お知らせ

「ケージーエス製品 私はこう使う!」第45回

2019.11.19

NPO法人スラッシュ副理事長 山賀信行 様
使用機器:ブレイルメモスマート16、「BMスマートターミナル」アプリ
使用内容:Androidスマートフォンの使用

NPO法人スラッシュ副理事長 山賀信行 様 の写真
NPO法人スラッシュ副理事長 山賀信行 様

ユーザーの方々にケージーエス製品の活用方法を語っていただく『コラム「ケージーエス製品 私はこう使う!」』

先日、弊社よりAndroid OS用アプリ「BMスマートターミナル」をリリース致しましたが、このアプリを利用することで、AndroidスマートフォンとブレイルメモスマートをBluetooth接続することができます。
両者を接続することで、スマートフォンの画面情報を点字で出力したり、スマートフォンの操作をブレイルメモスマートのキー入力で行うことができます。

さて、今回は、この「BMスマートターミナル」アプリを使った、スマートフォンの利用について取材してきました。

ブレイルメモスマート16の6点キーで入力した方が楽です。

現在、私は目がほとんど見えておらず、色がぼんやり分かるような状態です。
5歳の頃に薬の副作用により、今の状態になりました。
そこから、小学一年生で点字を習い、高校生の頃にブレイルメモ16を購入して以来、ブレイルメモシリーズを使い続けています。

今年の9月頃から、ブレイルメモスマート16(以下、ブレイルメモスマート)と、Android OSを搭載したPixel3という機種のスマートフォンを、専用アプリ「BMスマート ターミナル」で接続して利用しています。

Pixel3とブレイルメモスマート16の写真
Pixel3とブレイルメモスマート16

Androidスマートフォンは、Google社が「Android」OSを開発するという記事を読んで、興味を持ち、2012年頃から使用しています。iPhoneを買っている人が多く、みんなに合わせるのはつまらないと思い、Androidスマートフォンを購入しました。

BMスマートターミナルを使って、ブレイルメモスマートとAndroidスマートフォンを接続して、メールやLINEを利用しています。スマートフォンでフリック入力するより、ブレイルメモスマートの6点キーで入力した方が、文字入力が楽です。

メールの利用手段として、パソコンもありますが、パソコンは持ち歩いていても、いつでも
広げられるわけではありません。その点、スマートフォンは常に起動しているので、ブレイルメモスマートとすぐに接続して、メールを書くことができます。パソコンより小スペースで、素早く作業に移れるので、重宝しています。

また、最近の「BMスマートターミナル」アプリの更新で、メールの添付ファイルをそのままブレイルメモスマートへ送ることができるようになったため、メールで送られてきた資料を出先から確認できるようになりました。
最終的には、パソコンに保存しなおしますが、取り急ぎ確認したいときに便利です。

普段から身に着けている物で完結させたい

メールの他にも、Facebookでニュース記事のシェアをするときのコメント入力でも利用しています。
ブレイルメモスマートからの入力は、やはりフリック入力よりも楽です。
フリック入力のときは、「これはイイ」くらいの短いコメントですが、ブレイルメモスマートから入力しているときは、より長く具体的なコメントをしています。

Pixel3を購入した時から、スマートフォンを利用する頻度が増えましたが、ブレイルメモスマートとの連携ができるようになってからは、スマートフォンを利用することが更に多くなりました。

外付けキーボードがあれば、視覚障害者でも利用できるアプリが色々ありますが、それでは荷物が増えてしまいますし、やはり、普段から身に着けている物で完結させた方が便利です。

外出時、電車の車内などで膝の上にカバン、カバンの上にブレイルメモスマートを乗せて使用しています。
外出時、電車の車内などで膝の上にカバン、カバンの上にブレイルメモスマートを乗せて使用しています。

ブレイルメモスマートとAndroidスマートフォンの連携で、これまでフリック入力では利用することができなかったアプリも、利用できる可能性があります。
まだやっていないですが、「Googleドキュメント」が利用できそうなので、今後「Googleドキュメント」での文章作成にチャレンジしてみたいと思っています。