NPO法人パソコン教室 スラッシュ 圓山 みち子 先生
使用機器:ブレイルメモスマート40
使用内容:墨字文章の作成・編集
ユーザーの方々にケージーエス製品の活用方法を語っていただく『コラム「ケージーエス製品 私はこう使う!」』
みなさんはブレイルメモスマートで墨字文章の読み書きができることは、ご存知ですか?
今回はそんなブレイルメモスマートでの墨字文章の作成について、荻窪で長年「目の不自由な方々のためのパソコン教室スラッシュ」を運営されてます、圓山みち子先生にお話いただきました。
自分のペースで作業ができます
まず、ブレイルメモスマートを使うとき、せっかく音声が出ているけど、私は音声を止めて使ってるんです。墨字の文章で漢字変換するのに音声がなくても、点字で漢字の変換候補の詳細読みを表示してくれるので、音声なしで難なく使えています。
パソコンで墨字の文章を編集するのもいいのだけど、パソコンだと音声を聞いていなきゃいけないじゃないですか。音声のスピードをいくら調節しても、それは自分のペースじゃないんですよ。
ブレイルメモで墨字編集をすると、点字を自分のペースでなぞる訳だから、自由に10文字戻って読み返したりできるんですよ。
パソコン教室スラッシュをNPO法人に移行する際に、墨字の書類を作成する必要があったんですが、それもブレイルメモスマートで作成しました。フォーマットに合わせて該当欄を埋めていく作業だったんですが、パソコンで音声を聞きながらやると、音声に合わせてカーソルを移動させたりするのが手間だったんだけど、ブレイルメモで点字を読みながらだと、自分のペースで作業ができて楽でした。
また、依頼で墨字の原稿を書くこともあるのだけど、これまではパソコンで書いてたんですが、その時は必ず見える人に確認してもらうんですね。
例えば「あります」と書くところを「ありまし」って書いても、音声で聞くと「あります」って聞こえるんですよ。自分で書いているから、なおさらです。だけど、ブレイルメモだと点字表示で、自分で確認することができるんですよ。それでも、もちろん最後は見える人に確認してもらうんですけど、間違いは減っていますね。
USBメモリでやり取りが楽です
墨字文章を見える人に見てもらうときは、USBメモリを利用しています。USBメモリに文章を保存して、それをパソコンに挿しなおして、墨字文章のデータをやり取りしています。やりとりが楽なんで、メインメモリに保存しないで、ほとんどUSBメモリに直接保存しています。