お知らせ

「ケージーエス製品 私はこう使う!」第42回

2019.08.19

菅田 亜希 様
使用機器:ブレイルメモスマート16
使用内容:会議の記録

菅田 亜希 様 の写真
菅田 亜希 様

ユーザーの方々にケージーエス製品の活用方法を語っていただく『コラム「ケージーエス製品 私はこう使う!」』

展示会や体験会を行っていると、お客様から「会議でブレイルメモを使っている人を見かける」と、声をかけていただけることがあります。
今回はそんな会議で使用されている様子を伺いましたので、どうぞ御覧ください。

会議の様子を「クイックメモ」に書いて保存しています。

私は所属している東京都盲人福祉協会(以下、都盲協)や新宿区視覚障害福祉協会(以下、新宿視協)の会議や行事の際にブレイルメモスマート16(以下、ブレイルメモスマート)を使用しています。

元々、小さい頃から目が見えず、当時通っていた筑波大学附属盲学校(現・筑波大学附属視覚特別支援学校)で点字を習いました。点字ディスプレイは、このブレイルメモスマートで初めて購入しました。
ブレイルメモスマートを購入する前は、点字用紙に点筆で会議の様子を記録していましたが、今は、ブレイルメモスマートで会議の様子を「クイックメモ」に書いて保存しています。会議の場合、会議の「流れ」があるので、ほぼベタ書きで忘れないように書いております。

紙に書いていたときは、記録した点字用紙が家でかさばってしまい、過去の記録を読もうとしても探すのが大変でした。ブレイルメモスマートの場合、検索機能があるのですぐに目的のメモを見つけることができます。メモの題名には、会議の名前と日付を書いているので、日付で検索を行っています。

また、会議に出る際は、いつ会議が始まってもいいように、前日などに予め準備しておきます。
ブレイルメモスマートは点字文章を開いた状態で電源を切ると、再び電源を入れた際は、前回終了したときと同じ状態で起動します。この特性を利用して、会議の前日などに予め、会議記録用の点字文章を作成しておいて、いつでも書き始めることができるように、この状態で電源を切っておきます。

会議でブレイルメモスマートを使用されているご様子の写真
会議で使用している様子

人数をブレイルメモスマートで記録・集計

会議以外に、行事を行う際も、ブレイルメモスマートを活用しています。
例えば、先日都盲協の女性部で、バスハイクを行いました。
行事を行う際は、各支部の部長さんから、それぞれの参加人数が事前に報告されてきます。その人数をブレイルメモスマートで記録・集計して、バス会社さんに合計人数を報告しました。
各支部からの報告は電話で行われます。電話を片手で持ちながらだと、点字入力がしにくいので、まずは電話内容を音声で録音し、改めて、音声を聞きながら、「クイックメモ」に記入します。全支部からの報告が揃ったら、記入した人数を点字で読みつつ、電卓で集計しています。
本当はブレイルメモスマートの電卓機能を使ってやればいいとは思いますが、ブレイルメモスマート上でメモと電卓の両方を出して、行き来しながら計算するのは、まだ私はできないので、メモはメモ、電卓は電卓と、別々の機械を用意して、間違わないようにしています。

紙の点字もとても大切ですが、持って歩くことを考えると、ブレイルメモスマートのほうがいいと思っています。今は都盲協や新宿視協の会議にしか利用していませんが、今後は、別の機能や用途にも活用したいと考えています。