唐澤 剣也 様
使用機器:ブレイルメモスマート40
使用内容:点字図書館業務
ユーザーの方々にケージーエス製品の活用方法を語っていただく『コラム「ケージーエス製品 私はこう使う!」』
今回は、前回ご紹介した群馬県立点字図書館にて、ブレイルメモスマート40(以下、ブレイルメモスマート)を仕事で使われている、唐澤様にお話を伺いました。
多岐にわたる業務内容に合わせて、ブレイルメモスマートを駆使されておりますので、是非ご参考にしてみてください。
40マスだと一度に1行分を確認することができ、とても便利です。
小学4年生の頃までは、弱視で物が少し見えていましたが、だんだんと困難になってきました。点字は盲学校で習い、現在も使用しています。
高校生の頃、点字ディスプレイに出会い、現在は、職場である群馬県立点字図書館から支給されたブレイルメモスマート40を利用しています。
パソコンとブレイルメモスマートを接続して、点字文章の校正作業を行うこともあります。ブレイルメモスマートは、16マスと40マスの機種がありますが、40マスでは一度に1行分を確認することができ、とても便利です。
ブレイルメモスマートで会議資料を読むことができるようにしています。
群馬県立点字図書館では、福祉関係の施設職員や、学生、地元の子供たちなど、点字図書館に馴染のない、一般の方の社会見学も受け入れています。
見学の際は、私が案内役として、書庫やプリンタ室などを案内しています。そこがどういった場所なのか、どのような物をどのような方に貸出しているか、などを説明しています。
説明の際は、話したい内容や項目を、予めブレイルメモスマートにデータとして入れておき、そのデータを読みながら、説明を行っております。
ブレイルメモスマートは、館内の案内以外にも使用しています。
例えば、会議や打合せにも使用しています。予め会議資料としていただいたWord形式の文章を、パソコンでテキスト形式に変換し、そのデータをブレイルメモスマートに送くることで、資料を持ち運ぶことができます。こうして、会議や打合せの場でもブレイルメモスマートで会議資料を読めるようにしています。
ブレイルメモスマートは私にとって、「持ち運べるパソコン」のようなものです。
また、館内で行っている「点訳奉仕員養成講座」の講師を務めてもいます。
講座で必要な「点訳の手引き」という本を使うので、ブレイルメモスマートに入れて、読んでいます。点字印刷すると、4冊に分かれてしまうため、データとして簡単に持ち運べるブレイルメモスマートを重宝しています。
何をするにしても、検索機能はよく使います。読みたいデータを一瞬で出すことができるので、本当によく利用します。こればかりは紙媒体じゃ、とてもできないことですね。例えば、「点訳奉仕員養成講座」の講師として、「点字の手引き」の内容を振り返る際は、キーワード検索ですぐに目的のページに飛び、読んだりしています。
ブレイルメモスマートは私にとって、「持ち運べるパソコン」のようなものです。メモから資料の確認まで、多岐に利用でき、とても便利だと思います。