アシュリオンジャパン・ホールディングス合同会社 様
使用機器：点字ラベラーBL-1000
使用内容：福利厚生への点字支援

ユーザーの方々にケージーエス製品の活用方法を語っていただく『コラム「ケージーエス製品 私はこう使う！」』

今回のコラムは、点字ラベラーBL-1000(以下、点字ラベラー)です。
社内での福利厚生の利用に、ご活用いただいております。

他の社員と同様に設備を利用するにはどうすればいいか

アシュリオン社はアメリカに本社があり、「アシュリオンジャパン・ホールディングス合同会社」はその日本法人のホールディングカンパニーです。傘下に「Asurion Technology Japan株式会社」や「アシュリオン・ジャパン株式会社」、「株式会社アサイアン」が連なっています。主な事業として、携帯電話などの保障サービスを行っています。

この度、アシュリオングループとして初めて、視覚障害者の方を採用しました。
採用に辺り、独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構 中央障害雇用情報センター（以下JEED）の方に、就労支援機器をご紹介いただきました。その中にはブレイルメモなどの、仕事をする上で必要となるアイテムを揃えさせていただきました。
次に、福利厚生面で、他の社員と同様に設備を利用するにはどうすればよいかを考えました。JEEDの方に、様々なホームページを教えていただいていましたので、検討した結果、点字ラベラーに行き着きました。一社員として弊社で働くにあたり、こちら側でできる配慮が何かないかと考えた時に、点字シールを作ることができる点字ラベラーを購入しました。

できるだけ「見えない」ということがハンデにならないように心がけています。

点字ラベラーで作成したシールは、福利厚生の設備を一人でも利用できるように貼っています。例えば、常設のウォーターサーバーは熱湯が出てしまうので、水と熱湯を一人でも区別できるようにシールを貼り、火傷しないようにしています。

電子レンジにも貼っています。貼っているのはスタートボタンと、温めボタン、温め時間のボタンです。本人に「普段どのように電子レンジを使っているか」伺ったところ、ちょうど良い温度にうまく設定できていないように感じたため、貼付しました。

本人の好みを聞き、社内の自動販売機には、飲料水のボタンに点字シールを貼っています。
また、弊社には福利厚生として導入している無料の自動販売機と、有料の自動販売機があります。有料の自動販売機に関しては、季節に応じて販売する飲料水が変わるため、自動販売機の業者さんにアイテムが入れ替わる都度、ラインナップがどのように変わったかを伝えてもらいます。自動販売機にシールを貼ったり、剥がしたりすることを自動販売機の業者さんも認めてくれているので、助かっています。

これらのように、できるだけ「見えない」ということがハンデにならないよう、心がけています。

視覚障害者の方を採用して

視覚障害者の雇用が初めてだったため、普段どのように生活されているのかも、分かりませんでした。仕事に関しては、ヘルスキーパーとして問題なくこなしているので、それ以外の部分、例えば、お手洗いや、ゴミ捨てなどのような、普段私たちが気にせず行っていることをサポートできればと思い、点字ラベラーを導入しました。
点字を扱うことも初めてでしたが、パソコンにインストールした付属ソフトで点字を手軽に作ることができました。
点字ラベラーがシールに打点する音を聞いて、最初はみんな少し驚いていましたが、出来上がった点字を見て、みんな納得してくれました。

今回は専門職として採用しましたが、今後一般職の採用も検討していくにあたり、福利厚生面以外でも、オフィスでの業務等にも使用できるか検討していきたいと思っています。