株式会社博報堂DYアイ・オー 業務2部 ITソリューション課 中岫 謙 様 三川 草平 様
使用機器:ブレイルメモスマート40
使用内容:プログラミング 他
ユーザーの方々にケージーエス製品の活用方法を語っていただく『コラム「ケージーエス製品 私はこう使う!」』
今回は一般の企業で働いているお二人にインタビューしてまいりました。
そうしましたら、ことの外、面白いお話をたくさん聞かせていただきまして…
ですので、この企画初、今回と次回の前後編に分けてお届けしたいと思います。
現在、仕事になくてはならない存在になっているパソコンを「見えない・見づらい」とう環境下で効率的に業務活用するために、各種ソフトと組み合わせてブレイルメモスマートを利用していただいています。
それではご覧ください。
細かいミスが多いので、それに気づけることはとても大きいです
社内の他部署や、グループ会社から上がってきた業務効率向上の課題に対して、エクセルでマクロを組んで、データ処理の効率を上げるためのプログラムを書いたり、サイト開発のためにIE(インターネットエクスプローラ)やGoogle Chrome(グーグルクローム)で動くJavaScript(ジャバスクリプト)を書くなど、普通の事務職では難しい業務全般を行っています。これらの業務を行う際には、パソコンにブレイルメモスマート40(以下BMS40)を接続させ、点字ディスプレイとして活用しています。
スクリーンリーダーはJAWSとNVDAを併用で使用し、状況に合わせて切り替えて利用しており、BMS40への点字表示もそれにあわせて切り替えて行っています。
現在、社内マニュアルを作成しています。基本的にはパソコンのメモ帳で文章を書きますが、その文章を書くときの細かな文字の間違えを探すのにも、このBMS40がないと困る物になっています。スクリーンリーダーが読み上げてくれる音だけで作業しようとすると、どうしても言葉が流れてしまいますが、点字を触ることで、1文字1文字確認できます。さすがに同音異義語だけはチェックが難しいですね。
たとえば、ただ単純な「句読点」や「閉じ括弧」の抜けのチェックには有効です。実際、そういった細かいミスが多いので、それに気づけることはとても大きいです。
2ヶ月近く点字ディスプレイなしの環境で作業をしていました
前述のJavaScript(ジャバスクリプト)など開発の際には、BMS40は必要不可欠です。点字で触るので、その文字が大文字なのか小文字なのかわかることや、半角スペースやハイフンが有るのか無いのか確認できることが大きいです。プログラミングはそれらが有るか無いかだけで大きく変わってしまいますので。
入社当時、2ヶ月近く点字ディスプレイなしの環境で作業をしていましたが、今にして思えば音声だけでよくやっていたなと思いますよ。間違いを指摘されても、音声で聞くと「ちゃんと滑らかに読んでいるし、文法もあっているし、どこが間違っているのかわからないなぁ」となっていました。
仕方が無いので右矢印でカーソルを移動させて1文字ずつ確認していましたが、点字ディスプレイを使うとサーっと読めるので半角スペースや文末のセミコロンが無いことに5秒程度で気がつけるので、そうとう作業効率も上がりました。
続きは4月10日配信予定です。