霊友会法友文庫点字図書館館長 岩上義則様
使用機器:ブレイルメモスマート40
使用内容:①業務用資料の読み書き ②辞書引き ③講演等
いつもケージーエス株式会社のホームページにアクセスいただき、ありがとうございます。
弊社では、視覚障害者の皆様、そしてその周りの方々に無くてはならない物をご提供すべく日々活動しています。
しかし、よく展示会やお電話などでお客様より
・何をするための機器だかよくわからない
・他の人はどんな使い方をしているのか知りたい
などのご質問をいただきます。
そこで、弊社の機器をもっと知ってもらい、大いに活用していただくために、このような企画をご用意いたしました。
題して、コラム「ケージーエス製品 私はこう使う!」
このコラムでは、弊社製品のユーザーにどのような使い方をしているのかインタビューを行い、その様子を『日常生活』『趣味』『仕事』『学習』の4つの用途カテゴリーに分けて、コラムとして連載いたします。
更新は5月は3週連続更新。6月以降は月に1度の更新を予定しています。
さて、初回となる今回は、霊友会法友文庫点字図書館 岩上義則 館長にインタビューさせていただきました。
日本点字図書館 館長として長年点字文化発展に貢献し、日本点字図書館退官後、2011年より霊友会法友文庫点字図書館館長として御活躍。
ブレイルメモは長年愛用しており、ブレイルメモBM24・ブレイルメモポケットなど多数のブレイルメモを所持されています。
今回の使用機器は点字ディスプレイ ブレイルメモスマート40です。
普段から、お仕事にブレイルメモを利用している岩上館長ですが、今回はその中でも講演の際の利用についてお話を伺いました。
ブレイルメモをお供に講演をおこなってるんですよ。
日頃、講演の依頼をしばしば受けます。
そんなときは、ブレイルメモをお供に講演をおこなってるんですよ。
講演の際は、ブレイルメモに書いた原稿を読みながら行いますが、要点をメモ書きしていくのではなく、しゃべる内容を全部書いておくんです。
たとえば、1時間講演するなら1時間分、一言一句書いておくんです。
講演の依頼を受けると、その前の日に自宅でリハーサルをやるんですよ。
リハーサルは、「しゃべる」リハーサルと「書く」リハーサルを同時進行で行います。
つまり、しゃべりながら書くわけですが、「しゃべりきる」「書ききる」ことで1分間しゃべった分は、1分間書いてるわけです。逆を言えば、3分間書いていれば3分間しゃべっていることになるんですよ。
ですので、1時間の講演を頼まれたときは、1時間のリハーサルをすれば、1時間ジャストの原稿がブレイルメモに出来上がる、というわけです。
そうして出来上がったものを、最後に初めから読み返してみて、誤字脱字がないかをチェックしたあと、もう一言欲しかったなって時は修正をして、完璧に仕上げるんです。
ブレイルメモを書庫のように活用しています。
また、原稿作成にあたって資料から文言を引用することもあります。たとえば同行援護の規則やQ&A、権利条約などの各種資料は、インターネット上からテキストやワードなどで入手できます。それをテキストファイルの状態でブレイルメモに送れば、ブレイルメモ内で分かち書きしてくれるので、点字資料として、どんどん保存していくことができるんです。
現在のブレイルメモは内蔵のメモリが多いので書庫のようにして活用していますね。