このバージョンでは、BMスマートファームウェア Ver2.7.1Cベータ版から以下の変更を行っています。
1.拡張点字編集機能の改良
拡張点字編集機能で、コメント機能と下線フレーズ機能に以下の修正を行いました。
(1)登録したコメントや下線フレーズに詳細情報を追加できるようにしました。
コメントや下線フレーズを含む一覧ウィンドウでエンターキー+スペースキーを押すと、選択中の項目の詳細情報を編集するための複数行の点字編集ボックスが開きます。
詳細情報は点字30000文字以内で指定します。(ただし改行は2文字分にカウントされます。)
また、詳細情報を指定すると、その一行目が一覧の項目に追加されます。
(2)コメントと下線フレーズの詳細情報は、パスワードを設定して保護することができます。
パスワードを設定するには、それぞれの一覧ウィンドウで目的の項目を選択し、コントロールキー+エンターキー+スペースキーを押します。
すると、パスワードの入力欄が開きますので、同じパスワードを2回入力して設定してください。
パスワードを設定した詳細情報は暗号化されるので、.bmtxファイルを解析しても読み取ることはできません。
パスワードを設定済みの項目でコントロールキー+エンターキー+スペースキーを押すと、パスワードを解除することができます。
パスワードが設定されている項目には、行末に(ロック)と表示されます。
このような項目でエンターキー+スペースキーを押すと、パスワードの入力欄が開きます。
パスワードを入力してロックを解除すると(アンロック)という表示に変わります。
ロックの解除はそのファイルを閉じるまで有効です。
(3)行または範囲内のコメント・リンク一覧に以下の操作を追加しました。
- バックスペースキー:コメント範囲(コメントを登録する時に選択した本文上の範囲)の文字列を、コメントの詳細情報として取り込みます。
- コントロールキー+エンターキー:コメント詳細情報を、本文のコメント位置に展開します。
2.リストの編集機能の改良
点字編集ウィンドウのリストの編集機能に2種類の比較機能を追加しました。
(1)リストの編集メニューに次のコマンドを追加しました。
メニュー → 表示 → 値の比較モード →
値の比較 オフ
値の増減を表示 コントロールキー+マイナス(3,6の点)
値の増加率を表示 コントロールキー+スラッシュ(3,4の点)
これらのコマンドは、比較の基点にしたい数値要素に移動してから実行します。
その後別の数値要素に移動すると、要素の値の後ろに基点の要素との比較値が表示されます。
「値の増減を表示」では、その要素が基点の要素からプラス・マイナス幾つ変化しているかを表示します。
「値の増加率を表示」では、その要素が基点の要素から何倍に変化しているかを表示します。
別の要素でこれらのコマンドを実行すると、その要素が新しい基点になります。
また、同じコマンドのショートカットを続けて2回実行すると、値の比較モードを終了します。
なお、値の比較中は、複数列表示が設定されていても対象の1要素だけが表示されます。
(2)リストの編集メニューに次のコマンドを追加しました。
メニュー → ツール → 要素の比較 →
列の比較
行の比較
これらのコマンドは、選択した範囲の両端の列または行にある要素のペアを比較します。
目的の範囲を選択してコマンドを実行すると、比較方法を「並べて表示」、「値の増減」、「値の増加率」の3種類から選択できます。
比較方法を選択すると、比較結果の一覧ウィンドウが表示されます。
例えば1Aから4Cの範囲を選択して「列の比較」コマンドを実行すると、1Aと1C、2Aと2Cのように同じ行の要素を比較します。
「並べて表示」は、各組みの要素をピックアップして一覧表示します。
離れた列や行の要素の内容を読み比べたい時などに便利です。
「値の増減」は、数値が指定された要素で、基準の要素からもう一方の要素がプラス・マイナス幾つ変化しているかを表示します。
「値の増加率」は、数値が指定された要素で、基準の要素からもう一方の要素が何倍に変化しているかを表示します。
コマンドを実行した時に、カーソルがない側の列または行を基準として、反対側の要素を比較します。
3.その他の変更点
- メインメニューの次のコマンドのショートカットを変更可能にしました。
- 最近開いたファイル コントロールキー+R
- クリップボードから開く コントロールキー+C
- ユーザー辞書の選択 コントロールキー+U
- 漢字学習支援機能の設定 コントロールキー+K
- ボリュームボタンに割り当てられている設定 コントロールキー+V
- USBケーブルの取り外し コントロールキー+J
- ブルートゥース切断 コントロールキー+D
- 点字の練習 コントロールキー+Q
- タイピングの練習 コントロールキー+P
- 効果音の修正
ファームウェア内で使用している効果音の音質にバリエーションを付けて、区別しやすくしました。