お知らせ

BMスマートファームウェア Ver2.8.5C ベータ版をリリースしました

2024.12.18 new

このバージョンでは、BMスマートファームウェア Ver2.8.5Bベータ版から次の改良を行いました。

1.大切な文書をファイルの書き込みエラーから守る機能を追加しました。

テキスト編集プログラム、点字編集プログラムで、ファイルの保存時に指定されたパスの中に safe というアルファベット4文字のフォルダ名が含まれている場合、内蔵SD内の以下のフォルダにも同じ内容を保存するようにしました。

 バックアップ先のフォルダ = \sdmemory\$SafeBackup$

大切なファイルをBMスマートで管理する場合は、記憶メディア内にsafeというサブフォルダを作成してその中に保存するようにしてください。

(safeは大文字でも小文字でも構いません。)

(例)テキスト編集プログラムで外部SD内の以下のパスにファイルを保存すると、次の場所にも同じ内容が保存されます。

 指定したパス → \sdmemory2\管理情報\safe\11月の売り上げ.txt

 バックアップ先のパス → \sdmemory\$SafeBackup$\SDMemory¥管理情報\11月の売り上げ.txt

*バックアップ先のパスの中の「SDMemory¥管理情報」の部分はエンマークを全角に変更した一階層のフォルダ名になります。

 この部分は、元のパスの \safe\ より左側の部分を利用しています。

なお編集中の不完全な状態がバックアップに残らないようにするため、この機能では経過時間などによる自動保存を行っていません。

 作業の区切りごとにコントロールキー+Sなどの操作でファイルへの上書き保存を行ってください。

2.指定した範囲内の文字列を置換する機能を追加しました。

(1)テキスト編集、点字編集の「一括置換」コマンドを実行する前に文書内の2行以上の範囲を選択しておくと、置換範囲に次の選択肢が追加されます。

 「選択範囲内を置換」

この機能は、文書内の特定の範囲内のみで文字列を置き換えたい場合に便利です。

(2)点字編集の「一括置換」コマンドを実行する前にデュアルカーソルモードでメインカーソルとサブカーソルを分離している場合は、置換範囲に次の選択肢が追加されます。

 「メインカーソルとサブカーソルの間を置換」

3.テキスト文書の閲覧時にデュアルカーソルモードが利用できるようになりました。

デュアルカーソルモードの開始や終了、メインカーソルやサブカーソルを選択する操作は次のように点字編集ウィンドウでの操作と同じです。

ただし、テキスト編集ウィンドウではデュアルカーソルモードを開始すると自動的に編集禁止設定がオンになります。

この場合、コマンドキー+フの操作でデュアルカーソルモードを終了すると編集禁止設定がオフに戻ります。

またデュアルカーソルモードの状態からコントロールキー+セレクトキー+Rなどの操作で編集禁止設定をオフにすると自動的にデュアルカーソルモードはキャンセルされます。

(1)デュアルカーソル開始の操作

コマンドキー+フ(1,3,4,6の点)を押した後、続けて次のどちらかの操作をします。

・コマンドキー+レ(1,2,4,5の点)=カーソルを分離して、メインカーソルをアクティブにします。

・コマンドキー+レ下がり(2,3,5,6の点)=カーソルを分離して、サブカーソルをアクティブにします。

1秒以内に続けて操作してください。

(2)デュアルカーソルの切り替えの操作

・コマンドキー+レ(1,2,4,5の点)=メインカーソルを選択して、その位置に移動します。

・コマンドキー+レ下がり(2,3,5,6の点)=サブカーソルを選択して、その位置に移動します。

(3)デュアルカーソル終了の操作

コマンドキー+フ(1,3,4,6の点)=デュアルカーソルを終了して、通常の状態に戻ります。

なお、左右の方向キーを使ったデュアルカーソルモードの操作は、テキスト編集ウィンドウではサポートしていません。

4.その他の改良点

(1)点字文書の編集中に範囲選択した状態で上下矢印キーを押した場合、上矢印キーの場合は範囲の先頭、下矢印キーの場合は範囲の末尾にカーソルが移動するように修正しました。

これまでは左右矢印キーを押した時のみカーソルが上記のように移動していましたが、テキスト編集の場合に合わせて上下矢印キーを押した時も同様の動きをするように変更しました。

(2)点字編集の拡張編集機能で、下線フレーズの一覧表示から文字列をコピーした場合、登録範囲が長くリストには一部しか表示されない場合も登録範囲全体がコピーできるように修正しました。

(3)点字編集のリストの編集機能で、リンク先にジャンプした後にコントロールキー+バックスペースキーを押すと、最後に利用したリンクのリンク元に戻れるようにしました。

この操作は、拡張編集機能のリンク元に戻る操作と同じです。

以上