書道サークル遊墨民 喜多 正泰 様
使用機器:立体コピー作成機PIAF(ピアフ)
使用内容:習字
ユーザーの方々にケージーエス製品の活用方法を語っていただく『コラム「ケージーエス製品 私はこう使う!」』
みなさんには趣味はありますか?今回は中途失明になった喜多正泰さんが、立体コピー作製機PIAF(ピアフ)を使って書道を楽しんでいる様子をお伝えします。
まったく目の見えない中で、どのようにして書をしたためているのか、習字教室に通われている様子をご覧ください。
一番は、やっていて楽しいということが大切
習字教室の先生が書いてくれたお手本をパソコンに取り込み、それをカプセルペーパーに転写し、立体コピー作成機にかけることで、お手本を触れる立体コピーにしています。
視覚障害になったのは60歳過ぎで、漢字の形は頭の中にあります。しかし「薫風」など聞きなれない言葉が課題に出ると、課題を聞いただけではわからない場合があります。文字の詳細を晴眼のボランティアの方に教えていただくと、イメージができるので、そのイメージにそってお手本を触って覚えます。
お手本を触れる立体コピーにしています
習字を始めてから3年経ちますが、当初は立体コピーを使っておらず、試行錯誤していました。そんな時、当時通所していた施設の職員さんにこの立体コピー機のことを教えてもらい、使うようになりました。頭に入るのは断然こっちの方が早いですね。
お手本をなぞる時は、人差し指1本でなぞっています。私自身、糖尿病が原因で失明したため、末梢神経が駄目になってます。点字とかもやりましたけども、すぐ感覚が違っちゃうので諦めてしまいましたが、たまたま習字の場合は大きさがいいのか、頭の中に漢字の形が残っているので、やれてるのかなと思います。
教室に行く前に、自宅にて立体コピーで出した課題のお手本を、指で何回もなぞります。家では部屋を墨で汚してしまうので、指でお手本を何回もなぞることで、イメージトレーニングを行います。そうすることで、先生のお手本通りに筆を動かすことができます。
一番は、やっていて楽しいということが大切だと思います。
是非、他の視覚障害者のみなさんも、この方法で習字を楽しんでもらいたいですね。