このバージョンでは、BMスマートファームウェア Ver2.8.1ベータ版から以下の改良を行っています。
1.点字テーブルの自動読み込み機能
(点字テーブルとは)
点字テーブルは、楽譜のような特殊な点字文書を編集する時、その形式での点字の文字や記号の読み方を定義しておけるファイルです。
このバージョンには、点字楽譜で使用する基本的な記号の読み方を指定した以下のサンプルテーブルが用意されています。
\sdmemory\BrlTable\Score.bmt (このファイルは、ヴァイオリニスト 和波たかよし様の全面的なご協力の下に作成しています。)
点字テーブルのファイルでは、各行に、点字列の読み方を1件ずつ記述します。
〈点字列〉 〈読み方〉
(例)「ヨヌエ メゾフォルテ」
(点字列と読み方の間は2マス空けします)。
点字テーブルが読み込まれると、本文の文字読みや行読みなどで、点字テーブルに指定された読み方が使用されます。
〔注意〕上記のファイルの内容はお客様が追記/変更可能ですが、次のファームウェアのバージョンアップの際に最新のものに上書きされる可能性があります。
お客様がファイルの内容を変更される場合は、ファイル名も「Gakufu.bmt」など別のものに変更されることをお勧めします。
(点字テーブルの読み込み)
点字編集プログラムとクイックメモプログラムで読み込む点字文書が、文書名.形式名.bmt のようにピリオドを2個含むファイル名の場合、この文書のために「形式名.bmt」という名前の点字テーブルが以下のフォルダから検索されます。
- 文書が保存されているフォルダ、およびその親フォルダ。
- 標準の点字テーブルフォルダ \sdmemory\BrlTable
これらのフォルダ内に文書名に対応した点字テーブルが見つかると、文書を開いた時に点字テーブルも自動的に読み込まれます。
例えば、サンプルで用意されている点字テーブルファイル Score.bmt は、Test.score.bmt のように拡張子が点字テーブル名と一致する文書を開いた時に自動的に読み込まれます。
2.点字テーブルの操作
(1)点字テーブルは対応する文書を開いた時に自動的に読み込まれますが、次のコマンドで点字テーブルを指定することもできます。
点字編集メニュー → 読み上げ → 点字テーブルの読み込み
点字編集プログラムではファイルの選択ウィンドウが開きますので、目的の点字テーブルファイルを選択してください。
クイックメモでは、標準の点字テーブルフォルダ \sdmemory\BrlTable の中に保存されている点字テーブルファイルの一覧が表示されます。
この中から、目的の点字テーブルファイルを選択してください。
(クイックメモで表示される点字テーブル名は、点字テーブルファイルの文書名として指定されている文字列です。)
(2)点字テーブルが読み込まれている時は、次の操作で読み込まれている点字テーブルを確認できます。
点字編集ウィンドウでオルトキー+エンターキーを押して、「編集情報」を開きます。
このウィンドウ内に次のように表示されます。
「点字テーブルファイル 〈テーブルファイル名〉」
(3)点字編集プログラムとクイックメモの次のコマンドで、読み込んでいる点字テーブルの有効/無効を切り替えることができます。
点字編集メニュー → 読み上げ → 点字テーブルのオン/オフ
ショートカット:コントロールキー+セレクトキー+B(変更可能)
例えば、点字楽譜の文書内にはタイトルや歌詞などの日本語文、ギターのコードなどのアルファベットや数字も含まれています。
これらの点字を読み分けるために、「点字テーブルのオン/オフ」コマンドをご利用ください。
これらの機能は、簡単操作設定の以下の項目で無効にすることもできます。
C15 点字編集での点字テーブル読み込み機能