このバージョンでは、BMスマートファームウェア Ver2.8.4Bベータ版から次の改良を行いました。
1.BGリーダー機能の追加
BGリーダー機能は、背景で開いている文書や図書データの内容を音声で読み上げられる機能です。
サブディスプレイ表示機能と似ていますが、1台のBMスマートで利用可能です。
この機能を利用するには、次のように操作します。
(1)簡単操作設定で、「C17 BGリーダー機能」を利用可能に設定します。
(2)文書や図書データを読み上げたいウィンドウで、「BGリーダー」コマンドを実行します。
次のウィンドウで利用可能です。
・点字編集ウィンドウ
・点字図書閲覧ウィンドウ
・テキスト編集ウィンドウ
・テキストデイジー閲覧ウィンドウ
・マルチメディアデイジー閲覧ウィンドウ
BGリーダーが設定されたウィンドウでは、メニュー内の上記のコマンドの項目にチェックが付きます。
そして、別のプログラムを操作している時にも、BGリーダー用の以下の操作でこのウィンドウの内容を読み上げることができます。
(1)ウィンキー+矢印キー
ウィンキーを押しながら矢印キーを押すと、カーソルを移動しながら移動先の内容を読み上げます。
(2)ウィンキー+コマンドキー
・行読み(コマンドキー+1,4の点)、現在位置の読み上げ(コマンドキー+1,5,6の点)などもウィンキーを組み合わせて利用可能です。
・見出し行やブックマーク移動のコマンドキーにウィンキーを組み合わせると、ジャンプ先の行を読み上げます。
*BGリーダーが設定されたウィンドウがない時は、これらの操作はサブディスプレイや点字ディスプレイの操作に利用できます。
(3)ウィンキー+ディスプレイキー(ワイドモデルの場合)
カーソルを移動しながら移動先の内容を読み上げます。
更にワイドモデルでは、「サイドキーの設定」の以下の項目をオンにすることで、ウィンキーを押さなくてもディスプレイキーでBGリーダーを操作することができます。
(サイドキーの設定)
BGリーダー優先 オフ,オン
BGリーダーを利用すると、背景で開いている点字図書データの内容を音声で聞きながら、前面の点字編集ウィンドウでメモをとることもできます。
このような場合、点字編集ウィンドウにフォーカスが移動している状態から点字図書閲覧ウィンドウにフォーカスを戻すには次の操作をします。
コントロールキー+オルトキー+ウィンキー
また、上記の操作の後、点字編集ウィンドウにフォーカスを戻すには次のキーを押します。
オルトキー+セレクトキー+ウィンキー
2.サブディスプレイ接続機能の修正
(1)デュアル点字ディスプレイモードのサブディスプレイとして利用するブルートゥース接続を登録できるようにしました。
(2)本機を起動した時およびスリープから復帰した時に、登録されているサブデュスプレイに自動接続できるようにしました。
これらの機能を利用するには、全般設定内の以下の項目を変更してください。
(全般設定)
デュアル点字ディスプレイの自動接続 オン/オフ
[接続する点字ディスプレイの選択]ボタン
(3)サブディスプレイの表示でも、キヨ括弧による選択範囲表示を利用できるようになりました。
本機側の全般設定コマンドで設定してください。
*これらの機能を利用するには、簡単操作設定で、「C16 サブディスプレイの接続機能」を利用可能に設定してください。
以上です。