このバージョンでは、BMスマートファームウェア Ver2.5.2E ベータ版から、以下の変更を行っています。
1.拡張点字編集機能の改良
(1)次のコマンドを追加しました。
- セクションプルダウンブロックの設定コマンド
メニュー → 拡張編集機能 → プルダウンブロック → セクションプルダウンブロックの設定
このコマンドは、見出し行設定を元に、全てのセクションをプルダウンブロックに設定して折りたたみます。
ここで、「セクション」とは見出し行から次の見出し行までの範囲です。
また、見出し行の字下げマス数でセクションの階層を判定します。
点字データに見出し行が設定されていない場合は、先に次のコマンドを実行してください。
メニュー → データ → 自動見出し設定 - 見出し行へのリンクを追加コマンド
メニュー → 拡張編集機能 → コメントとリンク → 見出し行へのリンクを追加
このコマンドは、既存の見出し行やブックマーク行へのリンクを設定します。
このコマンドを実行すると、まず「リンク先」の入力欄が開きますので、目的の行を絞り込み表示するためのキーワードを入力してください。
そのままエンターキーを押すと、文書内の全ての見出し行とブックマーク行の一覧を表示します。
(2)次の機能を修正しました。
- サブフィールド一覧で、今開いているサブフィールドには先頭に「*」(1,6の点)を表示するようにしました。
- 点字文書が編集禁止に設定されている時、サブフィールドやリンクを追加/削除できないようにしました。
- プルダウンブロック一覧で、範囲選択してスペースキーを押すと、選択範囲の項目を一括状態変更できるようにしました。
全ての行を選択するには、コントロールキー+Aの操作が利用できます。 - 検索コマンドの一覧表示では、閉じているプルダウンブロック内の行も検索するようにしました。
- 点字編集ウィンドウで、リンクでない所をダブルクリックした時は「リンクがありません」と発声するようにしました。
(3)トピックヘルプの拡張点字編集機能の説明を修正し、5個のサンプルを追加しました。
(4)サブフィールドのある文書を開いている状態から別の文書を開き直した場合に動作が不安定になる問題を修正しました。
2.目次の作成コマンドの修正
点字編集ウィンドウの目次作成機能で、見出し行の字下げによる階層表現を残すように修正しました。
メニュー → データ → 目次の作成
本文で見出し行が4マスから10マス字下げされている場合は、目次では2マスから8マスの字下げになります。
3.点字図書閲覧プログラムの修正
(1)「セクションプルダウンブロックの設定」コマンドを追加しました。
メニュー → セクションプルダウンブロックの設定
このコマンドの働きは、点字編集ウィンドウのコマンドと同じです。
(2)点字図書を連続読みした時に、閉じているプルダウンブロックの内容も読み上げてしまう問題を修正しました。
4.その他の修正点
- 簡単操作設定で「同じプログラムの複数起動」を禁止していて、既に同一プログラムが開いている場合に、履歴から前回の編集位置を呼び出す機能やお気に入り文書の「起動時の処理」設定が有効にならなかった問題を修正しました。
- 点字ディスプレイウィンドウから名前付きブロックのデータを送信すると、フォーカスが失われた状態になる問題を修正しました。