このバージョンでは、BMスマートファームウェア Ver2.8.4Dベータ版から次の改良を行いました。
1.ファームウェアインストール機能の改良
(1)新たな圧縮形式のインストールファイルが利用できるようになりました。
これまで本機のファームウェアをバージョンアップする場合、PC上でインストールパッケージを解凍してProgramsフォルダを取り出すようにしていました。
しかし、PCのセキュリティソフトにより本機のプログラムがPC用のプログラムと誤認されて削除されてしまう場合があることが分かり、ダウンロードしたままの状態で本機にインストールできるファイルを別途ご用意することになりました。
ファイル名は以下の形式になります。
BMスマートAir用:BMSair〈バージョン番号〉.programs.bin
BMスマート用:BMSmart〈バージョン番号〉.programs.bin
これらのファイルをSDカードまたはUSBメモリーにコピーして本機に接続してから「ファームウェアのバージョンアップ」コマンドを実行してください。
記憶メディア上に複数のバージョンのファイルがある場合は、最新のものが自動選択されます。
また、新しいインストール用ファイルと従来のProgramsフォルダに同じバージョンのファームウェアが含まれている場合は、インストール用ファイルの方が優先されます。
なお、このファイルはWindows CE OSで利用できる圧縮方法を利用した専用形式のため、PC上で解凍することはできません。
この機能はVer2.8.4E以降のファームウェアで動作しますので、次のバージョンアップからご利用頂けます。
(2)ベータ版インストーラでのエアコータクンプログラムの処理について
本機のファームウェアに含まれているエアコータクン、スマートコータクンのプレインストール版は、今回のベータ版ファームウェアから上書きインストールしないように修正しました。
既にエアコータクンなどの製品版をインストールされているお客様は、ファームウェアのバージョンアップ後もそのままご使用頂けます。
これらのプログラムのプレインストール版を再インストールしたい場合は、製品版ファームウェアのインストールパッケージをご利用ください。
(3)ファームウェアのインストールやファイルのコピーの進行状況が分かりやすくなりました。
これらの処理の進行中はファイル名のみを点字で表示していましたが、ファイルの件数を表示するように修正しました。
タブキーを押すと処理中のファイル名を確認できます。
2.サブディスプレイ表示機能・BGリーダー機能の拡張
(1)利用できるウィンドウの拡張
次のプログラムのデータ一覧ウィンドウでも、サブディスプレイ表示やBGリーダーの機能が使えるようになりました。
・クイックメモ
・デイジー再生プログラム
・点字図書閲覧プログラム
データ一覧ウィンドウでサブディスプレイ表示やBGリーダーを開始した場合、そこから開いたデータの閲覧/編集ウィンドウでもこれらの機能をそのまま利用できます。
(2)背景で開いている文書の連続読み
背景で開いているテキストデイジーデータや点字図書も、次の操作で連続読みできるようになりました。
連続読み開始:ウィンキー+コマンドキー+1~6の点
連続読み終了:コマンドキー、またはその他の操作
3.その他の修正点
(1)将棋盤プログラムの修正
BMスマートAirで盤面の編集を行った場合に、コマを削除する操作が利用できなくなっていた問題を修正しました。
デリートキー、エスケープキーの操作がコマンドキー、サイドキーからも利用できるように修正しました。
(2)内蔵SDカードをリストアした後の設定の更新
「内蔵SDカード、データのバックアップ」コマンドのリストア機能により設定情報が変更された場合、スケジュール帳などの情報をファイルから再ロードするようにしました。
(3)ファイルから検索時のオプションの追加
キーワードを点字文書ファイルやテキスト文書ファイルから検索する時、隠しファイルも検索するか否かを指定できるようになりました。
以上