澤田 理絵 様
使用機器:ブレイルメモスマート Air16
ユーザーの方々にケージーエス製品の活用方法を語っていただく『コラム「ケージーエス製品 私はこう使う!」』
今回は、澤田理絵様にお話をお伺いしました。
ソプラノ歌手としてご活躍されている澤田様。
ブレイルメモスマート Air16(以下エア16)を使って、たくさんの点字楽譜や、ご出演されるコンサート
の予定管理をされているようです。
澤田様なりの使い方の工夫もお伺いすることができました。
どうぞ、ご覧ください。
点字ディスプレイと感動の出会い
私はソプラノ歌手として、クラシックの音楽を中心とした演奏活動と指導をさせていただいています。
20年近くの間、ブレイルメモ16、ブレイルメモポケット、エア16を使用してきました。
私の生活において、点字はとても身近でありそして、なくてはならないものです。なので、それぞれの
機器をとても便利に使っています。
ブレイルメモ16を初めて手にしたときは、紙の状態では持ち歩くことが大変な数冊の点字本をいつでも
どこでも、自由に読めるようになったことに大感動したものです。
私のイタリア留学をサポートしてくれたのも、2台のブレイルメモ16でした。
1台は教科書や楽譜の閲覧に使い、もう1台をノートテイク用として使用していました。
その後、ポケットと出会い、とにかく小型軽量なので、お洒落な小さ目バックにもすっぽり入り、スマートに持ち運べるところが大のお気に入りになりました。
実は、エア16が手元に来てくれてからも、ポケットの手軽さをどうしても手放せず、いまだにスケジュール
管理や、大急ぎでメモを取らなければならない時などに使用しています。
エア16は、集大成の万能選手と言えるのではないでしょうか?
これまで私は、ブレイルメモシリーズは点字を扱うための機器と思ってきましたが、Wordやpdfファイルに、点字を読み書きするのと同じ感覚でアクセスできるようになり、非常に便利に使っています。
ブルートゥースでデータ転送も手軽に行えますし、モバイルバッテリーが使用できるという安心材料も加わりました。
ポケットと比べ、充電ケーブルがシンプルになったのも気に入っています。
今後、エアコータクンが対応予定とのことですので、ぜひ取り入れたいと思っています。
外国語の文章を読み書きする機会が多いので、辞書が自在に使えるようになることに、大きな期待を寄せて
います。
ゲームでも遊んでみたいです。
音楽活動とスケジュール管理
「楽譜の読み書きなど、音楽活動にも使用しています」
点字楽譜は、点訳ボランティアの方に点訳をお願いし、紙に出力していただきます。
楽譜の場合、1行ずつもしくは、16マスでは、1行の半分しかいっぺんに読むことができないので、全体を
同時に見渡す必要があったり、両手で同時に異なる行を読む必要がある者については、紙が適していると私は思っています。
しかし、練習やリハーサルを進めていく中で、楽譜に追記したいことを書き込むのは、紙では難しいので、エア16を使います。
点訳ボランティアの方からいただいた楽譜データを編集するという形で、特記事項を記していきます。
ブレスの位置や、楽譜には書かれていない自分なりの歌い方のヒントなど、自由に書き込みができるので、
晴眼者が都度鉛筆でササっと楽譜にメモをするのと同じ感覚で、自分仕様の楽譜を私も作ることができるのです。
このデータを印刷すれば、書き込みされた楽譜を、元の楽譜と同じように使うことができます。
紙の保存は場所が必要ですが、データであればそのような心配も不要です。
プログラムやドレスの色、荷物リストなど、コンサートや打ち合わせにかかわることも、ほぼすべてエア16に保存しています。
予定もスケジュールに書き込んでおけば、目的の日時を選ぶだけで、必要事項が確認できるので安心です。
チラシやプログラムのpdf等も読めるので、パソコンを開く機会が減りました。
エア16は、私の秘書のごとく大活躍してくれています。
エア16はとても便利ですので、機能の追加や改善により、さらなる発展があるかと思います。
しかしその一方で、多機能ゆえに、なかなか使いこなせないという声も聴きます。
私もその一人かもしれません。
先にも書きましたが、エア16が万能選手ならば、使い勝手の良い基本機能のみが充実した、ポケットの
ような端末の選択肢もあれば、よりニーズにあったブレールメモライフが得られるように思います。
仕事にプライベートにと、私の生活に豊かな彩を添えてくれているブレイルメモ製品を、これからも私なりの方法で使っていこうと思います。
ブレイルメモスマートAir16/32は、仕事に勉強にそして生活にと、いつでもどこでも点字と音声を利用した快適なモバイル環境を実現するコンパクトでクールな次世代型点字ディスプレイです。