまれたプルダウンボックスの中も検索されます。
3.点字拡張編集機能の下線フレーズに以下の改良を行いました。
(1)下線フレーズを名前を付けて登録した場合、対象範囲の先頭行の左側に編集マークを表示して効果音を鳴らすようにしました。
(2)名前を付けた下線フレーズは行内やデータページ内のコメントとリンクの一覧にも表示するようにしました。
この行のコメントとリンク:コントロールキー+スペースの操作で開きます。
このデータページ内のコメントとリンク:コントロールキー+コマンドキー+1,2,5,6の点の操作で開きます。
(3)上記のウィンドウや「下線フレーズ一覧」のウィンドウで下線フレーズの項目を選択してタッチカーソルキーを押すと、複数行の編集ウィンドウが開いて下線フレーズの全文を閲覧できるようになりました。
下線フレーズの全文表示内でオルトキー+エンターキーを押すと、本文の対応する位置にカーソルが移動します。
4.その他の改良点
(1)大切な情報をファイルの書込み時エラーから守るセイフバックアップ機能で、前回のバックアップファイルも内蔵SD内に残るように改良しました。
セイフバックアップ機能では、テキスト編集プログラム、点字編集プログラムで”safe”というアルファベット4文字のフォルダ内にファイルを保存しようとした時、内蔵SD内の以下のフォルダにも同じ内容がバックアップされます。
バックアップ先のフォルダ = \sdmemory\$SafeBackup$
この際、前回のバックアップファイルは以下のフォルダに移動して保管されます。
前回のバックアップの保存場所 = \sdmemory\$SafeBackup$\$OldFiles$
(2)デュアルカーソルモードでカーソルを分離した時およびカーソルを統合した時にスポットメッセージを表示するようにしました。
以上