このバージョンでは、BMスマートファームウェア Ver2.6.1C ベータ版から、以下の変更を行っています。
点字編集ウィンドウの「リストの編集」コマンドに、以下の機能拡張を行いました。
1.テーブルインデックスを表示して、テーブルの列間をワンタッチで移動できる機能を追加しました。
メニュー → 移動 → テーブルインデックスの表示
(ショートカット:コントロールキー+T)
列数が2以上のテーブルの中でこのコマンドを実行すると、通常のステータス表示とテーブルインデックス表示を切り替えられます。
テーブルインデックス表示では、表の列数に対応した下がり数字を表示して、選択した列にワンタッチで移動できます。
ただし、その列の要素が空の場合は、下がり数字の代りにハイフンが表示されます。
また、カーソルがある列を、対応するマスの8の点のブリンクで示します。
コントロールキーを押しながらテーブルインデックスをクリックすると、その列を見出し列に設定できます。
2.選択した行を非表示にしたり、指定したキーワードを含む行のみを表示する機能を追加しました。
- この行を非表示コマンド
メニュー → 表示 → この行を非表示
選択中の行を非表示にします。
非表示にした行の要素は、移動コマンドや検索コマンドでスキップされます。
ただし、次の一覧表示コマンドには表示され、その要素を選択するとその行の非表示が解除されます。- 見出し行一覧
- ブックマーク行一覧
- テーブル内検索
- 行の絞込みコマンド
メニュー → 表示 → 行の絞込み
指定したキーワードを表示中の列で検索し、キーワードが見つかった行を表示、それ以外の行を非表示に設定します。 - 全ての行を表示コマンド
メニュー → 表示 → 全ての行を表示
表示中のテーブルおよびそのサブリストで、全ての非表示設定を解除します。
3.テーブル上のコピー、切り取り、貼り付けを行うコマンドを、行単位の操作と領域を対象にするコマンドに分けて整備し直しました。
次の6個のコマンドがあります。
- 行単位の操作コマンド
以下の3個のコマンドでは、選択中の要素または範囲を含む行全体をコピーしたり、切り取ります。
また、貼り付けコマンドでは、貼り付けるブロックの行数分の新しい行が挿入されます。
メニュー → 編集 →
行のコピー
(ショートカット:コントロールキー+C)
行の切り取り
(ショートカット:コントロールキー+X)
挿入貼り付け
(ショートカット:コントロールキー+V) - 領域を対象にするコマンド
以下の3個のコマンドでは、表示中の要素または選択中の矩形領域をコピーしたり、切り取ります。
切り取った部分は、空白の要素になります。
また、貼り付けコマンドでは、既存の要素を上書きする形で貼り付けを行います。
これらのコマンドは、列数が1のリスト中では使用できません。
メニュー → 編集 →
領域コピー
(ショートカット:コントロールキー+セレクトキー+C)
領域切り取り
(ショートカット:コントロールキー+セレクトキー+X)
上書き貼り付け
(ショートカット:コントロールキー+セレクトキー+V)
4.キーワード検索の対象範囲を、階層リスト全体に変更しました。
以下の検索コマンドでは、階層リスト全体の要素で、非表示になっていないものが検索対象になります。
メニュー → 検索 →
新規検索
(ショートカット:コントロールキー+F)
前を検索
後ろを検索
初めから検索
テーブル内の要素を検索するには、次のコマンドを使用します。
メニュー → 検索 → テーブル内検索
(ショートカット:コントロールキー+セレクトキー+F)
範囲選択してこのコマンドを実行すると、選択範囲内が検索対象になります。
5.ステータス情報を点字表示部の左側に表示するか右側に表示するか選択できるようにしました。
次のコマンドで設定します。
メニュー → リスト編集の設定コマンド
ステータス表示 左側,右側
これらの機能の詳細については、別文書「リストの編集機能について」を参照してください。